ファイヤキャンドル「キャッキャッキャ! 綺麗なキャンプファイヤー囲んで、一杯やろうぜてめえら!!」 (第1話)
スペック
全高 | 57.0m |
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重量 | 3500t |
装備 | キャンデラックスソード |
スーツアクター | 草野伸介 |
概要
ブライダンが保有する巨大兵器・ドレスガードの1機であり、特攻隊長・ファイヤキャンドル専用機体。
外見は炎をイメージしたオレンジ色メインのカラーリングに、3本の蝋燭が並び中央の蝋燭に顔がある、手持ちの燭台も思わせる真紅のロボット。ただしマスクは歯を食いしばった表情で阿修羅や明王象等を連想させる。武器として刃が蝋燭になっている剣・『キャンデラックスソード』を装備する。
手首の砲口より噴射する貫通力と高熱融解力の高い炎に、それをキャンデラックスソードへ纏わせての切断力を高めた剣戟と、シンプル故に高い攻撃力と汎用性を併せ持つ戦闘スタイルが持ち味。
その一見、悪役に見えないヒロイックな外見で大規模破壊を敢行する様は、元来スーパー戦隊が持ち味としていた『絆』を象徴する結婚式をモチーフにした、悪の組織たるブライダンを端的に表した画とも言えるだろう。
そしてそれを、絆の無い『はぐれ者』の遠野吠が目覚めさせ操るテガソード/テガソードレッドが倒し、ゴジュウウルフ誕生へと繋げる流れは、新たなる半世紀の始まりに相応しい過去作との対比にして導入と評せよう。
本編での動向
第1話
ブライダンの人間界侵攻が決まり、早速特攻隊長として一番槍を受け持ったファイヤキャンドル。アーイー達からの整備を受け出撃準備が完了したキングキャンデラーに意気揚々と搭乗、「無意味な乱暴はやめてくださいね? あなたはいつも派手にやり過ぎです」というブーケからの忠告も軽く受け止めつつノーワンワールドより発進する。
ファイヤキャンドル「誰が悪魔だ! 俺は、このくだらねぇ世界をオールライトにする為にやって来た…あれ、その……なんだっけ? ……あっ、救世主! 救世主ナンバーワンだ!!」
遊園地の観覧車をゲートにして人間界へ出現するや、両腕から炎を盛大に噴き出して振るい、ビルを粉砕して大混乱を引き起こすのに続けて、ポスターの句点等からアーイーの集団を呼び出して暴れさせる。
程無く、遠野吠と堤なつめが会話していた公園の目前に現れてすぐ傍のビルをキャンデラックスソードで破壊。巻き込まれた男性が「悪魔だ、悪魔が現れた!!」と叫ぶのに対し、「自分はこのくだらない世界を変える『救世主』」だと嘯くファイヤキャンドルの操作で公園に向け放火する。
すると、なつめが銀色のテガソードとセンタイリングを使ってクワガタオージャーにエンゲージ。ユニバース戦士としてアーイーと戦い、一掃する。これへ「よくも可愛い部下達を! 人間全部、俺のファイヤーで丸焼きだぁぁっ!!」と怒ったファイヤキャンドルがサイズ差に任せ炎を乱射、巻き添えで吠も吹き飛ばす。
だが、それが切っ掛けで巨神テガソードの休眠していた地・『ロボの墓場』に次元を超え飛ばされた吠は、そこで指輪の契約を交わしテガソードロボを起動。ブライダンでは“破滅の神”と呼ばれた存在を目覚めさせた吠に驚愕し、続けてその当人から「おいテメエ、さっき救世主ナンバーワンとか言ってたな? ちょうどいい、勝った方が本当のナンバーワンだ!」と挑発と一緒に勝負を突き付けられたファイヤキャンドルは場の勢いのまま了承。吠の搭乗するテガソードレッドと激突する。
吠「対決のリングってワケか。 いいじゃねぇか」
ファイヤキャンドル「戦い方を教えてやる、人間…!」
真っ向からぶつかり合い、先制の一撃をテガソードレッドに取られるも炎を纏わせたキャンデラックスソードを振り回しての激しい接近戦を展開。大上段からの一撃を止められた所で顔面に掌底技「パームクラッシュ」を喰らって怯み、武器を取り落としつつも立て直して腕からの火炎放射で反撃するが、「ソウルブースター」で上空に逃げられ彫像形態に戻ってのチョップ攻撃を貰う。
更に続けて、彫像形態の裏拳攻撃で突き飛ばされビルを巻き込みながら転倒。「この俺が、膝を付かされただとぉ…!? ありえねぇ…、この世で一番強えのは、俺なんだよォォッ!!」と激昂するファイヤキャンドルの操縦で立ち上がるも、その隙を『テガソード合斗狼(アウトロー)ブレイカー』で貫かれ撃破・敗北。
ファイヤキャンドルは「この俺が、負けた…? 嘘だろォォォ!!?」と悔しさに塗れた捨て台詞を残しつつ、機体の爆散寸前に操縦席のゲートを潜り撤退。残ったアーイー達もゴジュウウルフに初エンゲージ(変身)した吠となつめ/クワガタに掃討された。
余談
スーツはバーナーを内蔵した本物の火を出せる代物。キャンデラックスソードは着火用(木製)のプロップも用意された。