「ぷわわー!」
基礎データ
全国図鑑 | No.0425 |
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シンオウ図鑑 | No.065 |
イッシュ図鑑 | No.208 |
コーストカロス図鑑 | No.001 |
アローラ図鑑 | No.076 |
ガラル図鑑 | No.124 |
ヒスイ図鑑 | No.037 |
パルデア図鑑 | No.143 |
英語名 | Drifloon |
ドイツ語名 | Driftlon |
フランス語名 | Baudrive |
ぶんるい | ふうせんポケモン |
タイプ | ゴースト / ひこう |
たかさ | 0.4m |
おもさ | 1.2kg |
とくせい | ゆうばく / かるわざ / ねつぼうそう(隠れ特性) |
タマゴグループ | ふていけい |
※ゆうばく:相手の直接攻撃の技で「ひんし」状態になった時、相手の最大HPの4分の1のダメージを相手に与える
※かるわざ:持っている道具が無くなると「すばやさ」が2倍になる。道具をまた持つと元に戻る(最初から道具を持っていない場合は無効)。
※ねつぼうそう:「やけど」状態になった時、「とくこう」が1.5倍になる。
進化
フワンテ → フワライド(レベル28)
図鑑説明
ポケットモンスターダイヤモンド
ひとや ポケモンの たましいが かたまって うまれた ポケモン。 ジメジメした きせつが だいすき。
ポケットモンスターパール
あのよへ つれていこうとして こどものてを ひっぱろうとするが はんたいに ふりまわされてしまう。
ポケットモンスタープラチナ
あてもなく うかぶ ようすから まよえる たましいの みちしるべ と つたえる むかしばなしも ある。
ポケットモンスターハートゴールド・ソウルシルバー
ふうせんと まちがえて フワンテを もっていた ちいさな こどもが きえてしまう ことが あると いう。
概要
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』(第4世代)から登場した、風船のようなポケモン。
名前の由来は恐らく「ふわふわ(軽いものが浮動することを表す擬態語)+不安定」。
ふうせんポケモンという事もあり、プリンと関係があると思った人も多いのではないだろうか。
また、ポケパルレでポフレをわざと落とす、あげないなどの嫌がらせをしたり、タッチペンでつんつん攻撃して怒らせると顔が膨らむ。
かわいい外見とは裏腹に自身の手を掴んだ子供をあの世に連れて行こうとするなど図鑑説明は結構怖く、これと似たイベントが『USUM』や『LEGENDSアルセウス』でも再現されている。
道辺をさまよう人やポケモンの魂が固まって生まれたと言われており、その身体に詰まっている魂は誰かをあの世に道連れるたびに増えていくという。なお、顔が割れてしまうことがあり、絶叫と共に中身の魂が出て行ってしまうらしい。
しかし、アニメ版ではフワンテの腕を掴んで移動手段に利用している描写もあるため、全ての個体が人間をあの世に連れて行こうとするわけではない模様。
また、一匹では幼い子供一人持ち上げるのが精いっぱいの力しかない為、襲う気のある個体もやんちゃな子供には逆に振り回されて散々な目に合う事がしばしば。特に重たい子供はキライらしい。
それ故にひこうタイプながら、ギャラドスなどと同様「そらをとぶ」は覚えられない(進化後のフワライドは覚えられる)。
「ぷわわー!」「ふわわわ~ん」という鳴き声が可愛く、前者の「ぷわわ」が愛称として使われている他、(・×・)という顔文字でも再現されている。だがミッフィーやムリダナと間違われるのがたまにキズ。
ちなみに一見口は無いように見えるが、進化後同様バツ印の真ん中にある。
ゲームでの特徴
HPは進化前の段階で既に90あり、素早さも進化後と比較して10しか変わらない70のため、DPPtの旅パではそこそこ活躍が期待できる。タイプの組み合わせ上ハクタイ・トバリの序盤ジム2か所(プラチナではヨスガも加わって3か所)で弱点が突け、さらに四天王戦でも2人に弱点を突き1人のメインウェポンを無効にするという心強さのため、進化させれば殿堂入りまで主力を張れる可能性も秘めている。
また、隠れ特性の入手が比較的容易なポケモンで、PDWはもちろん、隠し穴やARサーチャーでも入手できる。特にARサーチャーはくどいくらい手に入る。
フワンテが見つからない
初登場のDPではシンオウ図鑑の150番までに登場するポケモンを全て見つけないとエンディング後の新要素が解禁されないシステムだった(シンオウ図鑑は151番まであり151番にはマナフィが入るが、マナフィは幻のポケモンだったためこの条件からは免除されていた。また、あくまでも「みつけたかず」を150にすればよく、捕まえる必要はなかった)。
ところが、「ダイヤモンド・パール」の発売直後に、あろうことかこのフワンテを発見できずになかなかエンディング後のイベントを解禁できないプレイヤーが続出する事態が発生した。
フワンテの見つけ方そのものは以下の通りで決して難しくはないのだが、1か所だけ気を付けないといけないことがあった。
- 毎週金曜日に「たにまのはつでんしょ」の前にシンボルエンカウントで出現
お解りいただけただろうか?
