シトロン(アニポケ)
あにぽけのしとろん
当記事ではアニメ『ポケットモンスターXY』『XY&Z』に登場するシトロンについて説明しています。ゲーム『X・Y』におけるシトロンについてはシトロン(トレーナー)を参照してください。
「今こそサイエンスが未来を切り開くとき!シトロニックギア、オン!」
アニメ『ポケットモンスター XY』(以下XY編)において、サトシと共に旅をしたレギュラーキャラクター。
サトシの旅の歴代男性同行者としては5人目で、ゲームのジムリーダーがモデルとなった男性同行者としてはタケシ・デントに続く3人目。ただし、シム戦後にサトシと旅をすることになった2人と違い、シトロンはジム戦前からサトシと旅をしているという違いがある(実際2人がジム戦を行うのは物語中盤の67話)。
「でんきタイプマスター」を目指すミアレジムのジムリーダー。
自分自身で極めたでんきタイプをシトロン自身で攻略することで、その弱点を探し出し更にでんきタイプを極められると考え、でんきタイプに不利なじめんタイプやくさタイプなどを育てている。
それまでの歴代男性同行者のような保護者的な立場や、マサトのようなな年少の立場ではなく、ライバルとしての側面が強い、サトシと完全に対等な関係であるのが特徴。
容姿
基本的にゲーム版準拠のデザインだが、眼鏡の奥の瞳が描かれている点が異なる。視力はかなり低いようで、眼鏡がないとまともに歩けないほど。
身長はサトシやセレナよりは低く、年齢は不明だが「サトシと年が近い」「女性(声優)でも務まる年齢(実際牧口真幸氏もシトロン役を受けていた)」等の言及がある。
性格
一人称は「僕」。ユリーカ以外には基本的に丁寧語で話し、腰が低い。
仲間思いな性格にして、「発明とは人々とポケモンを幸せにするもの」という信念を持っている。
「メカも料理も要領は同じ」という理由で料理も得意。ミアレジム戦後は隠し味を付け足すなど腕を上げている。ただしユリーカ曰く、グリーンピースが苦手らしい。
基本的にシトロンがメインとなって料理を作り、セレナやサトシがそれを手伝う形をとっている。
インドア派なので体力がなく、走るのは苦手。サトシたちと走ると彼だけ遅れて「待ってくださ~い!」と叫んで追いかけるのが常(いつも重たい機材を背負ってることや、パーティーのリーダーが超人なのも無関係ではあるまい……)。
一方で、電気やカラクリ系のイベントとなるとテンションが上がり、俄然やる気が出る様子。
カメラに映されるのは苦手なようで、ポケビジョンのプロモ作りや記念撮影の時は緊張で固まってしまっていた。
また高所や心霊現象の類も苦手な模様。
恋愛に関しては鈍いようで、セレナのサトシへの恋心には気がついていなかったが、ユリーカに「自分の恋人くらい自分で見つけます!」と言っているので、恋愛感情自体は理解しているらしい。
XY編/XY&Z編
XY編1話にて、ミアレジムのトラップにより放り出されたサトシとピカチュウをユリーカと共に助けたことで初対面。その後、ロケット団のメカのせいで暴れるガブリアスを命がけで救ったサトシの熱意に触れ、3話より行動を共にする。
サトシとのジム戦後に仲間になったタケシやデントとは対照的に、シトロンは先にサトシに同行し始め、「彼がバッジを4個手に入れたら自分がジムリーダーとしてバトルする」という約束を取り付けた。
しかし、日々めきめきと成長していくサトシと比べ、自分はジムリーダーとして本当に成長できているのだろうかと焦りを感じるようになっていた。
そんな中、ミアレ発電所での一件を境に自分を見つめ直す時間が必要だと悟り、一行より先にミアレシティへ戻ることを決意。シトロイドに相手を頼んで特訓したり、チャレンジャーとのジムバトルを行ったりしてサトシたちの到着を待っていた。
そして67話にて、遂にサトシとのジム戦が実現。ホルビー・エレザード・レントラーの3体を繰り出し、サトシのピカチュウ・ルチャブル・ヌメルゴンと激戦を繰り広げるも惜敗する。
サトシと互いの健闘を称え、彼のカロスリーグへの挑戦が終わるまで共に旅することを選んだ。
カロスリーグ終了後、暗躍していたフレア団の暴走を阻止した。その後シトロンに関心を抱いた残党により、フレア団再建のために必要な人物として連れ去られてしまう。基地にて洗脳されそうになるが自身の発明品で回避し、サトシたちと合流。残党を壊滅させた。
その後、サトシがカントー地方のマサラタウンに帰ることになり、空港でサトシと最後のポケモンバトルを行った。彼と別れ、ユリーカ共々ミアレシティに戻った後、先輩格のとあるポケモンソムリエと出会うことになる。
発明が得意で、「シトロニックギア」という発明品を多数使用してサトシたちをサポートする。発明品を披露する度にサトシが「かがくのちからってすげー!」と目を輝かせるのがお馴染み。
