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タチフサグマ

たちふさぐま

タチフサグマとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種である。
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基礎データ編集

全国図鑑No.0862
ガラル図鑑No.033
ローマ字表記Tachifusaguma
分類ていしポケモン
タイプあく/ノーマル
高さ1.6m
重さ46.0kg
せいべつ50%♂・50%♀
特性すてみ / こんじょう / まけんき(隠れ特性)
タマゴグループりくじょう

各言語版での名称と由来編集

言語名称由来
日本語タチフサグマ立ち塞ぐ+アライグマ+ヨーロッパアナグマ
英語・イタリア語・スペイン語Obstagoonobstacle(邪魔)+racoon(アライグマ)
ドイツ語BarrikadaxBarrikade(バリケード)+Dachs(タヌキ)
フランス語Ixonixe(X)+raton(アライグマ)
韓国語가로막구리가로막다(邪魔する)+너구리(アライグマ)
中国語(簡体字)堵拦熊堵(止める)+拦(邪魔する)+浣熊(アライグマ)
中国語(繁体字)堵攔熊堵(止める)+攔(邪魔する)+浣熊(アライグマ)
ロシア語Обстагун英語名の音写

進化編集

I Was Made For Lovin' You

初期中間最終
ガラルジグザグマガラルマッスグマ(Lv.20)タチフサグマ(夜・深夜にLv.35以上)

概要編集

ポケットモンスター ソード/シールド』から追加されたガラルマッスグマの進化形。リージョンフォーム限定とはいえ、マッスグマがまさかの進化を獲得した

動物然とした進化前から一転、手足がスラリと伸びた二足歩行の獣人の様な体型へ変化している。

がっしりとした上半身に比べ、下半身がスマート過ぎる事から「マッスルマ」等と呼ばれる事も…。


なお、リージョンフォームのポケモンから新種のポケモンへと進化するのはタチフサグマが初となり、従来のマッスグマではタチフサグマには進化出来ない。

ガラル地方のマッスグマは、他の地方に比べて同種間の競争が激しく過酷な環境下に生きている。

その様な環境で育まれた生存本能によって、タチフサグマへの進化を獲得した。


名前の由来は恐らく「立ち塞ぐ+アナグマ」から。

ジグザグ動き回り、真っ直ぐ突っ走り、最後は停止して立ち塞がる。


非常に好戦的な性格だが、自分から攻撃を仕掛ける事は少なく、挑発して相手の攻撃を誘い出し腕をクロスさせて攻撃を防ぐブロッキングで迎え撃つ。

凄まじい声量を持っており、この「ブロッキング」と共に大音量の雄叫びをシャウトする事で、どんな相手も威嚇して怯ませ、そこを起点に反撃を繰り出す戦法を得意とする。ネズ曰く「甲高いうなり声が自慢」らしい。


(分岐進化であるニンフィアを除き)第4世代以来実に13年ぶりに登場した既存ポケモンの進化系で、バサギリアヤシシ等がこれに続いている。


色違いは黒い部分が赤、手足の灰色の体毛や瞳・舌などが青となっており、更に鮮烈な配色である。


ゲームでの特徴編集

ゲーム最序盤から進化前のガラルマッスグマが野生で出現する為、手持ちに入れていたプレイヤーも多いだろう。


しかし、先述の通りこのポケモンの進化条件は進化前のガラルマッスグマを夜にLv35以上にレベルアップする事なのだが、ストーリー進行中はゲーム内の時間帯が進行度に応じて固定されており、このポケモンがLv35以上になるであろうアラベスクタウン到着から先、時間帯が夜になるシチュエーションが殆ど無い

早い話がSMにおけるケケンカニクワガノンポジションである。


ストーリーで使いたいのであればワイルドエリアで進化させよう。

ワイルドエリアはストーリー進行度の影響を受けず、常にswitch本体の時刻に応じた時間帯になる為、夜間にガラルマッスグマをワイルドエリアでレベルアップさせる事でこのポケモンに進化させられる。


