基礎データ
全国図鑑 | No.0774 |
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ローマ字表記 | Meteno |
分類 | ながれぼしポケモン |
タイプ | いわ/ひこう |
高さ | 0.3m |
重さ | 40.0kg(りゅうせいのすがた)/0.3kg(いろのコア) |
せいべつ | 不明 |
特性 | リミットシールド |
タマゴグループ | こうぶつ |
おとしもの | メテノのから |
地方図鑑
アローラ図鑑(SM / USUM)
| No.213/No.277
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ブルーベリー図鑑 | No.106 |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
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日本語 | メテノ | meteor(メテオ)+nano(ナノ) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Minior | mini(ミニ)+meteor※ |
ドイツ語 | Meteno | 日本語名と同様 |
フランス語 | Météno | météor(メテオ)+nano |
韓国語 | 메테노 | 日本語名の音写 |
中国語(簡体字) | 小陨星 | 小+陨星(隕石) |
中国語(繁体字) | 小隕星 | 小+隕星(隕石) |
ロシア語 | Миниор | 英語名の音写 |
タイ語 | เมเทโน | 日本語名の音写 |
概要
ポケットモンスター 第7世代『サン・ムーン』で初登場したポケモン。
専用特性「リミットシールド」を持ち、堅くて重い外殻を纏った「りゅうせいのすがた」と、身軽な中身だけになった「いろのコア」のフォルムチェンジを行う事を最大の特徴としている。
成層圏のナノ粒子が突然変異して生まれたとされ、周囲にある塵を吸収して生活しており、その成分で体表に外殻を作り出し纏っている。
外殻が重くなりすぎると地上に落下してしまう。この際外殻の大半は大気圏突破時の摩擦熱で燃え尽きてしまい、残りの多くも衝撃で砕けてしまうという。
なお、何故か特定の地域に集中して落ちてくる傾向がある。
外殻を失うとたいへん脆く、大気中では直に消滅してしまう。
そのため空に戻ろうとするのだが、元よりそのような力は有しておらず消えゆくのみとされる。地上に落ちた時点で半ば寿命を迎えていると言えるかもしれない。
では、落ちさえしなければ生き永らえるのかと言うとそうでもなさそうで、同じく成層圏に棲むレックウザが主食としている「隕石の塵」に含まれてしまっている可能性が示唆されている。
かのメガレックウザを実現している宇宙のエネルギーも、元を辿れば大量のメテノであるという事になりかねないと、やたらと儚い生態が語られている。
最も生存の可能性が高くなるのは人間に捕獲された場合で、モンスターボールの中では外殻を再形成できるらしい。かがくのちからってすげー!
また、触れられたり呼びかけりすると何かしらの反応を示す事がある。ただ、メテノ自身の自我によるものなのかは不明。
すがた
りゅうせいのすがた
コアを包み込んでいる重くて硬い外郭を纏ったすがたで、野生ではこのすがたで現れる。
このすがたでは捕捉率30と非常に低い。
◯◯いろのコア
メテノのコアは基本7色+色違いの全8色が存在する。
このすがたでの捕捉率は最大値の255になる。
なお、手持ちポケモンの場合は「いろのコア」状態で登場し特性の効果で外殻を纏ってからバトルに入る。野生個体が「いろのコア」の状態で出現した例は無い。
すなわち、野生個体は初見では何色か判別できず、特定の色を捕獲したい場合は手当たり次第に乱獲するか、あえて外殻を割り、中身を確認してからボールを投げる必要がある。
