基礎データ
地方図鑑
ヨロイ島図鑑 | No.003 |
---|---|
パルデア図鑑
| No.326
|
進化
ガラルヤドン → ガラルヤドラン(「ガラナツブレス」を使用)
→ ガラルヤドキング(「ガラナツリース」を使用)
概要
『剣盾』に登場する、ガラル地方環境に適応し独自の変化を遂げたヤドキングのリージョンフォーム。
正式名称は「ヤドキング(ガラルのすがた)」。
頭にシェルダーが噛みついている点は従来のヤドキングと変わらないが、こちらはなんと口上まですっぽり覆われており、ヤドン本体の目が見えなくなっている。
代わりに原種では後ろ向きだったシェルダーが正面を向いており、まるでこちらが眼の役割を担っているかの様である。
ガラルヤドラン同様、体内のスパイス成分とシェルダーから送り込まれた毒素が化学反応を起こしてどくタイプを得ることになったが、そこに脳から分泌される化学物質の影響も加わったことで、シェルダーの方の知能が飛躍的にアップした。
その結果か、シェルダーの姿はかなり毒々しい外見となり、目つきもアイシャドウを塗ったかのような不気味な雰囲気になった。
ヤドンの方も、尻尾の先と上半身の広範囲が紫色に変色し、より怪しい印象を受ける。
戦いでもシェルダーの方がブレインを担当し、他のエスパータイプを圧倒するほどの強力なサイコパワーを行使出来る模様。
以上の点から、シェルダーがヤドンの体を乗っ取っている風にしか見えないと評するユーザーも後を絶たず、図鑑説明によると本当にそうである模様。
ガラルヤドキング同士でコミュニケーションを取る際は謎の呪文で会話するらしく、バトルで技を使う際などにも呪文を唱えており、その内容については未だ解読されていない。
そして食べた物の成分と体内の毒素を混ぜ合わせ、怪しげな呪文を唱えながら、独自の怪しい薬をこしらえるらしい。作った薬はシェルダーの中に溜められ、頭を傾けると殻の角部分から黄緑色の液として漏れ出てくる。
凶悪そうな見てくれに反し、弱ったポケモンにはこの薬を与えてくれる協調性を持つが、薬の効果は材料や呪文などの細かな違いで毎回変化するため、効き目のほどはガラルヤドキング自身も把握していないという。
こういった生態からか、分類も原種の「おうじゃ(王者)ポケモン」から「じゅじゅつし(呪術師)ポケモン」に変化している。
原種の頃から「のろい」も習得出来るが、ゴーストではないため「呪術師」ポケモンながら「呪い」ではなく「鈍い」となってしまうのが惜しい所。
ゲーム上での特徴
ガラルヤドキングも従来のヤドンと異なり通信交換ではなく、「ガラナツのえだ」を15個集めて作ることが出来る「ガラナツリース」を使うことで進化する。
DLC『冠の雪原』にはどく使いのクララとエスパー使い・セイボリーがDLC『鎧の孤島』に引続き登場するが、その双方がガラルヤドキングを手持ちに加えており、セイボリーはこちらを切札に変えている。専用技から見ても、ガラルヤドランがどくタイプ寄り、ガラルヤドキングはエスパー寄りの進化といえるであろう。
性能
形態 | H | A | B | C | D | S | T |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ガラル種 | 95 | 65 | 80 | 110 | 110 | 30 | 490 |
原種 | 95 | 75 | 80 | 100 | 110 | 30 | 490 |
「こうげき」が10減り、「とくこう」が10出された種族値となっており、特殊主体のヤドキングにとっては「イカサマ」のダメージを減らしつつ火力が高くなるという嬉しい強化を受けた。
専用技「ぶきみなじゅもん」は、相手にダメージを与えるだけでなく、最後に使用した技のPPを3減らすという「キョダイゲンスイ」の上位互換の様なエスパー技。ジュラルドンは泣いて良い。
その他「サイコキネシス」、対特殊受け用「サイコショック」の3種のエスパー技を持ち、どく技も「ヘドロばくだん」や「ヘドロウェーブ」をしっかり覚えてくれる。
サブはパワージェム、水技、炎技、氷技の三種の神器に「きあいだま」「くさむすび」「イカサマ」と呪術師らしくかなり豊富。ここはオリジナルを踏襲している。
補助技は何といっても「わるだくみ」の存在が大きく、トリル下で積めば無双が望める。勿論原種と同じく「めいそう」を積んで「なまける」で回復する特殊受け積み戦法を狙っても良い。
特性もこれまた専用特性「きみょうなくすり」を持ち、ダブルバトルで登場すると味方の能力変化をリセットする事が出来る。ただし、効果があるのはダブルバトルのみで、シングルバトルだと役に立たないため、注意が必要。ヤドンの時「くいしんぼう」であると変化するもので、他2つはヤドンと変わらない。
使いどころを選ぶ上級者向けのものではあるが、「りゅうせいぐん」や「ばかぢから」といった威力は高いが能力を大幅に下げる技を使うパートナーと組ませるとこれらの能力低下をリセットしてくれるのでより気軽に撃ちやすくなるという点は有難い。
また敵からの「ダイマックス技」や「いかく」といった特性などによる敵からの能力低下もこの特性を発動したらリセット出来るのでいざという時の状況の立直しに有用といえる。
