基礎データ
全国図鑑 | No.0778 |
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アローラ図鑑(SM) | No.242 |
ウラウラ図鑑(SM) | No.114 |
アローラ図鑑(USUM) | No.315 |
ウラウラ図鑑(USUM) | No.136 |
ガラル図鑑 | No.301 |
カンムリ雪原図鑑 | No.046 |
パルデア図鑑 | No.239 |
キタカミ図鑑 | No.189 |
ローマ字表記 | Mimikkyu |
ぶんるい | ばけのかわポケモン |
タイプ | ゴースト/フェアリー |
たかさ | 0.2m、0.4m(ぬし個体) |
おもさ | 0.7kg、2.8kg(ぬし個体) |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
とくせい | ばけのかわ |
Zワザ | ぽかぼかフレンドタイム |
タマゴグループ | ふていけい |
他言語版の名称
ミミッキュ
ドイツ語 | Mimigma |
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英語・スペイン語・イタリア語 | Mimikyu |
フランス語 | Mimiqui |
韓国語 | 따라큐 |
中国語(簡体字) | 谜拟丘 |
中国語(繁体字) | 謎擬Q |
ドイツ語 | Verkleidete Form |
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英語 | Disguised Form |
スペイン語 | Forma Encubierta |
フランス語 | Forme Déguisée |
イタリア語 | Forma Mascherata |
韓国語 | 둔갑한 모습 |
中国語(簡体字) | 化形的样子 |
中国語(繁体字) | 化形的樣子 |
ドイツ語 | Entlarvte Form |
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英語 | Busted Form |
スペイン語 | Forma Descubierta |
フランス語 | Forme Démasquée |
イタリア語 | Forma Smascherata |
韓国語 | 들킨 모습 |
中国語(簡体字) | 现形的样子 |
中国語(繁体字) | 現形的樣子 |
概要
第7世代の『ポケモンSM』で初登場したポケモン。
ピカチュウを模した黄色っぽいボロ布を被った姿をしており、その正体は謎に包まれているという、色々な意味で異質なポケモン。
名前は恐らく「ミミック」(英語で「擬態する」「まねる」の意味)+「キュート」か。
かぶっている布は浴びると体調を崩してしまうほど苦手な日光を防ぐ役目があり、布や首が破損した場合は中身の本体が夜なべで繕うらしい。そのため深い森の中など日の射さない暗い場所を好んでいる。
光属性としての面が強いフェアリータイプとしては異質であり、むしろ闇の面が強いゴーストタイプとしての要素のほうが強いポケモンである。
この布を被るもう一つの理由として、人間と仲良くなりたいという願いからというものがある。
自らの不気味な姿や生態から周囲に避けられていたミミッキュは、(リアル)20年前に流行したピカチュウグッズを見て、「ピカチュウに化ければ人間と仲良くなれるのでは」と考え、このような擬態を行うようになったという。
そのため、ピカチュウブーム以前はどんな姿だったのかは不明。日除けのために何かしらは被った姿だったと思われる。
一見かわいらしい姿と健気な生態の一方で、アローラ地方には「布の中を見ようとするとミミッキュに呪われてしまい、謎の病に侵されてしまうため絶対に見てはならない」という言い伝えがあるという。
