概要
公衆電話から通話する際、対応機種に挿入することで通話を可能にするプリペイドカードの一種。
度数は主に50度数と105度数の二種類が存在している。
値段は50度数で500円+税、105度数で1,000円+税である。
一定の度数を消費すると、度数が示された場所にmm単位のパンチによる穴が開けられる。
かつては320度数・540度数のものもあったが、(後述の偽造横行を受けて)1991年末に廃止されている。
磁気式とIC式がある(あった)。磁気式は残り度数のデータを磁気データとして記録し、どれくらい使ったかわかるように一定度数ごとに電話機側で孔を開ける様になっていた。しかし、偽造が横行するようになったため105度数を超えるカードの使用中止と実質上偽造不可能なICテレホンカードの登場となった。
…が、ICテレホンカードが出たときには既に携帯電話が普及し、また偽造横行前のような度数多いICテレホンカードがあったわけでもない、使用期限もあるうえに、対応電話機やICテレホンカード販売機も普及しておらず、カード自体の耐久性も低く、また非接触カードとしての規格も国内標準であるFelica(ISO14443 TypeC)と異なっていたため、(ISO14443 TypeA)ICテレホンカードは短い活躍に終わった…。
ちなみに現在では衰退したかと思いきや、なんと…!「テレホンカード」を使って電話の通話料の支払いに使えるとのこと。
構造
種類 | 構造 | 管理方式 |
---|---|---|
磁気テレホンカード | 磁気カードそのもの | 磁気記録と鑽孔 |
ICテレホンカード | 非接触式ICカード | カードのIDをネットワークで集中管理 |
特殊なもの
オートダイヤルカード
挿入すると自動的に発信するカード
・所定の電話番号に発信する度数のあるカード。
・所定のフリーダイヤルに発信する度数のないカード。
・所定の電話番号に発信する度数のないカード。
の三種類がある。所定の電話番号に発信する度数のないカードはNTTカードCに応用されている。
応募者プレゼントの定番
かつては週刊漫画誌やラジオ番組の応募景品の定番だった。
いわゆる残念賞的な扱いではあったが、携帯電話が普及しだし前は「使い道はあるので貰っても邪魔にならない」という共通認識のもと、オリジナルのイラストを添付したテレホンカードは各所で重宝された。