基礎データ
全国図鑑 | No.0993 |
---|---|
パルデア図鑑 | No.385 |
ローマ字表記 | Tetsunokoube |
ぶんるい | パラドックスポケモン |
タイプ | あく/ひこう |
高さ | 1.3m |
重さ | 111.0kg |
せいべつ | 不明 |
とくせい | クォークチャージ |
タマゴグループ | タマゴみはっけん |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | テツノコウベ | 鉄の首(こうべ) |
英語 | Iron Jugulis | iron(鉄の)+jugulum(咽喉部、首) |
ドイツ語 | Eisenhals | Eisen(鉄)+Hals(首) |
スペイン語 | Ferrocuello | ferro-(鉄の)+cuello(首) |
フランス語 | Têtes-de-Fer | tête(頭)+de fer(鉄製の) |
イタリア語 | Colloferreo | collo(首)+ferreo(鉄の) |
韓国語 | 무쇠머리 | 무쇠(鋳鉄)+머리(頭) |
中国語(簡体字) | 铁脖颈 | 铁(鉄)+脖颈(首) |
中国語(繁体字) | 鐵脖頸 | 鐵(鉄)+脖頸(首) |
概要
ポケットモンスター 第9世代『スカーレット・バイオレット』から登場した、サザンドラに酷似した特徴を持つパラドックスポケモン。
名前の由来は『鉄の首』で、ある意味では仮称に近い。古い書物にテツノコウベというこのポケモンに酷似した物体が記載されていたらしく、関連が疑われている。
サザンドラをロボット化したような姿をしており(スーパーポケモンスクランブル版に近い)、原種のサザンドラに入っているマゼンタの部位が未来のパラドックスポケモン共通の発光体で、三つの頭部も下顎以外の全てが丸々ディスプレイとなっている。
頭部の青い表皮すらディスプレイの発光色で再現されているため、フィールド上で眠るなどして発光部位が消灯すると、真っ黒いのっぺらぼうと化す。
未来種の中では元ネタとの外見的な差異がかなり少ないものの、実は両腕の頭部は胴体と直に繋がっておらず、やろうと思えばロケットパンチの要領で高速射出することが可能。
気質もサザンドラの凶暴性と機械の冷酷さを併せ持っており、標的にした物に向けて高エネルギーを放射し、徹底的に破壊し尽くす。
一方で顔面がディスプレイになったことから原種よりも表情は豊かになっており、ピクニックでは中央だけでなく両腕の頭部の笑顔も拝むことができる。
『月刊オーカルチャー』では、ロボットに恋したサザンドラのハイブリッドではないか?と言う荒唐無稽な説が語られているが、知能は高くても破壊しか考えていないサザンドラが果たしてロボットに恋をする事はあるのだろうか?
生物と機械生命体がどうやって子孫を残すかについては現代に一応の回答があるものの、ここに至るまでの過程には謎が尽きない。
トレーナー戦では真ん中の首が大きく動く。野生のポケモンの時は首は動かない。
色違い
色違いは身体がシルバーになる。
ゲームでの特徴
他のみらいのすがた同様に『バイオレット』限定で、エリアゼロに出現する。
ほとんどのパラドックスポケモンは『ザ・ホームウェイ』をクリアした後から野生出現するようになるが、テツノコウベはテツノツツミと並んで最初に訪れた時から野生で出現する。
洞窟判定のエリアでしか出会えないが、実は第一観測ユニットと第二観測ユニットの中間にある長い坂道の途中に小さな横穴(じしんのわざマシンが落ちている)があり、ここにも出現判定があるため、運次第ではテツノツツミと最初に出会うイベントよりも前に戦うことができる。
普通に進めてもこの後深部で出会えるので大きなメリットはないが、既にメカっぽさ満点の怪しいポケモンと主人公が目の前で戦って(あまつさえ捕まえて)いるのにテツノツツミ戦で仲間たちが改めて驚くという少々シュールな光景を見ることができる。
『スカーレット』でもハバタクカミで同じことが可能だが、あちらは夜でなければ出現してすぐ消えてしまう特徴があるため、こちらよりも偶然遭遇できる可能性は低くなっている。
また設定に反し、いざエリアゼロの野生個体に近づいてみてもじっと見つめてくるのみで襲ってくる気配が全く見られない。こちらを敵とは認識していないのだろうか?
