基礎データ
全国図鑑 | No.0778 |
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アローラ図鑑 | No.315 |
ガラル図鑑 | No.301 |
パルデア図鑑 | No.239 |
ローマ字表記 | Mimikkyu |
ぶんるい | ばけのかわポケモン |
タイプ | ゴースト・フェアリー |
たかさ | 0.2m、0.4m(ぬし個体) |
おもさ | 0.7kg、2.8kg(ぬし個体) |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
とくせい | ばけのかわ |
Zワザ | ぽかぼかフレンドタイム |
タマゴグループ | ふていけい |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ミミッキュ | mimic(英語で擬態する)+Q(英語でquestionの略、疑問) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Mimikyu | mimic(擬態する) |
ドイツ語 | Mimigma | Mimik(擬態)+enigma(英語で謎) |
フランス語 | Mimiqui | mimique(擬態)+qui(誰) |
韓国語 | 따라큐 | 따라하다(尻馬に乗る)+Q |
中国語(簡体字) | 谜拟丘・谜拟Q | 謎+擬+迷你(ミニ)+Q+皮卡丘(ピカチュウ) |
中国語(繁体字) | 謎擬Q | 謎+擬+迷你(ミニ)+Q |
デンマーク語 | Mimikuy | 英語名より |
ヒンズー語 | मिमिक्यू | 英語名の音写 |
ロシア語 | Мимикью | 英語名の音写 |
タイ語 | มิมิคคิว | 日本語名の音写 |
概要
第7世代『ポケモンSM』で初登場したポケモン。
ピカチュウを模した黄色っぽいボロ布を被った姿をしており、その正体は謎に包まれているという、色々な意味で異質なポケモン。
名前は恐らく「ミミック」(英語で「擬態する」「まねる」の意味)+「キュート」か。
被っている布は浴びると体調を崩してしまう程苦手な日光を防ぐ役目があり、布や首が破損した場合は中身の本体が夜なべで繕うらしい。そのため深い森の中等日が射さない暗い場所を好んでいる。
光属性としての面が強いフェアリーとしては異質であり、むしろ闇の面が強いゴーストとしての要素の方が強いポケモンである。
この布を被るもう1つの理由として、人間と仲良くなりたいという願いからというものがある。
自らの不気味な姿や生態より周囲に避けられていたミミッキュは、(リアル)20年前に流行したピカチュウグッズを見て、「ピカチュウへ化ければ人間と仲良くなれるのでは?」と考え、このような擬態を行うようになったという。
そのため、ピカチュウブーム以前はどんな姿であったのかは不明。日除けのために何かしらは被った姿であったと思われる。
一見可愛らしい姿と健気な生態の一方で、アローラ地方には「布の中を見ようとするとミミッキュに呪われてしまい、謎の病に侵されてしまうため絶対に見てはならない」という言い伝えがあるという。
『サン』の図鑑説明にも「その中身を見た学者は恐怖の余りショック死した」と記載されており(『シールド』では"謎の病気"が原因となっている)、実際アニメ版でもニャースが中身を度々視界へ入れてしまってはあの世へ逝き掛けている。
「バイオレット」の図鑑説明には「ポケモンだと 認識されたのは 最近のこと。 それまでは 布を 被った おばけと 思われていた。」(原文ママ)だという設定が語られており、ポケモン世界にはゴーストタイプポケモンとは別に「お化け」の概念が独立して存在しているようである)初代の「ゆうれい」のようなものか?)。
若しくはいわゆる未確認生物のような扱いであったのであろうか?
