ギラティナの シャドーダイブ!
ギラティナの すがたが いっしゅんにして きえた!
データ
初登場 | ポケットモンスター ダイヤモンド・パール |
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タイプ | ゴースト |
分類 | 物理 |
威力 | 120 |
命中 | 100 |
PP | 5 |
範囲 | 1体選択 |
直接攻撃 | ○ |
効果 | 1ターン目に姿を消し、2ターン目に攻撃。相手の「まもる」系統技を無効化する。「ちいさくなる」を使っている相手に必中+2倍ダメージ(『X・Y』) |
概要
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』で初登場したギラティナの専用技であり、かつゴーストタイプの物理最高威力の技である。
ゴーストタイプ攻撃技で威力100を超えるものは発動条件付「ポルターガイスト」を除いて伝説のポケモン専用技に偏っており、ルナアーラ専用技「シャドーレイ」、バドレックス専用技「アストラルビット」と並ぶ貴重な高威力ゴースト技の1つである。
また、シンオウ三竜の専用技で唯一ドラゴンタイプ技ではない。
基本的には「そらをとぶ」や「あなをほる」等と同様の技。そのため1ターンの攻撃回避が見込める分、相手に積み技や交代のチャンスを与えがち。
その上ゴーストタイプの技である都合上、ノーマルタイプに交換されると容易に無効にされてしまう。
ただし、これは最大の特徴だがこの技には相手のまもるやみきりといった防御技を打消す効果がある。これにより使用中に防御技を使って防ぐという事はできず、他の同系統の技と違って使用中に特定の技を受けるとダメージが倍になってしまうというデメリットもない。
だが、溜め系の技と同様に次のターンに何をしようとしているのかを相手に教えてしまっているという大きなデメリットを持つため、シングルバトルでの採用率は(他にもっと有用な技がある事を考慮しても)かなり低め。
しかし、ダブル以上だと使いやすさは劇的に変わる。
というのも、上記のように相手の防御技効果を打消す効果があるため、ダブル以上ではほぼ必須といわれる「まもる」等を無効化可能な点は大きく、これ1つで相手の戦術を崩す可能性を生み出してしまう。
しかも単体攻撃であることが幸いしてどちらが狙われているのか分からないのも利点。大ダメージ+ゴーストタイプにも命中するという点ではフェイントよりも優秀だが、一方で1ターンのラグ+ノーマルタイプに無効化されるという元の欠点はそのままなので、上手くフェイントとは差別化されているといえる。
なお、「シャドーダイブ」に対して特効を取れる技は現在存在しない。…が、特性「ノーガード」持ちの攻撃は普通に当たる。訳が分からない。
『ポケットモンスター X・Y』で同じ効果を持つ汎用版の「ゴーストダイブ」という技が登場し、多くのゴーストタイプに配られた。
また、「ゴーストダイブ」同様「ちいさくなる」に対する特効効果が追加された。
『ポケットモンスター ソード・シールド』におけるダイマックスは、3ターンで元に戻ってしまうという性質上、ターンを消費できるとびはねるやそらをとぶといった技も見直されており、同じ性質を持つこの技はシングルバトルでも活躍することが出来るようになった。一方で、この作品からは「ちいさくなる」への特効が削除された。
似た名前の「ドラゴンダイブ」のような「相手に身体ごと飛び込んで押しつぶす」攻撃ではなく、自分自身が異空間に“潜り込む”意味のダイブだからだと思われる。
余談だが、『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』の228ばんどうろでは、サイキッカーのシュウ(英語名:Corbin)がシャドーダイブを覚えるジュペッタを使ってくる。究極のチートである!
ゴーストダイブの誤りと思われるが、バージョン1.3.0になった今でも直されていない。
外伝作品における扱い
Pokémon LEGENDS アルセウス
連続技・溜め技の概念が存在しない本作においては、威力100の即時攻撃となり、自身の回避率を確定で上げる追加効果が付与される。溜めがない代わりに力業同様自分の行動順を遅らせてしまう(これは他の行動不能系の反動技・溜め技も同じ仕様)が、それを差し引いても劇的に強化された凶悪な技となっており、敵に回すと非常に厄介。
なお、オリジンフォルムになると威力が120へとアップする代わりに、命中率が80に低下してしまう。このため、オリジンフォルム主体で運用する場合、威力は落ちるが安定した命中率を誇り、PP値も多いシャドークローを採用するケースもある。
ちなみに今作ではアナザーフォルムとオリジンフォルムで技演出が差別化されており、アナザーフォルムでは『ポケットモンスター X・Y』以降の3DCG作品で馴染み深いひび割れた空間を突き破って突撃をかけるものとなっているが、オリジンフォルムでは縦に裂けた空間を翼でこじ開けて出現する演出となっている。
ポケモンGO
2022年10月のハロウィンイベントにて復刻されるギラティナの限定技として実装。
公式発表によりどちらのフォルムも覚えられることが判明している。尚、習得可能なのはハロウィンイベント期間中のみであったため、オリジンフォルム限定であるがイベント終了後の11月1日以降に捕獲した個体は習得していない、というやや紛らわしいこととなった。
一瞬姿を消した後、姿を現して敵に突撃していく演出もしっかり再現されている…が、本作のアングルの仕様上、相手を置き去りにして明後日の方向にすっ飛んでいくようなシュールな光景となるため、一部ではネタとされることも。空間にヒビを入れる演出もあるが、ヒビの線が細く時間も短いので初見ではわかりにくい。
こちらも連続技・溜め技の概念がないため、ジム・レイド戦では威力140、PvPは威力120のフルゲージ技。
1週間前に実装されたフルゲージ技「ポルターガイスト」といかに差別化されるかが注目されたが、結論からいうともっと極端となった。
ジム・レイドバトルでの性能はフルゲージであるものの、威力140でありながら硬直がたったの1.9秒。あの「ブレイブバード」よりも0.1秒早く、ギラティナのゴースト技の最大コンボDPSを更新した。速すぎる。
一方トレーナーバトルでは調整の為か威力120とやや中途半端な値に留まっている。しかも、肝心の必要エネルギー量がトップクラスの90。12~15秒に1回しか発動できないという「ポルターガイスト」の完全下位互換となってしまっている。遅過ぎる。
故にジム・レイドバトル用技といえるか。
なお、アナザーフォルムのギラティナで「シャドーダイブ」を用いたプレイイングは現状ではほぼネタにしかならない。
アナザーフォルムの主戦場ともいえるPvPでは必要ゲージ量の多さ故、小回りの利きが本来の持ち味である自身の強身を殺してしまうことになりかねず、一方のジム・レイドでは元来の攻撃低さが災いして期待した程のダメージは与えられない…というか、そこまでするくらいなら同じ技構成が可能なオリジンフォルムを使用した方が断然火力となる。
ちなみに、オリジンフォルムでも攻撃の低さが災いして、ジム・レイド戦のDPSでは「たたりめ」+「ポルターガイスト」コンボを覚えたシャンデラには負けてしまう。
とはいえ、ギラティナはゲンガーやシャンデラにはない、高耐久を活かした継戦能力が自慢のポケモンのため、レイドボスのゲージ技を避けるのが苦手な人は採用してみても良いかもしれない。