※『ドラゴンクエストモンスターズジョーカー3』に登場する同名のモンスターに関してはこちらを参照。
基礎データ
全国図鑑 | No.0867 |
---|---|
ガラル図鑑 | No.328 |
ローマ字表記 | deathbarn |
分類 | おんねんポケモン |
タイプ | じめん / ゴースト |
高さ | 1.6m |
重さ | 66.6kg |
特性 | さまようたましい |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
タマゴグループ | こうぶつ / ふていけい |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | デスバーン | death(英語で死)+粘土板+ban(英語で禁止) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Runerigus | rune(ルーン文字)+egregious(実にひどい)+Cofagrigus(デスカーン) |
ドイツ語 | Oghnatoll | Ogham(オガム文字、古アイルランド語の表記に用いられたアルファベット)+Och, na toll!(まあ、すごい!)+Echnatoll(デスカーン) |
フランス語 | Tutétékri | Tutankhamun(ツタンカーメン、古代エジプトのファラオ)+tout est écrit(全ては書かれている) |
韓国語 | 데스판 | death(英語で死)+판(板) |
中国語(簡体字) | 迭失板 | 迭失棺(デスカーン)+板 |
中国語(繁体字) | 死神板 | 死神棺(デスカーン)+板 |
進化
ガラルデスマス → デスバーン(49以上のダメージを受けた状態で、ワイルドエリアの「砂塵の窪地」の岩のアーチの下へ行く)
概要
第8世代『ポケットモンスター ソード・シールド』にて初登場。
ガラルデスマスが現地の環境に適応した結果、従来のデスマスとは異なる進化を獲得するに至った。
ニャイキング同様に通常種の進化形とは枝分かれする形で獲得した姿であり、従来の分岐進化ともまた違う新たな仕様となっている。
何気にアプローチは違うが第5世代では進化形が追加された初めてのポケモンでもある。
デスマスに引っ付いて怨念パワーを吸い取っていた粘土板の呪いの絵が、ついにデスマスの魂そのものを取り込んで動き出した姿。どうやら進化により寄生していた側が宿主を乗っ取った様子。
デスマスの元は人間だったという図鑑説明を踏まえると、死後まで徹底して救いの無い末路である。
そのためか通常種が進化するデスカーンと比べると、影のような本体と眼の形こそ共通するものの、全体の方向性は大きく異なる。
デスマス時代は欠片だった粘土板がほぼ完全に修復され、蛇か竜のようなものが描かれているのがはっきりと分かるようになった。
ペラペラで細長い影の身体が砕けた粘土版の破片を繋ぐように伸びており、ちょうど粘土版に描かれた竜の目の部分からデスバーン本体の単眼が覗いている。デスカーンの眼が赤いのに対し、デスバーンは紫色である。更に竜の顔や目の部分の形からかまるでこちらを嘲笑っているかのように見えるため、ゴーストタイプ特有の恐ろしい設定を抜きにして見ても、数いるポケモン達の中で不気味さや禍々しさだけならトップクラスだろう。
なお、待機時や移動の際は展開していた身体を収納し、まるでパズルを組み合わせるように元の粘土版の姿となる。
その影の様な身体に触れてしまうと、石碑に刻まれた呪いの絵の恐ろしい記憶を見せつけられるという。
本作ではポケモンを撫でる機能が無くなったので、幸いにも(?)主人公が呪いの脅威に晒されることは無さそうである。
石碑ということでいわタイプに変わったのではと思いきや、進化前と同じ"粘土板"である為かじめんタイプのまま。
名前の由来も「Death(死)+板(ばん)」か。通常種の進化系にあった名前の丁寧語モチーフは失われてしまっている。
「リージョンフォームの進化系である」「進化条件がかなり特殊である」「何かしらが描かれた粘土板の身体を持つ」為か、後述する『ポケモンマスターズ』では鉱石・化石・考古学方面に詳しいトレーナー方々から不思議がられたり強い興味を持たれているあたり、かなり珍しいポケモンである事が覗える。
ゲーム上の特徴
進化条件
ガラルデスマスがこのポケモンへ進化する条件は、歴代でも屈指の特殊なもの。
