「マシッキャー!」
基礎データ
全国図鑑 | No.1015 |
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キタカミ図鑑 | No.198 |
分類 | けらいポケモン |
タイプ | どく/エスパー |
高さ | 1.0m |
重さ | 12.2kg |
せいべつ | 100%♂ |
特性 | どくのくさり/おみとおし(隠れ特性) |
タマゴグループ | タマゴみはっけん |
各言語版での名称
ドイツ語 | Benesaru |
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英語・スペイン語・イタリア語 | Munkidori |
フランス語 | Fortusimia |
韓国語 | 이야후 |
中国語(簡体字) | 愿增猿 |
中国語(繁体字) | 願增猿 |
概要
第9世代『スカーレット・バイオレット』DLC『ゼロの秘宝』のシナリオの一つ・「碧の仮面」の舞台、キタカミの里でともっこさまと崇められていた伝説のポケモンの一体。
スイリョクタウンの村人いわく「崇めると才能や財産が増した様な感覚になる」とか。
根暗そうにも気難しそうにも見える顔立ちの青い顔が印象的な黒いニホンザルの姿をしており、黒い法被を着込んでいるようにも見える。そんな容姿に違わず、対戦前や攻撃をした後には必ず見得を切るポーズを取るのが特徴的。桃の形をした赤紫のお尻もトレードマーク。
またイイネイヌとキチキギスらと同じく赤紫色のしめ縄のようなものを鉢巻として巻いているが、なんとこれは相手に猛毒を送り込むどくのくさりという代物。
元々は頭が悪く要領もよくない愚鈍な子猿だったが、「賢くなりたい」と欲した結果、絡みついた鎖から流れる毒素によって脳が刺激され、聡明な頭脳や、念力に極近未来視などの超能力を手に入れたという。
そんな現在では非常にずる賢く陰湿な気質で、安全な場所に陣取ってから、強烈な眩暈を引き起こす念力を放って敵を翻弄する。また念力で鎖の一部を、サソリの尻尾のように動かす事も可能。
その昔、彼らの支配者がキタカミを目指す冒険譚の途中で、獲得した予知能力を買われ2番目の家来となった模様。
そんな臆病かつ慎重な主の意に添い、3匹の中では頭脳と未来視を生かした斥候・参謀・威力偵察役を担っている。
名前の由来は「増し」(マシマシ)+「ましら(猿の古語)」か。
英名は「Munkidori」であり、由来は英語で素晴らしいを意味する「hunky dory」に「monkey」あるいは「マンドリル」を合わせたものと推測され、海外でも縁起の良さを意識したネーミングになっている事がわかる。
残念ながら、色違いは2024年現在、未解禁。
しかし、解析によって姿は判明しており、体の黒色だった処が灰色に変わる。
ゲームでの特徴
スカーレット・バイオレット
「碧の仮面」のストーリーにおいて、他2匹と共に復活する事となるが、恐れ穴にて最初にバトルする事となる。なお、この時に捕獲は出来ない。
ちなみにトレーナー戦に近い扱いらしく、急所に当てたり弱点を突いたりするとマシマシラから反応が返ってくる。「ンゲゲーッ!?」
バラバラに撤退後、自身は「フジが原」の南にある池にいるが、キタカミセンターで「スパイスたっぷりのキタカミもち」を食べたせいでヌシポケモン同様に巨大化・強化されており、ゼイユと共に捕獲不可のレイドバトルを挑むことに。
ストーリークリア後、元のサイズで同じ場所に戻ってきている為、この時に再戦・捕獲が可能。
この通り、都合3度もイベントで戦う事になると言う、伝説のポケモンではかなり珍しい立場の持ち主だったりする。
なお、ストーリーで戦うマシマシラにはタイプ一致以外の攻撃技がないのでコマタナ系を出すとわるだくみしかやれることがなくなったあげく最悪わるあがきで自滅するというなんとも情けない事態になる。
キリキザンはパルデアの北2番エリアで普通に見かける他、みねうち、でんじは、ちょうはつといった捕獲用のポケモンに適した技を覚えられるため、捕獲にオススメである。
なお、ジムバッジを全て手に入れた後にマシマシラを速攻で捕まえた場合、レベル70という凄まじい強さでスター団を蹴散らす事も出来る。努力値を振ってしまえば鬼に金棒ならぬ『サルにオミコシフェニックス』となる。
ただ当然ながら、ゲームの難易度が著しく低下するひねくれたプレイ方なので注意。どうしても速攻でシナリオをクリアしたいのでなければ、敢えて封印しておくという選択もある。
性能
種族値
タイプはどく・エスパー。
特攻が際立って高く、次いで素早さが高いと言う典型的高速特殊アタッカー配分。
特殊耐久はそれなりに高いが、物理耐久は相応に低め。
攻撃が少し多めに振られているのが気がかりだが、それでも種族値のバランスは比較的良い方。
両刀のガラルヤドランはともかく、受け寄りのガラルヤドキングとは差別化も容易だろう。
一致技は各種エスパー技と「ヘドロばくだん」「ヘドロウェーブ」。
特にSVで習得者がガッツリ減らされたヘドロウェーブを覚える点は嬉しいところ。
しかしサブウェポンがゴースト技と「きあいだま」程度しかないのが痛いか。
エスパーらしく補助にも優れており、「すてゼリフ」と「トリック」を覚えるため、隠れ特性の「おみとおし」も含めて「こだわりスカーフ」などとの相性が良い。
特にブリムオン等耐久を活かしてのフィールド張りを行うタイプには滅法強いと言える。
欠点はどく・エスパーと言うあまり攻めで強いタイプではないと言う事。
特にはがねタイプ相手だと低威力のゴースト技か命中不安な「きあいだま」に頼るか虎の子のテラスタルを切るかしかなくなってしまう。
補助技を弾いてしまいゴースト技以外まともに通らないサーフゴー、「ふいうち」で縛られやすく対策が限られるドドゲザン、自身より格段に速いパオジアンは難敵。
先述の通りこだわりアイテムとの相性は良いのだが攻める時に困る為、意外と何を持たせるかは悩ましいところ。
攻撃力も中途半端に高いのでイカサマを受けると大ダメージなのも欠点。
やはり攻防共に環境に刺さりづらい点はいかんともし難く、採用率はともっこの中で一番低い。
それでも、レギュレーションGシーズン19シングバトルでスイーパー・サポーター折衷の「こだわりスカーフ」型が最終3位構築にエントリーされており、弱いポケモンではない。
余談
モチーフ
- 桃太郎伝説の三匹のお供のうち、猿に該当すると思われる。他にもタイムボカンシリーズの悪役トリオとの共通点を見出だす声も既に挙がっている (参照)。公式イラストでは顔色が悪いがこれは影が原因であり、ゲームでは影が無い分、本来の表情を見る事が出来る。
- もう一つのモチーフ疑惑とされるニホンザルも凶暴な個体は珍しくはなく、人が彼らに襲われたケースもかなり多い(しかも人間がちょっかいをかけたり縄張りを侵していないにも拘らず襲った事例も)。更にいえば猿類にはチンパンジーやヒヒの様に進んで肉食を行うものや、ハヌマンラングールの子殺しのように、捕食や防衛とは無関係に同種を含めた周りの動物を襲う残忍性を秘める種がいたりする。
関連イラスト
関連タグ
1014.イイネイヌ→1015.マシマシラ→1016.キチキギス