この面倒くさい特徴から、付いた渾名が「チョコエッグ」。なお、目当ての色でなかった場合に、逃げたり倒したりするとどうなるかは考えてはいけない。
一度外殻を失ってしまえば本来は余命幾ばくもない存在であるため、積極的にボールでの保護を求めてくるとも考えられる。生きたいのか生きたくないのかよくわからない生態である。
色違い
色違いのコアは全色共通で「黒」になる。
加えて元はコアと同色の3角模様が全「いろのコア」カラーの7色に変化。
色が単純に置き換わるのではなく複数色に増えると言うのは非常に珍しい特別仕様。
なお、本体の色は黒色でも「すがた」は7色のどれかであるため、ゲームのボックス内でのドット絵はその色で表示される。これは後輩のマホイップなどに近い仕様。
ポケモンホームでは色違いのまま並ぶので非常に綺麗にコレクションできる。
ゲームでの特徴
設定通り、出現場所はかなり限られている。初登場である本作ではウラウラ島にあるホクラニ岳の草むらのみに野生出現する。アイテムとしての「ほしのかけら」を持っている事がある。
野生個体は一致のひこう技は持たないのに「じばく」は持っているというとち狂った技構成をしているため、速攻で捕獲しないと自滅されかねない斜め上方向のジレンマまで発生してくる。
できれば「しめりけ」持ちを連れて行きたいところ。いわ技の方は持っているため、これを半減できるニョロボンあたりがお勧め。
第8世代から
その後本編系作品への登場はしばらく無かったがDLC『ゼロの秘宝・藍の円盤』で登場。
テラリウムドーム内に野生出現があるほか、ブルベリーグ四天王のタロが四天王チャレンジの題材としているため、印象に残りやすい。
たまに「かるいし」と「かたいいし」を持っている。ドロップできる『メテノのから』はわざマシンマシンで「メテオビーム」のわざマシンを作る為の素材になる。
なお、本作では野生ポケモンとの遭遇がシンボルエンカウント方式となったのだが、当然「りゅうせいのすがた」でフィールドに出現するため、初見で何色のコアかが判別できない仕様は変わらず。また、フィールド上では色違いエフェクトが発生しないためひたすら「レッツゴー」で倒されない個体を探す必要があり判別難度が増しているという珍事が発生している。
また、相変わらず『じばく』『だいばくはつ』や『すてみタックル』といった自傷・自滅技を覚えているので、その辺の対策もしっかりしておこう。
性能
いわ・ひこうの組み合わせはプテラ、アーケン系統に次ぐ3系統4種目。
HPが半分以下になったターンの終了時にフォルムチェンジを起こし、「りゅうせいのすがた」から「いろのコア」に変化する。ステータス配分もがらりと変わり、合計値自体が若干上がる。
設定に反して、何らかの手段でHPを半分以上に回復できるとバトル中でも再び「りゅうせいのすがた」に戻れる。この場合もフォルムチェンジタイミングはターンの終了時となる。
「りゅうせいのすがた」は単に防御的なだけでなく、一切の状態異常を無効にできる。
「いろのコア」は一転して「高速紙耐久」の攻撃的な配分となり、特に「すばやさ」はいわタイプとしては伝説のポケモンを含めてもプテラに次ぐ2位に付けるという高水準を誇る。
攻撃技は物理・特殊共に幅広く取り揃える。意外とタイプ一致の使用者が少ない「パワージェム」や「アクロバット」を当初から完備している点は大きな評価点である。
サブウェポンも「じしん」「とんぼがえり」「サイコキネシス」「マジカルシャイン」など汎用性の高い技を多く覚える。野生段階から「じばく」できるという事は「だいばくはつ」も当然可能という事でもある。
また変化技も「ステルスロック」「リフレクター」「ひかりのかべ」といった味方の補助になるもののほか、ある意味設定から一番遠そうな「からをやぶる」まで覚える。
もっともパワーインフレも進んでおり、「いろのコア」時の火力でようやく並程度に達するという水準である。両刀をしている余裕は乏しく、物理・特殊いずれかに一本化する事が現実的である。
