曖昧さ回避
- 『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種。本項で記述。
- スペインの伝説に語られる有名な女たらし「ドン・ファン・テノーリオ」。⇒ドン・ファン
- バハムートラグーンの登場人物。
- のりスタのキャラクター。のりものスタジオから続けて登場。子供達と踊る人。⇒ドン・ファン(のりスタ)
- 『餓狼伝説』シリーズのキャラクター。⇒キム・ドンファン
- 神聖ローマ皇帝カール5世の庶子でスペイン王フェリペ2世の異母弟⇒ドン・フアン・デ・アウストリア
- 2018年に殺害された和歌山県田辺市出身の資産家が書いた自伝。⇒紀州のドン・ファン/野崎幸助
本項は1を記述する。
基礎データ
全国図鑑 | No.0232 |
---|---|
ジョウト図鑑 | No.196 |
ホウエン図鑑 | No.166 |
パルデア図鑑 | No.123 |
ローマ字表記 | Donfan |
ぶんるい | よろいポケモン |
タイプ | じめん |
たかさ | 1.1m |
おもさ | 120.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
特性 | がんじょう/すながくれ(隠れ特性) |
おとしもの | ゴマゾウのツメ |
タマゴグループ | りくじょう |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ドンファン | don(スペイン語でドン、首領)+elephant(英語で象) |
英語・ドイツ語・スペイン語・フランス語・イタリア語 | Donphan | 日本語名に同じ |
韓国語 | 코리갑 | 코끼리(kkokkiri、象)+갑옷(gapot、鎧) |
中国語(簡体字) | 顿甲 | 日本語名の部分的な音写+盔甲(kuījiǎ、鎧兜) |
中国語(繁体字) | 頓甲 | 日本語名の部分的な音写+盔甲(kuījiǎ、鎧兜) |
中国語(香港) | 冬凡 | 日本語名の音写 |
ヒンズー語 | डॉनागज | don(スペイン語でドン、首領)+गज(gaj、象) |
ロシア語 | Донфэн | 英語名の音写 |
タイ語 | ดอนแฟน | 日本語名の音写 |
進化
ゴマゾウ → ドンファン(レベル25)
概要
『ポケモン金銀』より登場しているゴマゾウの進化形。第二世代のポケモンの中でも、開発が公表されたばかりの1997年に発表された古株ポケモン。
名前の由来は「ドン(首領/親分)+エレファント(象)」で、英語も同じ読みになる。
進化した事で一気に厳つい外見になり、特に鼻と耳と背中がひと繋がりの黒く分厚いベルト状の皮膚へ変化した。
その皮膚は岩のようにがんじょうで、ちょっとやそっとの攻撃ではかすり傷すら負わず、車がぶつかっても平気な程の強度を誇る。
そして体を丸める事でタイヤそっくりな形態となり、そのまま勢いとパワーを乗せて高速回転したころがる攻撃が大の得意。その威力は小さな民家くらいなら一撃でバラバラに壊してしまう程だが、勢いが仇となりなかなか止まれないのが難点。
ダンプカーをも引っ張れるパワーは単純な力仕事にも活用され、山道をふさいだ土砂崩れをどかす等、人間の仕事を手伝っている個体もいる。
口元から生えている鋭く硬いキバも自慢であり、伸びるには時間がかかるこのキバが長くて大きい個体ほど群れの中でのランクが高く、一番立派なものが群れのリーダーに収まる。
水浴びが大好きだったゴマゾウ時代から一転、硬い皮膚が劣化するのか、雨などの水気にはめっぽう弱くなってしまったらしい。
それ故、砂漠などの乾燥した地域を好んで暮らしており、該当するパルデア地方では進化前共々割と多く生息している他、イダイナキバ及びテツノワダチという古代種または未来種も発見された。ただし現代のドンファンが直接進化する事は出来ない。
ゲームでの特徴
- 野生種は珍しく、大半が捕まえたゴマゾウを進化させる事で入手する形となる。野生のドンファンは『金』『ハートゴールド』ではシロガネ山周辺、『クリスタル』では45ばんどうろ、『オメガルビー・アルファサファイア』ではサファリゾーンとマボロシやまに出現する(RSEではゴマゾウのみ)。出現はリングマと対になっている。
- 上記の通り、『SV』のパルデア地方では普通にドンファンに遭遇でき、ロースト砂漠でゴマゾウ達を引き連れる姿や、山の上から転がってくる姿が確認できる。ゴマゾウの群れの中で1匹佇む姿はまさにドンと言えるだろう。
