データ
概要
第2世代から存在する技。
相手に甘える事で、攻撃力を下げてしまう。
何と下げる度合は2段階。
この技を決めるだけで大抵の物理一本のアタッカーは機能停止してしまう。
覚えられるなら「おにび」も併用すると安定感はさらに増す。
使う相手こそ選ぶが、能力低下系変化技の中のうち能力を2段階下げる技にしては命中率が高いのも強み。さらに、特性「どんかん」持ちにもしっかり通る上、「メロメロ」や「ゆうわく」とは異なり、同性相手にも効果がある。
ただし、間違っても特性「あまのじゃく」持ちに使ってはならない。相手の攻撃が逆に上がってしまうからである。ダブルバトルではこの点を逆手に取り、「あまのじゃく」持ちの味方に使うことで攻撃力を上げるという芸当も出来なくはない。
ちなみに奴が覚えるため、ダブルバトルなどでは高速で飛んで来る可能性があることに警戒されたい。
第5世代まではフェアリーがなかったため、ノーマル技として扱われていた。
同効果の「フェザーダンス」と比べて覚えるポケモンが圧倒的に多く、意外なところではチゴラスやガチゴラス何かも覚える。後にUSUMの図鑑説明で甘えん坊であることが分かった。
『ポケモンカードゲーム』では
無色エネルギー1個で受けた相手が次に使う技のダメージを軽減する。
初手バトル場配置で受けに使うのも良いが、軽減量20 - 30ダメージと少し不安がある数字ではある。
『ポケモンGO』では
2019年7月に突如としてこの技が実装された……が。
同ゲームに攻撃補助の概念が存在しないためか、何と攻撃技として設定されている(使用時に相手のステータスが低下した際と似たエフェクトが出るが、あくまでただの演出であり、原作の様に攻撃力が下がったりすることはない)。
原作同様、可愛らしいSEと共に大量のハートが飛び交う演出がされるなど、一見するととても微笑ましい技のように見えるが、これでもノーマルアタックとしては破格の威力20。どれだけ高いかといえば威力が10あれば高威力と呼ばれるノーマルアタックの世界で20である。感覚的としては「ねんりき」と近い技(ちなみに、あちらも威力20である)。
甘えるだけでHPに大ダメージを与える『ポケモンGO』の世界観とは一体……まあ、「あくび」をしたり飛び跳ねたり照準を合わせるだけで相手にダメージが入るという奇天烈な現象が平気で発生するゲームなので、いちいちツッコむのも野暮というものか。
威力が高い反面、技の使用後の硬直が長めなので、自身の機動力を殺してしまいかねず、相手の攻撃を回避するのが難しくなるという欠点もある。フェアリーは耐久性が低い種族が多いので注意が必要である。
一方、トレーナーバトルではチャージ力を犠牲としてはっぱカッターと同等の高火力に振っている。しかもあちらよりも軽減する相手が少なく、カウンター族の返討ち要員として活躍してくれるためにトレーナーからは「あまえる族」と畏怖の名を付けられた。
しかし、このままではフェアリーが環境を破壊しかねないと公式が見逃す訳もなく、2021年6月にどくポケモン一斉強化が施され「あまえる族=厨ポケ」の法則は崩れて来た。
そして2022年12月、遂にそのものの威力が16→15にナーフされ、本格的にメタ要員に台頭し辛くなった(同時にどくが強く出る必要がなくなったからか、「どくどくのキバ」も同じタイミングで弱体化している)。
なお、特に気を付けなければならないのが、GOロケット団の繰り出すシャドウサーナイトやシャドウドンファンがこの技を覚えていた場合であり、ただでさえ威力の高いこの技を異常なまでに強化された攻撃力で放ってくるため大変危険。フェアリー技をばつぐんで受けてしまうかくとう・ドラゴンは勿論、等倍で受けるタイプであっても大ダメージを受け続ける羽目になる……というか、ほのおやはがねの様にいまひとつに軽減出来るタイプであっても気付いたらHPがごっそり減っているという訳が分からない事態が起こる(ヒードラン等の二重耐性を有する複合タイプでようやくそこそこのダメージに抑えることが出来る)。
また、シャドウソーナンスも使ってくる。サーナイトやドンファンと比べると火力が低いために脅威度はやや下がっているが、こちらはHPが非常に高いため、倒すのに手古摺ると気がついたらこちらの体力がゴッソリ減っていることが良くある。エスパー戦ではあくタイプを先発にしている人が大多数のため下手をすると逆に弱点を突かれて倒されていることも。
ちなみに同ゲームではフェアリー技に乏しく、「ノーマルアタック(通常技)」「スペシャルアタック(ゲージ技)」の2種類ある技形態のうちフェアリータイプのノーマルアタックがそれまで全く存在していなかった。
このため「あまえる」が同ゲーム初のフェアリーノーマルアタックとなったのである。
その後、2022年9月に、新たに「ようせいのかぜ」が通常技に抜擢されたことで、フェアリータイプ唯一の通常技ではなくなった。
その凶悪な性能ばかりに目が行きがちであるが、今のところ、原作で変化技であった技が明確な攻撃技へと変更された唯一の事例であったりする(厳密には「はねる」「あくび」「ロックオン」もこれに該当するが、いずれも相手に与えるダメージはたったの1であり、実際上はダメージをほとんど与えられないに等しい)。
これについては、フェアリー技は原作においてもそこまで種類が多くなく、そこからさらに低威力ノーマルアタックとして使えそうな技ともなると余り候補がなかったためではないかと考えられる。