『サン』の図鑑説明にも「その中身を見た学者は恐怖のあまりショック死した」と記載されており(『シールド』では"謎の病気"が原因となっている)、実際アニメ版でもニャースが中身を度々視界に入れてしまってはあの世へ逝きかけている。
「バイオレット」の図鑑説明には「ポケモンだと 認識されたのは 最近のこと。 それまでは 布を 被った おばけと 思われていた。」(原文ママ)だという設定が語られており、ポケモン世界にはゴーストタイプのポケモンとは別に「おばけ」の概念が独立して存在しているようである(初代の「ゆうれい」のようなものか?)。
もしくはいわゆる未確認生物のような扱いであったのだろうか。
初心者でも描きやすい可愛く親しみやすい見た目や、健気さとダークさが両立した設定、そして対戦においても大活躍している事などから、新参のポケモンでありながら擬態元にも劣らない爆発的な人気を集めている。
そして2020年の人気投票企画「ポケモン・オブ・ザ・イヤー」ではなんとピカチュウ(19位)を差し置いて第7世代出身として最高の総合3位にランクインした(1位はこの方、2位はこの方)。
翌年の投票企画「キミにきめた」でも、19位と順位を落としたものの圏内入りをキープ。第7・8世代も対象になった「ポケモン・オブ・ザ・イヤー」「キミにきめた」両方において、圏内入りを果たした第7・8世代のポケモンは、実はミミッキュだけである。第7世代の象徴といっても過言ではなかろう。
色違いになるとボロ布が灰色に変わる。
容姿
普通の布切れを着ぐるみの形に仕立て、自身の能力で顔の絵を浮かび上がらせてピカチュウに似せている(顔はさながら子供がクレヨンで描いたようなタッチ)。尻尾に見えるものは杖のような持ち物であり、本体や腕ではない。
実際に並ぶと身長もピカチュウ(0.4m)とほぼ同じに見えるが、図鑑によると半分の0.2mしかないとされていることから、恐らく本体はピカチュウの着ぐるみの首から下の部分にしか入っていないと思われる。着ぐるみの腹部には穴が二つあり、そこから目を出している。
頭の部分はきちんと立っていることから詰め物などで補強されている模様。ただしそこまで強度があるわけではなく、攻撃を受けてしまうと首がコテンと曲がってしまう。おまけに修復が難しいとされるが、ゲーム中ではバトルを終えれば元に戻るので心配はない筈である。
可愛い姿とはいえやはりゴーストタイプはゴーストタイプ。
攻撃の時などはキラッと目の部分が光り、本体の一部と思われる影のような黒い腕を伸ばす。『ソード』の図鑑説明によれば、ピカチュウに化けていたことを知った相手は容赦なく追い詰め、刺し違えてでも必ず倒すという。『バイオレット』の図鑑でも「攻撃した相手は 一生 忘れない」とも解説されており、寂しがり屋な反面、かなり執念深い性格のようだ。
復讐者は基本的に人間が大好きとはよく言ったものである。
ポケリフレ等でもこの着ぐるみ越しなので表情を見ることは出来ないが、仕様により触ったときの音で何処を触れられるのかが好きなのかは分かる。
ポケマメはピカチュウの口の部分周辺で食べるが、胴体の目から見て口があるであろう位置に持っていっても食べる。加えてアニメでは自分の頭ほどの大きさのマラサダを覆いかぶさるようにして身体の下から食べている。一体どういう身体の構造なのか…。
ゲームでの性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
55 | 90 | 80 | 50 | 105 | 96 | 476 |
耐性はむし1/4、ノーマル・かくとう・ドラゴン無効、弱点はゴーストとはがね。
- 攻撃範囲が非常に広く、現時点で一致技をどちらも半減以下に抑えられるのはカエンジシ(ノーマル・ほのお)とタギングル(どく・ノーマル)のみなど、攻防ともに極めて優秀なタイプ構成。種族値は中高速の物理アタッカーという趣。HPと特攻以外十分な値を持ち無駄が少ない。
