基礎データ
全国図鑑 | No.0697 |
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コーストカロス図鑑 | No.065 |
アローラ図鑑 | No.244 |
カンムリ図鑑 | No.084 |
ローマ字表記 | Gachigoras |
ぶんるい | ぼうくんポケモン |
タイプ | いわ / ドラゴン |
たかさ | 2.5m |
おもさ | 270.0kg |
せいべつ | 87.5%♂・12.5%♀ |
とくせい | がんじょうあご/いしあたま(隠れ特性) |
タマゴグループ | かいじゅう/ドラゴン |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ガチゴラス | がっちり+ガチ+チゴラス |
英語・スペイン語・イタリア語・ポーランド語 | Tyrantrum | tyrannosaurus(ティラノサウルス)+tyrant(暴君)+tantrum(かんしゃく) |
ドイツ語 | Monargoras | |
フランス語 | Rexillius | |
韓国語 | 견고라스 | |
中国語(台湾国語) | 怪颚龙 | |
中国語(広東語) | 怪顎龍 |
進化
チゴラス→ガチゴラス(朝・昼・夕方の間にLv39以上)
概要
チゴラスと比べると高さは2倍、重さはなんと10倍にもなり、よりティラノサウルスに近い姿になった。
首に増えた体毛(恐竜が鳥類に近いことを考えると羽毛の可能性が高い)は襟巻きを彷彿とさせ、トサカも王冠のような形になり、「王者」の風格を思わせるデザインとなっている。
全身も岩のように硬く分厚い鱗で覆われているのが、立ち絵からでもわかり易い。
「暴君ポケモン」の分類が示すとおり、1億年前の太古では無敵を誇っており、生態系の王者として君臨していた模様。特に最大の武器である大きなアゴは、分厚い鉄板すらも紙のように噛みちぎってしまうほど強力。
その堂々とした王者っぷりは疑う余地も無いようで、現在まで図鑑説明の殆どには「無敵」「王様」「王者」といった言葉が入っている。
一方、強さについての記載で埋め尽くされた結果、他の化石ポケモンに見られるような生態面の情報は殆ど書かれておらず、外敵の存在を気にする必要が無かったため、警戒心が低く寝ているときはとても無防備という事くらい。
このため凶暴な性格なれど、心を許した相手に対してはかなり人懐っこく、何とレベル技で「あまえる」まで覚えてしまう。
実は化石からの完全な復元は出来ておらず不可能に近いようで、元ネタ同様、本来は全身に羽毛があったのではという仮説がある。
いつかメガシンカあたりで覚醒するのかもしれない。
名前の由来
ガチ(本気)+チゴラスでガチゴラスだと思われる。
進化前のチゴラスは稚児+ゴラス(怪獣の名前に付けられる接尾語)またはSaurus(ギリシャ語:トカゲ。転じて恐竜の名前に付けられる接尾語)が由来であると推察される。
- 欧米圏では「Tyrantrum」がメジャーな名前。
- 由来はTyrant(英:暴君)+tantrum(英:癇癪)。つまり「癇癪持ちの暴君」というニュアンスだと推察できる。
- フランス語では「Rexillius」
- 由来はT-REX(ティラノサウルスのこと)+maxillaire(仏:上顎)。
- ドイツ語では「Monargoras」
- 由来はmonarchy(独:君主制)+チゴラスであると推察される。
色違い
色違いは赤い体表が青色に、金色のトサカや棘が銀色に変わる王道のカラー変更。
こういうのでいいんだよを突き詰めた順当に美しいカラーリングとなっている。
ゲームでの特徴
基本的にはチゴラスを進化させての入手となる。
ストーリーにおいては、チャンピオンであるカルネのポケモンとして登場する。
エピソードデルタにて、ヒガナの手持ちで登場する。
未登場。
DLC『冠の雪原』で内定した上、カンムリ雪原の「ボールレイクの湖畔」に野生出現する。また、ダイマックスアドベンチャーにも出現する。
ピオニーの娘であるシャクヤのパートナーポケモンとしてもレイドバトルで登場する。
未登場。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
82 | 121 | 119 | 69 | 59 | 71 | 521 |
現状唯一のいわ・ドラゴンタイプ。
ステータスは攻撃・防御が高く特攻・特防が低めという、いわタイプの典型的なものだが、意外と素早さはそれなりにある。
というか、あのキノガッサより素早さが1上である。