- ストーリーにおいては、SVでパルデア四天王・チリの手持ちで登場する。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
90 | 120 | 120 | 60 | 60 | 50 | 500 |
- 攻撃・防御に秀でており、HPも高め、反面した三つは低いという典型的な重戦車タイプ。良くも悪くもサンドパンから無駄を省き、全体的に強化したようなステータスでもある。図鑑説明でキバが強調されているだけに、3色キバ、「どくづき」を覚えられる。ただし、技名の関係でキバで突いても「つのでつく」、「スマートホーン」となるのはご愛嬌。
第2~5世代
- 一般的なじめんタイプと大して変わらない扱いだったが、第4世代以降から覚醒。タイプ一致の「じしん」や相性補完の「ストーンエッジ」が強力なのはもちろんのこと、タマゴ技で追加された「こおりのつぶて」、「がむしゃら」、「もろはのずつき」、教え技で追加された「タネばくだん」「ダストシュート」、一撃必殺の「じわれ」などじめんタイプ屈指の器用なポケモンへと強化された。
- 持ち前の高い物理耐久とつぶてのおかげであのガブリアスとも比較的有利に渡り合えるほど。
- 第5世代で「がんじょう」に「きあいのタスキ」と同等の効果が追加。特にめぼしい技の追加はなかったものの、ライバルだったマンムーやカバルドンとの大きな差別化となり、ドンファン特有の多種多様な技と「がんじょう」との相性が抜群だったのもあり結果的に大幅な強化となった。
- なお、隠れ特性は「すながくれ」だが、「がんじょう」が強いのでまず使われない。
第6世代
第9世代
- 素早さを上げる「くさわけ」(ただし未登場だった第8世代の間に「こうそくスピン」も素早さを上げる効果を得た)や「ボディプレス」(「てっぺき」とも相性が良い)「アイアンヘッド」「アイススピナー」などの有用な技が追加。
- ランクバトル初期環境ではテラスタル高火力や積み技を使う耐久型への対策として「がむしゃら」型や「カウンター」型が一定数使われる。余りにバレバレということで簡単には通用しづらいが、その印象を逆手に取った通常アタッカー型も使用されることがある。テラスタイプこおりによって疑似的にマンムーとして扱うことができ、そうした場合技範囲が中々に初期環境に刺さるので侮れない。
- シーズン2になると「ステルスロック」や「じならし」、「アンコール」や「こうそくスピン」などで起点を作る型が主流化。ASからHS、HBまで幅広い努力値ベースが存在するため、詳細な型を読みづらいという利点がある。
使用トレーナー
ゲーム版
※1:ポケモンスタジアム金銀
アニメ版
漫画版
番外作品
『ポケモンGO』
- 2017年2月の金銀組実装に伴い登場。全ての種族値が高水準でまとまっており、最大CPも3000前後と全ポケモン中トップクラスの高さを誇る。弱点もくさ・みず・こおりのみなので、汎用性が高い点も評価が高い。
- 地味に「カウンター」を覚えられるので、無事手に入ればレイドバトルでのバンギラス対策の1匹として活躍させることができる。
- 「じしん」をおぼえている個体を引き当てられれば、ライコウやエンテイといった名だたるじめん弱点のポケモン対策としても十分使える。
- 特に対ボスゴドラ戦では、通常技の「カウンター」とゲージ技の「じしん」の2つで二重弱点を突けるので、グラードンやカイリキーと並ぶ優秀なキラーとして活躍が期待できる。
- ジム戦においても現状、かくとう・じめんの両方が防衛ポケモン相手に刺さりやすいため、活躍の余地は十分にあると言ってよい。また、二重弱点が存在しない上、はがね技やかくとう技でばつぐんを取られないのでドサイドンより遥かに防衛向きである。
- その一方で2019年5月にヒポポタス系統が実装され、じめんタイプのジム防衛枠に新たなライバルとなるカバルドンが登場した。あちらは純粋な耐久力ではドンファンを上回るものの、通常技にじめん技が無いという欠点があるため差別化は容易。
- 反面、実装から長らくの間タイプ一致のワザがスペシャルアタック(ゲージ技)の「じしん」くらいしかなく、わざ2はすべて他のタイプのわざなので、ライバルであるドサイドン・ゴローニャ・グラードン・ガブリアス(通常技でもじめん技を覚えられる)と比べるとやや火力を出しにくいのが難点であったが、現在では通常技に「どろかけ」が加えられたので、じめんタイプのポケモンとしても抜群の働きを見せるようになった。
- 加えて2019年7月から何故か「あまえる」まで覚え始め、「じゃれつく」も加わると擬似フェアリータイプとしても運用可能。フェアリーって何だっけ!?
