基礎データ
全国図鑑 | No.0199 |
---|---|
ローマ字表記 | Yadoking |
分類 | おうじゃポケモン |
タイプ | みず/エスパー |
高さ | 2.0m |
重さ | 79.5kg |
性別比率 | 50%♂・50%♀ |
特性 | どんかん/マイペース |
隠れ特性 | さいせいりょく |
落とし物 | ヤドンのツメ |
タマゴグループ | かいじゅう/すいちゅう1 |
地方図鑑
ジョウト図鑑 | No.082 |
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コーストカロス図鑑 | No.135 |
アローラ図鑑(SM / USUM)
| No.039/No.046
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ヨロイ島図鑑 | No.003 |
パルデア図鑑
| No.326
|
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
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日本語 | ヤドキング | ヤドン+king(英語で王) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Slowking | slow(遅い・ゆっくりした)+king(王) |
ドイツ語 | Laschoking | lasch(無気力な)+king(英語で王) |
フランス語 | Roigada | roi(王)+flagada(くたくたの) |
韓国語 | 야도킹 | 日本語名の音写 |
中国語(簡体字・繁体字) | 呆呆王 | 呆(dāi、間が抜けた・ぼんやりとした)+王(wáng、王・君主) |
中国語(大陸) | 河马王 | 河马(hémǎ、カバ)+王(wáng、王・君主) |
中国語(香港・台湾) | 河馬王 | 河馬(hémǎ、カバ)+王(wáng、王・君主) |
ヒンズー語 | स्लोकिंग | 英語名の音写 |
ロシア語 | Слоукинг | 英語名の音写 |
タイ語 | ยาโดคิง | 日本語名の音写 |
進化
ヤドン → ヤドラン(Lv.37) → メガヤドラン(メガシンカ・ヤドランナイト)
リージョンフォーム
『剣盾』(第8世代)DLC『冠の雪原』より登場する、ガラル地方環境で変質したヤドキングのガラルのすがた。
概要
『金・銀』(第2世代)より登場したポケモン。
『金・銀』で初登場するポケモンでは、企画・開発段階の1997年にホウオウに続きドンファン・デンリュウと共に一早く紹介されていた。
ヤドンがシェルダーに尻尾を噛まれるとヤドランに進化するが、こちらは頭をシェルダーに噛まれ異なる進化を果たした存在。勘違いされやすいが、ヤドランからさらに進化した訳ではないので要注意(ただし、ベータ版ではヤドランより進化する設定であった)。
頭のシェルダーは王冠を思わせる豪華な巻貝へ変異しており、本体のヤドンとは逆の背面側に目を向けている。
「キング」と銘打ってるだけに、その姿はまるで冠を被った王様の様で、首元にもケープやポンチョの様な紅白の襟巻きが出現した。
噛みついたシェルダーの毒素が頭に染み込んで脳が刺激され、間抜けであった進化前から一転、世界的権威に及ぶ程の科学者並と称される圧倒的な知能と閃きを手に入れた。
その影響か、頭が重くなったにもかかわらず二足歩行をする様になり、その振る舞いもどこか上品で静かな威厳を感じさせるものに変化している。
「海の賢者」の異名を持ち、日々世界の不思議を解明するための思索や研究に耽っている。
加えて、欠伸をすると頭のシェルダーからさらに毒素が流れ込み脳が刺激されるため、より知性は高まって行くらしい。
「困ったことがあればヤドキングに聞け」のことわざが残る地域もある程賢いことで有名で、尋ねればどんな難題でも解決してくれるとされるが、残念ながらその言葉を人間が理解することは叶わない。しかし、中には人語を話せる程の知能へ至った個体も存在する。
意外と表情も豊かで公式イラストでは困り顔や怒った顔が描かれている。
「賢者ポケモン」であるヤレユータンとは同じ地域に住んでいた場合、知恵比べをするらしいが、結果は大体引分けに終わる模様。