そう、
購入当日にプレイをどんどん進めてしまったプレイヤーがフワンテを見つけられないまま殿堂入りしてしまい足止めを喰らう事例が続出したのである。
もっとも、「入手難易度」だけであればフワンテ以上に難しいポケモンはたくさんいた。実例を挙げると、
ズガイドス・タテトプス | やり込み要素である「ちかつうろ」を進めないと元の化石が手に入らない |
ミカルゲ | 同じく「ちかつうろ」で32人ものプレイヤーと通信・会話(リメイク版ではNPCと会話)する必要がある |
コロボーシ系統 | 出現が日中のみ |
ホーホー系統・ヤミカラス・ムウマ | コロボーシ系統とは逆で出現が夜のみ |
フカマル | 野生出現が行かなくてもストーリーに支障がない「まよいのどうくつ」のジムバッジを6つ以上集めないと進めないエリアのみ、しかも出現率が最低クラス |
ヒポポタス | 野生出現が行かなくてもストーリーに支障がない「いせきマニアのあな」のみ |
ゴンベ | 特定の木に甘い蜜を塗ると超低確率で出現 |
ヒンバス | テンガンざんの特定の場所でしか釣れない |
選ばなかった御三家・バージョン限定ポケモン | 通信交換以外で入手不可能 |
しかしながら、これらは全てNPCが積極的に使っていたため「みつけたかず」に登録するのは容易だった。パッケージポケモンであるディアルガとパルキアすら、エンディング後にカンナギタウンに行くだけで簡単に「みつけたかず」にもう片方を登録できる仕様だった。
だが、フワンテだけは違った。NPCで使用してくるのがなんと「ピクニックガールのアサミ」の一人しかいなかったのだ。しかも、アサミはヨスガシティジムでクイズを間違えた場合のみ対戦でき、ジムリーダーを倒してしまうと2度と戦えないというものであった(ヨスガジムはクイズに正解することでNPCとの対戦を回避できた)ため、クイズで正解してしまうと登録する事すら許されない。まさに負けるが勝ち。GTSは図鑑登録したポケモンしか受け付けないので交換で入手する事も出来ない。おまけに攻略本の中で最も早く出版された「シナリオクリアBOOK」(毎日コミュニケーションズ)の発売日は10月1日(日曜日)だったため、9月29日にフワンテを捕獲できなかったプレイヤーはそこまで捕獲方法の情報を入手できなかった。
以上の事態が重なった結果、クイズに正解し早くクリアしたプレイヤーは発売から一週間以上経過した10月6日まで足止めされる羽目になり、逆に9月29日にフワンテを捕まえてゆっくりプレイしていたプレイヤーが早くクリアしたプレイヤーより先にクリア後のダンジョンを嗜むという逆転した事象が発生してしまった。
時計を9月29日に戻し、強引にフワンテを発生させたプレイヤーが続出したのも仕方ないだろう……
プラチナではこの点を弁えてか屋外のトレーナーからも使われるようになった。
15年経ってもフワンテが見つからない
DP発売から15年後、リメイク作『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』が発売。今回は発売が金曜日(2021年11月19日)だったため、フワンテ捕獲は易化…したかに思われた。
ところが。実際には今回も全国図鑑を入手できない事例が続出した。
まず、今作から追加された地下大洞窟では、前作で入手困難であったゴンべやシンオウ図鑑未掲載のポケモンたちが続々出現する…のだが、そこにフワンテ系統の出現はなかった。
続いて、NPCのフワンテ使用もヨスガジムのアサミのみで、ほかに使ってくるNPCは追加されなかった。
極めつけは、リメイク時にフワンテの出現条件が以下のように改定された(太字がリメイクからの追加条件)。
恐らくこの変更は、購入即日プレイ勢とじっくりプレイしたいプレイヤーとの間の不公平(従来の条件だと、発売日のうちにフワンテを捕獲しなかったユーザーは先述のヨスガジムでの遭遇を使わない限り1週間足止めとなる一方で、即日プレイ勢はスムーズにフワンテを獲得して全国図鑑を得られる)を防ぐことが狙いであろう。しかし、これによる1週間足止めによって、バトルタワーやハマナスパーク、それに前作にはなかったジムリーダー・四天王の強化再戦などといった新要素に移行できなかったことで不満を漏らしたプレイヤーもそこそこ多かったようだ。
使用トレーナー
ゲーム版
- アサミ:ピクニックガール
- アキラ:テラレイドバトルサポートトレーナー
アニメ版
- マイ・フランソワ・ジョーイ(DP28話)
- サヤカ・フランソワ・ジョーイ(DP28話)
- メリッサ(DP)
- チアキ(DP76話)
漫画版
- たにまの発電所所長(ポケスペ)
番外作品
『ポケモン不思議のダンジョン』
進化形共々最恐のトラウマメーカーとして知られている。
