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ひこうタイプ

ひこうたいぷ

ひこうタイプ(Flying Type)とは、ゲーム『ポケットモンスター』シリーズに登場するタイプの一種である。
目次 [非表示]

【注意】

ポケモンは沢山のキャラクターが登場するゲームですが、一部においてポケモンに対する扱いや能力、対戦での使用率を主観的、かつ過度になじる編集者が散見されます。


キャラ設定は今後のシリーズで変わること、対戦環境は変化を繰り返すこと、本サイトの性質上記事の内容もあくまで個々人の見解に過ぎない旨を理解し、全てを鵜呑みにしないようご注意下さい。


概要

ポケモンは種族ごとに1、2種類のタイプが、技には1種類のタイプが付加されている。

そのタイプの相性でバトルの有利不利が決定される要素の一つ。


初代から登場するタイプの一つ。

ひこうタイプの特徴として、ほぼ必ず他のタイプとの複合である、という点が挙げられる。

特徴のない鳥ポケモンの多くがひこう単独ではなくノーマルタイプとの複合となっている。

複合タイプの種類も非常に豊富で全タイプとの複合が真っ先に揃ったタイプでもある。

純粋なひこう単タイプは第5世代で登場したトルネロスが初であり、第8世代現在でも他にココガラアオガラスの2種のみ。

しかもこの2種は最終形態でもう1つタイプが追加されてしまう。

このため、ひこう単タイプがもっと増えて欲しいと望む声は少なくない。


カテゴリーに分類される特徴としては、)を持っているポケモンがほとんどである。

また、全体的に風や空と関連し、翼竜の姿をしているものが多い傾向にある。

ゴーストタイプのように念力で浮遊しているものは特性「ふゆう」が与えられ、原則ここには入らない(例外いるが)。


このタイプに属するポケモンのほとんどがそらをとぶを覚えることが出来るため、ストーリー中ではパーティに欠かせない存在となる。

どう見ても飛べそうにないのに空を飛べるポケモンどう見ても空中にいるのに空を飛べないポケモンもいるが……


タイプ相性で見ると、防御相性では汎用性の高いじめんタイプかくとうタイプの攻撃に強いところが長所と言える。

特にじめんタイプの技は無効化できる為、昔からじめん無効などの耐性を活かした戦い方を中心戦略に置くタイプと言える。

じめんタイプは常に使用率が高く、それを無効化することにひこうタイプの最大の価値があると言ってよい。

その反面、弱点がでんきタイプこおりタイプいわタイプと大変突かれやすいタイプで、複合によっては4倍弱点を抱えることも多い。

攻撃相性ではかくとうタイプなどの弱点を突け、弱点を突ける3タイプは向こう側の攻撃も半減する。

しかし基本的に優勢な筈であるかくとうタイプやじめんタイプはいわタイプの技やれいとうパンチをサブウェポンで覚えている場合が多く、その弱点を突かれやすい。

なお勘違いされやすいがひこうタイプの技はじめんタイプに抜群ではない。

更に、でんきタイプ、こおりタイプ、いわタイプの技は何れもサブウェポンでの使用率が高く、ひこうタイプ自体が防御力が低いポケモンが多いので4倍弱点を喰らうと致命傷になりやすい。