攻撃面での評価
主軸となる攻撃技は、いわ・ドラゴンそれぞれ最強格の「もろはのずつき」や「げきりん」。
タイプ一致技は存在しないものの、特性「がんじょうあご」によって、「かみくだく」や三色キバ、「どくどくのキバ」、第8世代で新たに習得可能となった「サイコファング」等も高火力で繰り出すことが出来る。
物理アタッカー御用達のじしん、インファイト、「ばかぢから」更にはじゃれつくまで習得するため、脳筋な種族値に反して技範囲はかなり広い。
「げきりん」や「こおりのキバ」で、ガブリアスをそれぞれH164振りやH振りまでなら確1にできるパワーを持つ。
また、特性の効果が乗る多数のキバ技に加え、一応ドラゴンなので「りゅうのまい」も習得できる。
前述のじゃれつくの他「あまえる」等、見た目では想像もつかない技まで習得出来てしまう。進化前のチゴラスの図鑑説明には「我儘だが甘えん坊」と書かれているため、根は変わってないのかもしれない。
実は「こわいかお」の習得は第8世代が最初。
恐らくトサカ部分で突くのだろうが、生えてる方向からすると大分やりづらそうである。
隠れ特性からの連想からか「しねんのずつき」、「アイアンヘッド」も習得可能。
他にも「ふみつけ」や「ドラゴンテール」、「ほえる」、「アイアンテール」といったイメージに合う技は一通り覚えてくれる。
XYの頃はドラゴンタイプの物理技に恵まれなかったものの、教え技で「げきりん」が解放されて以降は、この欠点は緩和されつつある。
なお、キバ技や「りゅうのまい」はタマゴ技である為、バトルで使うとなると(性別比が♂7:♀1である事も相まって)厳選が面倒なポケモンであり、夢特性解禁後はさらに面倒になった。
剣盾での横遺伝実装の恩恵を大きく受けたポケモンと言える。
過去のインターネット大会の参加賞で配信された、特性がんじょうのチゴラスが進化すると、この特性に変化する。
長らく通常での入手が困難だったが、第8世代の剣盾ではマックスレイドバトルで隠れ特性持ちの個体を捕獲することが可能となった。
通常特性でも「とくせいパッチ」を使えば隠れ特性にすることもできるため、入手難易度は下がっている。
これにより、無反動「もろはのずつき」が放てるポケモンでは一番の攻撃力を得、自慢の物理耐久がさらに活かしやすくなった。
その威力は、「りゅうのまい」を積めばなんとH4振りまでのメガガルーラやマルチスケイルカイリューを確1、ポリゴン2は99%弱の乱2、特化クレセリアが確2というもの(無補正A振りの前提)。
反面、今までサブウェポンとして採用率が高かったキバ技の威力は下がる為、一長一短である。
防御面での評価
さて、攻撃面では優秀なガチゴラスだが、防御面には懸念点が目立つ。
弱点は6つ。4倍弱点こそ存在しないものの、苦手なタイプはメジャーなものが多く、特殊攻撃で攻められるとあっさり落ちてしまいがち。
前述の技範囲とがんじょうあご補正により、全ての弱点タイプにカウンター的に高火力弱点技を撃てる強みはあるが、素早さは割と簡単に上を取られる数値である為、素直に退く判断も重要である。
一応、物理耐久は前述の通り高めであり、不一致弱点の物理攻撃なら耐えやすい。
タイプ上、ほのおタイプやひこうタイプには滅法強く、リザードンやサンダーなど、素で起点に出来る相手もチラホラ。ラムのみなどで状態異常をケアすれば完璧。
相性補完としてはハッサムやグソクムシャ、カプ・ブルルなどむしタイプやくさタイプとの相性が良い。
このように、いわ・ドラゴンという唯一無二のタイプを攻防両面で活かすかが、鍵になるだろう。
他の攻撃型化石ポケモンであるラムパルドと比較すると、攻撃時の爆発力が抑えられた代わりに、安定性が高められていると言える。
また、技を受けた後に威力が上がる「ダメおし」が使えるが、防御面が心許ない為、習得優先度は低め。
使用トレーナー
ゲーム版
※バトルシャトー限定
- カルネ:カロスリーグチャンピオン
- ヒガナ:ポケモントレーナー/伝承者
- シャクヤ:ポケモントレーナー
漫画版
- ザクロ(ポケットモンスターSPECIAL)
番外作品
ポケモンGO
2022年6月開催のアドベンチャーウィーク(化石ポケモンのピックアップイベント)において、アマルルガ系統と共に実装された。
種ポケモンのチゴラスは、イベント最終日に行われた「リサーチデイ」を除くと野生出現せず、基本的にリサーチの報酬か7kmタマゴから孵化させることで入手することになる(これはアマルスも同様)。このため、イベント終了後は入手が極めて困難となっており、入手・育成難易度がかなり高くなってしまっている。とはいえ、同じような状況に置かれていたラムパルド・トリデプスも年数が経つうちにいくつか入手のための救済措置が取られているため、ガチゴラス・アマルルガにも同様の措置が取られる可能性がないわけではない。今後の対応に期待したいところ。
