概要
ポケモンが戦闘中に発生する特殊効果。
ほとんどが使用したわざ効果によって発生するものではあるが、一部特性の効果によって発生する場合もある。
状態異常
ポケモンのHPが少しずつ減る・行動が封じられる等基本的には不利な状態に陥る変化。
どく(もうどく)・やけど・まひ・ねむり状態は専用のアイコン表示がある。
第2世代までは画面のサイズの都合上レベルの表示の上に上書きされる形で表示されていたが、第3世代からは別枠で表示されるようになっている。
ちなみにアイコンで表示される状態異常は重ね掛け出来ない。あえてこの仕様を利用する戦法もある。
なお、アイコンありの状態異常は交代・戦闘終了後も回復しないが、アイコン無しの状態異常は交代や戦闘終了後に回復する。
状態異常に対応した「どうぐ」や「きのみ」を使ったり(きのみに関しては持たせても効果を発揮する)、技や特性の効果で治す事が出来る。第6世代以降はなかよし度のレベルが4以上に上がると、ターン終了時に20％の確率で状態異常を治すことがある。(バトル施設や対人戦などでは発動しない)
また、特定のタイプや特性で状態異常そのものを無効にする事も出来る。
『LEGENDSアルセウス』ではターン経過(わざによってターン数が異なる)や戦闘終了後に回復するようになった。
予防としては上記のように回復できる道具を持たせる他、「しんぴのまもり」「ミストフィールド」を使用したり、「みがわり」が出ていると状態異常にならなくなる。また「じゅうなん」のような、特定の状態異常にならない特性や、常にねむり状態扱いで上書き不可である「ぜったいねむり」といった特性もある。
状態異常一覧(アイコンあり)
- どく状態・もうどく状態
主にどくタイプの技によって発生する状態異常。
前者は毎ターン最大HPの1/8(第1世代のみ1/16)のダメージを受ける。さらに第4世代までは戦闘終了後も4歩毎に1ダメージを受ける。
後者は主にどくどくによって発生する状態異常。
こちらは毎ターン最大HPの(経過ターン/16)のダメージを受ける(最大15/16。交代でリセットされる)。但し戦闘終了後に通常の「どく状態」に変化する。
どちらも基本的に、どくタイプ、はがねタイプ、特性「めんえき」「パステルベール」によって無効化される。また特性「ポイズンヒール」はどく状態の体力減少を無効化し、逆に回復する効果を持つ。
そして特性「ふしょく」は本来無効化してしまうどくタイプ、はがねタイプをどく状態にすることができる。
主にほのおタイプの技によって発生する状態異常。
毎ターン最大HPの1/16のダメージ(第2～6世代までは1/8、『LEGENDSアルセウス』では1/12)を受け、物理技で与えるダメージが半減してしまう。
ほのおタイプ、特性「みずのベール」「すいほう」「ねつこうかん」で無効化される。また特性「こんじょう」はやけど状態の攻撃低下を無効化し、逆に上げる効果を持つ。
主にでんきタイプの技によって発生する状態変化。
相手の素早さを1/2(第2～6世代までは1/4)にし、さらに25%の確率で行動が出来なくなる。
速攻アタッカーが一番受けたくない状態異常だが、25%の行動不可はどのポケモンにとってもあまり嬉しい物では無い。
特性「じゅうなん」やでんきタイプ(第6世代以降)に無効化される。また特性「はやあし」はまひ状態の素早さ低下を無効化し、逆に上げる効果を持つ。
基本的に変化技によって発生する状態異常。
2~4ターン(第6世代現在)「いびき」「ねごと」以外の技が使えなくなる。
行動の度に1ターンずつ眠りターンが消費され、0になると解除され、そのターンから行動を取れるようになる。
特性「ふみん」「やるき」で無効にされる。この特性持ちはねむるも使えない。
逆に「ぜったいねむり」は常にねむり状態扱いとなる。
そして「あくむ」、特性「ナイトメア」は相手がねむり状態の時のみ効果が発動する。
また大会などのルールによっては複数催眠(2匹以上のポケモンを故意にねむり状態にすること)が禁止される場合もある。あった。
主にこおりタイプの技によって発生する状態異常。
「かえんぐるま」「ねっとう」など一部の技以外の技が使えなくなる。
ターン制限は無いが、毎ターン25%の確率で解除される。
また、ほのお技を受けても回復する。
- ねむけ状態
『LEGENDSアルセウス』に登場する基本的に変化技によって発生する状態異常。ねむり状態の代わりに採用された。あくびによるねむけ状態とは別物である。
受けるダメージが約4/3倍になり、さらに約25%の確率で行動が出来なくなる。
- しもやけ状態
『LEGENDSアルセウス』に登場する主にこおりタイプの技によって発生する状態異常。こおり状態の代わりに採用された。
毎ターン最大HPの1/12のダメージを受け、特殊技で与えるダメージが半減してしまう。
こおりタイプで無効化される。
ポケモンのHPが0になり、戦闘ができなくなった状態。自分の手持ちポケモンが全てひんしになるとバトルに負けたことになる。
他の状態異常と異なる仕様も多いが、アイコンがつく異常状態ではある。
状態変化一覧
状態異常のように不利な状態になるものもあれば、味方を有利にするものもある。
また状態異常と違い重ね掛けが可能な他、「バトンタッチ」で引き継げるものも存在する。
種類が多すぎるため、ここでは対戦でよく使われるものを記載する。(一覧は下記表にて)
