基礎データ
ずかん | No.770 |
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ぶんるい | すなのしろポケモン |
タイプ | ゴースト/じめん |
たかさ | 1.3m |
おもさ | 250.0kg |
とくせい | みずがため/すながくれ(隠れ特性) |
他言語版の名称
英語 | Palossand |
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イタリア語 | Palossand |
スペイン語 | Palossand |
フランス語 | Trépassable |
ドイツ語 | Colossand |
韓国語 | 모래성이당 |
中国語 | 噬沙堡爺(繁体字)/噬沙堡爷(簡体字) |
進化
スナバァ → シロデスナ(Lv.42)
概要
初登場は『ポケモンSM』(第7世代)。スナバァの進化系。
名前の由来は恐らく「城+デス(死)+砂」。
「すなのしろ」→「城 de 砂」→「シロデスナ」、そして「城ですな~。」という台詞調の言葉も含ませているかもしれない。
英語名の由来は判然としないが、「Palace(宮殿)+Sand(砂)」あたりが有力か。スペイン語でスコップを意味する「Pala」や、同じくスペインに存在する港町「Palos(かのコロンブスが出航した港だが、現在は港そのものが砂に埋没してしまっているため海水浴場として賑わっている)」も入っているかもしれない。
ちなみに進化までのレベルが全体的に低めの第7世代出身ポケモンでは、異例の進化レベルLv42。
名前通り子供がよく海岸で作る砂の城のような姿をしており、頭にもスコップが刺さり続けている。
ただし、その高さは1.3m。とてもではないが子供が作ったとは思えない。
呪いの力はさらに増して大人の人間も操れるようになっており、人を操る力もスナバァの頃よりも成長している。恐らくこれだけ巨大な姿と化したのも、大人の力で作る「城」と考えると納得がいくだろう。さらに擬態効果と耐久力を高めており、スナバァの頃と違って砂が体から離れても自力で復元できる。
目は城の2階のような場所の窓の中にある。口の上と頭の上に貝殻が規則正しく填められている。
スコップはスナバァとは逆向けになって天を向いており、ゲーム中では常にゆっくり回転している。このスコップは獲物を求めて移動する時に回転するためレーダー機能があるとされている。
なお、細胞ともいうべき砂の一粒一粒に意思のある存在で、敵に崩れても再集合する事で再生が可能と思われる。
どこか微笑ましい名前や姿とは対照的に、生態はやはりゴーストタイプ。ポケモンの生気を好んでいるため、砂の城になりすまし、砂の渦に小さなポケモンを引きずり込んで生気を吸い取り、その後シロデスナが通った跡に残る怨念はスナバァになる事があるらしい。しかもその体の下には生気を吸われ干からびた犠牲者の遺骨が大量に埋まっているとの事。誰が呼んだか「ビーチの悪夢」。文字通り、砂嵐も操ってくる油断ならない相手。
公式サイトではなんとピカチュウが犠牲になっている。後ろからとらえられ、しかも地面タイプが相手とあってはピカチュウに勝ち目はなかろう。まあくさむすびやめざめるパワーを覚えた個体であれば話は別だが。
『スカーレット/バイオレット』の図鑑説明では取り込んだポケモンは保存食に使う他、遺骨は腕から発射するという設定が加えられた(ただし、シャドーボーンやホネブーメランは使えない)。
ちなみにディグダ同様ボールから飛び出すのではなく、地面から湧いてくるタイプのポケモン。
この巨体にもかかわらず捕食を可能とするのは、やはり砂と同化可能なシロデスナならではと言う事なのだろう。
地面から湧いてくるということで進化前共々ちゃっかりテレキネシスを無効化できたりする。ついでにシロデスナは250kgもあるためかるいしを持たせなければフリーフォールも効かない。
色違いは黒色の体になり、まるで既に水で固められたかのような色合いに変化する。地味に頭のスコップの色も赤色から黄色に変化するが、もともと子供が海岸に置き忘れたものであるスコップの色も変わるとは一体…。
弱点はビーチに生息しているのにもかかわらず、みずタイプが弱点。激しい雨の日には原型が保てなくなる為、出現しないらしい。そう考えると「みずがため」は彼らが海辺で生きていくために得た生存戦略なのかもしれない。
ゲームでの性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
85 | 75 | 110 | 100 | 75 | 35 | 480 |
高い物理耐久とそこそこの特攻をもち、特殊耐久も最低限の数値はある。しかし素早さはかなり低い。
特殊型で使うのが主となる。メインとなる特殊技はタイプ一致の「だいちのちから」・「シャドーボール」、サブウェポンは「ギガドレイン」・「サイコキネシス」・「ヘドロばくだん」などが揃っておりなかなか優秀。
補助技についても、自身の耐久力を底上げできる「てっぺき」、「ドわすれ」、「たくわえる」などを覚えることができ、「みちづれ」で相手を無理やり瀕死に持って行くことも可能。ただし、ゴーストタイプとしては珍しく「おにび」を覚えられない。
回復技としては専用技の「すなあつめ」がある。この技はフィールドが「すなあらし」状態の時、回復量が最大HPの2/3に増大するというもの。すなあらし状態以外だと「じこさいせい」等と同じく1/2。