初心者でも描きやすい可愛く親しみやすい見た目や、健気さとダークさが両立した設定、そして対戦においても大活躍していることなどから、新参ポケモンでありながら擬態元にも劣らない爆発的な人気を集めている。
そして2020年人気投票企画「ポケモン・オブ・ザ・イヤー」では何とピカチュウ(19位)を差し置いて第7世代出身として最高の総合3位にランクインした(1位はこの方、2位はこの方)。
翌年の投票企画「キミにきめた」でも、19位と順位を落としたものの圏内入りをキープ。第7・8世代も対象となった「ポケモン・オブ・ザ・イヤー」「キミにきめた」双方において、圏内入りを果たした第7・8世代のポケモンは、実はミミッキュのみである。第7世代象徴といっても過言ではなかろう。
色違いとなるとボロ布が灰色へ変わる。
容姿
普通の布切れを着ぐるみの形に仕立て、自身の能力で顔の絵を浮かび上がらせてピカチュウに似せている(顔はさながら子供がクレヨンで描いたようなタッチ)。尻尾に見えるものは杖のような持ち物であり、本体や腕ではない。
実際に並ぶと身長もピカチュウ(0.4m)とほぼ同じに見えるが、図鑑によると半分の0.2mしかないとされていることから、恐らく本体はピカチュウの着ぐるみの首から下部分にしか入っていないと思われる。着ぐるみの腹部には穴が2つあり、そこから目を出している。
頭部分はきちんと立っていることから詰め物等で補強されている模様。ただし、そこまで強度がある訳ではなく、攻撃を受けてしまうと首がコテンと曲がってしまう。オマケに修復が難しいとされるが、ゲーム中ではバトルを終えれば元へ戻るので心配はない筈である。
可愛い姿とはいえやはりゴーストはゴースト。
攻撃の際などはキラッと目部分が光り、本体の一部と思われる影のような黒い腕を伸ばす。『ソード』の図鑑説明によれば、ピカチュウへ化けていたことを知った相手は容赦なく追い詰め、刺し違えてでも必ず倒すという。『バイオレット』の図鑑でも「攻撃した相手は 一生 忘れない」とも解説されており、寂しがり屋な反面、かなり執念深い性格のようだ。
ポケリフレ等でもこの着ぐるみ越しなので表情を見ることは出来ないが、仕様により触った際の音で何処を触れられるのかが好きなのかは分かる。
ポケマメはピカチュウの口部分周辺で食べるが、胴体の目より見て口があるであろう位置に持って行っても食べる。加えてアニメでは自分の頭程の大きさのマラサダを覆い被さるようにして身体の下より食べている。一体どういう身体の構造なのか…。
ゲームでの性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
55 | 90 | 80 | 50 | 105 | 96 | 476 |
耐性はむし1/4、ノーマル・かくとう・ドラゴン無効、弱点はゴースト・はがね。
遂にゲーフリが本腰を上げて作り上げた『ガブリアスを倒すためのポケモン』である。
- 攻撃範囲が非常に広く、現時点で一致技をどちらも半減以下に抑えられるのはカエンジシ(ノーマル・ほのお)とタギングル(どく・ノーマル)のみなど、攻防共に極めて優秀なタイプ構成。種族値は中高速物理アタッカーという趣。HPと特攻以外十分な値を有し無駄が少ない。
- しかし無駄が少ないといえども攻撃種族値は90止まりであり、一致技に威力100を超える技がないため素の火力は実はかなり控えめ。火力を引出すには「いのちのたま」や積み技でのフォローは必須である。
- なお意外であるが1番高い能力は特防である(この辺りはフェアリーのおっかない後輩に似ている)。
- 攻撃技は一致技「じゃれつく」「シャドークロー」を筆頭に、先制技「かげうち」や相性補完「ドレインパンチ」、尻尾に擬態させた材木部分を使うのか「ウッドハンマー」も覚えられる。なお一応ピカチュウ枠ということで「10まんボルト」や「かみなり」が使える。どんな原理だ。
- これをカバーする積み技も「つるぎのまい」「つめとぎ」を揃えるのであるが、何故か「ビルドアップ」まで覚える。コイツ一体中身どうなってるんだ......。
- ゴーストタイプだけあり補助技も豊富で、「のろい」「みちづれ」の他「あくむ」「おんねん」「うらみ」(後者3つは剣盾までで廃止されてしまったが)とゴーストらしいラインナップ。
- 他にも「トリック」「おにび」「でんじは」「ちょうはつ」辺りの定番どころや「トリックルーム」・「ミストフィールド」も使える。
- 積み技は後述の特性と相性が良く、シナリオなら「つるぎのまい」を覚えさせたミミッキュだけでも幅広く活躍可能。
- 特殊技ではゴーストタイプのメインウェポン「シャドーボール」の他にも「サイコキネシス」、「ギガドレイン」、「しっとのほのお」などを覚える。