技の面では高火力技が揃ってはいるものの汎用的なひこう技が少なく、わざマシンで覚えられる技では「そらをとぶ」を除くと威力が最大でも60しかない。

プテラサンダーランドロスなど、ひこうタイプなのに有用なひこう技に恵まれないポケモンも多い。

そのため、敢えてタイプ一致のひこう技を覚えさせず、他タイプの技で賄う戦法も珍しくない。

なお、第8世代では「わざレコード」が登場し、強力なひこう技がいくつも収録されたため、これらの弱点はある程度解消されている。

また、第3世代までは全ての技が物理技となっていた。

第4世代以降は風を使う技が特殊技に分類され、先述のトルネロスフワライドのような風使いとしてひこうタイプに分類されるポケモンが登場してきている。

変化技は「おいかぜ」「はねやすめ」など羽を使った技が多く、ひこうタイプでなくても羽のようなものがあれば覚えられることが多い。


ひこうタイプの大技ぼうふうは、天候が「雨」の時に必中になる効果を持つ。

このことから、近年ではこの技を覚えられるポケモンが雨パの構成員になることがある。

ただし安易に加入させるとみずタイプとの間ででんきタイプの弱点被りを引き起こす上に相手の「かみなり」までも必中になるので、対策が必要である。


ひこうタイプのポケモン一覧


第1世代

※後にリージョンフォーム専用の進化形態が追加された。


第2世代

※トゲチックは第5世代までノーマル複合だった。


第3世代


第4世代

※トゲキッスは第5世代までノーマル複合だった。


第5世代


第6世代


第7世代


第8世代


第9世代


メガシンカポケモン

※2:メガシンカすると、ひこうタイプが追加される。


リージョンフォーム

ポケモンタイプ(変化前)タイプ(変化後)
ガラルフリーザーこおり・ひこうエスパー・ひこう
ガラルサンダーでんき・ひこうかくとう・ひこう
ガラルファイヤーほのお・ひこうあく・ひこう
ヒスイウォーグルノーマル・ひこうエスパー・ひこう

フォルムチェンジ

No.ポケモンフォルムチェンジ
0479ロトムスピンロトム
0492シェイミスカイフォルム
0493アルセウス
あおぞらプレート
0773シルヴァディ
フライングメモリ

タイプ相性と特性

タイプ相性

攻撃側タイプ
抜群(2倍)くさ、かくとう、むし
今ひとつ(0.5倍)でんき、いわ、はがね
効果なし(無効)-
防御側タイプ
抜群(2倍)でんき、こおり、いわ
今ひとつ(0.5倍)くさ、かくとう、むし
効果なし(無効)じめん

※他のタイプ記事では定番になっている「タイプ相性の考察」ですが、過去に編集合戦に発展する事態に陥っているため、本記事では載せないことになってます。気になる人は他のタイプの記事を参照してください。


タイプ特性


世代ごとの変遷

第1世代

登場した当初、ひこうタイプというもの自体がかなり中途半端なものであった。

というのも当時からひこう単タイプが存在せず、明らかにひこうわざに見える「かぜおこし」がノーマルタイプのわざだったのである。

「そらをとぶ」以外のまともなひこう技を覚えないポケモンも多く、せっかく覚えても「つばさでうつ」くらいで、この当時「つばさでうつ」は威力が35しかない為、まるで役に立たなかった。

また、今では信じられないかもしれないがリザードンカイリューは「そらをとぶ」はおろかひこう技を一切覚えなかった。

あんな立派な翼があるのに(リザードンについては『ピカチュウバージョン』で修正された)。


これらのことなどから「ひこうタイプ」が開発の途中まで存在していなかった(=後から急遽付け足された)可能性を指摘する人もいる。

当時使いやすいひこう技といえば威力80の「ドリルくちばし」くらい。

「そらをとぶ」や「ゴッドバード」はこの頃からあったが、2ターン技のためバトルではあまり使われなかった。

とはいえ対戦では初期から強力なメンバーがおり、伝説ポケモンであるフリーザーサンダーが主に活躍していた。

一方ファイヤーは有能な一致技をほとんど覚えず、上記2匹に比べて不遇だった。99カップでは使われたがそれもほのお枠としての活躍であり、同じく99カップを主戦場としたリザードンもほのお枠、「きりさく」枠としての性質がメインであった。


もちろん冒険で「そらをとぶ」は非常に便利で、パーティに必ず1匹入れるポケモンとしての役割を確保した。


第2世代

初登場は序盤鳥のホーホー系統、むし複合のレディバ系統とヤンヤンマ、アニポケで先行登場したトゲピーの進化系であるトゲチック、エスパー複合のネイティ系統、くさ複合のハネッコ系統、じめん複合のグライガー、こおり複合のデリバード、みず複合のマンタイン、新タイプであるあくタイプ複合のヤミカラス、はがね複合のエアームドゴルバットがなつき進化するクロバット