累計49以上のダメージを受けた状態で、ワイルドエリアの「砂塵の窪地」にある岩のアーチの下へ行くというかなり複雑な手順を踏む必要がある。
もちろん「ひんし」状態では進化できない他、ダメージは相手から受けたものでなければならないなどややこしい仕様がある上にゲーム内ではほぼノーヒント。
おまけに条件を満たした状態で指定地点に行くと、何の前触れも無くいきなり画面が暗転して進化が始まるので、初見トレーナーは困惑すること請け合いである。
マックスレイドバトルでも出現する事があるので、進化条件を果たすのが面倒と思う人はそれでゲットを狙うのも良い。
なお、特定の場所で進化するポケモンの進化条件が軒並み変更された今作においては唯一、場所による進化が可能なポケモンとなっている。
ちなみにこの岩のアーチはイシヘンジンのモデルにもなったストーンヘンジや「ドルメン」と呼ばれる支石墓(細長い石を囲むように並べ、その上に巨大で平たい石を乗せたテーブル状の墓)に酷似しており、これまた「魂」や「怨念」などといったワードと強い関連性をうかがわせる。
デスマスの魂そのものを乗っ取った様子なのは、それらの力がパワースポットにより増幅されてしまったからだろうか。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
デスバーン | 58 | 95 | 145 | 50 | 105 | 30 | 483 |
デスカーン | 58 | 50 | 145 | 95 | 105 | 30 | 483 |
デスカーンの特攻と攻撃を入れ替えただけの配分である。
デスカーンと同様の驚異的な高耐久に加えて、あちらが覚えられない「じしん」や「ストーンエッジ」などを習得できるようになっている。
じめんタイプが追加されたことで新たにでんきタイプを無効化できるようになった反面、弱点自体は増えてしまっている点、そして こうげき>とくこう になってしまった都合上、混乱による自傷ダメージやイカサマで負うダメージも増えてしまった…と単純な受けとしてはデスカーンに比べ大幅に見劣りする点には注意したい。
デスカーン譲りの豊富な補助技も健在。更に「ステルスロック」や「ドわすれ」といったデスカーンが覚えない技もいくつか覚える。
他にも同タイプのゴルーグやシロデスナが覚えられない「おにび」をデスバーンは覚えることができるのも明確な差別化のための技の一つ。
ちなみに、特攻が低めなので採用の機会はまず無いが、竜を象っている絵が描かれているためなのかりゅうのはどうを覚えられる。
良くも悪くもデスカーンと似通っている部分は多いものの、でんきを無効化できる耐性やサポートとして有用な「ステルスロック」など、デスバーンならではの要素も少なくない。
特に「さまようたましい」に関しては全く新しいデスバーン独自の特性となっている。
デスカーンの「ミイラ」は接触技を受けると相手の特性をミイラに変えてしまうが、こちらは接触した相手と自分の特性を入れ替えるというユニークな効果。
うまく「かたいツメ」などの火力補強特性に対して発動できれば、相手の火力を削ぎつつこちらが恩恵を受けられる(ただし同じ相手にコチラから接触してしまうと元の木阿弥なので注意)。
「ミイラ」同様、トレーナーのテクニックが試される特性と言えよう。
使用トレーナー
ゲーム版
※:ポケモンマスターズ
アニメ版
- シュンヤ(新無印113話)
番外作品
ポケモンGO
2020年のハロウィンイベントで実装。進化前であるガラルデスマスはスペシャルリサーチやタマゴから入手できる。HPを一定数以上減らすという原作での進化方法が難しいためか、今作では相棒にしてレイドバトルに10回勝つという、ネギガナイトよりも相当ムズい条件が要求される。1日に1枚支給される無料レイドパスで挑むようなものなら最低9日もかかる。どんな苦行だ。
通常技は「おどろかす」「シャドークロー」、ゲージ技は「シャドーボール」「すなじごく」「がんせきふうじ」。
「シャドーボール」の火力の高いアタッカー要因と、「すなじごく」と「がんせきふうじ」のそれぞれ確定で防御・攻撃を下げるデバフ要因を併せ持つのが特徴。弱点タイプは5つと多いが、デバフ技をかけて後遺症を残し交代/退場することで役割を果たすことが可能。
実装当時は「シャドークロー」を覚えておらず、種族値が全く同じのため実質ただじめんタイプが加わっただけのデスカーンの劣化であったが、GBLのシーズン12(2022年秋)で漸く覚えられるようになった。これによりあくタイプで止まる単純アタッカーのデスカーンと差別化ができ、再評価されつつある。
