公共の場所で電話を掛ける必要が生じた場合、どうしたらよいだろうか?
電話機を持ち歩くのも一つの手だが、公衆電話を利用するのもまた一つの方法である。
しかし、公衆電話を設置できるような施設が無い場所で、どうやって公衆電話を設置すればよいのか?
お役人たちや電話会社はそれを打破する方法を思いついた。
「電話を掛けるためのプライベート空間を設置すればいいんじゃね?」
そうして生まれたのが電話ボックスである。
概要
もともと一般家庭に電話を引くのは高額のお金がかかり、だれでも利用できるものではなかった。そこで19世紀末に登場したのが公衆電話である。小銭さえあれば誰でも電話が利用できるとあって、たちまち普及したのは言うまでもない。
電話ボックスは、公衆電話が広がり始めたのとほぼ同時に発案された。住宅街や広い公園など、電話を置けるような公共施設・店舗が少ないところを中心に設置されることが多いが、繁華街でもよく見られる。
電話ボックスには、電話機を日差しや風雨などから保護する役割と、電話を利用する人のプライバシーを守る役目とがある。
「ボックス」とは言うが、大きな屋根で覆われただけの、壁のないタイプも存在する。
人ひとりが入っていられる程度の密室ということは、当然何らかの密室事件に利用されることもある。映画『フォーン・ブース』はそこを利用した好作品であろう。
登場する作品
ドクター・フー:イギリスの長寿SFドラマ。主人公が使うタイムマシン「ターディス」が、青い電話ボックスの形をしている。
きつねのでんわボックス:戸田和代作の児童文学。
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外部リンク
- 想いを伝える場所。電話ボックスのイラスト特集- pixivision(2024年1月20日)