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
テツノコウベ | 94 | 80 | 86 | 122 | 80 | 108 | 570 |
サザンドラ | 92 | 105 | 90 | 125 | 90 | 98 | 600 |
パラドックスポケモンは片方のタイプが原種から変更されるのが特徴だが、本種が失ったのはなんとドラゴンタイプ。代わりにひこうタイプに変更されており、通算5種類目のあく・ひこう複合に。
原種より素早さが上がった代わりに全体的に種族値が微減、攻撃は大幅に下がり両刀向けから高速特殊アタッカーらしい性能になった。
こおりとフェアリーが弱点(フェアリーについてはタイプ変更により2倍弱点になっている)で、じめんが無効(原種は特性ふゆうにより)という点は相変わらずだが、タイプ変更に伴い、いわとでんきも弱点となっている。
習得技はサザンドラにかなり近い構成になっているが、ひこうタイプになった事により新たにぼうふうやエアスラッシュを習得可能になっている。火力と命中どちらを取るかはお好みで。
タイプ一致技+だいちのちからでほぼ全てのポケモンに等倍以上が取れるなど、攻撃範囲には非常に優れていると言っていい。
一方ドラゴンではなくなった為りゅうせいぐんを覚えられなくなっており、特攻の微減もあって最大火力に関しては下がってしまっている。
また、サザンドラと違いわるだくみやステルスロック・てだすけ等小技を覚えられない為どうしても殴り合いに終始しやすい。特にわるだくみが無いのは痛い。
特性で特攻を上げようにも、その場合は最速を諦めなければならないのが悩み。
総じて弱点をある程度克服した代わりに、サザンドラ元来の強みを削られてしまったポケモンといえる。
なお、クォークチャージの発動条件の一つであるエレキフィールドは、自身が影響を受けなくても、あくまで場がエレキフィールドであれば有効となる。
エレキフィールドによるでんきタイプ強化の効果は受けられないが、テツノコウベが覚えるでんき技は(確率で特攻が上がるが)威力の低いチャージビームのみなのであまり気にならないだろう。
寧ろもう一つの効果であるねむり状態無効の効果を受けられないのが痛いか。
但し、威力の上がったでんきタイプの技を相手に使われる可能性もある為、対戦でクォークチャージを発動したいのあればブーストエナジーを持たせるのが無難だろう。
第9世代での対戦における活躍は芳しくないが、仮に前世代の対戦環境に存在したらむしろトップクラスの活躍を収めていた可能性が高い。その理由としてダイマックスとの相性の良さが挙げられ、自身の素早さを上げる「ダイジェット」と相手の特防を下げる「ダイアーク」をタイプ一致で打てる点が、高速特殊アタッカーのテツノコウベと噛み合っており、さながらイベルタルのような立ち回りが可能。イベルタルには無い地面打点があるのも地味に嬉しい。登場するタイミングが3年遅かったことが悔やまれる。
レギュレーションGダブルでは「バークアウト」「あまごい」「おいかぜ」などで起点を作る型として使われる。勿論ミライドンの「ハドロンエンジン」と組み合わせても強い。ランクバトルシーズン18最終10位にこれを使ったパーティが残ったほか、JCS2024ベスト8の実績も残っている。
使用トレーナー
余談
こちらは原種の名前が「頭」に関連したもので統一されており、みらいのすがたの中でも原種に忠実なネーミングと言える。
関連イラスト
関連タグ
図鑑番号順
0992.テツノカイナ→0993.テツノコウベ→0994.テツノドクガ
同複合タイプ
関連ポケモン・グループタグ等
グループ | パラドックスポケモン みらいのすがた 性別不明ポケモン 多頭ポケモン |
---|---|
先祖? | モノズ ジヘッド サザンドラ |
対 | ハバタクカミ |
パラドックス | テツノイバラ・トドロクツキ:600族がモデルのパラドックスポケモン。 |
他 | |
アクジキング | サザンドラとの関連を疑われている繋がり。尤も公式でサザンドラとの酷似を指摘されているテツノコウベと異なり、こちらはタイプと食欲旺盛な点以外の共通要素はほぼ無い。 |
その他
メカキングギドラ | 未来世界出身の多頭怪獣だが、こちらはあくまでもサイボーグである。 |