ちなみにこれまでに登場した遺伝技が何とゴーストタイプ技しかない上にチョイスがやたらとおどろおどろしいものばかり(のろい・みちづれ・あくむ・おんねん)。フェアリーは後付けでしかないとでもいうのであろうか……。
- 専用特性「ばけのかわ」
- 1回のみ敵の攻撃によるダメージをHPの1/8を犠牲として無効化する(第7世代では完全無効化)ことが可能。
- 例えると、初めから「HPを1/8削って発動する、変化技貫通のHP1のみがわり」を張っているようなもの。なお仕様により特性コピーは無効化する。あくまで「攻撃でのダメージ」で解除されるため、天候や毒・火傷ダメージでは解除されない。
- 発動すると同時にみがわりとなったピカチュウ頭(本体ではない部分)がコテっと倒れ、通常の「ばけたすがた」から「ばれたすがた」へと変化する。他ポケモンでいうフォルムチェンジのような扱いで、ポケモン図鑑ではそれぞれ別の説明となっている。
- これにより「ほぼ確実に1ターン行動が保証される」という非常に大きなアドバンテージを持ち、きあいのタスキを持たせてさらに安定性を増したり、積んで非常に広い攻撃範囲で攻めたり、おにび・のろい・トリックルーム等を仕掛けたりと様々なことが出来てしまう。
- 弱点は変化技を通してしまうことと、「かたやぶり」持ち攻撃、及び攻撃に付属する追加効果は防げないこと。特に連続技初撃や混乱自傷ダメージでも解除されてしまう点には注意が必要。
これにより初登場第7世代から現在である第9世代まで通常ポケモンレートでは上位へ位置している。
対戦での活躍
第7世代
- 以上の点から、見た目とは裏腹にかなりの実力者であるといえ、当然ながら猛威を振るった。
- 初出時は上述の通り、「ばけのかわ」が完全に攻撃を無効化するという仕様であったのだが、これはZワザも含めて完全に無効化ということである。
- 本来Zワザは「まもる」を使っても完全には防ぎ切れず、25%の威力でダメージを受けてしまう。しかしミミッキュの場合は処理がみがわりに近いため、本体へダメージは届かないのである。
- 第7世代初期対戦環境ではガブリアス、カプ・コケコ、カプ・テテフらと使用率トップを争う程頻繁に見掛けていた。その後、バンク解禁により過去作ポケモンが大量に入って来ることで状況に変化がある
- ……かと思いきやそんなことはなく、長きに渡って使用率トップにいたガブリアスが遂に首位を明け渡す一方、ミミッキュが使用率1位を特等席とした。第7世代最強の座を手にし、それどころかUSUMではさらに強烈な専用Z技を手に入れた。
- なお、Z技の中には上より岩に押し潰されたり、洗濯物のように水で掻き回されたりと明らかに内側にもダメージを受けてそうなものもあるが、深く考えてはいけない。
- 注意すべき相手はソルガレオやルナアーラ、ウルトラネクロズマ。いずれも専用技にかたやぶり効果が付いており、確実に仕留めて来る天敵。素早さでも負けているので先制技「かげうち」しか出来なくなる。
- またオノノクスもタイプ上は有利であるが素早さで負けており、かたやぶりで化けの皮を無視してアイアンテールやどくづきをぶち込んで来るため苦手。
第8世代
- 流石に強力過ぎたと判断されたのか「ばけのかわ」仕様が変更され、発動時にHPの8分の1を失うようになる弱体化を受けた。
- ただし、あくまできあいのタスキによる運用が現実的でなくなった(ドレインパンチで削れたHPを再度満タンとしてきあいのタスキ発動条件を満たすという型も作れるには作れる)だけであり、十分強力な特性であることに変わりはない。
- むしろZ技がなくともダイマックスで代用が可能(ダイマックスレベル最大なら受ける割合ダメージも半減)、自身もターン稼ぎが得意なため対ダイマックスにもめっぽう強い。
- さらにいえば、ダイマックスにおいてゴースト・フェアリーというタイプは一致技及び無効化範囲がミミッキュスタイルとの噛み合いが非常に良く、特にダイドラグーンで自身の攻撃を下げられないのは大きい(ダイマックス技は追加効果目当てで1/4でも撃たれることがあるが、無効であると追加効果が発動しない)。
- さらにドレインパンチが技マシン経由で覚えられるようになったため、ばけのかわの効力でHPを失ってもノーマルタイプやあくタイプ、はがねタイプへ大ダメージを与えて回復する手段も出来るようになった。
- 依然として環境トップクラスの活躍を見せており、新規登場のドラパルトや今世代でDLC「鎧の孤島」配信までに爆発的に増加したドリュウズと一時は使用率1位を争っていた。
