基礎データ
全国図鑑 | No.0961 |
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パルデア図鑑 | No.289 |
ローマ字表記 | Umitrio |
ぶんるい | あなごポケモン |
タイプ | みず |
たかさ | 1.2m |
おもさ | 5.4kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
とくせい | ぬめぬめ/びびり/すながくれ(隠れ特性) |
タマゴグループ | すいちゅう3 |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
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日本語 | ウミトリオ | 海+トリオ+ダグトリオ |
英語・スペイン語・イタリア語 | Wugtrio | Wiglett(ウミディグダ)+Dugtrio(ダグトリオ) |
ドイツ語 | Schligdri | Schlick(シルト、沈泥)+Digdri(ダグトリオ) |
フランス語 | Triopikeau | Triopikeur(ダグトリオ)+eau(水) |
韓国語 | 바닥트리오 | 바다(海)+닥트리오(ダグトリオ) |
中国語 | 三海地鼠 | 三地鼠(ダグトリオ)+海 |
進化
ウミディグダ→ウミトリオ(Lv.26)
概要
ウミディグダの進化系。進化前共々、初めて名前に「ウミ」のつくポケモン。
ダグトリオ同様三体セットとなり、このせいで学術上でも彼らのリージョンフォームと考えられていた時期があったが、実際は進化前から変わらず全く別種のポケモンである。
また、肌と鼻のカラーリングも逆転し、赤地に白鼻の配色はかなり目立つ。
常に巣である岩の隙間に下半身を突っ込んで離れず、そこから三つの柔軟な体をにゅっと伸ばす事で周りの状況に対応する等、生態としてはカメテテに近い。
連れ歩きの際は、なんと全身を岩に引っ込めた状態でスライド移動する程。
設定からして水棲のポケモンであり、ポケカでも海中で生活する姿が描かれているが、この性質上水タイプの魚なのに水上を連れ歩いても泳がず、他の泳げないポケモン同様に浮き袋の上である。
ではシンクロマシンを使えばどうなのかと言えば、やはり溺れた扱いとなって引き上げられる。この特徴は進化前も同じである。
性格も臆病なウミディグダから一転、見た目によらぬ獰猛なものとなり、細長い体で獲物に絡みつき締め上げ、そのまま巣穴に引きずりこんでしまうという。
ウミディグダのチンアナゴと違って、分類通りのアナゴに近い性質になっている。
なお進化するとしっかり大きく重く成長するダグトリオとは違い、高さはウミディグダと変わらず重さも丁度3倍である。ますます3匹集まっただけとか言ってはいけない。
中国名もダグトリオが「三地鼠」なためか、アナゴなのに「三海地鼠」と表記される。
色違いは群青のボディにオレンジの鼻となっており、鼻だけが青かったダグトリオの色違いをちょうど反転させた形となる。
ゲームにおける特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
35 | 100 | 50 | 50 | 70 | 120 | 425 |
別種にもかかわらず、種族値はダグトリオと同じ。
素早さと攻撃こそ高いがそれ以外は壊滅的。典型的高速物理アタッカーである。
通常特性はぬめぬめ・びびりと耐久が低いウミディグダと相性が悪く、隠れ特性もすながくれと砂パが衰退気味の現環境では微妙な特性。せめてダグトリオと同じありじごくであれば良かったのだが。
因みに通常特性二種が隠れ特性に多い特性と隠れ特性限定だったのに対して、隠れ特性が通常特性に多い特性という珍しいポケモンでもある。
みずタイプだが泳がない&岩から動かない性質上あまり技のレパートリーは多くない。