マックスレイドバトルでは隠れ特性「まけんき」の個体が出現するが、これがかなりの曲者。

バリアを破られるとぼうぎょ・とくぼうが二段階下がるというレイドボスの特殊な仕様と能力値を下げられるとこうげきが二段階上昇するという特性の効果が凶悪なシナジーを発揮し、極めて厄介な敵となって立ち塞がる。



性能編集

種族値

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計値
タチフサグマ9390101608195520
マッスグマ7870615061100420
進化前比較+15+20+40+10+20-5+100

やはりと言うべきか、二足歩行になった事で素早さが微減したが、他は満遍なく上昇。

特攻以外はそれなりに纏まったバランスの良いステータスになった。

特に耐久面の伸びが大きい。

なお、序盤ノーマルの最終進化系での合計種族値は1位となっている(2位は500でムーランド、3位は490でバイウールー)。


後の先戦法を好むためか「カウンター」や「しっぺがえし」等はしっかり覚えるが「ふいうち」は覚えない。

あくタイプとしては使い手がゴッソリ減った「はたきおとす」を十全に使いこなせる点が強みと言える。


残念ながら原種マッスグマの鉄板であった「はらだいこ」や「しんそく」は覚えられないが、代わりに二足歩行になった事で3色パンチや「きしかいせい」などのかくとう技を覚えられる様になり、技範囲は大幅に広がった。


専用技の「ブロッキング」は「キングシールド」の防御版とも言える効果で、攻撃を防ぎつつ直接攻撃してきた相手のぼうぎょを二段階下げるというもの。

変化技は防げないが「こんじょう」の存在から状態異常技を撃たれにくい。

更にかえんだまを安全に発動出来る為、「こんじょう」型とは相性が良い。

「キングシールド」に比べると、駆け引きよりも単純な時間稼ぎや火力補助の一環としての効能を期待されている様子。


とは言え、基本的に4倍弱点の格闘タイプは天敵。

此方からの有効打もほぼ無いので、素直に逃げよう。

相性補完にゴーストタイプやフェアリータイプなどを入れて対策していきたい。


特性はいずれも火力を上昇させる攻撃的なもの。

守勢に回る戦法がメインのポケモンかと思いきや、その丈夫さと特性を活かしたタンクアタッカーに向いている事が分かってきた。


対応技が「すてみタックル」、「とっしん」、「じごくぐるま」の3つしか無いが、やはりタイプ一致「すてみタックル」の超火力は魅力的。

持ち物を選ばないのも利点。

当然ながら反動で脆くなる点には留意したい。


剣盾においてはオオスバメリングマラッタがリストラしたので、現時点で「こんじょう」+「からげんき」をタイプ一致で放てる唯一のポケモン

特性:こんじょう タチフサグマ

これによりかえんだまを持たせて威力の上がった「からげんき」を連打する型が非常に強力。

「からげんき」の効かないゴーストタイプには「はたきおとす」を、半減されるいわタイプはがねタイプには「クロスチョップ」や「インファイト」などのかくとう技を叩き込める。


タチフサグマ主流の型とされているが、最大の問題点は剣盾のかえんだまの入手難度がべらぼうに高い事……と思われていたが、2020年2月27日~3月2日まで期間限定のレイドバトルで発生するヒトカゲからかえんだまが手に入る事が発覚、さらにDLC『鎧の孤島』ではウッウロボを利用すれば手軽に入手可能になり、入手難度は大幅に下がった。


言わずと知れた「いかく」対策。

剣盾で飛び交うダイマックスの追加効果による能力ダウンにも対応する為、発動機会はかなり多い。

とは言えやはり相手依存で、特性による補強の無いタチフサグマの素の火力は高くない事に注意。


使用トレーナー編集


番外作品編集

ポケモンGO編集

なんと第6世代のポケモンたちを差し置いて2020年6月ジェネレーションチャレンジ・セレブレーションのイベントの開始とともにニャイキング共々実装され、ファンを驚かせた。


原典とは異なり野生の個体は存在せず、現状では、フレンドから贈られてくるギフトに入っている7kmタマゴから孵化させたガラルジグザグマを進化させることでのみ入手が可能。実装して間もなくは孵化する確率はそこまで低くはなく、コンスタントにタマゴを割っていれば入手にはそこまで苦労しなかったのだが、現在は孵化する確率が大幅に引き下げられており、入手難易度はやや上がっている。