- そもそもドリュウズ自体がミミッキュ他のストッパーとしての役割を買われている節があり、さらにその対策としてはがね技半減・リリバのみや、前述の理由で弱体化しているにもかかわらず「かたやぶり」対策にきあいのタスキを持たせる、といった形でメタが回る例が普通に見られた。このことからこれらのグループは「ズキュントス」(ドリュウズ・ミミッキュ・カビゴン・ドラパルト・トゲキッス)と総称されるまでとなった。
- なお、バトルタワーにおいても、選択出来るレンタルパーティーの1つである「すなおぐみ」の中にミミッキュが含まれている。上記の仕様もあって非常に強力であり、1ターン目で「つるぎのまい」を使って火力を底上げし、2ターン目でダイマックスしてダイマックス技を連発しているだけで簡単に勝ち進んで行くことが可能。余程相性が悪い相手でもない限り、ミミッキュ1体だけで3タテも可能。
- さらに万が一ミミッキュが倒されたとしても、この「すなおぐみ」は、他にもズキュントスの仲間であるカビゴンとドラパルト、攻守共に強烈な性能を有するギルガルド、起点作成に受けに活躍可能なカバルドン、そしてダンデの切札であるリザードンと相性は良いヒートロトム等強力なポケモンがバランス良く揃っているため、余り問題ない。つまり「すなお(にこれを使っていれば良い)ぐみ」である。ジャッジ機能解放やランクをMAXまで上げる際や、BP集めで世話となった(orなっている)というプレイヤーも多いことであろう。
- 対策としては、前述のかたやぶりの他、ちょうはつが非常に有効。習得可能な補助技には厄介なものが多く、それらを封じることで行動を大きく制限することが可能。
- つるぎのまいやZワザ・ダイマックス抜きでは突破力がかなり低いので、いかくやキノコのほうしで妨害するのも良い。ランドロスやメガライボルトのように、「いかく」と「とんぼがえり」「ボルトチェンジ」を両立出来るポケモンは、ばけのかわを剥がしながら有利な後続と交代出来、ダメージも大幅に抑えられる。
- 能力上昇を無駄とするのも有効で、くろいきりや特性「てんねん」の需要もある。中でもてんねんとでんじは無効を併せ持ちねっとうも使えるヌオーは評価が高い。
- また、ポケモンによる対策だけでなく、いかに相手の皮を剥がして手際良く処理するための読合いも必要。出来るだけミミッキュに仕事をさせずに倒すことが、勝利の鍵である。ただし、ヌオーを使う場合、ウッドハンマーやそれを元とした「ダイソウゲン」で返り討ちに遭う場合もあるので完全な対策にはならない。
- DLC『鎧の孤島』
- DLC『冠の雪原』
- 100匹追加されたものの、相変わらずトップ10を維持している。ドラパルトが一気に使用率を落としたこともあり、ズキュントスで唯一使用率トップ10入りを果たしている。禁止級伝説環境でもシングルでは度々使用率ベスト30に入るが、次第に「ひかりのこな」型が目立つなど環境における役割が曖昧になっている節があり、このような環境では単なるグッドスタッフ(取り敢えず入れておく枠)に甘んじている感がある。
- 『ダイマックスアドベンチャー』
- 対戦では強力なポケモンであるが、DLC「冠の雪原」でのダイマックスアドベンチャーでは、絶対にNPCへ渡してはいけないポケモンとなっている。というのも、レンタルポケモンの中にシャドークロー/つぶらなひとみ/きりさく/のろいのミミッキュがいるのであるが、これをNPCへ渡してしまうと「のろいで勝手に自滅して残機を減らしてしまう」という、完全な地雷となっている。
- 無論、自分で使えば連戦の度にばけのかわが再生し、つぶらなひとみで物理に強く、ダイマックスを切ればダイホロウの防御ダウン、ダイアタックの素早さダウンが優秀である。
第9世代
- 無事内定。大方の予想通り新アイテム「いかさまダイス」が厄介とされる。バンギラス辺りからのA種族値アタッカーや「テクニシャン」持ちならA特化かつテラスタルすれば、1発当たり威力25の一致連続攻撃技でH4振りミミッキュを「ばけのかわ」込みで確定1発ラインへ持って行けるので油断ならなくなった。加えて新たな天敵も登場した。
- 一方で、生命線となる「ばけのかわ」を守る「とくせいガード」がアイテムへ追加されている。
- 新要素「テラスタル」の恩恵は大きく、テラスタイプゴーストなら「かげうち」強化に加え、シャドークローを超える威力の「テラバースト」を使用可能となる他、イッカネズミやチラチーノの一致技を無効化可能。
- ノーマルであればゴーストタイプ同士のミラーマッチで相手のゴーストウエポンをスカせる。他おにび無効&鋼とタネマシンガンとミサイルばり、つららばりとトリプルアクセル半減ほのおも候補へ挙がる(ただ炎タイプ攻撃技は「テラバースト」しかなくロックブラストやトリプルダイブを受けると致命傷となってしまう)。