- しかし無駄が少ないと言えども攻撃種族値は90止まりであり、一致技に威力100を超える技が無いため素の火力は実はかなり控えめ。火力を引き出すには「いのちのたま」や積み技でのフォローは必須である。
- なお意外だが一番高い能力は特防である(この辺りはフェアリータイプのおっかない後輩に似ている)。
- 攻撃技は一致の「じゃれつく」「シャドークロー」を筆頭に、先制技「かげうち」や相性補完の「ドレインパンチ」、尻尾に擬態させた材木部分を使うのか「ウッドハンマー」も覚えられる。なお一応ピカチュウ枠ということで「10まんボルト」や「かみなり」が使える。どんな原理だ。
- これをカバーする積み技も「つるぎのまい」「つめとぎ」を揃えるのだが、なぜか「ビルドアップ」まで覚える。コイツ一体中身どうなってるんだ......。
- ゴーストタイプだけあり補助技も豊富で、「のろい」「みちづれ」の他「あくむ」「おんねん」「うらみ」(後者3つは剣盾までで廃止されてしまったが)とゴーストらしいラインナップ。
- 他にも「トリック」「おにび」「でんじは」「ちょうはつ」辺りの定番どころや「トリックルーム」・「ミストフィールド」も使える。
- 積み技は後述の特性と相性が良く、シナリオなら「つるぎのまい」を覚えさせたミミッキュだけでも幅広く活躍できる。
- とくしゅ技ではゴーストタイプのメインウェポン「シャドーボール」の他にも「サイコキネシス」、「ギガドレイン」、「しっとのほのお」などを覚える。
ちなみにこれまでに登場した遺伝技が何とゴーストタイプの技しかない上にチョイスがやたらとおどろおどろしいものばかり(のろい・みちづれ・あくむ・おんねん)。フェアリーは後付けでしかないとでもいうのだろうか……。
- 専用特性「ばけのかわ」
- 1回だけ敵の攻撃によるダメージをHPの1/8を犠牲にして無効化する(第7世代では完全に無効化する)ことができる。
- 例えると、初めから「HPを1/8削って発動する、変化技貫通のHP1のみがわり」を貼っているようなもの。なお仕様により特性のコピーは無効化する。あくまで「攻撃でのダメージ」で解除されるため、天候や毒・火傷のダメージでは解除されない。
- 発動すると同時にみがわりとなったピカチュウ頭(本体ではない部分)がコテっと倒れ、通常の「ばけたすがた」から「ばれたすがた」へと変化する。他のポケモンでいうフォルムチェンジのような扱いで、ポケモン図鑑ではそれぞれ別の説明になっている。
- これにより「ほぼ確実に1ターン行動が保証される」という非常に大きなアドバンテージを持ち、きあいのタスキを持たせてさらに安定性を増したり、積んで非常に広い攻撃範囲で攻めたり、おにび・のろい・トリックルーム等を仕掛けたりと様々なことができてしまう。
- 弱点は変化技を通してしまうことと、「かたやぶり」持ちの攻撃、及び攻撃に付属する追加効果は防げないこと。特に連続技の初撃や混乱の自傷ダメージでも解除されてしまう点には注意が必要。
これにより初登場の第7世代から現在である第9世代まで通常のポケモンのレートでは頂点に君臨している。
対戦での活躍
第7世代
- 以上の点から、見た目とは裏腹にかなりの実力者であると言え、当然ながら猛威を振るった。
- 初出時は上述の通り、「ばけのかわ」が完全に攻撃を無効化するという仕様だったのだが、これはZワザも含めて完全に無効化ということである。
- 本来Zワザは「まもる」をつかっても完全には防ぎきれず、25%の威力でダメージを受けてしまう。しかしミミッキュの場合は処理がみがわりに近いため、本体にダメージは届かないのである。
- 第7世代初期の対戦環境ではガブリアス、カプ・コケコ、カプ・テテフらと使用率トップを争うほど頻繁に見かけていた。その後、バンク解禁により過去作ポケモンが大量に入ってくることで状況に変化がある
- ......かと思いきやそんなことはなく、長きに渡って使用率トップにいたガブリアスがついに首位を明け渡す一方、ミミッキュが使用率トップに君臨。第7世代最強の座を手にし、それどころかUSUMではさらに強烈な専用Zワザを手に入れた。
