基礎データ
全国図鑑 | No.0945 |
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パルデア図鑑 | No.203 |
ローマ字表記 | Taggingru |
ぶんるい | どくざるポケモン |
タイプ | どく / ノーマル |
たかさ | 0.7m |
おもさ | 27.2kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
特性 | かるわざ / どくしゅ / いたずらごころ(隠れ特性) |
おとしもの | シルシュルーのインク |
タマゴグループ | りくじょう |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | タギングル | タギング+猿 |
英語・スペイン語・イタリア語 | Grafaiai | graffiti(落書き)+aye-aye(アイアイ) |
ドイツ語 | Affiti | Affe(猿)+Graffiti(落書き) |
フランス語 | Tag-Tag | tag(タギング)+aye-aye(アイアイ) |
韓国語 | 태깅구르 | 日本語の音写 |
中国語(簡体字) | 涂标客 | 涂鸦(落書き)+标签(タグ)+~客(接尾辞、~する人) |
中国語(繁体字) | 塗標客 | 塗鴉(落書き)+標籤(タグ)+~客(接尾辞、~する人) |
進化
シルシュルー → タギングル(Lv.28)
概要
第9世代『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』に初登場する新ポケモン。どくねずみポケモン・シルシュルーから進化する。
以前のガラルポニータやヒスイゾロア系統と同じく、ネットや動画サイトで配信された動画にて存在が確認された。
細長い中指と大きな耳、そしてギロリとした両目が特徴。両目は緑色で瞳が無い昆虫じみたもので、既存の猿ポケモンとはまた違ったエイリアンのような印象を受ける。上半身にかけての黒い体毛は黒いパーカーをかぶっている様にも見える。
夜行性で、性格は凝り性かつ気分屋。
食べたモノによって色が変わる毒性の唾液を持っており、PVではオレンのみを咀嚼する事で青い色素を取り込んでいた。それを一際長い中指に舐めつけ、縄張りの木々に縞模様のマークを描く習性を持っている。この模様は個体ごとに固定のものらしい。
そうして塗りつけられた模様は縄張りの証でもあるが、甘く香しい匂いも漂わせるためむしポケモンを引きつけ、毒性で痺れ動けなくなったものを明け方に捕まえて回る等、狩りにも役立つ。
一方、後から来たタギングルが自身の優位を主張するべく、元の模様の上に描き足す事もしばしばなので、縄張りの木々はまるでカラフルなアート作品のような光景になる。
毒の唾液は攻撃手段にも使え、口からスプレーのように噴射したり、毒まみれの鋭い爪で切り裂く攻撃が得意(動画でもカメラに毒霧を吹き付けて壊している)。また危険を感じると毒の濃度が高まり、思わず毒素を吸い込んでしまうと3日間は動けなくなってしまうほど強力なものと化す。
ゲームでの特徴
スカーレット・バイオレット
野生では主にしるしの木立ちに生息し、むしタイプにテラスタルする個体も出現する。更に北1番エリアとオコゲ林道に固定シンボルで出現。
進化前のシルシュルーは序盤にゲット出来るため、グルトン&パフュートンに並ぶ序盤ノーマル枠と言えなくもない(ただし、範囲はグルトンよりも狭いが)。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
63 | 95 | 65 | 80 | 72 | 110 | 485 |
特に素早さが高く、次いで攻撃・特攻がまあまあ高めの両刀アタッカー配分。
史上初となるどく/ノーマル複合のポケモンで、カエンジシに続くミミッキュのタイプ一致技を半減以下で受けられる複合タイプ持ちである。
しかし、どく複合のお約束で耐久は低い。
アタッカーとして使う場合、メインウェポンは「ダストシュート」、「どくづき」。サブウェポンとしては道具を無力化できて、エスパータイプへの打点にもなり得る「はたきおとす」、重い相手にも食らい付いていける「けたぐり」など。
「かるわざ」を採用するなら「アクロバット」を習得させると良い。「どくしゅ」型は「どくづき」との併用がお勧め。特攻もそこそこの数値があるため、「ベノムショック」で追い討ちを掛けるのも良い。
攻撃の種族値は最低限ある上に「つるぎのまい」も持っているため、低耐久に気を付ければある程度無理なく積みアタッカー型として運用できる。
夢特性はなんとあの「いたずらごころ」。
スケッチとは似て非なる「うつしえ」という専用技を持ち、自分や味方の特性を相手と同じものに変えてしまうというトンデモナイ効果を持っている。ケッキングの特性を消すに打って付け。