そして伝説のポケモンとしてほのお複合のホウオウ、エスパー複合ルギアが禁止伝説枠兼パッケージポケモンとして登場した。


新ポケモンではエアームドがじめんに強く物理耐久の高いはがねタイプとして活躍を始めた。

既存ポケモンではサンダーが引き続き活躍している一方、フリーザーが急激に弱体化した。

ファイヤーもようやくまともなタイプ一致技を覚えられるようになり、ほのおタイプの躍進もあって活躍した。


技方面では「かぜおこし」が晴れてひこうタイプになったり、「つばさでうつ」の威力が35から60になったりと、ある程度整備された。

とはいえ大技はほとんどなく、「つばさでうつ」と「ドリルくちばし」のどちらかがメインの状態であった。

一応「エアロブラスト」が威力100反動なしで登場したものの、この技は同世代に登場した禁止伝説ルギア専用の技。

同じく禁止伝説のホウオウは「かぜおこし」「そらをとぶ」のみという有様。

対戦では、じめんタイプが強化され、じめんを無効化し、更にそのじめんに強いくさタイプにも強いことから評価が高まった。

だが技不足が祟り、タイプとして使われるものの技はあまり使われなかった。


第3世代

新ポケモンではケムッソから分岐進化するアゲハント、序盤鳥のスバメ系統、進化前はみず複合のアメモース、特性「かそく」と技「バトンタッチ」の相性がいい一般ポケ最速のテッカニン、進化前後でタイプが変わるチルット系統、くさ複合のトロピウス、強力な積み技「りゅうのまい」を備える600族ボーマンダ、エメラルドのパッケージポケモンとなった禁止級のレックウザが登場した。


じめんタイプの技を無効化する仲間として特性「ふゆう」が登場し、シェアを争うようになる。

この頃もまだ大技がなく、必中技「つばめがえし」(威力だけなら「つばさでうつ」と同じ)が配られたのみだった。

対戦では前世代同様耐性面の評価が高く、特にダブルバトルでは強力な「じしん」を無効化できることが強みだった。


既存ポケモンでは「りゅうのまい」や「じしん」を獲得したギャラドス、ダブルバトルのサポート要員として見出されたワタッコクロバットなどが活躍した。


第4世代

この世代では序盤鳥のムックル系統、オスのミノムッチから分岐進化するガーメイル、逆にメスからしか進化できないミツハニー系統、出現条件が特殊なゴースト複合のフワンテ系統、専用技「おしゃべり」を持つペラップ、マンタインの進化前のタマンタ、そして既存ポケモンではヤミカラスがドンカラス、トゲチックがトゲキッス、ヤンヤンマがメガヤンマグライガーグライオンの進化を獲得した。


物理特殊が技ごとに分化され、更に物理には念願の大技ブレイブバード(威力120)が登場。

覚えられるポケモンは一躍高火力アタッカーとして活躍を始めるようになった。

特殊技エアスラッシュは威力こそ75と控え目だが3割の「ひるみ」効果がつく。

回復技「はねやすめ」はただ回復するだけでなく、回復したターンはひこうタイプがなくなるという特殊な効果を持つ。

補助技「おいかぜ」は風を起こすことで味方の「すばやさ」を2倍にするが、この時はターン数が3ターンと短くネタ扱いだった。


これらの恩恵を受けたムクホーク、クロバット、トゲキッス、メガヤンマ、サンダー、グライオン、ホウオウが各ルールで活躍。

特に「てんのめぐみ」を持つトゲキッスは特性の効果で「エアスラッシュ」が6割「ひるみ」となるため、白い悪魔と恐れられるようになった。

だが「はねやすめ」以外技マシンになっておらず、自力や遺伝で覚えられないポケモンは割を食う格好になってしまった。

ギャラドス、ボーマンダなどはそれでも耐性面を活かして活躍しはしたが。


またこの世代で、「あおぞらプレート」を持ったアルセウスが(事実上)初めてのひこう単独タイプとなった。

(本来はノーマルタイプで特性の効果でそうなっているだけなので、図鑑には反映されないが)


第5世代

新登場組では序盤鳥のマメパト系統、エスパー複合のコロモリ系統とシンボラー、特性「よわき」を持ついわ複合のアーケン系統、みず複合のコアルヒー系統、アイドル枠のでんき複合のエモンガワシボン系統、あく複合のバルチャイ系統。