- なお、Zわざの中には上から岩に押しつぶされたり、洗濯物のように水でかき回されたりと明らかに内側にもダメージを受けてそうなものもあるが、深く考えてはいけない。
- 注意すべき相手はソルガレオやルナアーラ、ウルトラネクロズマ。いずれも専用技にかたやぶり効果が付いており、確実に仕留めてくる天敵。素早さでも負けているので先制技のかげうちしか出来なくなる。
- またオノノクスもタイプ上は有利だが素早さで負けており、かたやぶりで化けの皮を無視してアイアンテールやどくづきをぶち込んでくるため苦手。
第8世代
- さすがに強力すぎたと判断されたのか「ばけのかわ」の仕様が変更され、発動時にHPの8分の1を失うようになる弱体化を受けた。
- ただしあくまできあいのタスキによる運用が現実的でなくなった(ドレインパンチで削れたHPを再び満タンにしてきあいのタスキ発動条件を満たすという型も作れるには作れる)だけであり、十分強力な特性であることに変わりはない。
- むしろZワザがなくともダイマックスで代用が可能(ダイマックスレベル最大なら受ける割合ダメージも半減)、自身もターン稼ぎが得意なため対ダイマックスにもめっぽう強い。
- さらにいえば、ダイマックスにおいてゴースト・フェアリーというタイプは一致技および無効化範囲がミミッキュのスタイルとの噛み合いが非常に良く、特にダイドラグーンで自身の攻撃を下げられないのは大きい(ダイマックス技は追加効果目当てで1/4でも撃たれる事があるが、無効だと追加効果が発動しない)。
- 更にドレインパンチがわざマシン経由で覚えられるようになったため、ばけのかわの効力でHPを失ってもノーマルタイプやあくタイプ、はがねタイプに大ダメージを与えて回復する手段もできるようになった。
- 依然として環境トップクラスの活躍を見せており、新規登場のドラパルトや今世代でDLC「鎧の孤島」配信までに爆発的に増加したドリュウズと一時は使用率1位を争っていた。
- そもそもドリュウズ自体がミミッキュ他のストッパーとしての役割を買われている節があり、さらにその対策としてはがね技半減のリリバのみや、前述の理由で弱体化しているにもかかわらず「かたやぶり」対策にきあいのタスキを持たせる、といった形でメタが回る例が普通に見られた。このことからこれらのグループは「ズキュントス」(ドリュウズ・ミミッキュ・カビゴン・ドラパルト・トゲキッス)と総称されるまでになった。
- なお、バトルタワーにおいても、選択できるレンタルパーティーの1つである「すなおぐみ」の中にミミッキュが含まれている。上記の仕様もあって非常に強力であり、1ターン目で「つるぎのまい」を使って火力を底上げし、2ターン目でダイマックスしてダイマックス技を連発しているだけで簡単に勝ち進んでいくことができる。余程相性の悪い相手でもない限り、ミミッキュ1体だけで3タテも可能。
- さらに万が一ミミッキュが倒されたとしても、この「すなおぐみ」は、他にもズキュントスの仲間であるカビゴンとドラパルト、攻守とも強烈な性能を持つギルガルド、起点作成に受けに活躍できるカバルドン、そしてダンデの切り札であるリザードンと相性の良いヒートロトム等強力なポケモンがバランス良く揃っているため、あまり問題ない。つまり「すなお(にこれを使っていれば良い)ぐみ」である。ジャッジ機能の解放やランクをMAXまで上げる際や、BP集めでお世話になった(orなっている)というプレイヤーも多いことだろう。
- 対策としては、前述のかたやぶりの他、ちょうはつが非常に有効。習得できる補助技には厄介なものが多く、それらを封じることで行動を大きく制限することができる。
- つるぎのまいやZワザ・ダイマックス抜きでは突破力がかなり低いので、いかくやキノコのほうしで妨害するのもよい。ランドロスやメガライボルトのように、「いかく」と「とんぼがえり」「ボルトチェンジ」を両立できるポケモンは、ばけのかわを剥がしながら有利な後続と交代でき、ダメージも大幅に抑えられる。