一部攻撃技の追加効果、変化技によって発生する。
また、「げきりん」の反動や、フィラのみ等の一部のきのみの効果によって発生する。
1〜4ターン(第1世代では1〜7ターン)の間、1/3の確率(第6世代までは1/2)で威力40の攻撃を自身に対して行ってしまう状態変化。
自身の攻撃力が高く、防御力が低いほど痛い。特にデオキシスにもなるとこれだけでひんしになりかねない。
特性「マイペース」で無効化される。
一応状態変化ではあるが、「しんぴのまもり」で防げたり「なんでもなおし」などで治せたりと、一部状態異常の面も持っている。
「みがわり」「しっぽきり」を使うことで自分の場にみがわりを置くことができる。攻撃を肩代わりして強力な攻撃を防いだり、追加効果や状態異常・変化を無効にしたりと使い方は様々。
効果が特殊かつややこしいので、詳細はみがわりの記事を参照。
「やどりぎのタネ」を使用した際に起こる状態変化。毎ターン最大HPの1/8(第1世代では1/16)が減り、相手のHPがその分回復する。使用ポケモンが場から離れても吸収効果は消えない。
第1世代では「どくどく」と合わせることにより、吸収ダメージも増えていくという仕様があった。
技自体はくさタイプ、特性「そうしょく」で無効化されるが、「バトンタッチ」された際はそのまま効果が続く。
「ちょうはつ」を使用した際に起こる状態変化。3,4ターン(第3世代では2ターン、第4世代では3～5ターン)の間、攻撃技しか出せなくなる。
サポーターには効果絶大であり、変化技で占めているポケモンに使用すると「わるあがき」しか出せなくなってしまう。
またこの技自体が変化技であるため、ちょうはつに対するちょうはつも有効である。
特性「どんかん」「アロマベール」で無効化される。
「アンコール」を使用した際に起こる状態変化。3,4ターン(第2,3世代では2～6ターン、第4
世代では3～7ターン)の間、最後に使用した技しか出せなくなる。
同じ技を出させている間に有利なポケモンに交代したり、反射技や「ふいうち」を確実に発動したり、安全に積んだりと使い方は様々。
他の状態変化(かなしばり、いちゃもんなど)を組み合わせてわるあがきさせる戦法もある。
特性「どんかん」「アロマベール」で無効化される。
- きあいだめ(きゅうしょアップ)
「きあいだめ」、道具「クリティカット」、持ち物で「サンのみ」を使用した際に起こる状態変化。自分の技が相手の急所に当たりやすくなる。
特に六世代以降では(ダメージは落ちたが)急所ランクが+3になると確定で急所に当たるため使いやすくなった。他にない強みとしては、相手のランク補正や壁などを無視することができる。
「ほろびのうた」、特性「ほろびのボディ」で発生する状態変化。発生した3ターン後にひんしになる。
交代すれば効果は消えるが、逆に言えば交代しないといけない状態を無理矢理作り出すことができ、積み技を使用するポケモン対策にもなる。
「じごくづき」を使用した際に起こる状態変化。2ターンの間、音技を出すことができなくなる。
よく使われる技ではあるが安定した性能の技ということで採用され、音技が使えなくなるのはついでであることも多い。(一応あくタイプの技なので「むしのさざめき」対策になったりはする。)
「みちづれ」を使った際に起こる状態変化。次の行動までに相手の攻撃でひんしになった場合、相手をひんしにする。
すばやさが高く、「きあいのタスキ」と相性の良いゲンガーが有名。だが対人戦ではやることがバレバレなので決まりづらく、だいたいバトル施設用の技くらいになっている。
異性にしか効果が無いが、50%の確率で行動できなくなってしまう。仕様上、メロメロをかけたポケモンが倒れても解除される。
特性「どんかん」「アロマベール」で無効化される。
他、状態変化や発生する技
同じ効果(例:ロックオンとこころのめ)は割愛するが、似ているが違うもの(例:キングシールドとブロッキング)は記載する。
相手に発生(対象が自分以外で味方を含む)
| ひるむ | バインド | のろい |
| あくむ | かいふくふうじ | さしおさえ |
| いちゃもん | かなしばり | みやぶる |
| うちおとす | テレキネシス | くろいまなざし |
| ふんじん | ハロウィン | もりののろい |
| タールショット | たこがため | しおづけ |
| みずあめボム | いえき | そうでん |
| てだすけ |
自分に発生
| このゆびとまれ | ロックオン | まもる |
| キングシールド | ブロッキング | スレッドトラップ |
| ちいさくなる | まるくなる | おんねん |
| さわぐ | あばれる | ふういん |
| いかり | マジックコート | ねをはる |
| アクアリング | じゅうでん | たくわえる |
| でんじふゆう | がまん | パワートリック |
| へんしん | そらをとぶ | あなをほる |
| ダイビング | シャドーダイブ | ボディパージ |
| かえんのまもり |
イメレス企画として
これらを含んだ様々な状態異常にかかった時のイラストを集めたものが、ポケモンに限らず様々なキャラクターで投稿されている。
補足
ポケモンバトルには他の状態も存在する。
これらは状態異常・状態変化とは別物である。
とはいっても当時は状態変化であった第1世代の「リフレクター」など、世代によって変わっているものも多数ある。