しかし接合と耐久性に問題が多く、簡単に壊れて爆発を起こし、周辺にいるサトシやゲスト達が被害を受るのもお約束。
爆発せずに使えたものも(わずかだが)あるので、全く使えないというわけではない。
基本的にネーミングがそのままなので、センスのなさをユリーカに(時にはロケット団にまで)たびたびツッコまれている。
とは言え、カロス発電所の設計に関わったり、とある町の発送電システムを開発したりしたこともあるので、相当な天才であることは確か。
発明品一覧
- 「エイパムアーム」(XY編2話~)
ゲームでも登場している、数少ないまともな発明品。シトロンの背負う重いリュックから伸びているアームの一つ。主に岩などの重たい物を除去する時に使われる。壊れないし爆発もしない。
更にマフォクシーの「かえんほうしゃ」を防御できたり(15話)、崖からサトシを運べるほどよく伸びたりもする(25話)。さすがに届かない時もあったが(40話)。
妹の嫁探し行為に手を焼くシトロンが、「お兄ちゃんをシルブプレ!」と女性に声をかけるユリーカをこれで止めるのもお約束。
- 「ソーラーチャージャー」(15話)
数少ないまともな発明品その2。シトロンの背負う重いリュックから伸びているアームの一つ。
サトシたちが洞窟に入る際にライトとして使用したことがある(30話)。多用されているエイパムアームと違い、こちらの現時点での使用はこの一度きりで、名前も呼称されていない。
- 「静電気発生装置」(4話)
デデンネを回復させたが最後は爆発してしまう。
- 「シトロイド」(9話)
ジム営業の分業の為に作成。詳細は後述。
- 「動画撮影マシン」(21、39話)
ポケビジョン撮影時に使用。ポケウッド並の撮影が可能な、歩く動画撮影マシン。
1号機は故障してセレナに襲いかかったため、ピカチュウの「10まんボルト」で破壊されてしまう。
2号機である「動画撮影マシン改」は正常に動いており、今後の活躍も期待できる。
- 「ポケモンの技、なんでも吸い取りマシン」(28話)
手回し式で、ポケモンの技のエネルギーを吸い取ることができる。ついでにポケモンの物理技もガードできるが、エネルギーを3回吸収すると爆発して使い物にならなくなる。
継続して使用されるとポケモンが不要になってしまうほどの協力な兵器であるためか、2本とも使用後に何時もの爆発オチで処理されている。だがこの回の終盤では、シトロンがサトシたちに3号機の設計図を見せている。
- 「ポケモン思考マシン」(55話)
ヤンチャム初登場回で制作したポケモン翻訳機の強化改良型機。対象のポケモンに被せることで、そのポケモンの思考データを可視化してテレビに映すことができる。
本編ではヌメラに被せ、ヌメラが空から降ってきた理由を断片的ながら読み取ることに成功した。ただしお約束でその後爆発している。
- 「全自動持ち上げマシン」(劇場版『光輪の超魔神フーパ』)
「でんじふゆう」の理念を応用して作られたもので、触れると乗っ取られてしまう封印アイテム「戒めの壺」を持ち運ぶことに成功し、地味ながらかなりの仕事をした(「エイパムアームで直接ry」 とは思っていけない)。
- 「うるさいんですシュウゾウ君」(98話)
「絶対に起きられる」と本人が自負する目覚まし時計(参考画像)。
その起こし方は非常に熱い。
名前が全てを物語るシトロンの発明品の中でも、極めて物語っているネーミングである。
ちなみにこの回では「正体不明の暑苦しい、燃えるオバケ」が登場しただけでなく、爆発&夢オチという伝説が残された。
- 「ジャミン1号」(XY&Z編45話)
フレア団の洗脳装置対策として騒動後に開発した電波遮断装置。ボタンサイズの大きさで、こめかみに張り付けることで洗脳波を遮断する。
- 「ポケモーションキャプチャー」(新無印編103話)
サトシのポケモンWCSのドラセナ戦に備え、彼の特訓をサポートするために用意した装置。
対象のポケモンの動作を分析し、技を出すための理想的な動きをシミュレートすることができる。
作中ではサトシのネギガナイトの身体の軸のブレを発見し、新技「スターアサルト」の習得に貢献したが、最後はやはり爆発してしまう。
シトロイド
当初はサトシとセレナにジムリーダーであることをひた隠しにしていたが、父親によって速攻でばれてしまい、素性と自分が作ったロボット「シトロイド」にミアレジムを乗っ取られていたことを打ち明ける。
ジムリーダーの道を選んだのは古今東西のでんきタイプを使用し、トレーナーがその対策をした上で力量を極めたいと思ったためだが、多忙なジムリーダー業によって自身の好きな発明の時間が取れなくなり、それを分担させるためにシトロイドを制作。
