基礎データ
全国図鑑 | No.0862 |
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ガラル図鑑 | No.033 (カンムリ雪原図鑑:No.073) |
分類 | ていしポケモン |
タイプ | あく/ノーマル |
高さ | 1.6m |
重さ | 46.0kg |
特性 | すてみ / こんじょう |
隠れ特性 | まけんき |
進化
初期 | 中間 | 最終 | ||
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ガラルジグザグマ | → | ガラルマッスグマ(Lv.20) | → | タチフサグマ(夜・深夜にLv.35以上) |
概要
『ポケットモンスター ソード/シールド』から追加されたガラルマッスグマの進化系。リージョンフォーム限定とはいえ、マッスグマがまさかの進化を獲得した。
動物然とした進化前から一転、手足がスラリと伸びた二足歩行の獣人の様な体型へ変化している。
がっしりとした上半身に比べ、下半身がスマート過ぎる事から「マッスルマ」等と呼ばれる事も…。
リージョンフォームのポケモンから新種のポケモンへと進化するのはタチフサグマが初となり、従来のマッスグマではタチフサグマには進化出来ない。
ガラル地方のマッスグマは、他の地方に比べて同種間の競争が激しく過酷な環境下に生きている。
その様な環境で育まれた生存本能によって、タチフサグマへの進化を獲得した。
名前の由来は恐らく「立ち塞ぐ+アナグマ」から。
ジグザグ動き回り、真っ直ぐ突っ走り、最後は停止して立ち塞がる。
非常に好戦的な性格だが、自分から攻撃を仕掛ける事は少なく、挑発して相手の攻撃を誘い出し腕をクロスさせて攻撃を防ぐ「ブロッキング」で迎え撃つ。
凄まじい声量を持っており、この「ブロッキング」と共に大音量の雄叫びをシャウトする事で、どんな相手も威嚇して怯ませ、そこを起点に反撃を繰り出す戦法を得意とする。ネズ曰く「甲高いうなり声が自慢」らしい。
(分岐進化であるニンフィアを除き)第4世代以来実に13年ぶりに登場した既存ポケモンの進化系で、後のバサギリやアヤシシ等がこれに続いている。
色違いは黒い部分が赤、手足の灰色の体毛や瞳・舌などが青となっており、更に鮮烈な配色である。
ゲームでの特徴
ゲーム最序盤から進化前のガラルマッスグマが野生で出現する為、手持ちに入れていたプレイヤーも多いだろう。
しかし、先述の通りこのポケモンの進化条件は進化前のガラルマッスグマを夜にLv35以上にレベルアップする事なのだが、ストーリー進行中はゲーム内の時間帯が進行度に応じて固定されており、このポケモンがLv35以上になるであろうアラベスクタウン到着から先、時間帯が夜になるシチュエーションが殆ど無い。
早い話が前作におけるケケンカニ、クワガノンポジションである。
ストーリーで使いたいのであればワイルドエリアで進化させよう。
ワイルドエリアはストーリー進行度の影響を受けず、常にswitch本体の時刻に応じた時間帯になる為、夜間にガラルマッスグマをワイルドエリアでレベルアップさせる事でこのポケモンに進化させられる。
マックスレイドバトルでは隠れ特性「まけんき」の個体が出現するが、これがかなりの曲者。
バリアを破られるとぼうぎょ・とくぼうが二段階下がるというレイドボスの特殊な仕様と能力値を下げられるとこうげきが二段階上昇するという特性の効果が凶悪なシナジーを発揮し、極めて厄介な敵となって立ち塞がる。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計値 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
タチフサグマ | 93 | 90 | 101 | 60 | 81 | 95 | 520 |
マッスグマ | 78 | 70 | 61 | 50 | 61 | 100 | 420 |
進化前比較 | +15 | +20 | +40 | +10 | +20 | -5 | +100 |
やはりと言うべきか、二足歩行になった事で素早さが微減したが、他は満遍なく上昇。
特攻以外はそれなりに纏まったバランスの良いステータスになった。
特に耐久面の伸びが大きい。
なお、序盤ノーマルの最終進化系での合計種族値は1位となっている(2位は500でムーランド、3位は490でバイウールー)。
後の先戦法を好むためか「カウンター」や「しっぺがえし」等はしっかり覚えるが「ふいうち」は覚えない。
あくタイプとしては使い手がゴッソリ減った「はたきおとす」を十全に使いこなせる点が強みと言える。
残念ながら原種マッスグマの鉄板であった「はらだいこ」や「しんそく」は覚えられないが、代わりに二足歩行になった事で3色パンチや「きしかいせい」などのかくとう技を覚えられる様になり、技範囲は大幅に広がった。