技は通常技にカウンター」「したでなめる、ゲージ技につじぎり」「クロスチョップ」「はかいこうせん」「ダストシュート」「ブロッキング」(限定技)を備える。習得する技はいずれも威力の低い分割ゲージ技かフルゲージの大技と両極端であり、通常技であく技を覚えられない(技をあく技で統一できない)こともあり、ジム攻略やレイドバトルでは使いにくい。


反面、トレーナーバトルでは一転して非常に優秀な働きをみせる。まず、タイプがあく・ノーマルであるため、特にハイパーリーグのトップメタの一角であるギラティナ・アナザーフォルムに有利を取ることができる。運よく最初の1匹目の段階で対面できれば相手に交代するよう圧力をかけることができ、その後の戦局を有利に進めることができるだろう。


技も、通常技の「したでなめる」「カウンター」はどちらもゲージ回収力が高く、効率よくゲージを溜めてばんばん技を放って相手に圧力をかけられる


ゲージ技も、タイプ一致かつゴースト・エスパーに有効な「つじぎり」「ブロッキング」、ハガネールレジスチルへの有効打となる「クロスチョップ」、苦手なフェアリータイプを相手に一矢報いることができる「ダストシュート」と幅広く、環境トップクラスのポケモンたちの相手をほぼ突くことが可能という万能ぶりを見せる。投入できるタイミングがハマればステータス以上の活躍を見せてくれることだろう。同じタイプ持ちのアローララッタは泣いていい。


また、ゴースト技を1/3に軽減、エスパー技を半減できる上、通常技とゲージ技をかくとう技で揃えられることから、GOロケット団シャドウカビゴン対策としても使える。あくタイプのポケモンの中でもかなり安定してカビゴンを倒すことができるので、飴とほしのすなの数に余裕があれば育成してみてもよいだろう。


ただし、かくとう技に滅法弱い点は変わっていないので、不意に飛んでくるかくとう技には十分注意すること(上記のカビゴンも、ゲージ技にかくとう技の「ばかぢから」を持っているため油断は禁物)。ジム防衛では同じかくとう二重弱点のバンギラスが瞬殺されるので、コイツもお察しの防衛能力である。


ポケモンマスターズ編集

ネズ&タチフサグマ編集

2021年2月18日に登場した、あくタイプのサポート。同作のユウリ&ザシアンはフェス限定登場のため、ガラル地方のトレーナーが恒常バディーズサーチ入りするのはネズ&タチフサグマが初となる。

本作の「ブロッキング」は、使用後に1度だけ相手から受けた攻撃を無効にし、それが物理技による場合は相手の防御を2段階下げるというもの。防御が成功した際には、自分の耐久面の能力が上がり、味方全体の攻撃も上昇する。

バディストーンボードで回数回復を付けることもできるが、連続で使おうとしても大抵隙間に相手の行動が差し込まれるので無限に受け続ける事は出来ないのと、バディーズ技を防げないのにも注意しよう。


つじぎり急所に当たりやすい
クリティカットG+味方全員の急所率を2段階あげる
名前を呼んでくれ!自分のわざゲージをその場にいる味方のバディーズ1組につき2増やす(マルチプレイのときは味方のプレイヤー全員のわざゲージを2増やす)。自分をこらえる状態にする。
ブロッキング防御状態になり、他の行動ができない。この技を再度つかうと防御状態を解除する。防御状態のあいだに技で攻撃を受けるとその攻撃を無効にして防御状態を解除する。防御状態のあいだに物理技で攻撃をした相手の防御を2段階さげる

バディーズ技

とっておきのナンバー!じごくづき
★6EXアップ後、初めてバディーズわざをつかったときだけボルテージが2段階あがる

パッシブスキル

防御成功時防御アップ9防御状態で相手の技を無効にしたときに自分の防御を1段階あげる
防御成功時特防アップ9防御状態で相手の技を無効にしたときに自分の特防を1段階あげる
防御成功時攻撃↑G9防御状態で相手の技を無効にしたときに味方のバディーズ全員の攻撃を1段階あげる