もちろん、そのタイプ耐性を活かしてジム防衛に充てるのもあり。ただし、ゴースト複合なのでバンギラスやサザンドラといったあくタイプを呼びやすい。あくタイプを呼びやすいジムの場合はドンファンやカバルドンといった単じめんタイプに出番を譲ろう。後に同じ進化条件のポケモンにハリーマンが追加された。
ポケモンマスターズ
ツツジ(23シーズン)&デスバーン
2023年ハロウィンイベントで10月14日に実装された、じめんタイプのテクニカルロールで、EXロールはアタッカー。元々はフヨウのバディーとなるデスカーンと共に展示物に紛れていたポケモン。
粘土板で石碑の様な外見かつガラルのポケモンである為にバディーズとなったツツジだけではなく、化石や鉱石に強い興味を持つヒョウタ、石マニアのダイゴ、博物館の館長でもあるアロエ、考古学者のシロナから強い興味を持たれている。
技
すなじごく |
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相手をバインド状態にする |
プラスパワーG |
味方全員の攻撃を2段階あげる |
シンクロわざ:怨念のじならし |
【解放条件】相手の場にバインド状態のポケモンがいるとき |
【封印条件】相手の場にバインド状態のポケモンがいなくなったとき |
相手の防御と素早さを1段階さげる。味方全員の防御と素早さを1段階あげる。 |
みやぶりましたわ! |
味方全体の場をわざゲージ加速状態にする。自分の急所率を3段階あげる。味方全員の命中率を2段階あげる |
バディーズ技
恐ろしい記憶をみせるグラウンドインパクト |
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相手がバインド状態のときは威力があがる |
パッシブスキル
B技後能力アップ反転G |
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バディーズわざをつかったあとに相手全員のあがっている能力 (急所率は除く) のプラスをマイナスにする |
相手拘束時威力↑G2 |
攻撃する相手がバインド状態のときは味方全員の技の威力をあげる |
攻撃時変化付与G9 |
技の追加効果で状態異常にしたときに相手全員に同じ状態異常を付与する |
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
- シュンヤのデスバーン
アニポケ・リコとロイの旅シリーズ
余談
よく見ると重さが不吉な数字として名高い「666」となっている。
モチーフは中世に作られたルーン文字が刻まれた石碑・「ルーン石碑」。
(具体的には、その中でも呪術的な意味合いが強いスウェーデンの「ビヨルクエトルプ・ルーン石碑」などが有力か)
ルーン石碑そのものはガラルのモデルとなったイギリスにはほぼ存在しないが、ヴァイキングがかつてイギリスへ遠征し征服していった過程を描いたものがスウェーデンに数多く現存するため、無関係どころかイギリスの成り立ちに関わるモチーフだったりする。
また、ルーン文字に限らずヴァイキングに纏わるまじないや文化には血なまぐさい話が欠かせない。
ちなみに粘土板に描かれた竜は収納形態で見てみると8のような姿をしているのが分かる。もしかすると「恐ろしい記憶」というのはある伝承の記憶なのかもしれない。
関連イラスト
関連タグ
0866.バリコオル → 0867.デスバーン → 0868.マホミル
同複合タイプ
第8世代追加進化
進化前 | 進化後 |
---|---|
0264.ガラルマッスグマ | 0862.タチフサグマ |
0052.ガラルニャース | 0863.ニャイキング |
0222.ガラルサニーゴ | 0864.サニゴーン |
0083.ガラルカモネギ | 0865.ネギガナイト |
0122.ガラルバリヤード | 0866.バリコオル |
0562.ガラルデスマス | 0867.デスバーン |
捕食対象
デスマス、デスカーン、ボクレー、オーロット:人間の魂が変化したポケモン達。自然界ではデスバーンはこれらを捕食していると思われる。
その他
デスアダー:『ゴールデンアックス』シリーズのキャラクター。「ザ・デュエル」にて、同じデスバーンという名のハイパーマジック(超必殺技)を使う。