通常特性は「みずがため」という固有のもので、効果はみずタイプの技を受けると防御が2段階上昇するというもの。これだけ聞くと強力な特性に思える……が、この特性は他のみずタイプの技を受けると発動する「ちょすい」「よびみず」とは違い、みずタイプの技を無効にできるわけではなく、ダメージは普通に受ける。よって、みずタイプが弱点のシロデスナとは若干シナジーが合わず生かし辛い。更に言うと、みずタイプの技は多くが特殊技のため、せっかく防御が上がってもあまり意味がないのである。物理技に関しても、使用してくるポケモンがマリルリやオニシズクモ、ギャラドスやシザリガーといった高火力ポケモンだった場合は受け切る前に死に兼ねないので、無理やり受けるよりかは素直に引いた方がいいだろう。
一応ドわすれも覚えるため、ダブルでアギルダーからみずしゅりけんを受けて文字通り要塞化する戦法も考えられる。ほうでんが効かない、トリックルーム下で強力、だいちのちからを主力にできる為、要塞化抜きでもダブルバトルの素養は高い。
一方隠れ特性はすながくれであるため、砂パに組み込むのならばこちらの方が有用か。
いずれにせよシングルで用いるには難しい特性しか無いので、ダブル向け。
弱点もみず・くさ・こおり・ゴースト・あくとかなり多いため慎重に立ち回る必要があるが、これを逆手にとって「じゃくてんほけん」を持たせてみてもいい。
スペック自体は高いので上手く使えばいい活躍をしてくれる。トレーナーの腕が試されるポケモンといえるだろう。
世代毎の変遷
USUMでは、「のろい」、「いたみわけ」、「トリック」、「ステルスロック」を習得。
鎧の孤島では新技の教え技として「ねっさのだいち」、「ポルターガイスト」、「だいちのはどう」も習得した。特にねっさのだいちの習得は大きく、先述の通りおにびを覚えないシロデスナにとっては唯一のやけど技となる。特殊技なので特攻が高めの種族値とも相性が良い。
DLCで復活した第8世代にはHPを水増しできるダイマックスもあり、システム的にも発動の機会に恵まれている。「みずがため」もダイマックスと相性がよい。
第9世代のポケモンSVでは「すなあつめ」のPPが減少。
一方でわざマシンで「あやしいひかり」や「ひやみず」といったテクニカルな技を習得。物理受けをよりこなしやすくなっただけでなく、ポケモンホーム解禁前では貴重なじめんタイプの特殊アタッカーとして、でんきタイプのテラスタルレイド対策としてソロレイドで活躍してくれる。
テラスタルは対戦でも役立つ。みずに耐性のあるタイプに変わることで「みずがため」を安全に発動することができる。ゴーストタイプを捨てることで「のろい」を「呪い」ではなく「鈍い」として使うこともできるようになる。焦ってみずウエポンで削りに掛かろうとする相手に上手いこと合わせることができれば要塞化も夢ではない。
特性「すながくれ」の場合も天候が砂嵐の時に他のタイプだったとしてもダメージを受けないため、長期戦では役立つ。
使用トレーナー
アニメ版
- SM22話
- 野生ポケモン枠で初登場。当初はスナバァだったが、サトシの指示でイワンコが放ったいわおとしが大事なスコップに当たり、海にふっ飛んでしまった。サトシがスコップを見つけるまでロトム図鑑で代用した事に腹を立て、シロデスナに進化する。ちなみにスナバァ時のスコップが無くても進化はできるがスコップは再生成されないという事実が示された貴重な回である。
- 砂を吸収してどんどんと巨大化し高さ10mほどにまで成長、サトシとニャビーを飲み込んで、体に接しているロトム図鑑とニャビーの体力を吸収し始める(人間だからかサトシには影響なし)。目の窓から出入りしようとした者は自分の意志で見えない力を使って跳ね返せる。体内は壁も床も砂に覆われたすり鉢状の部屋になっていて、床には漂着物や小さな砂の塔が複数、あとは上部の出入り窓以外何も無い。口の部分で覆いかぶさった者をこの部屋に送り込む。
- 事態に気づき駆けつけたアローラ組が救出せんとするも、アシマリのみずタイプの技では特性で強化される始末であった。
- シロデスナの全身を氷漬けにして左頭の窓を技で破ることでサトシ達は脱出に成功。最後にサトシ達が無造作に刺したスコップは一度頭の中に吸収され、上を向く形で頭の上に出てきて回転を始めた。こうしてスコップを返却してもらったシロデスナは機嫌を直し、去って行った……
- が、その日の夕方、信じられない程の大きさとなって現れ、ポケモン研究所ごとサトシ達を丸飲みするところで話が終了する。正に前話とは真逆のみんなのトラウマである。
- ただし、BSJAPANなどのテレビ東京系列の地上波による同時ネットではない遅れネットの場合は地上波と違い本編の最後て研究所を丸飲みしてポケもんだいの後のおまけで部屋の中に入った砂の掃除をしていた。
その他
SM | 46話 |
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余談
別世界の電脳世界の住人に似ているという意見が時折挙がっていたりする。こちらも水属性攻撃を当てると固まって攻撃のチャンスが生まれる。
同じく別世界のとある神に似ているという話も。こちらも最近水属性攻撃を受けるほど防御が上がる能力を得ている。
関連イラスト
関連タグ
ポケモン ポケモン一覧 ポケモンSM
ゴーストタイプ じめんタイプ 城 砂
769スナバァ→770シロデスナ→771ナマコブシ