とはいえ性格自体はヤドンの時から変わらず、慌てず騒がず落ち着き払ったマイペースな日々を生きており、世界を変えるアイデアを思い付いても直ぐに忘れてしまうという。
何より1度でも頭のシェルダーが取れると、上記の高い知性も知識も全て忘れ、ヤドンへ戻ってしまうらしい(ゲーム内では起こらない)。
大抵のヤドンは、釣りのため水辺に垂らしている尻尾をシェルダーに食い付かれヤドランに進化するため、頭に噛みつかれるヤドキングの個体数は遥かに少ない。
一体どうすればそんなシチュエーションとなるのかは謎であるが、何故か「おうじゃのしるし」を持っていると、頭に噛みつかれやすいようである。
名前の由来も『ヤドン+キング』とそのまんまであると思われる。♀もヤド「クイーン」ではなく「キング」となる現状については気にしないように。
ゲーム上の特徴
- ヤドンに「おうじゃのしるし」を持たせて通信交換すると進化する。
性能
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤドキング | 95 | 75 | 80 | 100 | 110 | 30 | 490 |
ヤドラン | 95 | 75 | 110 | 100 | 80 | 30 | 490 |
- ヤドランとの違いは、「ぼうぎょ」と「とくぼう」種族値が逆となっている点である。その他のステータスは同一で、タイプ及び特性も全く同じ。分岐進化でこの程度の違いしかないのは逆に珍しい。
- ヤドラン同様、素早さが低いが、その他の能力は高く、様々なタイプ技を習得出来る万能振りが魅力である。第7世代まではヤドランと異なり「なまける」は習得出来なくなってしまう(使うならヤドンの時に覚えさせる必要がある)が、ヤドランにはない技として「わるだくみ」や「ドラゴンテール」を習得可能(第八世代以降はヤドキングへ進化した後でも「なまける」、ヤドラン側はわざマシン(レコード)で「わるだくみ」を習得可能)。
- 専用技の「さむいギャグ」は場に雪を降らせつつ交代する技。特性さいせいりょくとの相性も抜群なので、こおりタイプとポケモンと組ませてサポート要員として使うと良いだろう。
- 対戦では「さいせいりょく」と高い特殊耐久を生かした特殊受けとしての運用がメインとなる。とはいえ特殊耐久に優れたポケモンにはハピナスなどの強豪が多く存在し、しかもタイプ的には物理耐久向けなのも相まって、ヤドランと比べるとどうも地味な印象なのは否めない。決して弱い訳ではないのであるが……
- その上、『ORAS』では対となっていたヤドランがメガシンカしてメガヤドランとなってしまった。ヤドキングは貰えず、それにより一層立つ瀬ない状況である。後に同じ様な立場に立たされていたエルレイドのメガシンカも明かされ、ますますパートナーに置いてかれた感が強まってしまった。
- そんなヤドキングであるが、『剣盾』DLCでヤドランと共にリージョンフォーム実装が決定した。登場タイミングは案の定ヤドランのリージョンフォームに先を越されてしまったものの、今度はメガシンカの様に置いてけぼりは喰らわずに済んだ。
- 第9世代では原種が新技「さむいギャグ」を獲得。「さむいギャグ」でゆき状態を展開してから控えのハルクジラに交代し、そのまま物理耐久が上がったハルクジラを動かす「ヤドハル」構築が『SV』発売早々開発された。しかもヤドキングの「すばやさ」種族値は30なので、最遅にすれば大体のポケモンの下から「さむいギャグ」を放って後続を無傷で降臨させられる。これによりヤドランとの明確な差別化点を獲得しつつ、使用価値上昇に成功した訳である。
- ただ、後述の中の人は日本でもトップクラスの芸人なのであるが……
- ただし、残念ながらガラル種も覚えてしまったため、原種特有と強みとは行かなくなり、後述のように差別化にも苦戦する羽目となったが、そこはタイプと特性違いでパーティと相談して見出していこう。一応、特性「どんかん」により「さむいギャグ」が「ちょうはつ」を受けない点と、こおりとの相性補完が良いのはガラル種にはない原種の強みである。
- さらに、環境にテツノツツミやテツノドクガといった強力な特殊アタッカーが増え、これらをタイプ相性より数値で受けてサイクルを回せるポケモンが求められたことから、「とつげきチョッキ」を持たせることで特殊耐久を高めた(「さいせいりょく」によってチョッキを持ったサイクル要員としての適性が高い)ヤドキングの需要が高まり、シングルバトルのシーズン6以降は遂に使用率がヤドランより高くなるに至った。しかし、シーズン8以降はフェアリーやどく耐性を有する(「フリーズドライ」で弱点も突かれない)上に、より嫌らしい技が追加されたガラルヤドキングが解禁され、瞬く間にシングルバトル使用率上位に入ったことで原種はそちらとの差別化も必要(ガラルと比較すると、連撃ウーラオスのメイン技双方に耐性があるというメリットもあるが、その場合ヤドランの方が適性が出てしまう)となってしまった。