専用技の「ブロッキング」は「キングシールド」の防御版とも言える効果で、攻撃を防ぎつつ直接攻撃してきた相手のぼうぎょを二段階下げるというもの。
変化技は防げないが「こんじょう」の存在から状態異常技を撃たれにくい。
更にかえんだまを安全に発動出来る為、「こんじょう」型とは相性が良い。
「キングシールド」に比べると、駆け引きよりも単純な時間稼ぎや火力補助の一環としての効能を期待されている様子。
とは言え、基本的に4倍弱点の格闘タイプは天敵。
此方からの有効打もほぼ無いので、素直に逃げよう。
相性補完にゴーストタイプやフェアリータイプなどを入れて対策していきたい。
特性はいずれも火力を上昇させる攻撃的なもの。
守勢に回る戦法がメインのポケモンかと思いきや、その丈夫さと特性を活かしたタンクアタッカーに向いている事が分かってきた。
- 「すてみ」
持ち物を選ばないのも利点。
当然ながら反動で脆くなる点には留意したい。
- 「こんじょう」
これによりかえんだまを持たせて威力の上がった「からげんき」を連打する型が非常に強力。
「からげんき」の効かないゴーストタイプには「はたきおとす」を、半減されるいわタイプやはがねタイプには「クロスチョップ」や「インファイト」などのかくとう技を叩き込める。
タチフサグマ主流の型とされているが、最大の問題点は剣盾のかえんだまの入手難度がべらぼうに高い事……と思われていたが、2020年2月27日~3月2日まで期間限定のレイドバトルで発生するヒトカゲからかえんだまが手に入る事が発覚、さらにDLC『鎧の孤島』ではウッウロボを利用すれば手軽に入手可能になり、入手難度は大幅に下がった。
- 「まけんき」
剣盾で飛び交うダイマックスの追加効果による能力ダウンにも対応する為、発動機会はかなり多い。
とは言えやはり相手依存で、特性による補強の無いタチフサグマの素の火力は高くない事に注意。
使用トレーナー
番外作品
『ポケモンGO』
- なんと第6世代のポケモンたちを差し置いて2020年6月のジェネレーションチャレンジ・セレブレーションのイベントの開始とともにニャイキング共々実装され、ファンを驚かせた。
- 原典とは異なり野生の個体は存在せず、現状では、フレンドから贈られてくるギフトに入っている7kmタマゴから孵化させたガラルジグザグマを進化させることでのみ入手が可能。実装して間もなくは孵化する確率はそこまで低くはなく、コンスタントにタマゴを割っていれば入手にはそこまで苦労しなかったのだが、現在は孵化する確率が大幅に引き下げられており、入手難易度はやや上がっている。
- 技は通常技に「カウンター」「したでなめる」、ゲージ技に「つじぎり」「クロスチョップ」「はかいこうせん」「ダストシュート」「ブロッキング」(限定技)を備える。習得する技はいずれも威力の低い分割ゲージ技かフルゲージの大技と両極端であり、通常技であく技を覚えられない(技をあく技で統一できない)こともあり、ジム攻略やレイドバトルでは使いにくい。
- 反面、トレーナーバトルでは一転して非常に優秀な働きをみせる。まず、タイプがあく・ノーマルであるため、特にハイパーリーグのトップメタの一角であるギラティナ・アナザーフォルムに有利を取ることができる。運よく最初の1匹目の段階で対面できれば相手に交代するよう圧力をかけることができ、その後の戦局を有利に進めることができるだろう。
- 技も、通常技の「したでなめる」「カウンター」はどちらもゲージ回収力が高く、効率よくゲージを溜めてばんばん技を放って相手に圧力をかけられる。
- ゲージ技も、タイプ一致かつゴースト・エスパーに有効な「つじぎり」「ブロッキング」、ハガネールやレジスチルへの有効打となる「クロスチョップ」、苦手なフェアリータイプを相手に一矢報いることができる「ダストシュート」と幅広く、環境トップクラスのポケモンたちの相手をほぼ突くことが可能という万能ぶりを見せる。投入できるタイミングがハマればステータス以上の活躍を見せてくれることだろう。
- また、ゴースト技を1/3に軽減、エスパー技を半減できる上、通常技とゲージ技をかくとう技で揃えられることから、GOロケット団のシャドウカビゴン対策としても使える。あくタイプのポケモンの中でもかなり安定してカビゴンを倒すことができるので、飴とほしのすなの数に余裕があれば育成してみてもよいだろう。
- ただし、かくとう技に滅法弱い点は変わっていないので、不意に飛んでくるかくとう技には十分注意すること(上記のカビゴンも、ゲージ技にかくとう技の「ばかぢから」を持っているため油断は禁物)。
『ポケモンマスターズ』
ネズのバディとして登場。同作のユウリ&ザシアンはフェス限定登場のため、ガラル地方のトレーナーが恒常バディーズサーチ入りするのはネズ&タチフサグマが初となる。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- 新無印99話:ネズの手持ちが登場。