- また、もう1つの難点として、一応野生の個体は存在するものの、進化前のゴマゾウ共々出現率が非常に低く捕まえづらいのもネックであった。
- ただし、期間限定でレイドボスとして出現しており、これを利用すれば即戦力の強力なドンファンが割とお手軽に入手することができた。レベルは★★★で、ソロでのクリアはやや難しいが、狙ってみる価値はあるだろう。
- また、最近になってようやく進化前のゴマゾウに巣が設定されるようになったため、現在は入手・育成の難易度が幾分下がっている。運よく自分の行動圏内にゴマゾウの巣が設定されたら注目してみるのもいいだろう。
- 2024年9月に入り、「くさわけ」と「どろかけ」に強化が入った。威力が高い「どろかけ」を撃ちながら「くさわけ」で強化する戦術を用いることが出来る。小回りがきく「のしかかり」をも撃つことが可能である。
『ポケモンスタジアム金銀』
- ミニゲーム「ドンファンのぐるぐるレース」が登場。先に9周したプレイヤーの勝利となる。
- ラップ毎に2位以下にはカウンターが付与され、カウンターの数だけ土けむりで相手を妨害出来る。ファイナルラップはそれまで走っていたドンファンが身体をまるめて回転する。
『ポケモンマスターズ』
- ライアー&ドンファン
- メインストーリーにおいて、本作オリジナルキャラ・ライアーの手持ちで登場。幕間の物語における回想でゴマゾウがいる為、進化前からの付き合いと思われる。
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
〈レギュラーの手持ち〉
〈ゲストなど〉
- レイモンドのドンファン
- 『ミュウツーの逆襲』のOPバトルで、容姿・CV共にレイモンド・ジョンソンがモデルの海賊風トレーナーが繰り出す。転がりのスピードでサトシのフシギダネを翻弄するも、空中に飛び出したところに「ソーラービーム」を喰らい倒れる。
- ヒイラギのドンファン達
- 無印266話
- シロガネ大会の選考会で勝ち上がっていたタンバシティ出身のタカシのポケモンで登場。
- ドント島のドンファン達
- AG114話でサトシ達が来たドント島ではドンファン達の恋の季節であり、♀️のドンファンにアピールするため所かまわず転がりまくっていた(ちなみに「ころがる」がドンファンの求愛のダンスらしい)。
- サトシ達がつい倒してしまったドンファンも色違いの♀️ドンファンが好きであり、必死にアピールしたり、ライバルやロケット団を蹴散らした事で結果的に♀️ドンファンと結ばれた。
- テツヤのドンファン
- AG130・131話で登場。サイユウ大会予選トーナメント3回戦では対戦表の表示のみであったが、サトシとの決戦前夜にテツヤと仲間達と共に気合を入れている場面がある。
- 決勝トーナメント3回戦でのサトシ戦で4体目で登場。「すなあらし」でサトシのオオスバメの視界をさえぎり、「ころがる」を続けてヒットさせオオスバメを追い詰めるが、オオスバメが両足で「ころがる」を止めた上に投げ飛ばされて倒される。
- DP72話
- 短編『ピカチュウのドキドキかくれんぼ』
その他
アニポケ・リコとロイの旅シリーズ
- 50話:モブで登場
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
- サファイアのふぁどど
- 性別:♂️・特性:がんじょう
- 性格:せっかち・個性:かけっこがすき
- キンセツシティ周辺の野原を転がり続けていた問題児。転がり続ける理由が地下にあるニューキンセツの発電装置の狂った磁場を感じ取っていたからだと判明する。発電装置をサファイアと共に止め、気が合ったことで手持ちとなる。
- 第13章エピローグでは「ポケモンコンテストライブ!」に出場した。
〈サファイアの手持ち〉 |
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どらら (ココドラ→コドラ→ボスゴドラ♂️) |
ちゃも (アチャモ→ワカシャモ→バシャーモ↔️メガバシャーモ♀️) |
ふぁどど (ドンファン♂️) |
えるる (ホエルオー♂️) |
とろろ (トロピウス♂️) |
じらら (ジーランス♂️) |
きるる (キルリア→エルレイド↔️メガエルレイド♂️) |
- 3章:キキョウシティにてジョバンニ先生のポーチを奪って逃げたひったくりが複数体所持して登場。また、同章で運動不足解消をかねてゴールドに修行をつけた一匹でも登場している。
関連イラスト
関連タグ
0231.ゴマゾウ→0232.ドンファン→0233.ポリゴン2