そして念願の(図鑑にも登録される)ひこう単独タイプのポケモン、トルネロスが登場。

15年目にしてようやくひこうタイプオンリーの登場と相成ったのである。

さらにでんき複合のボルトロス、じめん複合のランドロスが新たな準伝説として加わった。

3匹とも高いスペックを持ち、しかも『BW2』でフォルムチェンジまで獲得し、対戦界隈に旋風を巻き起こした。


技では念願の特殊の大技ぼうふう(威力BW120→XY以降110)が登場、物理特殊で一通りの技が揃うことになった。

ひこうタイプ版「かみなり」(追加効果のみ異なる)で、天候「あめ」との相性がよい。

また「おいかぜ」の有効ターンが4ターンに修正され、広く使われるようになった。

新技では「アクロバット」が登場。

アイテムを持っていないと威力が倍になるという特殊な技で、この時登場したアイテム「ひこうのジュエル」を消費することで瞬間的に威力165という超火力を叩き出せるようになったが、タイプ一致で使えるポケモンは限られた。

相手を1ターン連れ去るという独自の効果を持つ「フリーフォール」も追加されたが、致命的なバグが発生しランダム対戦で使用禁止になってしまった。

また、ひこうタイプの技にトリプルバトルで端から端まで攻撃ができるという固有の効果が追加された。


対戦環境では「アクロバット」をタイプ一致かつ高火力で使えるアーケオス、「はねやすめ」を最大限生かした持久戦をテーマとするバルジーナも活躍した。

……中にはケンホロウスワンナといった不遇組もいたが。

既存組では特性「がんじょう」の仕様変更で持久戦が展開しやすくなったエアームド隠れ特性「マルチスケイル獲得で耐久が上昇し動きやすくなったカイリュールギアなどが躍進した。

しかし、専用技「おしゃべり」を持つペラップがあらゆるルールで使用禁止となってしまった。


第6世代

新規組はヤヤコマ系統、様々な姿を持つビビヨン、初のかくとう複合のポケモンであるルチャブル、ドラゴン複合のオンバット系統、パッケージポケモンであるあく複合のイベルタルが登場。


前世代でかくとうタイプが強くなりすぎた反動か、物凄い強化がなされた。

まず、ひこうタイプの技を全て先制攻撃として繰り出せるというとんでもない新特性はやてのつばさが登場。

所有者であるファイアローは、ポッポなどと同じ所謂“序盤鳥”ながらバトルの最前線を張っている超強力ポケモンとして恐れられるようになった。

一方専用技「デスウイング」を持つ禁止伝説のイベルタルは、対となるゼルネアスが強すぎるせいでいまいちパッとしなかった……この当時は。


技の面では「フリーフォール」のバグが解消された反面、「ひこうのジュエル」がなくなり「アクロバット」が使いにくくなってしまった。

かくとうとひこう両方のタイプを併せ持つという新技「フライングプレス」も登場したが、これは先のルチャブル専用。


この他既存組では、「フリーフォール」の研究が進みダブルバトルでの戦術が確立された結果、メガシンカを獲得したプテラが優秀な使い手として名を馳せた。

またタイプ相性の見直しで技の通りがよくなったバルジーナも持久戦を展開しやすくなった。

トゲキッスがノーマルからフェアリータイプに変更されたことにより、ポケモン史上初めて全タイプとの複合が実現した。

更に初代からの古参であるピジョットがORASでメガシンカを獲得し、固有の戦術を確立した。

だが一方でメガシンカによりひこうタイプが取れてしまうポケモンが3現れた。

そのうちリザードンはひこうタイプを残すメガシンカとの選択になる為、主に耐性面での駆け引きが盛んに行われた。

また、ノーマルタイプのわざをひこうタイプへと変える新特性「スカイスキンの登場で、メガカイロスメガシンカによりひこうタイプ追加)やメガボーマンダが猛威を振るった。

更にレックウザもORASでひこう版「インファイト」と言える専用技「ガリョウテンセイを手に入れ、メガシンカと相まって大幅なパワーアップを遂げた。

そして「おしゃべり」の仕様変更で使用可能になったペラップが、新規勢のオンバーンから遺伝できるタイプ一致の「ばくおんぱ」で最前線に躍り出ることになった。


あ、XY限定のスカイバトルの事は忘れてください……。


第7世代

新規のポケモンはフォルムチェンジで副タイプが4種類に変わるオドリドリと、「くちばしキャノン」で物理アタッカーを牽制する大砲鳥ドデカバシ、隕石型のメテノ、準伝説のウルトラビーストの一種でヘビー級のテッカグヤが登場した。