アニメ版編集

アニポケサトシの旅シリーズ編集

  • 新無印99話
    • ネズの手持ちが登場。

コラボ編集

ポケモン feat. 初音ミク Project VOLTAGE 18 Types/Songs編集


余談編集

  • 外見こそパンクロッカーだが、元ネタは道に現れて通行人の行く手を阻む怪異、例えば『衝立狸』なのではないかと思われる (ぬりかべに類似した妖怪には、等の変化が目立つ。ぬりかべの項目を参照)。実際、コアリクイ等4足歩行の動物が二本足で立ち上がって威嚇する習性をもつ動物は少なくない。とはいえ、ジグザグマ族はタヌキというよりアナグマなのだが、ムジナはその両方を意味する事があるのでそう可笑しい事でもないだろう。

  • 序盤ノーマルは序盤勢である事から基本的に能力値が抑え目にされている事が多かったがそれを覆した能力を持ったヨクバリスバイウールーの登場に加え、このタチフサグマの登場により、『後のシリーズで1進化の序盤ノーマルが更に進化する』という可能性も出て来た為、旅パへの愛着のあるプレイヤーにとっては非常に嬉しい要素と言える。

  • 剣盾発売後に発覚した情報によれば、見た目通りの凄まじい声量で威嚇すると言う生態が明かされており、やはりパンクロッカーモチーフなのは間違いない様である。その証拠にガラル地方のポケモンバンドマキシマイザズのボーカルを務めており、ドラムをゴリランダーベースギターを二匹のストリンダーが担当している。

  • 隈取状のメイクをしている様に見える事や、舌を出して獰猛さをアピールしているかのような様子等から、デザインの元ネタになったのはアメリカのロックバンドKISS、特にそのボーカルを務めているジーン・シモンズではないかと言われており、初めてタチフサグマが発表された際にはネット上でKISSと似ていると話題になった。

  • この際、ツイッターでKISS公式とボーカルのジーン・シモンズが反応した。後にニューズウィークの取材に対し、ジーン・シモンズは、「ポケモンは子どもが初めて知って以来、長らく家庭の中心にいた存在であり、ポケモンがKISSに敬意を払っているのを見れて喜ばしい」と好意的なコメントをしている。

  • ただし、明確にギタリスト、ベーシスト、ドラマーをモチーフとしているストリンダーやゴリランダーと違い、表向きはパンクロッカーがメインモチーフではないためか、音楽やバンドを題材としたコラボには登場しないことも多い。例えば、コートダジュールにてバンドをイメージしたグッズがもらえる「ポケモンLIVEキャンペーン」では、マキシマイザズで唯一出演しておらず、代わりにそのポジションにサーナイトが据えられていた(確かにハイパーボイスは覚えるが…)。流石に可哀想だったのか、第2弾で無事タチフサグマが起用されたことで事なきを得た。


関連イラスト編集

アンコールはないのだタチフサグマ

Obstagoon無題

タチフサグマ(ホウエンの姿) [オリポケ イラスト]

ホウエンのすがた…?



関連タグ編集

ポケットモンスター ポケモン ポケモン剣盾

ポケモン一覧 あくタイプ ノーマルタイプ

ジグザグマ ガラルジグザグマ マッスグマ ガラルマッスグマ

ProjectVOLTAGE あくミク


0861.オーロンゲ(キョダイマックスオーロンゲ)→0862.タチフサグマ→0863.ニャイキング


同複合タイプ編集

アローラコラッタ/アローララッタ


序盤ノーマル一覧編集


夜進化組編集


第8世代追加進化編集


関連ポケモン等編集


  • その他
    • ルガルガン(まよなかのすがた):体形や目のデザイン、好戦的だが後の先スタイルを好むなど共通点が多い。
    • グラエナ:デザインが公開された当初、マッスグマと合体進化を遂げたと話題になった。事実、タイプもノーマル/あくだったり、マッスグマの白とグラエナの黒の体毛が混ざっていたり、どちらも序盤ポケモンという繋がり、種族値が共に420、共通の特性が「はやあし」だったりと共通点は多い。性能が判明した際も攻撃がグラエナと同じ位までに上がっている事が判明した。

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ガラルマッスグマ がらるまっすぐま

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