- 一部では「ドレインパンチ」の火力を上げたいがためにテラスタイプかくとうを仕込む場合もある。本来の弱点タイプに対して一通り強いはがねも候補へ挙がる。
- 一方、テラスタルを安易に切ると自分の首を絞めることとなる。というのは、元々ミミッキュはノーマルを流せるゴーストと、ドラゴンを無効化可能なフェアリー複合(どちらでもかくとうは半減以下)であり、早期に一致火力を出そうと一致テラスタルを切ると、ノーマルかドラゴンの一貫が出来てしまうためである。一見簡単そうに見えて案外テラスタルを切るタイミングはシビアである。
- それこそ後述のイッカネズミ相手にゴースト以外へテラスタルしようものならほぼ間違いなく倒されてしまう。
- SV初期環境では元々の人気に加えて、ドリュウズが不在でイッカネズミ台頭によってゴースト需要が急増した結果、サーフゴーと並んで多くのパーティへ採用されるようになった。しかし弱点の鋼タイプ、鋼テラスタルも同じく人気であり油断は出来ない。
- ダイマックスを失った影響は大きく、シーズン1では使用率6位に留まり、シーズン2では早くも使用率13位まで落ち込んだ。これが準伝説(相当)以上が使用不可な初期環境であるシリーズ1であることを考えるとミミッキュにしては不振といっても良い。
- ダブルバトルではさらに顕著で、ゴースト枠が飽和状態となっている上にダイマックスへの依存度がシングル以上に高かったことから、シーズン1で41位と低迷。しかしその後、SVにおけるプレイングが洗練されるに連れてミミッキュを動かす方法が浸透し、シーズン2では使用率25位まで挽回。
- 発売当初は特性「かたやぶり」のデカヌチャンが天敵となるといわれていたが、相手がAS型なら素早さで勝っており「つるぎのまい」を予め積んでおけば「シャドークロー」で大抵処理出来、危険な対面であるオノノクスも環境でほとんど使われていないので杞憂であった。でも油断は禁物。
- ちなみに特性「かたやぶり」による攻撃では「ばけのかわ」は剝がれないため、かたやぶり攻撃で中途半端にHPが残った場合は、残ったばけのかわで(かたやぶりでない)次の攻撃を確定耐えすることが可能。テラスタルを有効活用すればこの状況を作れる。
- 結局は読み合いだが、対策になるといわれていた「かたやぶり」ですら逆に利用出来るとあって、改めてそのポテンシャルの高さをプレイヤーに示す形となった。
- 剣盾環境同様「いのちのたま」エース型も良く使われるが、初期環境ランク上位層においては「こだわりスカーフ」+「トリック」で耐久型を機能停止させる型が忽ち流行した。
- 新たにハバタクカミという同複合タイプが登場したが、そもそも種族値からして役割が違うので意識する必要は基本ない。
- その後も、超火力アタッカーの攻撃を1度だけ無効化するスペック、「てんねん」持ち減少などから、それなりの立場を維持し、王道「いのちのたま」「つるぎのまい」ASアタッカー型が再評価受ける時期もあった。
- 一方、ディンルーはフェアリーテラスタルかつ積まないと倒せない上に「ふきとばし」で積み技を無効化しに掛かるため若干苦手。
- シリーズ4になるとヒードランやヒスイヌメルゴンといったはがねアタッカーや「すいりゅうれんだ」を武器とする天敵であるれんげきウーラオスが追加されたため、それらへの露骨な対策であるみずテラスタル型が一部で用いられるようになった。
- シリーズ6になると「ばけのかわ」を貫通するポケモンや物理高耐久ポケモンが増えたため「雑に使って強いアタッカー枠」の印象はすっかり後退し、アカツキガチグマのような重戦車型サポートやブリジュラスのような「でんじは」を撒かれやすい中速枠切り返しとして「トリックルーム」を振るうポケモンとしての印象が強くなった。それ以外にも「おにび」「でんじは」「いたみわけ」「のろい」などの多彩な起点作り技が目立つようになった。
- DLC「藍の円盤」でステラテラスタイプが追加。余りに優秀過ぎる複合タイプを自ら消すことなく攻めのテラスタルを切ることが出来るようになったといえる。シーズン16辺りではステラの割合が2位となっており、すっかり主流の1つとなっている。ミミッキュ自体多彩な変化技のお陰で攻撃技への依存度が比較的低いため、逆の意味でステラの「技が1タイプにつき1バトルに1回しか高威力で出せない」というデメリットが機能しづらい。