技方面では「そらをとぶ」が秘伝技でなくなったため、冒険用としての需要が大きく減った。

戦術面ではトリプルバトルの廃止で固有の効果が1つ消滅し、更に今世代で躍進した各種フィールドの影響を一切受けない唯一のタイプになってしまった(「はねやすめ」「じゅうりょく」などで一時的に影響を受けることはできるが)。

また、Zワザの登場で「そらをとぶ」や「ゴッドバード」など2ターンかかるひこう技を1度だけ超火力で使える(しかも「まもる」などを貫通!)ようになり、戦術に組み込む人が増えた。

戦法の幅が広がった一方で、「はねやすめ」を生かした耐久型が蔓延するという問題もあった


新規勢のテッカグヤはエアームド以来のはがね複合で、型の多さと種族値のバランスの良さから様々な戦法が生み出された。

既存組ではペリッパーがまさかのあめふらし獲得・「とくこう」種族値上昇で必中「ぼうふう」「おいかぜ」を軸に大活躍を果たしている。

リザードンはメガガルーラの弱体化と対戦環境の変化によって大躍進し、メガシンカの採用率がトップとなった。

メガボーマンダはスカイスキンが弱体化したものの、メガシンカ時の素早さの仕様変更のお陰で使用率を大きく伸ばした。

前作で存分に猛威を振るったファイアローは「はやてのつばさ」が弱体化し、環境から数を減らしている。


どちらかというとこの世代ではパワーやスピードを活かした速攻よりも耐性や相性補完を活かしたサイクル戦での活躍が主体。


また、この世代では初めてひこうタイプの四天王が登場している。


第8世代

新規追加はアーマーガアウッウの2系統のみと残念がられていた。

(ちなみにアーマーガアとウッウも対戦で活躍しており、目立たなかったり不遇だったりしたわけではない。あくまで数の問題である)

また、ココガラアオガラスは一般ポケモンでは初となる単ひこうタイプである。

しかし後のDLCでガラル三鳥が降臨し、ひこうタイプの準伝説が一気に3匹増えることとなった。

キョダイマックスはリザードン、バタフリー、アーマーガアの3匹が獲得している。


本世代の特徴といえるダイマックスは巨大化中、すべての技がダイマックス技になるため、前世代のZワザ同様、そらをとぶぼうふうとの相性がよい。

ダイマックス技「ダイジェット」は使用後自陣の素早さを1段階上げるため、ギャラドスじしんかじょうと、リザードンはらだいこまたはサンパワーと組み合わせて全抜きを狙うスタイルが確立している。

追加効果があまりに強すぎるため、つつく」すらガチ対戦で考察されるというこれまでの世代では全く考えられなかった事態が起こっている。

「めざめるパワー」の削除、ひこうタイプでないマンムーが「つつく」を没収されたのはバランス調整の為とそこかしこで囁かれているほど。

同じくひこうタイプでないパッチラゴンつばめがえしをダイマックスにダイジェットに変換する為に覚えているケースも見かけたりもする。

バランス調整の関係からか「つばめがえし」「はねやすめ」も技マシンから削除されており、後者は前世代の耐久型急増を作った原因のツケを払わされる形となった。

その一方で専用技が削除された女王蜂等、耐久型前提のポケモンがとばっちりを受けているのだが。


また、そらをとぶとびはねるは、基本的に必中である相手のダイマックス技を回避(ノーガード持ちを除く)した上でダイマックスターンを1ターン浪費させられるため、ダイジェットによる強化とは別にそちらの目的でも採用されることがある。

更にこの世代からわざレコードで強力なひこう技が大安売りされており、それまでまともなひこうの大技がなかったポケモンが覚えられるようになった。


今世代ではメガシンカとZワザ廃止に加えて、使えるポケモンも制限されており、段階を経て増えていくという方針を採っているため、同世代内でも段階によってひこうタイプの地位は絶妙に変化している。