…と思われていたところ、翌2023年の7月〜8月にかけて開催されたアドベンチャーウィークにて色違いの実装と共にチゴラス・アマルスが他の化石ポケモンと共に野生で多数出現。期間も6日間あったため多くの人が入手できたと思われる。
性能は原作同様、攻撃力が高く耐久性が低いというもの。ライバルと言えるラムパルドと比べると、攻撃力は低いが耐久性では勝っている。原作同様弱点が多いので、立ち回りには十二分に気を付ける必要がある点も同じである。
覚える技は、通常技が「いわおとし」「ドラゴンテール」「あまえる」、ゲージ技が「ストーンエッジ」「かみくだく」「げきりん」「じしん」と豊富。ドラゴンタイプでありながら、通常技で「あまえる」を覚えられるという面白い特徴を持ち、こちらを潰しにかかってきたかくとうポケモンを返り討ちにしたりといった芸当もできる。割と多彩に色々な技を覚えられるものの、ゲージ技のうちいわ技はフルゲージ技の「ストーンエッジ」しかないため、回転効率ではラムパルドと比べると劣る。ドラゴン技は「げきりん」があるものの、ジム・レイド攻略はともかくPvPでは消費ゲージが多いのであまり使い勝手は良くない。
このように、ステータスは強力だが全体的に覚える技のクセが強く、弱点が多いこともあって、運用するにはそれなりの技量と知識が求められる上級者向けのポケモンとなっている。技もステータスもラムパルドとは大きく異なっており、少なくとも同じような感覚では使えない。
Newポケモンスナップ
火山ステージに登場。同じ化石ポケモンであるアーケオスを追い回したり、いたずらしたモウカザルを得意の頭突きで追い払ったり、ガチゴラス同士で鉢合わせするとお互いに威嚇し合ったりと王者の名に相応しい姿を観察できる。
特にふわりんごを投げつけると、アーケオスらそっちのけでプレイヤーに威嚇の咆哮を放つ。その絵面たるや、さながらあの映画を彷彿とさせる。
アニメ版
アニポケ・第1~7シリーズ
XY
- 第87話『ユリーカお世話です! 甘えん坊のチゴラス!!』
ユリーカのキープポケモン候補として当初はチゴラスの状態で登場。ロケット団の襲撃によってユリーカが危機に陥った瞬間ガチゴラスへ進化を遂げ、彼らを撃退した。2人の絆がより深まり、シトロンがキープポケモンにすべくモンスターボールを投げたところで真実が判明する。
チゴラスはもともと「化石ポケモン研究所」が所有しており、ロケット団によって誘拐されていたポケモンであった為、当然キープポケモンには出来ず、ユリーカは泣く泣くガチゴラスと別れることとなる。研究所でブラッシングをしてもらいながら母親のように忠告するユリーカと再び会う約束を交わし、最後は笑顔でお別れをした。
なお、今話でのユリーカが来ていたパジャマはガチゴラスがモチーフである。
新無印
- 第134話『つかみとる未来!』
「さいはてのことう」に住む野生個体として登場。
漫画版
12章で初登場。
15章ではシャクヤの個体が登場している。
ポケモンローカルActs
福井県勝山市に地域応援ポケモンであるカイリューとアーケンと共にポケモンマンホールが設置された。
勝山市には福井県立恐竜博物館がありティラノザウルスの標本も展示されている。
余談
「チゴラス進化でガチゴラス」は、少し駄洒落っぽい言い方である。
デザインを担当したのは『ロックマンギガミックス』で有名なありがひとし氏。ちなみに、ロックマン7のスラッシュマンステージによく似た顔のティラノ型のキング・ガジュラスがいたりする(スラッシュマン自体も恐竜がモチーフ)。
2021年より日本各地で順次開催予定の展示企画「ポケモン化石博物館」の公式サイトでは先行してガチゴラスの骨格模型が紹介されており、これを見る限りトサカにはしっかりと骨が入っている。つまり角と言っても差し支えのない部位であることが確定した。
「ガチゴラスはどうやってつのドリルをしているのか?」という疑問がポケモンプレイヤーから上がることがあるが、とりあえず硬度に関しては問題はなさそうだ。
劇場版の没ネタには、ティラノサウルスが登場して暴れ回るというものが存在し、本ポケモンの元ネタはこれが由来かもしれない。
なお、ガチゴラスの生息年代は一億年前とされるが、実際のティラノは6800〜6600万年前と少し若い。
関連イラスト
関連タグ
図鑑番号順
0696.チゴラス→0697.ガチゴラス→0698.アマルス
その他