特性のうち「かるわざ」が何を間違ったのか「アイテムを持っていない時に必ず2回攻撃になる」というトチ狂った仕様になっており、更に同ゲームで風を操る技が部屋全体に攻撃する関係で「あやしいかぜ」が部屋全体攻撃(かつ追加効果判定は1体ごとに行われる)になっている。
このため、高レベルのこいつが同じ部屋にやってきたと思ったらいきなり「あやしいかぜ」連打で何もできないままパーティが壊滅に追い込まれるという理不尽極まりないことが起きる。
そうでなくても常時2回攻撃自体が凶悪で、2連「おどろかす」で怯んだり2連「ちいさくなる」で技が当たらなかったりとやることなすこと全てが危険。
おまけに『探検隊』シリーズでは特性を同時に持てたせいで倒すと一定確率で爆発する(特性「ゆうばく」の仕様)というリアル置き土産までやってのける。
無論味方にすればこの上なく強力なポケモンなのだが……
『ポケモンGO』
2018年のハロウィンイベントで実装された。
その後はめっきり姿を見せなくなったかに思えたが、何と天候「強風」の時にはよく出現するという天候限定ポケモンになっている。ポジションとしては「雨」の時のハスボーと同じ。
不定期でレイドボスにも選ばれるので、色違い狙いもかねて挑むのも手。
『Newポケモンスナップ』
進化先のフワライドが海上に出現するのに対して洞窟ステージに登場。
付近に生息するバチュルを狙っており、条件を満たすと満面の笑みでバチュルを運ぶフワンテの群れを確認できる。当のバチュルも笑顔なのだが、本編の図鑑説明を見る限り穏やかではないような…
ステージ終盤の鍾乳石のエリアにも住み着いており、イルミナオーブを当てると体が膨れ上がる。
『LEGENDSアルセウス』
シンオウでは決まった曜日にしか出現しないのが嘘のように、ヒスイ地方の夜間ではそこら中に出現する。
ふうせんポケモンなので、なんと海上にもふわふわ浮いている始末。
しかもこちらを視認すると執拗に「さいみんじゅつ」で動きを鈍らせ、おどろおどろしいゴースト技のような攻撃(「たたりめ」?)でダイレクトアタックしてくる。
人間への攻撃性がかなり高い、恐怖の野生ポケモンと化してしまっている。まさか現代ではそれ故に駆除されてしまったのでは・・・
なお厄介な分手持ちに加えれば「さいみんじゅつ」が捕獲の助けになり、
「マジカルフレイム」を覚えさせれば攻撃力低下の追加効果で格上相手にも立ち向かいやすくなる等なかなか頼れる存在となる。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- DP28話
- ジョーイ一家の娘のサヤカとマイのポケモンで登場。サヤカは3匹、マイは1匹持っており、2人はフワンテに乗って移動する。
- チアキのフワンテ
- DP76話にて、「レストラン七つ星」のオーナー・チアキのポケモンでヒカリとハルカとのタッグバトルで登場。ヒカリのポッチャマを「からみつく」で掴んで動きを封じるが、ポッチャマとバシャーモの連携で倒される。
- メリッサのフワンテ
- DP93で登場。メリッサがタマゴから大事に育ててきたポケモンなだけあって強く、「さいみんじゅつ」や「サイコキネシス」でサトシのブイゼルとヒコザルを圧倒している。更にヒコザルの「かえんほうしゃ」を「サイコキネシス」で操って自分の技「おにび」にするという離れ業を見せる。サトシのピカチュウから2度も「10まんボルト」を受けながらも耐え、更にフワライドに進化する。
- 新無印91話
- ゴースト列車に複数いたが、ミカルゲの性悪な魂に乗っ取られたサトシに何匹か捕まれて振り回されていた。
- 劇場版『ディアルガVSパルキアVSダークライ』
- トニオのフワライドと共に複数で飛んでいた。なお、ムサシはモンスターボールではなく虫取り網で捕まえようとしていた(危ない)。
その他
DP | 88話 |
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XY | 1話・40話・62話(回想) |
SM | 1話・6話・40話・60話・87話(イメージ)・89話(イメージ)・94話・128話・140話・141話 |
新無印 | 24話・74話・92話(回想)・103話・112話 |
劇場版 | 氷空の花束・みんなの物語 |
『アニポケ・リコとロイの旅シリーズ』
- 1話:冒頭とセキエイ学園にてモブで小さく登場
関連イラスト
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ポケットモンスター ポケモン DPt BDSP
ポケモン一覧 ゴーストタイプ ひこうタイプ
風船 ポケモンにおけるみんなのトラウマ一覧
0424.エテボース → 0425.フワンテ → 0426.フワライド