概要
いわゆる異世界転移及びチート系のWEB小説のひとつ。作者は内田健。
当初のタイトルは『普通だと思ってたら異世界ではチートでした。』だったが、著者の知人の「中身とタイトルが噛み合ってない。タイトルが原因で読まない人もいるのではないか」という意見により、2013年5月30日に現在のタイトルに変更。
旧タイトル時代の略称は『普通チート』。
2013年6月13日、書籍化決定を発表。同年6月28日、加筆調整された書籍版第1巻がヒーロー文庫より刊行。
イラストはNardackが担当。
2023年時点でシリーズ累計部数は360万部を突破しているとのこと。
2021年以降新刊が途絶えていたが、2024年に16巻が発売された。
2016年6月11日には、コミカライズ化決定を発表。
月刊少年エース2017年2月号から連載中。作画は鈴羅木かりんが担当。
既刊は17巻。
また、同誌2018年10月号より、スピンオフ4コマ漫画『それゆけ!異世界チート魔術師』も連載中。
作画は川村拓が担当。
既刊は2巻。
両作ともComicWalkerやニコニコ静画でも配信している。
前者は1話を分割する形で、後者は雑誌連載版とは別内容で配信中。
あらすじ
普通の高校生だった太一と凛が、ふとしたことで異世界転移し、そこでチート魔力を習得、異世界人が驚くようなスーパーマンのようになってしまった……という話である。
登場人物
ギルド
TVアニメ
2018年4月16日、企画が進行中であることを発表。
以降、続報はなかったが、2019年3月8日、正式にテレビアニメ化決定が公表された。
併せて、主人公2人のキャスト、制作スタッフに関しても解禁。公式サイト、公式Twitterも始動。
2019年4月には追加キャストを公開、5月にも更なるキャストを公開後、2019年7月から放送。
全12話で終了したが、2年後の2021年に新作の第13話を追加しての再放送が行われた。
制作スタッフ
監督 | 筑紫大介 |
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シリーズ構成 | 伊神貴世 |
キャラクターデザイン | 丸山修二 |
音楽 | 藤澤慶昌 |
アニメーション制作 | エンカレッジフィルムズ |
評価
タイトルに『チート』が使われていて「俺はチートだ」と繰り返し発言する描写があるが、アニメ内で描写された主人公の戦闘能力は身体強化による素手攻撃と風魔法のみで、状況に振り回され苦戦する描写も多い。
同じく「小説家になろう」出身の作品群が先んじてアニメ化され、強大な力を思うがままに操る万能な主人公像も珍しくなくなった中で「異世界」「チート」「なろう系」という言葉に期待した視聴者にとっては、本作の主人公は期待外れであったと言える。
また、悲劇のヒロイン的に扱われているアナスタシアは原点であるWEB小説には存在せず、書籍版で追加されたキャラであるためか描写がおざなりで、アニメ版では典型的な「冷蔵庫の女」として扱われたことも非難の対象となった。
話の展開も全体的に地味で、作画も不安定で安定せず、アニメとしての評価は総じて低い。
突然新作が追加されたこともあり、今後次第で第2期が決まる可能性もあるかもしれない。