逆に味方の能力上昇も打消すので自分で積むタイプの戦法や味方の「ダイマックス技」による能力上昇とは相性が悪いので要注意。この弱点が気掛かりなら代わりにこちらも有用な隠れ特性であるさいせいりょくの方にした方が良いだろう。
第9世代
この世代ではテラスタルを獲得。「アシッドボム」や「ヘドロばくだん」で崩す戦法とシナジーのあるどく、じめん対策ひこう、ゴースト・あく対策且つクエスパトラのルミナコリジョンを牽制できるあくがテラスタイプとして目ぼしい所。
また「どくどく」と原種が新規獲得した「さむいギャグ」を思い出し技として取得している。あの国民的芸人が特殊個体にいるヤドン達はともかくとしてシェルダーにはそんな個体はいない訳なので本当に文字通りつまらないギャグなのであろう。
他にも「ワイドフォース」や「だくりゅう」「サイコノイズ」を習得した。物理技では「れいとうパンチ」以外の二色パンチや「たきのぼり」「どくづき」などを与えられているが、使用する機会はそうそうないであろう。
ランクマで解禁されたレギュレーションDにおいては、ハバタクカミを意識した特殊受けが流行。1番多いテラスも元タイプに弱点をついて来るゴーストを意識したノーマルとなっており、次いで一致技による遂行力を高めるためのどくテラスタルが多い。
道具は「とつげきチョッキ」や「くろいヘドロ」が多く、「さいせいりょく」を生かしてサイクルするのが主な戦術となっている。
1番大きいのは「アシッドボム」を獲得し、それまで突破に困っていたサンダーを始めとする高耐久の準伝説を崩せるようになったことであろう。
しかし、はがねテラスタルが蔓延していることは如何ともし難く、自慢のアシッドボムが生かせない場面が目立つ様になった。また、「とつげきチョッキ」を高種族値ポケモンに取られ、「くろいヘドロ」をドオーやドヒドイデに高性能どく耐久型に譲ることとなるなど、持ち物取合いに敗れることも増えた。
そうしたことからシーズン8で使用率38位を記録したきり環境から消えた。
使用トレーナー
ゲーム版
番外作品
ポケモンGO
2021年10月15日より、ガラルヤドンからの進化が実装。相棒設定後に「エスパータイプを30匹」捕獲する必要がある。
進化条件に違わず、こちらはエスパー寄りのアタッカーになっているが、本作では独自のタイプや搦め手をより活かし辛い仕様により、性能的には凡庸といったところ。
ポケモンマスターズ
- セイボリー&ガラルヤドキング
2024年7月14日に実装。トレーナーが同時実装されたクララとコゴミに負けないネタ要素を持っての参戦にはファンは爆笑した。
ある意味『じゅじゅつしポケモン』の面目躍如となっている。
エスパーフィールドロールで、EXロールはテクニカル。
技
ぶきみなじゅもん | 追加効果なし |
---|---|
ガラルの分析 | 味方全員の次回特殊技威力ブーストを1段階上げる。味方全体の場をガラルサークル(特殊)とする。ガラルサークル(特殊)は以下の全効果を発揮する
|
上品なさむいギャグ |
|
超・能・力! | 味方の「とくこう」を4段階+急所率を3段階上げる。味方を回復付帯状態とする |
バディーズ技
エレガントなエスパーのサイキックレイ |
---|
★6EXアップ後、初めてバディーズ技を使う直前に発生したサイコフィールド効果時間を延長する |
Bダイマックス技
ダイサイコ | フィールドをサイコフィールドとする |
---|---|
ダイウォール | 味方を次回ダメージ防御状態とする |
パッシブスキル
自身全体か味方の場発生時次ゲージ消費無9 | 自分が全体の場か味方全体の場に場の効果を発生させた時に自分を次回ゲージ消費0状態にする |
あられ時物理軽減G3 | 天気があられのときは味方が物理技で攻撃を受けた時のダメージを軽減する |
あられ無効G | 味方全員があられによるダメージを受けない |
BD技後特殊ブースト1 | 専用Pクッキー1ポテンシャルで解放。バディーズダイマックス技を使った後自分の次回特殊技威力ブーストを1段階上げる。 |
超覚醒(2024年12月追加)
エレガントエスパーパワー |
|
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
新無印第97話「ヤドキング!カレーなる遭遇」
ゲスト声優としてあばれる君がCVを担当。新無印編第26話でサトシ達が訪れたヤドンの島にガラルヤドンの群れが上陸してくるという話だが、いつもと様子が違うサトシとゴウが登場するカオス回に仕上がっている。
余談
ガラルのモデルとなったイギリスなどのケルト圏ではドルイドと呼ばれる魔術師(または司祭)の伝承があり、イチイなどの猛毒を持った樹木を神聖なものと見做していたという記録が残っている。呪術師という要素とどくタイプはここから来たものと思われる。
一応ヤドキングなので、一部では相変わらず「ガラル浜田」などとも言われている。
関連イラスト
関連タグ
ヤドン ガラルヤドン ヤドラン ガラルヤドラン メガヤドラン
0198.ヤミカラス→0199.ヤドキング(ガラルヤドキング)→0200.ムウマ