しかしプログラム入力時にアクシデントが発生し、ジムバッジを4個以上持っていないトレーナーを追い出すようになってしまい、負けたトレーナーに対しても同様の行動をとるようになる(1話でサトシを追い出したのもシトロイド)。
更に音声コード入力も失敗して「ご主人様認識バトルモード」が通用しなくなり、シトロンとユリーカもミアレジムから追い出されてしまう。ホルビーをゲットしたのもジム奪還のため。
その後サトシとセレナの協力により、ミアレジムへ侵入して「ご主人様認識バトルモード」に勝利し、シトロイドはプログラムを修正され模範的なジムリーダーとしての行動を取るようになる。
こうしてジムをシトロイドにまかせ、改めてサトシの旅に加わることとなった。
ゲット時の決め台詞は「科学が輝く、イッツ・ア・グレート・サクセス!○○(ポケモンの名前)、ゲットです!」。
※ややこしくならないよう、ユリーカ用キープポケモンは「ユリーカ」の記事に記載。
前述の通り、シトロイドに占領されたジムを取り返すためにゲットしたポケモン。元々はミアレの旧地下鉄構内に他のポケモンたちと住んでいた。サトシがカロス地方で最初にバトルした相手でもある。
ハリマロンをたしなめたり、イーブイに優しく接したりするなど優しい性格。また耳で物を持つことはもちろん、砂を巻き上げたり攻撃をガードしたりと非常に器用。
新無印編ではホルードに進化して再登場。ポケモンWCSのドラセナ戦に向けたサトシの特訓において、レントラーと組んでサトシのネギガナイト&ウオノラゴンとダブルバトルを行った。
使える技
コンボ技
・「あなをほる」+「かげぶんしん」(9話)
・「ワイルドボルト」+「あなをほる」(67話)
シトロンがプラターヌ博士から譲ってもらったポケモン。
惚れっぽい上に食い意地が張っており、相当なお調子者。ヒカリのポッチャマやサトシのミジュマルに続くXY編のネタ枠。
使える技
過去にシトロンが仲良くなったコリンクが進化したポケモン。
一時期すれ違っていたが、再びシトロンと心を通わせ正式にシトロンの手持ちとなった。
新無印編での再登場時には、ホルードと組んでサトシのネギガナイト&ウオノラゴンとのダブルバトルを行っている。
使える技
ミアレジムのポケモン
他にジム用のポケモンもあり、現在はシトロイドが使用している。ゲーム版におけるエモンガの代わりにコイルが加わっている模様。
ちなみにサトシとのミアレジム戦では、エレザードが使用された。
9話でシトロンを見て喜んだ後、暴走したシトロイドの命令を思い出して仕方なく攻撃するシーンは一種の見所。この時はケロマツのケロムースで動きを封じられる。
XY&Z編43話ではアルバ戦の1番手で登場するも、ビビヨンに倒されている。
9話にてコイルと一緒に登場。同様にケロムースで無傷で動きを封じられる。XY&Z編43話ではアルバ戦の2番手で登場した。
使える技
・あまごい
・かみなり
- エレザード
サトシとのジム戦ではスピードが上がり、走って撹乱する能力を見せた。XY&Z編43話ではアルバ戦の3番手で登場する。
使える技
・じならし(9話)
・パラボラチャージ(9話)
・でんじは
シトロン(曖昧さ回避) シトロン(トレーナー)(ゲーム版)
アニポケ XY(アニポケ)/XY&Z(アニポケ) ジムリーダー(カロス)
似ているキャラクター
- カキ:次回作のサトシの仲間。「仲間でもありライバルでもあるキャラクター」、「妹がいる」、「残念なイケメン」…といった共通点がある。
- ナナコ、テツヤ、シンジ、シューティー、ショータ、ハウ:アニポケにおける草御三家を連れたライバル。人物像は人それぞれだが、全員シトロン以上に体力がある。6人の内、シンジとは『松本梨香が選ぶ心に残る名勝負ランキング』にランクインした点が同じで(だが、家族構成ではユリーカと同じく末っ子である。)、シューティーとは金髪で機械を所持していてアニメ内でデントに出会っている点が同じで、ハウとは原作ゲームから登場したライバルという点が同じである。
その他
- ジャン・ロック・ラルティーグ:眼鏡、天才、発明家、無類の機械オタク、あまり優れない運動能力、恋人募集中などが共通。ちなみに、アイリスはナディアと褐色、お転婆、野生的、動物と交流できる超能力的な何かを持っている、圧倒的な身体能力などが共通。
- ウルスラ・ハルトマン:上記と同じく眼鏡、天才、発明家、無類の機械オタク、そして爆発オチ。ちなみに妹のユリーカは、ウルスラの双子の姉・エーリカ・ハルトマンと同じく、奔放・金髪ロリ・腕白でちょっとズボラな点が共通。
- アルバート・ハインライン:主人公たちの仲間で金髪のスーパー技術者。
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