剣盾初期

対戦では新規勢のアーマーガアが、能力低下の効果を反射する専用の隠れ特性「ミラーアーマー」を武器に躍進。

序盤鳥がトップメタの一角となるのは、ムクホークとファイアロー以来となる。

専用キョダイマックス技「キョダイフウゲキ」は「きりばらい」の攻撃技版といった感じの性能を持つ。

しかし前述のダイジェットが強力なこともあってか、通常個体の方が使われることが多い。

また、前々世代で弱体化の煽りを受けたトゲキッスが、ダイマックスからのじゃくてんほけん型の流行もあり、トップメタの筆頭として完全復活を遂げた。

対抗できるポケモンが軒並み不在だったことも追い風。


鎧の孤島

『鎧の孤島』ではストライク、エアームド、エモンガ、ヤヤコマ系統が復帰。

追加された新技は「ダブルウイング」で「ダブルアタック」のひこう版となる。

テクニシャン持ちのストライクタイプ一致で覚えられるため、実質こいつのメインウェポン化している。

命中は90と低いものの、「きあいのタスキ」と「ばけのかわ」を貫通できるのが大きい。


エアームドは「どくどく」没収とアーマーガアの存在が痛いが、役割対象が異なるので差別化は容易。

ファイアローは「ぼうふう」の習得で特殊型での運用もし易くなり、「はやてのつばさ」の恩恵を幾分か受けやすくなった。

ランクバトルのシリーズ6では、ギャラドスとトゲキッスがシリーズ7まで出禁となったが、それでもひこうタイプの勢いはとどまることを知らなかった。


冠の雪原

「冠の雪原」では600族のカイリューやボーマンダ、準伝説のサンダー、ランドロスといった猛者たちが復帰。


新規勢のガラルファイヤーは前世代のジジーロンと同じ特性「ぎゃくじょう」を持ち、専用技「もえあがるいかり」の性能も高く、ガラル三鳥の中では最も使用率が高い。

ガラルサンダーはルチャブル以来となるかくとう複合で、専用技「らいめいげり」を持つ。

……が、原種が最メジャーポケモンに君臨している関係上、同時採用できないという悲しみを背負っている。

ガラルフリーザーは相手をたまにこおり状態にする専用技「いてつくしせん」、さらに「じこさいせい」を持つなど、エスパータイプらしい戦法が得意。

カイリューは特性「せいしんりょく」の強化と「マルチスケイル」とダイマックスとの相性の良さが光る一方で、ボーマンダメガシンカ没収と「いかく」メタが増えた影響で以前ほどの力はない。

チルタリスも最大の強みだったメガシンカを失った事で第一線から退いた。

原種サンダーは耐久型が弱体化した一方で「ぼうふう」をわざレコードで習得可能になり、アタッカー性能が格段に向上した。

さらにとくせいパッチの登場により隠れ特性の入手も容易になり、シングルバトルでの使用率が1位にとなるまでになった

コピペロスは隠れ特性が全個体に解禁となり、テッカグヤビーストブーストとダイマックスとのシナジーの良さから使用率を大きく上げている。

一方トゲキッスは、不利となるポケモンの復帰により大きく数を減らした。

ダイマックス禁止のシリーズ10では、最大の強みであるダイジェットが使えない環境下でもサンダーとランドロスといった準伝説組が引き続き活躍している。


ランクバトルの竜王戦ルールでは、ルギア、ホウオウ、レックウザ、イベルタルが使用可能に。

中でもイベルタルは禁止級のトップメタの1匹として活躍している。

ルギアとホウオウは隠れ特性持ちの入手が容易となった一方、レックウザメガシンカを失ったことで大きく弱体化した。

……ダイマックスの恩恵(特にダイジェット)が大きいので、一概に弱体化したとは言えないのが救いか。


BDSP

パワーアップした第4世代フェアリータイプ参戦後の世界で・・・。


第9世代

テラスタルの導入、変わる世界。

新規追加はイキリンコタイカイデンオトシドリカラミンゴサザンドラに似たパラドックスポケモンテツノコウベ


鳥モチーフのポケモンはウェーニバル族やクエスパトラ族もいるが、ひこうタイプを含まない。ドードリオも見習ってほしいものである。


SV初期

シリーズ1では、新ポケモンはタイカイデンがダブルバトルで「おいかぜ」要員としてたまに使われている程度で、目立った話はない。


では既存ポケモンに目を向けてみると、カイリューボーマンダアーマーガア等が使用率上位にいる。

特にカイリューはノーマルにテラスタルしてからの「しんそく」が評価され、シングルバトルで使用率1位を記録した。

また、ダブルバトルではエルフーンリストラの影響で先制で「おいかぜ」ができるヤミカラスファイアローが浮上。特にヤミカラスは進化前にもかかわらず使用率最高4位という快挙を成し遂げており、シングル勢を驚かせた。


