曖昧さ回避
データ
概要
『ポケモンBW』(第5世代)より存在する地面を踏み鳴らして相手を攻撃する技。
クチバシティのワンリキーを思い出した人も多いであろうが、同じ意味であるかは微妙なセン(ワンリキー自身もわざマシンで覚える)。
主な習得者はやはりじめんタイプであるが、わざマシンとなっているので習得者は割と多い方。
グラスフィールドが展開されていると威力が半減する。
「ローキック」などと同様のそこそこの威力で攻撃しながら補助も可能な技であり、ポケモンにおいて最も重要な相手の「すばやさ」を必ず下げるという強力な追加効果があり、「じしん」とは異なった使い方が可能。
そして、威力60なので特性「テクニシャン」持ちカポエラー・ドーブルの場合は威力90と「じしん」と遜色ない威力で攻撃出来るため、サブウェポンとして置いていることもある。
同じ追加効果で習得者も比較的被っている「がんせきふうじ」と比べ、命中が安定するものの特性「ふゆう」やひこう持ちに通らないのが難点。そのため、双方覚えるポケモンは「がんせきふうじ」が優先されがち。
なお、デカヌチャンは唯一マトモに使える地面技がこれなので対「ふゆう」相手にうちおとす等とのコンボで採用されることもある(威力に関してはお察しください)。
ダブル・トリプルでは「じしん」同様味方共々巻き込んで攻撃する。さらに追加効果が仇となり、味方の素早さまで下げてしまう。
そのため、「じしん」同様技を撃つ際は相方をひこうとしたり、「まもる」系統技を使ったり、特性「ふゆう」・「テレパシー」持ちポケモンを相方に選んでフォローしょう。
どっちにせよ交代読みや相方での補完が重要なため、上級者向け技である。
このように攻撃範囲等、「じしん」に似通った性能を持っているのであるが、何故か「あなをほる」を使った相手には当たらない。
やはり踏み鳴らすだけでは地中に攻撃出来ないということなのであろうか。
ダブルバトル・トリプルバトルではメタグロスとのコンボが優秀。
メタグロスに「じゃくてんほけん」を持たせておくことで、相手全体にダメージ+「すばやさ」低下、メタグロスの「じゃくてんほけん」発動、さらに「すばやさ」低下は特性「クリアボディ」で無効という強力なコンボである。
その他、例えばタギングルの様に、特性「かるわざ」を有するポケモンでも「すばやさ」低下をフォロー可能。
外伝作品・メディアミックス
「ポケモン不思議のダンジョン」シリーズでは「10まんボルト」の様に「周りの敵のみ攻撃」となっており、じめん物理技として重宝する。
『ポケモンGO』ではハズレ技として扱われている。同じ威力で少ないチャージで撃てる「ドリルライナー」、同じチャージで高威力を撃てる「10まんばりき」が現存するにもかかわらず、一切アップデートを施されていない。しかも似たような「がんせきふうじ」が確定デバフの効果を与えられたが、「じならし」には何も付与されていない。可哀想。
一応フォローしておくと、実装時に上記2つの技のいずれかを覚えているとPvPでぶっ壊れになるのを懸念した運営のパワーセーバー的な役目と思われる。
しか*しながら、近年のアップデートの技追加によって「じならし」を使わなくなる人が次々発生しており、不遇さは益々底を見せない事態となっている。
そして2024年12月のシーズンによってpvpでの性能がついにアップデートされた。わざ威力が従来よりも減ってしまった代わりに、ドリルライナーと同じチャージ量かつ5割の確率でのデバフ効果が追加された。これにより、他のじめんわざとは追加効果狙いでの運用という差別点を獲得した。
なお、原作では同じ効果であった「がんせきふうじ」と違いこちらは「ぼうぎょ」が下がるという違いも存在。こちらと違い確定効果としなかったのは、確定デバフの「すなじごく」より威力が高く、ジガルデやランドロス、マンムーといった強力なポケモンにも配られている事情からのバランス調整があると考えられる。
アニメでは「じしん」が大人の事情で使えないためシトロン(シトロイド)のエレザードが使用している。
ちなみにシトロンが覚えさせた技ではなく、シトロイドが覚えさせた技であるとのこと。ついでに何故か穴を掘っていた相手にも攻撃出来ていた(前述の通り、ゲームではじしん系統の技ではじならしだけこの追加効果が無い)。
余談
ゲーム内での表記は「じならし」であり、説明文は、『地面を 踏みならして 自分の 周りに いるものを 攻撃する』とある。これを「地鳴らし」ではなく「地均し」と読んでしまうと地面を整地して平らにするという意味となってしまい、その上説明文もどちらでも意味が通るものとなっている。
このため、何故地面が歩きやすくなったのに相手の素早さが下がるのか、という疑問が生じた人もいるかと思われる。