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パルデアケンタロス

ぱるであけんたろす

パルデアケンタロスとは、ポケモンシリーズに登場するポケモン。ケンタロスのリージョンフォーム。
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基礎データ編集


フォルムコンバット種ブレイズ種ウォーター種
タイプかくとうかくとう/ほのおかくとう/みず
おもさ110.0kg85.0kg115.0kg

概要編集

ポケモンSVから登場する、パルデア地方の環境に適応したケンタロスリージョンフォーム


パルデア地方は闘牛文化があったスペインがモチーフである点を踏まえると、初代牛ポケ・ケンタロスへスポットが当たる可能性は十分にあったといえ、またそれを意識してなのか、メインのタイプがノーマルから格闘へ変更されている。


残念ながらバリコオルハリーマンのような進化形は登場しないが、何と格闘のみならず下記の特徴を備えた「コンバット種」の他に、が付加された「ブレイズ種」と、水が付加された「ウォーター種」の計3種が登場する。


炎御三家以外の炎・格闘複合は史上初、水・格闘複合は本作初登場のウェーニバルに続き一般ポケモンとしては通算3組目。特に後者は水牛ポケ枠をケンタロスが掻っ攫って行くこととなった。


コンバット種がどちらのバージョンにも出現する一方で、ブレイズ種はスカーレット、ウォーター種はバイオレットにのみ出現する。バージョン限定種の出現率はかなり低く、クリア後のキハダ先生とのバトルまで一切見かけなかったというプレイヤーも存在する。ブレイズ種とウォーター種は★5~6のテラレイドバトルでも出現するが、こちらもバージョン限定。


色違いは、本作で初登場したポケモンの中でも屈指の識別難易度の高さを誇る。色構成自体は「たてがみ&蹄&尻尾の先とそれ以外の体毛の配色を逆転させただけ(種特有部分は変わらない)」という極めてシンプルな物だが、その色というのが同系統な上に非常に良く似ており、光の当たり方等によってはほぼ同じに見えてしまう。後述の突進の習性も相まって、見分けるのは至難の業である。少なくとも、前情報がない完全初見状態では、まず見逃してしまうであろう。


コンバット種編集

原種の茶色い身体から一変、体色は真っ黒に変わり、ツノが若干短く、より筋肉質な身体を有する。

逆に容姿・生態共にそれ以外の差異はほとんどなく、リージョンフォームを知らない人には色違いにしか見えないかもしれない。


ブレイズ種編集

高温の鼻息を吹出すのでブレイズ種と名づけられた。角先が鋭く顔の前へ突出る形に曲がっており、赤い模様が入った体毛は逆立っている。コンバット種よりも一際長い3本の尻尾はこれでもかと言うほど束状に捻れに捻れている。ツノは熱することで摂氏1000℃の高温と化し、赤色化したツノで突き刺した相手を痛さと火傷で苦しめる。他種と比べると若干細めな体つき。


ウォーター種編集

ツノが太く2つのコブが付き、先から勢い良く吹き出した水で敵を貫く。青い模様が入った体毛は下向きに垂れている。尻尾はスクリューのような螺旋状へ変形・回転する。脂肪分が多く浮遊性が優れる等、泳ぐことへ特化した身体の作りをしている。四肢も他種と比べて若干短め。こちらは青色にツノが光る。

レッツゴーで連れ歩いた際に泳ぐモーションがあるのはこの種のみで、シンクロマシンでも溺れずに水中でも操作させることが可能。


ゲームでの特徴編集

  • フィールド上では常に群れで行動しており、原種同様不用意に近付いて気付かれると、こちらに向かって突進して来る。幸いダメージはないものの、バトルの最中に包囲して突っ込んで来るため、バトル終了後に接触して連戦する羽目となることも。途中で乱入して来ないだけ、まだ紳士的と言えるか。対策としてレッツゴーで蹴散らすのも手。
    • なお、ケンタロスが現れる所は努力値ダウン木の実が落ちている所であり、回収のためにはレッツゴーでケンタロスを蹴散らせるポケモンは必須といえる。
    • また、この暴れっぷりから『パルデアじゃなくてヒスイ地方出身だろ』といわれることも。

性能編集

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
パルデア種751101053070100490
原種75100954070110490
比較±0+10+10-10±0-10±0

  • 種族値は原種から素早さと元々いらなかった特攻が下がり、その分攻撃と防御が上がっている。姿ごとに種族値の差はない。効率的でバランスが良くなったと言える。


  • また習得技の多くはどの姿でも共通している一方で、姿によって覚えられる技が細かく異なり、以下の特徴がある。
    • コンバット種:基本的には原種と似たレパートリーとなっているが、ブレイズ種と異なり「にほんばれ」を除き炎技を覚えない(「ニトロチャージ」すら覚えない)。
    • ブレイズ種:「あまごい」以外の水技(原種が使えた「なみのり」)を覚えないが、炎技を多く覚える。
    • ウォーター種:炎技を一切覚えないが、水技を多く覚える。

  • 原種と異なり、いずれの種も氷技を覚えない。


  • きあいのタスキ」対策として「にどげり」も覚えられる。A252且つ格闘テラスタル状態なら火力アイテムがなくとも耐久に無振りか無振りベースマスカーニャ程度なら確定1発に沈められるので、もしマスカーニャの上を取れる「こだわりスカーフ」型を育てるなら覚えておいて損はない。

  • タマゴ技でのろいも覚えられるが、デメリットを考えると「ビルドアップ」を使った方が良い。だが、上述したように覚える技や耐性が多少異なるので、運用方法が大きく変わって来る。