余談
- 外見こそパンクロッカーだが、元ネタは道に現れて通行人の行く手を阻む怪異、例えば『衝立狸』なのではないかと思われる (ぬりかべに類似した妖怪には、狸、狢等の変化が目立つ。ぬりかべの項目を参照)。実際、コアリクイ等4足歩行の動物が二本足で立ち上がって威嚇する習性をもつ動物は少なくない。とはいえ、ジグザグマ族はタヌキというよりアナグマなのだが、ムジナはその両方を意味する事があるのでそう可笑しい事でもないだろう。
- 剣盾発売後に発覚した情報によれば、見た目通りの凄まじい声量で威嚇すると言う生態が明かされており、やはりパンクロッカーモチーフなのは間違いない様である。その証拠にガラル地方のポケモンバンド『マキシマイザズ』のボーカルを務めており、ドラムをゴリランダー、ベースとギターを二匹のストリンダーが担当している。
- 隈取状のメイクをしている様に見える事や、舌を出して獰猛さをアピールしているかのような様子等から、デザインの元ネタになったのはアメリカのロックバンド:KISS、特にそのボーカルを務めているジーン・シモンズではないかと言われており、初めてタチフサグマが発表された際にはネット上でKISSと似ていると話題になった。
- この際、ツイッターでKISS公式とボーカルのジーン・シモンズが反応した。後にニューズウィークの取材に対し、ジーン・シモンズは、「ポケモンは子どもが初めて知って以来、長らく家庭の中心にいた存在であり、ポケモンがKISSに敬意を払っているのを見れて喜ばしい」と好意的なコメントをしている。
- ただし、明確にギタリスト、ベーシスト、ドラマーをモチーフとしているストリンダーやゴリランダーと違い、表向きはパンクロッカーがメインモチーフではないためか、音楽やバンドを題材としたコラボには登場しないことも多い。例えば、コートダジュールにてバンドをイメージしたグッズがもらえる「ポケモンLIVEキャンペーン」では、マキシマイザズで唯一出演しておらず、代わりにそのポジションにサーナイトが据えられていた(確かにハイパーボイスは覚えるが…)。流石に可哀想だったのか、第2弾で無事タチフサグマが起用されたことで事なきを得た。
関連イラスト
ホウエンのすがた…?
関連タグ
ポケットモンスター ポケモン ポケモン剣盾
ポケモン一覧 あくタイプ ノーマルタイプ
ガラルジグザグマ/ガラルマッスグマ
ジグザグマ/マッスグマ
0861.オーロンゲ(キョダイマックスオーロンゲ)→0862.タチフサグマ→0863.ニャイキング
同複合タイプ
序盤ノーマル一覧
No. | 初期 | No. | 中間 | No. | 最終 |
---|---|---|---|---|---|
019 | コラッタ(アローラコラッタ) | 020 | ラッタ(アローララッタ) | - | - |
161 | オタチ | 162 | オオタチ | - | - |
263 | ジグザグマ(ガラルジグザグマ) | 264 | マッスグマ(ガラルマッスグマ) | 862 | タチフサグマ |
399 | ビッパ | 400 | ビーダル | - | - |
504 | ミネズミ | 505 | ミルホッグ | - | - |
506 | ヨーテリー | 507 | ハーデリア | 508 | ムーランド |
659 | ホルビー | 660 | ホルード | - | - |
734 | ヤングース | 735 | デカグース | - | - |
819 | ホシガリス | 820 | ヨクバリス | - | - |
831 | ウールー | 832 | バイウールー | - | - |
915 | グルトン | 916 | パフュートン | - | - |
夜進化組
イーブイ/ブラッキー(+なつき) |
ニューラ/マニューラ(+するどいつめ) |
グライガー/グライオン(+するどいキバ) |
リーシャン/チリーン(+なつき) |
アマルス/アマルルガ |
アローラコラッタ/アローララッタ |
カラカラ/アローラガラガラ(SM・USUM) |
イワンコ/ルガルガン(まよなかのすがた) |
ユキハミ/モスノウ(+なつき) |
マホミル/マホイップ(まっちゃ・レモン・ソルト・ミント・トリプル) |
リングマ/ガチグマ(満月の夜+ピートブロック) |
第8世代追加進化
進化前 | 進化後 |
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0264.ガラルマッスグマ | 0862.タチフサグマ |
0052.ガラルニャース | 0863.ニャイキング |
0222.ガラルサニーゴ | 0864.サニゴーン |
0083.ガラルカモネギ | 0865.ネギガナイト |
0122.ガラルバリヤード | 0866.バリコオル |
0562.ガラルデスマス | 0867.デスバーン |