アナザーフォルム
あなざーふぉるむ
ポケットモンスター(ポケモン)におけるフォルムチェンジの種類の1つ。
主に伝説のポケモンが現世に現れた際の本来の姿ではないフォルムであり、本来の姿であるオリジンフォルムとは対になる存在である。
現在アナザーフォルムと呼ばれる形態が確認されているのは、ギラティナのみ。
後に、ディアルガとパルキアにオリジンフォルムが発見されたがギラティナと違いこれまでの姿がアナザーフォルムとは呼ばれていない。(実際、ポケモン図鑑でも書かれていない)。
基礎データ
解説
現世に顕現した姿。翼と六本の足が生え、口元が変わっているのが特徴。
初登場である『ダイヤモンド・パール』からある姿はコレであり、『プラチナ』から「アナザーフォルム」であると明かされた。
オリジンフォルムへフォルムチェンジするには、プラチナ~BDSPまでは「はっきんだま」、LEGENDSアルセウスからは「だいはっきんだま」が必要となる。
ゲームでの特徴
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
アナザー | 150 | 100 | 120 | 100 | 120 | 90 | 680 |
オリジン | 150 | 120 | 100 | 120 | 100 | 90 | 680 |
『プラチナ』(初回)を除き、遭遇するのはアナザーフォルムである。
『DP』のソフトの相手との対戦でオリジンフォルムを出す場合、相手側からはアナザーフォルムとして表示される(ステータスはアナザーフォルムのままである)。なおおみとおしを使うとはっきんだまは「???」と表示される。
『BDSP』では「破れた世界」が登場しない為、戻りの洞窟でアナザーフォルムとの戦闘だが、ハマナスパークでオリジンフォルムの影とバトル可能。
ポケモンGO
2018年10月24日のハロウィンイベントと同時にアナザーフォルムがレベル5のレイドボスとして実装。
ボスとして登場した時のCPは34987と前回ボスのミュウツーよりも2回り程低く、自慢の体力はレイドボスシステムの関係で死んでいる上、弱点もフェアリー・こおり・あくとそれなりに多い。このため、レベル5のレイドボスの中では攻略はしやすいだろう。
そして肝心の味方にした際の性能に関してだが……
まずポケモンGOでの仕様として、原作でのこうげき・とくこうの高さが攻撃に、ぼうぎょ・とくぼうの高さが防御に回されるのだが、CPの優先度は「攻撃>防御・HP」であるため、アナザーフォルムの最大CPは伝説の中でも低めになってしまっている。それでも3000台後半であるため十分高い方ではあるが。
次に耐久が高いポケモンの用途として考えられるジム防衛だが、伝説のポケモンであるため不可能となってしまっている。
技にも恵まれておらず、通常技はシャドークロー、りゅうのいぶきと問題ないのだがゲージ技はドラゴンクロー、かげうち、げんしのちから、シャドーダイブ(2022年追加の限定技)とどういうわけかシャドーダイブ以外は3ゲージの威力の低い技ばかりとなっている。
……といった具合に、ミュウツーの後に登場したボスとして鳴り物入りで出たにもかかわらず散々な性能であったことから、当初はまるで見向きもされず、落胆の声があちこちで上がった。
ところが2ヶ月後、事態は急変する。
トレーナーバトル実装で低CP高耐久ポケモンに高い需要が生まれ、中でもギラティナはハイパーリーグ(最大CP2500)の大エースとして見出されたのだ。
伝説由来の耐久力に高水準の攻撃力というだけで十分心強いが、技も軽減されにくいゴースト・ドラゴンとあって様々な相手に対応しやすい。
先ほど3ゲージの威力の低い技ばかりで恵まれていないと書いたが、シールドの削り合いとなるトレーナーバトルでは話は別で、チャージが少ない技を連発すれば相手にシールド展開を要求しやすくなり、早く守りを崩せるのだ。
また、2018年2月「げんしのちから」に原作同様能力上昇の追加効果まで付与され、ささやかながら更なる強化を施された(もっとも、効果が発動するのは原作同様わずか10%と低めなのであまりあてにはならないが)。
とはいえ、フェアリー・こおり・あくに弱い点は変わっていないため、これらの技を使用してくるポケモンには警戒が必要。特に、みずタイプはかなり多くのポケモンが「ふぶき」や「れいとうビーム」等のこおり技を習得しているため要注意である。
また、ハイパーリーグで運用することを考えた場合、ハガネール、ギャラドス、タチフサグマ、アクジキング等分が悪い相手も存在する。確かに汎用性の高いキャラであることは間違いないが、絶対的に強いとも言い切れないので、その点はしっかり意識しておこう。
いずれにせよ、思いがけない形で活躍の機会に恵まれることになったのはギラティナにとっては喜ばしいことに違いない。
能力を大幅に制限された姿・状態であっても、優秀な働きぶりを見せてくれるあたりは、さすがは伝説のポケモンといったところだろう。