  • Aは110と一見アタッカーとしてもう一声な水準であるが、威力120のタイプ一致技を2タイプ両方に貰っているため、A種族値だけ見て切り捨てるのは早計。不一致にも威力100の「じしん」、「ストーンエッジ」を持つため、尚の事である。

  • SV初期ポケモンプールでは炎/格闘複合がこのポケモンしか存在しないため、独自の立場を築き上げている。サザンドラサーフゴーの相性補完コンビに対して両方一致で抜群を突ける他マスカーニャにも相性上有利で、ミミッキュにも「いかく」と「アイアンヘッド」で十分役割を持てるため、少なくとも他のポケモンには真似出来ない持ち味はあるといえる。


  • ダブルではシーズン2よりウォーター種使用率が急上昇し、見事ベスト30入りを果たした。自身が持つ「いかく」に本来強いはずのドドゲザンコノヨザルですら、ものまねハーブで「まけんき」をコピーすれば強気に出られる(そもそもドドゲザンをパルデアケンタロスの前へ出す人はまずいないであろうが)。


  • 以前151匹の頂点に君臨した時程ではないが400程度のポケモン達の中で40位台に戻って来るのはやはり従来のポテンシャルの高さの表れといえる。
    • しかし裏を返せば全盛期のケンタロスよりヤバいのが現在ガブリアスやミミッキュ含めて40匹以上(あくまでも現在であり、現在レート頂点へ君臨しているランドロスを始めとしてカプ神などもまだいないのであるが)いるといえるのであるが…。

  • シリーズ3シングルバトルではブレイズ種が独特の需要を得ている。一般的な型のパオジアンイーユイに対して有利な上に、チオンジェンディンルーにも十分な一致抜群打点があるためである。一致で抜群を突いて来るディンルーにも「いかく」が入れば楽であり、しかも起点作り型が主体であるディンルーの場合耐久振りがほとんどなので一致「じしん」を入れられたところでどうということはない。

  • WCS2023サンディエゴ予選優勝パーティにはわんぱくHbSベースで「防塵ゴーグル」を持ったウォーター種がエントリーされていた。マスカーニャやサザンドラを意識した耐久調整であった。

  • レギュレーションHシーズン22シングルバトル最終8構築に「いかく」「オボンのみ」「おにび」セミフルアタック起点作り折衷型のブレイズ種がエントリーされており、意地を見せた。


  • ★7テラレイドバトルでダイケンキがピックアップされると、その対策として使われるようにもなった。そのダイケンキはテラスタルがむしで固定なので、味方のマスカーニャの「トリックフラワー」辺りで「いかりのつぼ」を突いてもらえば後はワンパン可能。後の最強のインテレオンの時も同様で、相手が特性「スナイパー」発動を狙う技構成を「いかりのつぼ」発動に逆用可能。

  • コンバット種
    • テラレイドバトルで味方NPCのカヤが使うコンバットケンタロスは、特性「いかく」でデバフを撒くことができ、しかも倒されても復活する度に「いかく」が再発動するため、物理主体の相手には重宝する。「レイジングブル」で相手の壁を破壊できるのも利点。


  • ブレイズ種
    • ウォーター種が覚える水技習得枠が炎へ切替わっており、「フレアドライブ」などを習得可能。ウォーター種と異なり先制技を覚えられないのは痛いが、「ニトロチャージ」で攻撃しながら素早さを上げられるという強みがある。
    • 炎複合故に、物理アタッカーには痛い火傷状態を無効化出来る点やフェアリーからの攻撃が等倍なのも嬉しい。
    • 水への打点としては「ワイルドボルト」がある(一応、「くさわけ」も覚えるが、「ニトロチャージ」と役割が被っているので習得させるかは微妙)。


使用トレーナー編集

ゲーム版

※1:炎・水の2匹

※2:オープニング映像のみ

※3:コンバット種


アニメ版


アニメ版編集

アニポケ第8シリーズ編集


放課後のブレス編集

SV前日譚である第2話『息をのむ』にて、ネモの手持ちとしてゲームのオープニングに登場したコンバット種アリキスとのバトルでも登場。テラスタイプは「かくとう」。


余談編集

3種はいずれも他種への後天的な変化はせず、タマゴを作っても親と同種個体しか生まれてこない。ただ、他リージョンフォーム同様、種類を問わず「かわらずのいし」を持たせずにパルデア外でメタモンとの間にタマゴを作らせると通常のケンタロスが孵化する。一方、通常のケンタロスに「かわらずのいし」を持たせずにパルデアでタマゴを孵化させると、必ずコンバット種が孵化する

これを利用して、パルデア外でブレイズ/ウォーター種とメタモンを交配させて通常ケンタロスを産ませ、それを今度はパルデアに持ち込んで再度タマゴを作らせることで疑似的にコンバット種への変更を行うことが可能隠れ特性オシャボを遺伝させたい時には覚えておいて損はないであろう。


関連イラスト編集

ケンタロス(パルデアのすがた・コンバット種)59/400+1 ケンタロス(パルデアのすがた) 「水と炎」

85/400+1 カエンジシ 「百獣の王も相性には勝てない」60/400+1 シシコ 「幼き百獣の王」


関連タグ編集


0127.カイロスメガカイロス)→0128.ケンタロス(パルデアケンタロス(コンバット種/ブレイズ種/ウォーター種))→0129.コイキング


関連ポケモン等編集

同世代♂ポケモン編集


その他編集

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