「りゅうせいのすがた」の耐久を盾に「からをやぶる」を積んでから動くのが典型的な立ち回りで、特に「しろいハーブ」で1回目の耐久低下を打ち消しつつ「アクロバット」の威力を上昇させるコンボが成立する物理型が優勢となっている。
「すばやさ」に関しては「からをやぶる」+フォルムチェンジが成功すれば無補正無振りでも大抵の相手を抜けるようになるため、HPと攻撃面に重点を置いた育成がなされる傾向がある。
ちなみに理想的な条件で放つ「アクロバット」は、「からをやぶる」1回だけでも無振りガブリアス程度なら余裕で確定1発となる。
フォルムチェンジをしやすくするため、あえてHPを偶数にする調整もある変わったポケモンでもある。こうすると「いかりのまえば」や「しぜんのいかり」で確実に「いろのコア」になれる。特にひこうタイプでは、「ステルスロック」を撒かれた際の定数ダメージを嫌って奇数調整をする事が一般的であるため珍しい事例となる。
欠点は初動が遅く「ちょうはつ」1つで止められかねない点と、単純に王道の動きが強すぎて読まれやすいという点。抜群も取られやすいため、準備段階であっさり落とされてしまう事も多々ある。確実に動くだけを考えるなら「きあいのタスキ」もありだろうか。
選択肢自体は豊富にあるので、上手く裏をかきながら立ち回ってゆきたい。
番外作品
Newポケモンスナップ
レンティル地方ではネッサ砂漠の上空に生息しており、夜になると次々と降ってくる様子を拝める……と言うかネオワン号の進行ルートのすぐ側にも落ちてくるので気が気ではない。
中には実際に落下時の衝撃に巻き込まれているスコルピもいるが、頑丈なポケモンであるためひっくり返るだけで済んでいる。
本作で地上に落ちてきたメテノは、砂に埋まったり群れで低空を飛んだり、サンドと遊んだりしており、あまり積極的に空へ戻ろうとしているようには見えない。
これに関しては、同地方特有の「イルミナ現象」によってコアを維持できるためという説がある。
ようこそ!ポケモンカフェ〜まぜまぜパズル〜
七夕イベントに合わせて登場。期間中は時折スタッフのパズルに混ざって上から落ちてきた。
接触したりスキルやメガホンに巻き込むと消す事ができ、消した総数に応じて特典が得られた。
他の七夕関連ポケモンと共に記念スチルが作られるなどもしたものの、これでスタッフに加わった(プレイアブル化した)のは星違いのピィであり、メテノ自身は最後までギミックの域を出るものではなかった。
アニメ版
アニポケシリーズ
- SM79話
ホクラニ天文台を訪れたサトシ達が宇宙から流れてきたメテノの群れに出会い、殻を破ったメテノは上空へと上がっていく。メテノの美しさに感激する一同だが、以前メテノを見たことがあるマーマネだけはどこか浮かない顔をする。
一匹だけ殻から出てこないメテノを見つけ、天文台へと持って帰ったサトシ達。その翌朝、ようやく殻を破って出てきたのはオレンジ色のメテノで、ベベノムやサトシ達と仲良くなり楽しい時を過ごす。
しかし、殻を無くしたメテノは宇宙に帰るのでは無く、やがて消えてしまう運命にあった。実はマーマネは幼い頃にハウオリ天文台で出会った別個体のメテノと仲良しになったが、長期間形を保てないメテノは目の前で消滅してしまい、その悲しい記憶を無意識に心の奥底に押し込めてしまった。
そして、今回かつてと同じようにメテノたちが空へ消えていく様子を見て記憶を取り戻し、同じく消え行くオレンジ色のメテノに心の中で「忘れないよ」と語りかけながら見送った。
- SM84話:絵で登場
- 新無印46話:冒頭のみ登場
ポケモンローカルActs
宮崎県都城市に地域応援ポケモンであるアローラナッシーと共にいろのコアがデザインされたポケモンマンホールが設置された。(参照)
都城市の高崎町が「星が日本一きれいに見える町」に選出された実績があり、たちばな天文台が設置された。
関連イラスト
関連タグ
図鑑番号順
0773.シルヴァディ→0774.メテノ→0775.ネッコアラ
同複合タイプ
関連ポケモン等・グループタグ
その他