シリーズ2ではパラドックスポケモンが解禁。

テツノコウベは特殊アタッカーとして一定数存在はしたものの、ハバタクカミ等の他の特殊アタッカーの勢いに押されてイマイチな活躍だった。

トドロクツキがひこうテラス「アクロバット」や「おいかぜ」等ひこうタイプの役割を奪ってしまったのも原因の一つと考えられる。

「おいかぜ」要員は上記のトドロクツキやテツノコウベが登場したが、イダイナキバとの並びが評価された結果ファイアローが「おいかぜ」使いの中で使用率1位となった。


シリーズ4ではホームより三鳥ガラル三鳥が復帰。コピペロスもレジェアル初登場のラブトロスを加え、各々専用技をひっさげて四神として参戦した。

サンダーは「ダイジェット」が無くなったことにより使用率は落ちたが、それでもトップ30には入っておりスペックの高さを見せつけた。

トルネロスは先制「おいかぜ」要員としては最高級の種族値を持つことから、前述のヤミカラス・ファイアローに代わり採用が増えた。専用技「こがらしあらし」でアタッカーとしても遜色ない火力を出せることも要因の一つで、ダブルバトル使用率3位を記録。

ボルトロスは専用技「かみなりあらし」を獲得。シングルバトルでは霊獣フォルム、ダブルバトルでは化身フォルムが多い。

ランドロスは相変わらずの活躍ぶり。ダイジェットが無くなっても弱体化必至なレベルの強さのはずだが、何故かちょうはつ」を手に入れ強化された。物理型の霊獣フォルムが多いが、化身フォルムも専用技「ねっさのあらし」で強化されている。

ラブトロスは専用技「はるのあらし」を持つが、四神専用技で唯一雨下で必中にならないという嬉しくない特別扱いを受けている。化身フォルムは特性「あまのじゃく」で「ばかぢから」と相性が良く、霊獣フォルムは特性「ぼうじん」で「キノコのほうし」対策ができる。


ただし、ラブトロスは近年の資産ゲー改善路線と一線を画す余りの入手難易度の高さから、強さ以前の問題で使用率が伸び悩んでいる。


碧の仮面

グライオンが追加。解禁直後のシーズン11こそ解禁ブーストでよく使われたが、その後はすぐに低迷。


シングルでは環境的に既にカイリュー、れいじゅうランドロス、アーマーガア以外のひこう枠が全滅という状況となっている。


藍の円盤

シングルでは目ぼしい追加組はなし。

碧の仮面期に生き残っていたアーマーガアが環境から死滅している。


ひこうテラスタイプ

ポケモンSVで登場したテラスタルタイプの一つ。

なにより地面技を無効化できる点が最大の特徴で、メジャーな「じしん」や一撃技の「じわれ」のダメージを受けずに済むのは大きい。

また、鳥ポケモンではない飛行タイプは一致技(の威力)に悩まされがちであるため、「テラバースト」を念願の一致技として振るうために纏う場合も多い。

尚、このテラスタル中は接地していない扱いになるため、フィールドの効果を受けたい場合は注意が必要。


ひこうタイプポケモンの主な使い手

現状ほのおタイプなどと違って明確な共通点はほぼ無し。強いて言うならひこうタイプのカラーとされやすい空色水色)のものを身に纏っているぐらい。

また女性の比率が高く、第8世代までは男性のタイプエキスパートがハヤトのみという状態だった。


ちなみに完全なるネタであるが、ワタルも「初登場時から非ドラゴンのひこうポケモンを2匹手持ちに入れている」「第2世代での再登場時に至っては全手持ちがひこうタイプ」ということからひこうタイプのエキスパートも同然だとイジられることがある。




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