使用トレーナー
ゲーム版
- ナツメ:ジムリーダー(カントー)
- フウとラン:ジムリーダー(ホウエン)
- コーン:ジムリーダー(イッシュ)
- ゴジカ:ジムリーダー(カロス)
- ワルダック:シャドーボス※1
- ブランシェ:チームミスティックリーダー
アニメ版
漫画版
番外作品
『ポケモンGO』
- ヤドン「におうじゃのしるし」を使って進化させることでのみ入手が可能。現状野生個体は一切確認されていない(いたとしても超低確率でしか出現しないと思われる)。同作では進化アイテムが非常に入手し辛いのもあり、難易度は高い。「おうじゃのしるし」自体もニョロゾ → ニョロトノの進化に必要となるため、どちらに使うか悩みどころである。
- 種族値及びノーマルアタックはヤドランと完全に同一。ゲージ技のみが異なる。「こうげき」が低く、「HP」・「ぼうぎょ」が高水準なので主にジム防衛向き。ただし、同じみずポケモンにはシャワーズやラプラスといったメジャーな防衛ポケモンがいるのでかくとう・エスパーへの耐性を上手く活用したいところ。
『ポケモン不思議のダンジョン』
- 『冒険団シリーズ』
主人公(冒険団)達の拠点の長老として登場し、本作のキーパーソンとして担っている。
チーム編成としての役割を有する他、独自システムである「ポケモンタワー」を伝授したり、ストーリーの中で使用可能となる施設紹介をしたりする。
「ポケモンタワー」伝授をした直後、ダメージを受け、3回跳び跳ねて倒れてしまう。突然彼の語りが始まり、『「たっしゃでの…ぐふっ!」→お終い』と彼の息が絶えたのか…と思いきや、「……というのはジョウダンじゃ」という御茶目な演出が存在する(それでも暫くは療養生活を送っていたらしいが)。
上述の『冒険団』出身のゲスト出演(「つながりのオーブ」ではトリトドン(西東双方)との繋がりを持っていること、喋り方が老人であることから、恐らく同一ポケモンであると覘える。また、『冒険団』出身のポケモンは他にトリトドンのみ)。
彼の依頼を達成すると、新しいダンジョンに行ける様になる。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- 劇場版『ルギア爆誕』
- アリスのアーサー
- 無印第260話ではアリス(『ディアルガVSパルキアVSダークライ』の登場人物とは別人)の手持ちであるヤドンの『アーサー』(アーサー王に由来)が「おうじゃのしるし」を被った所にシェルダーが噛み付くという形で進化した。湖の水位が下がって元気を失ったヤドン達を伝説の楽園へ導くためにアリスと別れた。
- コウヘイのヤドキング
- 新無印26・97話
- ヤドンの島個体が登場。野生ポケモンのはずであるが、いつもうどんを食べている。冠(シェルダー)を人間に被せるとどうなってしまうのかが描かれている貴重?なカオス回である。
- また同26話のタイトルコール前にロケット・ガチャットから排出された別個体が登場している。
- 劇場版『波導の勇者』
- アバンに一瞬登場。
漫画版
『ポケスペ』
- 3章でマスクド・チルドレンの一員にして新生ロケット団幹部・シャムのポケモンで登場。ポケモンリーグ会場のコントロールルームでの戦いでは、ゴールドのニョたろう(ニョロトノ)の「さいみんじゅつ」で眠らされたものの「いびき」を使って反撃し、眠らされてもゴールド達に苦戦を強いる程の強さを見せる。
- 5章でカンナの手持ちで登場し、いてだきの洞窟からカンナの家までレッド達を救出した。実は2章では「もし頭何かが(シェルダーに噛まれたら)どんなポケモンになるのかしら?楽しみよね」という台詞にシルエットでのみ先に登場している。
- 7章ではプルートのポケモンで登場。プラチナのパチリスとチェリムにやられてしまう。
- 12章ではゴジカの手持ちで登場。
関連イラスト
関連タグ
ヤドン ガラルヤドン ヤドラン メガヤドラン ガラルヤドラン
0198.ヤミカラス→0199.ヤドキング(ガラルヤドキング)→0200.ムウマ
同複合タイプ
関連ポケモン+α等
- その他