- 禁止級伝説が解禁されたシリーズ7では、「トリックルーム」で超速勢に切り返す枠としての性質も若干強まった。超速揃いの中で素早さ種族96というのはむしろ遅いぐらいである。素早さ無補正4振りぐらいなら対面を見誤らなければ大体下から動くことが可能。また「トリック」を覚えた個体に関しては、いざという際は「こだわりスカーフ」を「トリック」で手放さないまま「かげうち」スイーパーとして使うプレイングも取られる。
- このシリーズではシリーズ6で厄介であったかまどオーガポンやれんげきウーラオス、アカツキガチグマが比較的減少し、コライドン、ミライドン、こくばじょうバドレックスといったようにメジャーな禁止級伝説に悉く有利なことから、王道AS「いのちのたま」アタッカー型もある程度復権している。
- シーズン19ではいじっぱりでHAかABで技は「トリックルーム」「ゴツゴツメット」を覚えたアタッカー・サポーター折衷型が流行している。特に「ゴツゴツメット」型というのはそれまでのミミッキュの常識を覆す型であった。
- 伝説のポケモン、幻のポケモン、パラドックスポケモンが使用不能のレギュレーションHでは、レギュレーションGと打って変わってすぐさまトップメタの一角に浮上。トップメタに浮上したサザンドラに明確に有利な上に、前レギュレーションより大きく数を増やしたガブリアスやセグレイブなどが耐久調整を甘えていれば対面勝ちできるのも大きい。
- このレギュレーションは特殊技環境なので物理耐久に厚い個体が比較的少なく、例えば耐久を削って素早さに厚くした「とつげきチョッキ」アカツキガチグマなら、サイクル戦である程度削れているところを「つるぎのまい」から崩せることも多い。
- 総じて、第8世代程の勢いはないといえる。「サイコメイカー」でミミッキュを先制技より守って来たカプ・テテフが不在なこと、連続攻撃技全盛環境で「ばけのかわ」を突破されて下手すればワンパンされるケースが目立つようになったことが原因である。
- しかし、ガブリアスをレート頂点より引き摺り下ろすという仕事は達成しており伝説禁止ルールの際に多くのポケモンに選択肢を与えるという意味では貢献したといえる。
使用トレーナー
ゲーム版
アニメ版
- ムサシ
- アセロラ
漫画版
- サン(ポケットモンスターSPECIAL)
- パウラ(だいすき! ポケモンバトル)
番外作品
ポケモンGO
主人公の着用出来る帽子に「ミミッキュの帽子」というものがあったり、2019年のハロウィンイベントの際にミミッキュの被り物をしたピカチュウが実装されたりと、ミミッキュ本体を差し置いて間接的に作品内に出演している。現状未実装のポケモンとしては正に破格ともおえる扱いであり、このことからもミミッキュの人気の高さが裏付けられているといえよう。
ポケモンマスターズ
アセロラ (20シーズン) &ミミッキュ
2020年10月、シーズン限定衣装アセロラのバディで登場。
アセロラの衣装はミミッキュがモチーフのハロウィンの仮装で、レアリティがEXとなると色違いのミミッキュをイメージしたモノクロを基調としたカラーリングが追加される。
パッシブスキルに原作再現のばけのかわの他に、攻撃対象を混乱させ、更に混乱した相手を攻撃することで防御デバフも持ち合わせる。ボードにも混乱した相手に対する威力上昇系パネルが多々あり、相手を混乱させる戦いへ特化している。
相手全体を混乱させる同じアローラバディーズであるマオ&アマージョとの相性は抜群。
攻撃手段はシャドークロー・かげうち・ゴーストダイブと特徴が異なる技を3つ持ち合わせている。トレーナー技は攻撃2段階を上げ、ばけのかわが残っていれば急所率、残っていなければ防御・特防を上げる効果がある。
技
シャドークロー |
---|
急所に当たりやすい |
かげうち |
速攻技 |
仲良くしてね! |
自分の攻撃を2段階あげる。 |
自分がばけたすがたのときは自分の急所率を1段階あげる。 |
自分がばれたすがたのときは自分の防御と特防を1段階あげる。 |
ゴーストダイブ |
ゴーストダイブ状態になって一定時間経つとゴーストダイブ状態を解除して攻撃する。 |
ゴーストダイブ状態のあいだは他の行動ができないが、相手の技が命中しない。ゴーストダイブ状態のあいだにバディーズわざやバディーズダイマックスわざで攻撃を受けるとゴーストダイブ状態を解除する |
バディーズ技
お菓子を欲しがるシャドークロー |
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相手がこんらん状態のときは威力があがる |
パッシブスキル
ばけのかわ | 1回だけ技で攻撃を受けたときのダメージを受けない。その効果が発揮されたときにポケモンが「ばけたすがた」から「ばれたすがた」になる |