専用技の「トリプルダイブ」はきあいのタスキや「みがわり」の貫通を狙える3連続攻撃だが、威力は全ヒットしてもアクアテールと同じとそこまで高い訳では無く、強制3連続攻撃であるため相手の特性がさめはだだったり、ゴツゴツメットを持っていると逆にデメリットと化してしまう。
一応「おうじゃのしるし」が乗るので持たせれば「たきのぼり」よりほんのちょっとだけ高い確率で相手を怯ませる事ができる……のだが、ひるませられなかったらどうなるかはお察し。
ダブルバトルではシロデスナと組んでみずがためを発動させ1ターンで防御を最大まで強化するという戦法もあるが、ハマれば強力なものの特殊技で容易に突破できる上、その為だけに1枠をウミトリオで埋めてしまう時点で有用とはあまり言い難い。そもそもシロデスナの素早さを考慮するとトリックルームが欲しくなるため、無駄に素早いウミトリオはむしろ邪魔まである。
他の水技の選択肢は命中安定のアクアブレイクや先制攻撃の「アクアジェット」、相手の攻撃を下げる「ひやみず」あたり。ちなみに高い素早さと相性の良い「たきのぼり」は覚えない。
ならばサブウェポン……と言いたいところだがこれまた狭い。
使えるのは実質的にノーマル技、じめん技(「あなをほる」「じならし」「じだんだ」)、あく技(「ふいうち」「じごくづき」「イカサマ」)のみ。特にダグトリオが使えた「じしん」を覚えられないことから、タイプ一致を抜きにして威力100を超える物理技が「ギガインパクト」のみという有様。
みずタイプらしく「れいとうビーム」や「ふぶき」といったこおり技は覚えるが、その全てが特殊技であり物理型のウミディグダとは相性が悪いのが悔やまれる。
さらに「いのちがけ」も覚えるがHP種族値35。全振りして無振り70族すら落とせない。それどころかガバイト(ガブリアスじゃないよ!)に耐えられる。
最後の頼みの変化技も「おきみやげ」や天候技くらい。
場作り性能も低くどうしようもない。
ダグトリオのように「ステルスロック」を覚えていれば起点役になれたかもしれないが…。
単水タイプでは種族値で特防以外全て勝るカマスジョーどころか、条件下で伝説ポケモン級の種族値になるイルカマンがいるのが逆風。
また唯一高めの素早さもドラパルトやマスカーニャ等環境に多く居るポケモンを抜くことが出来ない微妙なラインで、特にドラパルトは「ドラゴンアロー」でタスキを貫通されるため天敵。
耐久力がきあいのタスキ必須レベルにもかかわらず、攻撃を受ける事を前提とした特性しかないのも厳しい所。
結局パワーも耐久も大したことがないと言わざるをえないダグトリオが戦えていた最大の理由が「ありじごく」による「今この場の有利なポケモンを絶対に逃さず仕留める」という点に集約しており、それがないウミトリオ(とアローラダグトリオ)は単にパワーも耐久もないちょっと早いだけのポケモンと化してしまっているのが現状。
こういった理由から、現環境下では活躍できていないどころか、第9世代の新ポケモンの中では合計種族値が下のワナイダーやイキリンコを差し置きパルデア最弱と言われてしまっている。はっきり言ってラブカスやコロトックの方がまだマシとまで言われている。
にもかかわらず「碧の仮面」では新対応わざマシンゼロと言うあまりにもあんまりな仕打ちを受けてしまっている。彼らに未来はあるのだろうか……。
なお、倒すと素早さの努力値を2つも獲得できるが、フィールドに出現する数はウミディグダよりずっと少ないので稼ぎには向かない。
設定でも魚型ポケモンとして扱われているのだが、タマゴグループはすいちゅう3。
化石ポケモンや節足動物、刺胞動物、棘皮動物がモチーフのポケモンが属するカテゴリーであり、魚モチーフはウミディグダ族くらいである。
使用トレーナー
アニメ版
アニポケ・第8シリーズ
- ハイダイのウミトリオ
関連イラスト
関連タグ
0960.ウミディグダ→0961.ウミトリオ→0962.オトシドリ
ダグトリオ:他人の空似
オプト:こちらも一つの棲家に三体が同居している。