- 能力上昇を無駄にするのも有効で、くろいきりや特性てんねんの需要もある。中でもてんねんとでんじは無効を併せ持ちねっとうも使えるヌオーは評価が高い。
- また、ポケモンによる対策だけでなく、いかに相手の皮を剥がして手際よく処理するための読み合いも必要。できるだけミミッキュに仕事をさせずに倒すことが、勝利の鍵である。ただしヌオーを使う場合、ウッドハンマーやそれを元にしたダイソウゲンで返り討ちに遭う事もあるので完全な対策にはならない。
- 『鎧の孤島』
- 『冠の雪原』
- 100匹追加されたものの、相変わらずのトップ10を維持している。ドラパルトが一気に使用率を落とした事もあり、ズキュントスで唯一の使用率トップ10入りを果たしている。禁止級伝説環境でもシングルでは度々使用率ベスト30に入るが、次第に「ひかりのこな」型が目立つなど環境における役割が曖昧になっている節があり、このような環境では単なるグッドスタッフ(とりあえず入れておく枠)に甘んじている感がある。
- 『ダイマックスアドベンチャー』
- 対戦では強力なポケモンであるが、冠の雪原でのダイマックスアドベンチャーでは、絶対にNPCに渡してはいけないポケモンとなっている。というのも、レンタルポケモンの中にシャドークロー/つぶらなひとみ/きりさく/のろいのミミッキュがいるのだが、これをNPCに渡してしまうと「のろいで勝手に自滅して残機を減らしてしまう」という、完全な地雷となっている。
- 無論、自分で使えば連戦の度にばけのかわが再生し、つぶらなひとみで物理に強く、ダイマックスを切ればダイホロウの防御ダウン、ダイアタックの素早さダウンが優秀である。
第9世代
- 無事内定。大方の予想通り新アイテム「いかさまダイス」が厄介とされる。バンギラス辺りからのA種族値のアタッカーや「テクニシャン」持ちならA特化かつテラスタルすれば、1発あたりの威力25の一致連続攻撃技でH4振りミミッキュを「ばけのかわ」込みで確定1発ラインに持って行けるので油断ならなくなった。
- 一方で、生命線となる「ばけのかわ」を守る「とくせいガード」がアイテムに追加されている。
- 新要素のテラスタルの恩恵は大きく、テラスタイプゴーストなら「かげうち」強化に加え、シャドークローを超える威力の「テラバースト」を使用可能になる他、イッカネズミやチラチーノの一致技を無効化出来る。
- ノーマルであればゴーストタイプ同士のミラーマッチで相手のゴーストウエポンをスカせる。ほかおにび無効&鋼とタネマシンガンとミサイルばり、つららばりとトリプルアクセル半減のほのおも候補に挙がる(ただ炎タイプの攻撃技は「テラバースト」しかなくロックブラストやトリプルダイブを受けると致命傷になってしまう)。
- 一部では「ドレインパンチ」の火力を上げたいがためにテラスタイプかくとうを仕込む場合もある。本来の弱点タイプに対して一通り強いはがねも候補に挙がる。
- 一方、テラスタルを安易に切ると自分の首を絞めることになる。というのは、元々ミミッキュはノーマルを流せるゴーストと、ドラゴンを無効化できるフェアリー複合(どちらでもかくとうは半減以下)であり、早期に一致火力を出そうと一致テラスタルを切ると、ノーマルかドラゴンの一貫が出来てしまうためである。一見簡単そうに見えて案外テラスタルを切るタイミングはシビアである。
- それこそ後述のイッカネズミ相手にゴースト以外にテラスタルしようものならほぼ間違いなく倒されてしまう。
- SVの初期環境では元々の人気に加えて、ドリュウズが不在でイッカネズミの台頭によってゴーストタイプの需要が急増した結果、サーフゴーと並んで多くのパーティに採用されるようになった。しかし弱点の鋼タイプ、鋼テラスタルも同じく人気であり油断はできない。
- ダイマックスを失った影響は大きく、シーズン1では使用率6位にとどまり、シーズン2では早くも使用率13位まで落ち込んだ。これが準伝説(相当)以上が使用不可な初期環境であるシリーズ1であることを考えるとミミッキュにしては不振と言っても良い。