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技急所時こんらん付与9 | 技が相手の急所に当たったときに相手をこんらん状態にする |
混乱相手攻撃時防御↓9 | 相手がこんらん状態のときは技での攻撃が成功したときに相手の防御を1段階さげる |
その他
ハロウィンシーズンになると、トレーナーズサロンの外にミミッキュが登場する事がある。
大乱闘スマッシュブラザーズ
『SP』に登場。近くにいる相手を身体の中へ引き摺り込んで中でダメージを与える(やられている途中は良く聞いてみると何やら叫び声やら悲鳴が聞こえているが気にしてはいけないが、とんでもない目に遭っていることは確かである)。
引きずり込まれた相手の蓄積ダメージが90%超えの場合、即撃墜となる。実は…相手を袋叩きにすることが出来る。しかし、そんなことをした日にゃ後ろに気を付けないといけない…。
アーケードゲーム
ポケモンガオーレダッシュ5弾にて初登場し、以降もポケモンメザスタ、ポケモンフレンダ(ハロウィンイベント中)でも最高ランクのポケモンとして登場。
アーケード版に於いてもばけのかわは健在であり、1度だけならどんな攻撃も無効にしてしまう特徴を持つ。
使用技はじゃれつく(ポケモンガオーレ☆5、ポケモンメザスタスーパータッグ3弾、ポケモンフレンダ)、シャドークロー(ポケモンガオーレ☆4、ポケモンメザスタ2弾)、だましうち(ポケモンガオーレ☆3)。
また、ガオーレ及びメザスタに於いてはZ技としてぽかぼかフレンドタイム、無限暗夜への誘いも使用可能。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- アセロラのミミたん
『POKETOON』
ポケモンのカートゥーンアニメ『POKETOON』ではズルッグ共々主役として登場。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- サンのフラン
- 性別:♂・特性:ばけのかわ
- 性格:いじっぱり・個性:イタズラが好き
- ウラウラ島「スーパーメガやす跡地」での試練の際に出会ったぬしポケモン。
- 本当は人間と仲良くしたいと思っているが、自分の姿を見た人間は怯えて逃げてしまい、人間に人気のピカチュウの真似をしても結果は変わらず、人間への怒りを募らせるうちに、カプ・ブルルの怒りが残る「スーパーメガやす」跡地へ吸い寄せられて住み着くようになった。
- 島めぐりの試練のために廃墟へやって来て、「薄気味悪い」「絶対家に置きたくない」「誰も買わない」「ピカチュウへ迷惑」などと姿をけなしたサンへ怒りを覚えて襲い掛かり、彼の手持ちを無視して執拗にトレーナー本人へ攻撃を仕掛ける。
- だが、ロトム図鑑の通訳で思いの丈を知ったサンへ分かって貰うために外へ出ようと提案され、その誘いを承諾して手持ちへ加わった。
- 名前は「ばれた姿」の際「頭がフラフラしている」ためであるが、メタ的にはフランスの通貨単位「フラン」。
〈サンの手持ち〉 |
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ダラー (アローラニャース♂️) |
エン (ニャビー→ニャヒート→ガオガエン♂️) |
バーツ (ヨワシ・たんどく/むれたすがた♂️) |
フラン (ミミッキュ♂️) |
ドン (ケケンカニ♂️) |
レイ (ツンデツンデ) |
余談
英語版でプレイした際にとある場所にいるミミッキュへ話し掛けると『Me…me curse…you…』と返される。単にミミッキュを文字った鳴き声のように思われるが、実際に訳してみると『お前を呪う』となる。これが本当に鳴き声なのか、人語を話すミミッキュなのか定かではない。
実際環境を数世代に渡り制圧し君臨し続けたというのならばガブリアスなども同様でありミミッキュだけが批判されるのはお門違いである(これに関してはメガガルーラやファイアロー、クレッフィといったポケモンも同様)。
公式よりルームウェアとキャミソールワンピがピーチ・ジョンとのコラボして発売された。
関連イラスト
見た目や設定からか、ピカチュウとセットで描かれることが多い
ちなみに「着ぐるみ」という設定上、ピカチュウ以外の着ぐるみを着せてみたイラストがちらほらある
↑こんないかにもやばそうなきぐるみも…
関連タグ
ポケットモンスター ポケモン ポケモンSM ポケモンUSUM
0777.トゲデマル→0778.ミミッキュ(ばけたすがた/ばれたすがた)→0779.ハギギシリ
同複合タイプ
ポケモン関連
その他
- ミミック:此方もミミック由来のキャラクターで、強力な敵として登場するのも共通点。ただし、こちらのモチーフは宝箱であり、これに近しいポケモンは第9世代で登場した。