加えて「ちょうはつ」や「すりかえ」、「バトンタッチ」に「わるだくみ」、「アンコール」、「すてゼリフ(タマゴわざ)」とやれる事はとにかく多い。
この場合の攻撃手段としては「イカサマ」、「いかりのまえば」を習得するのもあり。
ただ、習得できる補助技が妨害重視であくタイプ相手に何もできない事も少なくない。
それ故に必ずしも「いたずらごころ」がベストの選択肢ではないと言う同特性持ちの中ではちょっと変わった立ち位置にある。
「いたずらごころ」かと思ったら「かるわざ」で素で抜いて妨害をしかけて来た、なんて事も。
ランクバトルでは耐久面の弱さに加え、火力も高めで壁張りも出来るオーロンゲと役割が被る事から使用率は低いが、「どくどく」を撒いて「まもる」と「みがわり」で粘る型を使うユーザーが見られる。オーロンゲは「どくどく」を覚えず、同じようなことができるエルフーンは本作に登場しないため、現状優先度を利用したスリップダメージ戦法は、他には「おにび」を覚える「いたずらごころ」持ちのヤミラミでしか真似できない。「どくどく」と「おにび」では性質が違うので、住み分けは容易だろう。
シリーズ2になってパラドックスポケモンが解禁されると、テツノツツミやハバタクカミに対して無限ハメができる耐久型として一部で注目を浴びた。
しかし、レギュレーションCになると、あくタイプ複合の四災が台頭した影響で、強みだったいたずらごころが無効になってしまう。その為、使用率が低迷し、レギュレーションDで遂に圏外になった。
だがレギュレーションGになると超速環境に対抗するためのとある無限ハメ型が注目された。先攻で「いたずらごころ」の補正が乗った「まねっこ」を放ち、後攻で「こうこうのしっぽ」の補正が乗った「あなをほる」を放つ型である。優先度+2以上の先制攻撃技、最速110族を超えるポケモンによる先制攻撃技、エルフーンのような素早さで勝る「いたずらごころ」持ちによる「すりかえ」系での「こうこうのしっぽ」奪取、「あなをほる」状態に有効である「じしん」など、ハメが効かない状況はそれなりにあるが、逆に言えばそういったような対策が無ければ相手のどんなパワーもスピードも無になる。しかも「まねっこ」は相手を対象に取らないため、相手の場にあくタイプがいても無効にならない。
また、ダブルバトルにおいては味方のデメリットの特性を消す等の役割として評価は高い。
シングルバトルでは性格に関しては、最速を意識したようき、「いたずらごころ」で削った素早さを補えることから耐久型にとっての命となる耐久への特化を指揮したわんぱく、遂行力を高めるためのいじっぱり、最遅にすることで後攻「すてゼリフ」を狙った(この場合特性は「いたずらごころ」以外)S下降補正が主流。
テラレイドバトルでははがねタイプに対して有効打が乏しく、特にデカヌチャンには頼みの綱のおだてるも特性マイペースできかない。しかしダストシュートのダメージは等倍だと状態異常込みで受け続けるのは難しいので対策しているかいないかで苦楽が変わるボスとなっている。
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
- めざせポケモンマスター
- 1話・2話のおまけコーナー「愛と真実の悪を貫くロケット探検団」で袋とじに描かれた形で登場。
アニポケ・リコとロイの旅シリーズ
- 48話
- 実際での初登場。ボウルタウンで行われる芸術祭の手伝いをしていた。
余談
- その外見と英名から、童謡で有名な霊長類の一種「アイアイ」をモチーフにしたポケモンと思われる(ちなみに、アイアイを含む原猿類をモチーフとしたポケモンには他にザルードがいる)。元ネタのアイアイはマダガスカル現地では「悪魔の使い」ともいわれる一方で無毒だが、同じ曲鼻亜目には有毒の猿が発見されている。
- 英語名もグラフィティとアイアイの組み合わせで「Grafaiai」となっている他、フランス語名はアイアイよろしく韻を踏んだ「Tag-Tag」(由来はもちろん、「タギング」)としている。
- 「吸い込むと3日間は動けない猛毒」とあるが、どくタイプ界隈の猛毒は3日3晩もがき苦しんだ末に後遺症が残るものや、吸い込んだだけで1週間寝込むようなものが存在するので、実はこれでも症状はマシな方だったりする。
- 情報公開当時は似た習性と能力を持つドーブルの進化系やリージョンフォームとも予想されていたが、実際は全く違うポケモンだった。また、さらに進化するのでは無いかと予想されていたが、まさかの最終進化形態、しかも進化前がネズミと驚きの結果になった(これに関してはシルシュルーの記事も参照)。
- またモデルとなったアイアイは前歯が一生伸び続けることが確認されてる唯一のサルである。そのため一時期はネズミの仲間とされていた事もあり、タギングルの進化にも参考にしていると思われる。
関連イラスト
関連タグ
0944.シルシュルー→0945.タギングル→0946.アノクサ
関連ポケモンなど
- ドーブル:ペイント仲間