- ダブルバトルではさらに顕著で、ゴースト枠が飽和状態となっている上にダイマックスへの依存度がシングル以上に高かったことから、シーズン1で41位と低迷。しかしその後、SVにおけるプレイングが洗練されるにつれてミミッキュを動かす方法が浸透し、シーズン2では使用率25位まで挽回。
- 発売当初は特性かたやぶりのデカヌチャンが天敵になると言われていたが、相手がAS型なら素早さで勝っており「つるぎのまい」を予め積んでおけば「シャドークロー」で大抵処理でき、危険な対面であるオノノクスも環境でほとんど使われていないので杞憂であった。
- ちなみに特性かたやぶりによる攻撃では「ばけのかわ」は剝がれないため、かたやぶり攻撃で中途半端にHPが残った場合は、残ったばけのかわで(かたやぶりでない)次の攻撃を確定耐えすることが可能。テラスタルを有効活用すればこの状況を作れる。
- 結局は読み合いだが、対策になると言われていた「かたやぶり」ですら逆に利用できるとあって、改めてそのポテンシャルの高さをプレイヤーに示す形となった。
- 剣盾環境同様「いのちのたま」エース型もよく使われるが、初期環境のランク上位層においては「こだわりスカーフ」+「トリック」で耐久型を機能停止させる型が忽ち流行した。
- 新たにハバタクカミという同複合タイプが登場したが、そもそも種族値からして役割が違うので意識する必要は基本ない。
- その後も、超火力アタッカーの攻撃を1度だけ無効化するスペック、「てんねん」持ちの減少などから、それなりの立場を維持し、王道の「いのちのたま」「つるぎのまい」ASアタッカー型が再評価受ける時期もあった。
- 一方、ディンルーはフェアリーテラスタルかつ積まないと倒せない上に「ふきとばし」で積み技を無効化しに掛かるため若干苦手。
- シリーズ4になるとヒードランやヒスイヌメルゴンといったはがねアタッカーや「すいりゅうれんだ」を武器とする天敵であるれんげきウーラオスが追加されたため、それらへの露骨な対策であるみずテラスタル型が一部で使われるようになった。
使用トレーナー
ゲーム版
アニメ版
- ムサシ
- アセロラ
漫画版
番外作品
『ポケモンGO』
- 主人公の着用できる帽子に「ミミッキュの帽子」というものがあったり、2019年のハロウィンイベントの際にミミッキュの被り物をしたピカチュウが実装されたりと、ミミッキュ本体を差し置いて間接的に作品内に出演している。現状未実装のポケモンとしては正に破格とも言える扱いであり、このことからもミミッキュの人気の高さが裏付けられていると言えよう。
『スマブラシリーズ』
- 『SP』に登場。近くにいる相手を身体の中へ引きずり込んで中でダメージを与える。(やられている途中はよく聞いてみると何やら叫び声やら悲鳴が聞こえているが気にしてはいけないが、とんでもない目にあっていることは確かである)
- 引きずり込まれた相手の蓄積ダメージが100%超えの場合、即撃墜となる。実は…相手を袋叩きにすることが出来る。しかしそんなことをした日にゃ後ろに気をつけないといけない…。
『ポケモンマスターズ』
- 2020年10月シーズン限定衣装のアセロラのバディで登場。
アセロラの衣装はミミッキュがモチーフのハロウィンの仮装で、レアリティがEXになると色違いのミミッキュをイメージしたモノクロを基調としたカラーリングが追加される。
- パッシブスキルに原作再現のばけのかわの他に、攻撃対象を混乱させ、更に混乱した相手を攻撃することで防御デバフも持ち合わせる。ボードにも混乱した相手に対する威力上昇系パネルが多々あり、相手を混乱させる戦いに特化している。
- 相手全体を混乱させる同じアローラバディーズであるマオ&アマージョとの相性は抜群。
攻撃手段はシャドークロー・かげうち・ゴーストダイブと特徴が異なる技を3つ持ち合わせている。トレーナー技は攻撃2段階を上げ、ばけのかわが残っていれば急所率、残っていなければ防御・特防を上げる効果がある。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- アセロラのミミたん