- ムンクの叫び:『ポケモンカードゲーム』のプロモーションカードで絵柄のパロディ元となった名画。
外部リンク
ミミッキュのうた
公式で「ミミッキュのうた」なるものも製作されたYO
「ピカチュウじゃないよ ミミッキュだよ」という歌詞がキャッチーだが、多くの人にうろ覚えされているらしくGoogleで検索すると「ピカチュウじゃないよ ミミックだよ」がサジェストされる。
……のみならず、フレーズ強制指定のはずの「ピカチュウじゃないよ "ミミックだよ"」であってもGoogle先生に頑なに訂正される。
ピカチュウじゃないよ ミミッキュだよ
本編発売前にグッズどころか歌が発表されるポケモンはかなり珍しく、(ちょっとコワいところはあるが)可愛いポケモンであると事前に分かった上でサン・ムーン本編を楽しんでもらおうという細やかな心遣いが感じられる。
ピカチュウじゃないよ ミミッキュだよ
ピカチ ュウじゃ な いよ ミ ミッ キュ だ よ
ぴ カチ ゅウじャ な イよ
ミ ミッ キュ ダ ヨ
………
以下、背筋の凍る思いをしたくない方は閲覧注意
アセロラの試練
「ミタアーッ!?」
第6の試練、ウラウラ島のキャプテンの一人、アセロラが下す試練に於けるぬしポケモンである。
その試練の内容は舞台となるメガやす跡地に潜む4匹のゴーストタイプポケモンをポケファインダーで撮影してキャプテンに見せること。
体験版同様撮影後は必ず撮られたポケモンが襲って来て戦闘となる。
いわば下っ端に当たる3匹のポケモン達(ゴースとその進化系)を撮影・撃破後、ピカチュウと思しきモンスターに最奥部の狭い小部屋に誘われる。
小部屋に入ると主人公が誰かの視線を感じ、しかもなぜかポケファインダーが勝手に起動する。
周囲にはピカチュウのポスターや写真など(あのサトシとピカチュウらしきものも存在)が貼られているが、普通にフォーカスを合わせてもミミッキュの姿は見当たらない。
では何処にいるのかというと、
あ な た の う し ろ 。
撮影するとミミッキュが上記の鳴き声(?)を上げて戦闘開始となる。
しかも、撮影時は通常サイズなのに戦闘が始まった途端どう見ても0.2mではない特大サイズのミミッキュへと変貌するので、事前情報を知らずに始めたプレイヤーにとっちゃトラウマものであったであろう。
技はシャドークロー、じゃれつく、ものまね。
他ぬしポケモン同様能力が上昇するだけでなく、ほぼ確実にばけのかわで攻撃を1回は無効化して来るため、仲間を呼ぶ起点を作られやすい。
ミミッキュ自体もかなり素早く、「じゃれつく」などでこちらのゲージをガンガン削って来る厄介者だが、それ以上に恐ろしいのは仲間として呼んで来るゴーストが「さいみんじゅつ」を持っている点。
両方共に素早いため、こちらが眠り状態にされるとミミッキュとゴースト双方よりボッコボコにされパーティを全滅させられかねない。
またこちらから状態異常を掛けてもラムのみを持っているため意味がない。
これらのことから、試練の中でも屈指の難易度を誇る。
無事にぬしポケモンのミミッキュを倒すと、ポケファインダーにはミミッキュが僅かに写った写真が残る…。
明らかに姿が撮れていても僅かに写った写真が…。
ポケファインダーの挙動もおかしかったような…。
その後アセロラにその旨を報告すると、メガやすにそんな小部屋など存在しないはずという驚愕の事実が発覚。
実際試練後に確かめに行ってみると、そこには壁があるだけで本当に何もない。
始めはジョークと笑っていたアセロラも、事実を悟った瞬間凍り付いていた。
さらにその瞬間、主人公の後ろでミミッキュが建物の影へ去っていく姿が確認可能。
ゴーストタイプの中でも屈指といえる、ホラーな雰囲気全開シナリオである。
USUMでは、小部屋の前にアセロラに似た謎の女が現れて退去を促そうとしたり(しかも何度も帰れと言い続けその度に言動がおかしくなって行く)、背後に現れたミミッキュをポケファインダーで撮影すると一瞬だけピカチュウの姿となった後にミミッキュへ戻るなどの演出が増えている。
例によってアセロラに試練中に起こった出来事を話すもやっぱりメガやすに小部屋は存在していないと返される上に、そもそもアセロラ本人はずっと外にいたという始末である。
本作ではぬしミミッキュをゲットすることも出来るのであるが、真実は依然として謎のままである…。
また、ぬしのミミッキュを倒した後にメガやす跡地へ行くとイベント後にミミッキュZを入手可能。そのイベントでは選択肢を間違えると目の前が真っ暗となる(ただのやり直しではあるのであるが)。
色々可愛いミミッキュを拝めるため、是非とも見てみよう。