「負けは知らねェ、容赦もねェ。ブライダン特攻隊長、不敗のファイヤキャンドル!!俺の炎で浄化してやる」 (第1話)
概要
ブライダンの幹部の一人である、「不敗のファイヤキャンドル」の異名を持つブライダン特攻隊長。
赤を基調とした燕尾服のようなスーツに身を包んでおり、得物として燭台を模した長柄のランスや、専用機キングキャンデラーを有している。
非常に直情的かつ好戦的であり、「キャッキャッ」と特徴的な笑い方をする。
「救世主」という単語がサラッと出てこないなどおツムは弱い模様(第1話ではご丁寧にロード画面でよくある円が回るという演出が入った)。
その反面、仲間思いな一面もあり、戦闘員一人一人の名前をしっかり記憶し、彼らが倒された際は怒りと悲しみの声を上げるという、この手の悪役では非常に珍しいキャラクター。
当然部下達からの人望は厚く、彼の為なら自ら戦線に出向く事も厭わない。
初戦で自分のキングキャンデラーを撃破した遠野吠にライバル意識を抱くようになる。
各話の動向
第1話
同じ組織の幹部であるブーケから「暴れ過ぎない様に」と小言を聞き流しながら「災いを呼ぶ破滅の指輪」を奪取すべくキングキャンデラーを人間世界に向けて発進。遊園地の観覧車を介したゲートを開いて人間界へ侵攻するや否や、キングキャンデラーで世界を焼き尽くさんばかりに破壊し回る。
一般人「悪魔だ…悪魔が現れたぁ!!」
「誰が悪魔だ!? 俺はこのくだらねぇ世界をオールライトにするためにやって来た……その、何だっけ?……あっ、救世主! 救世主ナンバーワンだァ!!」
しかし、吠がテガソードに選ばれたことで状況が一変。
「人間如き」が指輪を手に入れた事に驚愕。それと同時に自分に真っ向から宣戦布告してきた吠の威勢の良さに感服しつつも盛大な名乗りを上げ、テガソードレッドとの対決に挑む。
周囲のビル群を破壊しながら攻防を展開するも初めてと思えない互角の戦いを繰り広げる相手に追い込まれてしまい、「この俺が膝をつかされただと…?あり得ねえ…この世で一番強ぇのは、俺なんだよぉぉッ!!」と今の切羽詰まった状況を認めずに挑み掛かるも最後は「テガソード・合斗狼(アウトロー)ブレイカー」を受けたキングキャンデラーが大破。「この俺が負けた…? 嘘だろぉぉぉ!?」と悔しさを滲ませた叫びを上げつつ、コックピットの円形のワームホールからノーワンワールドへと撤退。
指輪の確保に失敗し、戦いにも敗北するという二重のショックで出鼻をくじかれた初陣となった。
第2話
今回は終始ノーワンワールドに待機。
前回の戦いで大破したキングキャンデラーの修理をブーケに急かしつつ、自分の顔に泥を塗った吠へのリベンジに燃えていた。
「遠野吠……あの憎たらしい顔を殴らねぇと、眠れやしねぇ!」
そこにやって来た部下の金アーイー、カシオス・ベアーが自身の代わりに出撃する事を提案。それを聞いて「お前になら任せられる」と快諾し、彼を送り出す。
……が、そのカシオスも結局テガソードイエローとのロボ戦に敗れて戦死。在りし日にカシオスと撮ったプリクラ写真を握りしめながら慟哭し、指輪の戦士達への怒りを募らせるのだった。
余談
キャライメージは孫悟空。狼(犬)の吠とはさしずめ「犬猿の仲」と言ったところか。
顔出しの男性幹部は前々作にグローディ・ロイコディウムがいたのだが、彼は本編後半からの登場であり、序盤から登場するのは脳人のソノイ・ソノザ以来3年ぶりである。
演者の三本木氏は大のスーパー戦隊ファンで、制作発表会で自身の世代である『星獣戦隊ギンガマン』をナレーション込みでOPを再現するなどのガチっぷりを披露している。X(Twitter)でもゴジュウジャーそっちのけでyoutubeで公式配信が始まったギンガマンの宣伝をしてしまうほど。そのため一部ファンからは「ギンガマンの人」と呼ばれてしまっている。その熱意はギンガマンキャストにも伝わっており、ギンガレッド/リョウマ役の前原一輝氏が反応したり、ギンガピンク/サヤ役の宮澤寿梨女史との会談が実現したりと功をなしている。
ちなみにややこしいが名前は「ファイ“ヤ”キャンドル」であって「ファイ“ア”キャンドル」ではない。
…のだが、それ以外にもよく間違われておりファイキャンドルだのファイヤーキャンドルだの散々間違われまくっている。
それに対し三本木氏は「テレビ朝日やバンダイの事をテレビ月日やバシダイって呼ぶぞー!!」とツッコんでいた。ちなみに訂正を繰り返したせいかうっかり本人も放送中の宣伝ハッシュタグを「ファイアキャンドル」と間違えてしまったのはご愛嬌。