『POKETOON』
ポケモンのカートゥーンアニメ『POKETOON』ではズルッグ共々主役として登場。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
- サンのフラン
- 性別:♂・特性:ばけのかわ
- 性格:いじっぱり・個性:イタズラがすき
- ウラウラ島の「スーパーメガやす跡地」での試練の際に出会ったぬしポケモン。
- 本当は人間と仲良くしたいと思っているが、自分の姿を見た人間はおびえて逃げてしまい、人間に人気のピカチュウの真似をしても結果は変わらず、人間への怒りをつのらせるうちに、カプ・ブルルの怒りが残る「スーパーメガやす」の跡地に吸い寄せられて棲みつくようになった。
- 島めぐりの試練のために廃墟にやって来て、「薄気味悪い」「絶対家に置きたくない」「誰も買わない」「ピカチュウに迷惑」などと姿を貶したサンに怒りを覚えて襲いかかり、彼の手持ちを無視して執拗にトレーナー本人に攻撃をしかける。
- だが、ロトム図鑑の通訳で思いの丈を知ったサンに分かって貰うために外に出ようと提案され、その誘いを承諾して手持ちに加わった。
- 名前は「ばれた姿」の時「頭がフラフラしている」からだが、メタ的にはフランスの通貨単位「フラン」。
〈サンの手持ち〉 |
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ダラー (アローラニャース♂️) |
エン (ニャビー→ニャヒート→ガオガエン♂️) |
バーツ (ヨワシ・たんどく/むれたすがた♂️) |
フラン (ミミッキュ♂️) |
ドン (ケケンカニ♂️) |
レイ (ツンデツンデ) |
余談
英語版でプレイした際にとある場所にいるミミッキュに話しかけると『Me…me curse…you…』と返される。単にミミッキュを文字った鳴き声のように思われるが、実際に訳してみると『お前を呪う』となる。これが本当に鳴き声なのか、人語を話すミミッキュなのか定かではない。
上記の様にポケモン環境を荒らした影響で「ミミカス」と揶揄されることも多い(実際そう呼んでる実況者がいる程)が必ずしも聞いていて快い表現ではないため、その点については配慮されたい。
実際環境を数世代に渡り制圧し君臨し続けたというのならばガブリアスなども同様でありミミッキュだけが批判されるのはお門違いである(これに関してはメガガルーラやファイアロー、クレッフィと言ったポケモンも同様。
公式からルームウェアとキャミソールワンピがピーチ・ジョンとのコラボして発売された。
関連イラスト
見た目や設定からか、ピカチュウとセットで描かれることが多い
ちなみに「着ぐるみ」という設定上、ピカチュウ以外の着ぐるみを着せてみたイラストがちらほらある
↑こんないかにもやばそうなきぐるみも…
関連タグ
ポケットモンスター ポケモン ポケモンSM ポケモンUSUM
0777.トゲデマル→0778.ミミッキュ/ばけたすがた/ばれたすがた→0779.ハギギシリ
同複合タイプ
ポケモン関連
その他
- ミミック:此方もミミック由来のキャラクターで、強力な敵として登場するのも共通点。ただし、此方のモチーフは宝箱であり、これに近しいポケモンは第9世代で登場した。
- ムンクの叫び:『ポケモンカードゲーム』のプロモーションカードで絵柄のパロディ元になった名画。
外部リンク
ミミッキュのうた
公式で「ミミッキュのうた」なるものも製作されたYO
「ピカチュウじゃないよ ミミッキュだよ」という歌詞がキャッチーだが、多くの人にうろ覚えされているらしくGoogleで検索すると「ピカチュウじゃないよ ミミックだよ」がサジェストされる。
……だけならず、フレーズ強制指定のはずの「ピカチュウじゃないよ "ミミックだよ"」であってもGoogle先生に頑なに訂正される。
ピカチュウじゃないよ ミミッキュだよ
本編発売前にグッズどころか歌が発表されるポケモンはかなり珍しく、(ちょっとコワいところはあるが)かわいいポケモンだと事前にわかった上でサン・ムーン本編を楽しんでもらおうという細やかな心遣いが感じられる。
ピカチュウじゃないよ ミミッキュだよ
ピカチ ュウじゃ な いよ ミ ミッ キュ だ よ
ぴ カチ ゅウじャ な イよ
ミ ミッ キュ ダ ヨ
………
以下、背筋の凍る思いをしたくない方は閲覧注意
アセロラの試練
「ミタアーッ!?」
第6の試練、ウラウラ島のキャプテンの一人、アセロラが下す試練に於けるぬしポケモンである。
その試練の内容は舞台となるメガやす跡地に潜む4匹のゴーストタイプポケモンをポケファインダーで撮影してキャプテンに見せること。
体験版同様撮影後は必ず撮られたポケモンが襲ってきて戦闘になる。
言わば下っ端にあたる3匹のポケモンたち(ゴースとその進化系)を撮影・撃破後、ピカチュウと思しきモンスターに最奥部の狭い小部屋に誘われる。
小部屋に入ると主人公が誰かの視線を感じ、しかもなぜかポケファインダーが勝手に起動する。
周囲にはピカチュウのポスターや写真など(あのサトシとピカチュウらしきものも存在)が貼られているが、普通にフォーカスを合わせてもミミッキュの姿は見当たらない。
では何処にいるのかというと、
あ な た の う し ろ 。
撮影するとミミッキュが上記の鳴き声(?)を上げて戦闘開始となる。
しかも、撮影時は通常サイズなのに戦闘が始まった途端どう見ても0.2mではない特大サイズのミミッキュへと変貌するので、事前情報を知らずに始めたプレイヤーにとっちゃトラウマものだっただろう。
技はシャドークロー、じゃれつく、ものまね。
他のぬしポケモン同様能力が上昇するだけでなく、ほぼ確実にばけのかわで攻撃を一回は無効化してくるため、仲間を呼ぶ起点を作られやすい。
ミミッキュ自体もかなり素早く、「じゃれつく」などでこちらのゲージをガンガン削ってくる厄介者だが、それ以上に恐ろしいのは仲間として呼んでくるゴーストが「さいみんじゅつ」を持っている点。
両方とも素早いため、こちらが眠り状態にされるとミミッキュとゴースト両方からボッコボコにされパーティを全滅させられかねない。
またこちらから状態異常をかけてもラムのみを持っているため意味が無い。
これらのことから、試練の中でも屈指の難易度を誇る。
無事にぬしポケモンのミミッキュを倒すと、ポケファインダーにはミミッキュが僅かに写った写真が残る…。
明らかに姿が撮れていても僅かに写った写真が…。
ポケファインダーの挙動もおかしかったような…。
その後アセロラにその旨を報告すると、メガやすにそんな小部屋など存在しないはずという驚愕の事実が発覚。
実際試練後に確かめに行ってみると、そこには壁があるだけで本当に何も無い。
始めはジョークと笑っていたアセロラも、事実を悟った瞬間凍りついていた。
さらにその瞬間、主人公の後ろでミミッキュが建物の影へ去っていく姿が確認できる。
ゴーストタイプの中でも屈指と言える、ホラーな雰囲気全開のシナリオである。
USUMでは、小部屋の前にアセロラに似た謎の女が現れて退去を促そうとしたり(しかも何度も帰れと言い続けその度に言動がおかしくなっていく)、背後に現れたミミッキュをポケファインダーで撮影すると一瞬だけピカチュウの姿になった後にミミッキュに戻るなどの演出が増えている。
例によってアセロラに試練中に起こった出来事を話すもやっぱりメガやすに小部屋は存在していないと返される上に、そもそもアセロラ本人はずっと外にいたという始末である。
本作ではぬしミミッキュをゲットすることも出来るのだが、真実は依然として謎のままである…。
また、ぬしのミミッキュを倒した後にメガやす跡地に行くとイベントの後にミミッキュZを入手出来る。そのイベントでは選択肢を間違えると目の前が真っ暗になる(ただのやり直しではあるのだが)。
色々かわいいミミッキュを拝めるため、是非とも見てみよう。