「バ・ビラ・ブビラ!」
基礎データ
全国図鑑 | No.0995 |
---|---|
パルデア図鑑 | No.398 |
ローマ字表記 | Tetsunoibara |
ぶんるい | パラドックスポケモン |
タイプ | いわ/でんき |
高さ | 1.6m |
重さ | 303.0kg |
せいべつ | 不明 |
とくせい | クォークチャージ |
タマゴグループ | タマゴみはっけん |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | テツノイバラ | 鉄の棘・茨(いばら、とげのある低木の総称) |
英語 | Iron Thorns | iron(鉄の)+thorn(とげ) |
ドイツ語 | Eisendorn | Eisen(鉄)+Dorn(とげ) |
スペイン語 | Ferropúas | ferro-(鉄の)+púas(とげ) |
フランス語 | Épine-de-Fer | épine(とげ)+de fer(鉄製の) |
イタリア語 | Spineferree | spine(とげ)+ferreo(鉄の) |
韓国語 | 무쇠가시 | 무쇠(鋳鉄)+가시(とげ) |
中国語(簡体字) | 铁荆棘 | 铁(鉄)+荆棘(とげのある低木) |
中国語(繁体字) | 鐵荊棘 | 鐵(鉄)+荊棘(とげのある低木) |
概要
ポケットモンスター 第9世代『スカーレット・バイオレット』に登場したバンギラスのみらいのすがたと推測されているパラドックスポケモン。
名前の由来はまんま「鉄の茨」からで、ある意味では仮称に近い。他のパラドックスポケモン同様、ある探検記に記述があった同名の物体に酷似する特徴があるという内容か、月刊オーカルチャーの目撃談を転載した内容しかポケモン図鑑には記載されない。
ポケウッドに登場したメカバンギラスとはまた違った方向性でバンギラスをそのままロボットにしたような外見で、身体の至る穴からエネルギーが黄緑色に発光している。
普段は背中に何も無いが、戦闘や興奮状態の時にエネルギーが突出する事で、現代のバンギラスのようなトゲ付きの背びれのようなものが形成される。
「月刊オーカルチャー」での目撃談によると、極めて冷徹な性質を持つとともに無駄な争いを好まない高い知能を持っているらしく、その性質から10億年後のバンギラスではないかとも推測されていた模様。
色違い
色違いは全身白銀になり、発光色が良く映える。
ゲームでの特徴
『バイオレット版』限定で、ゼロラボでの最終決戦で初登場。本編クリア後エリアゼロ内に出現し捕獲できるようになる。主なポイントは砂利が露出している坂道付近。
DLC『ゼロの秘宝・藍の円盤』では、シナリオ終盤においてステラテラスタイプを持つ一体とバトルする事となる。なおこの個体を捕まえる事は出来ない。
リーグ部の模様替えでは、件のメカバンギラスと共演可能。
性能
名前 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
テツノイバラ | 100 | 134 | 110 | 70 | 84 | 72 | 570 |
バンギラス | 100 | 134 | 110 | 95 | 100 | 61 | 600 |
上記の異名からしてくさタイプを彷彿とさせるが、実際はバンギラスのあくタイプがでんきタイプに変わり、アローラゴローニャ以来のいわ・でんき複合に。
名前で初見のユーザーに草と誤認させる岩タイプという点は、現代のウソッキーと同じ。
小柄な体躯に違わず、バンギラスより若干素早さが上がった代わりに、特攻・特防が下がった。
その分、バンギラスの多彩な習得技に加え、新たにワイルドボルトや棘でも飛ばすのかミサイルばりなどを習得できるようになった。
一方でみず攻撃技であるなみのり、ハイドロポンプは覚えられなくなっている。あまごいは覚えるが、下がった特攻ではかみなりを撃つメリットにも乏しいため、基本は物理アタッカーとしての運用になるだろう。
弱点こそ減っているが耐性も少なくなっており、メジャーどころであるじめんタイプが4倍弱点となる。更にバンギラスの最大の強みでもあったすなおこしも無いため、バンギラスのような特殊受けやタスキ潰しとしての運用は難しい。
そのうえ物理電気の宿命として、一致技は自傷リスクのあるワイルドボルトかサンダーダイブに頼らざるを得ず、数値以上に硬いバンギラスに対して数値以上に脆い。
原種と組ませるとすなおこしで特防を上げてもらえるが自慢の特防が下がったマイナスはかなり痛い。
持ち物を持たせるならシュカのみかふうせんにすると良い。テラスタル頼みのアタッカーならばとつげきチョッキで特防を補うのも良いだろう。
パラドックスポケモンの中では正直強みに乏しく、なんと使用可能になったシーズン3以降シーズン5のシングルを除いたほぼ全てのシーズンでパラドックスポケモン使用率最下位を記録してしまっている。
テラスタイプは耐性面の相性の良いむしタイプや、4倍弱点のじめんタイプを無効化できるひこうタイプが主流。
特にシングルではむしタイプが半数以上を占めており、むしタイプの攻撃わざとしてミサイルばりを覚える点、およびメインウェポンとしてロックブラストを採用できる点から、もちものはいかさまダイスが最も多い。しかしながらむしタイプは一貫性が低いので、あまり汎用的な型とは言えない。
またりゅうのまいを覚えるのは強みだが、素早さ種族値が絶妙に微妙であり、1回使ってもトップメタであるハバタクカミやテツノツツミをギリギリ抜くことができない(共に最速想定)。
総括すると、色々と中途半端である為積み技が欲しい+そのためのサポートも欲しい+テラスタルを切らなければいけない+そこまでやって汎用性もないと言う至るところからテツノイバラを活躍させるパーティ構成にしなければいけないと言うのが伸びない最大の要因だろう。
何より本作はアカツキガチグマをはじめ、素では4倍弱点である地面タイプが台頭しているのも向かい風となっている。
これに関してはテツノイバラに限らず電気タイプ全般の問題ではあるのだが。
なお、サンダーの技をことごとく半減以下に抑え有効打もある事から、対サンダーにはめっぽう強い。
しかし、第9世代のサンダーは前の世代ほど暴れられる土台がなく少し空回りしてしまっている。それどころか逆に動きやすくなったガラル種に蹴り砕かれるか突き飛ばされかねなくなっている。
故に「生まれるのがひと世代遅かった」と言われる事も。テツノイバラは泣いていい。
ちなみに、タイプ一致技の強化とクォークチャージによるステータスの底上げが出来ることから、エレキフィールドとの相性はテツノカイナと並んで最も良い。
テツノイバラを使うのであればこの特徴を活かして構築を組んでいくと良いだろう。イバラよりも更に攻撃力の高いテツノカイナも同じ恩恵を受けるものの、イバラはりゅうのまいを、カイナははらだいこを習得する為役割範囲的には異なる。
使用トレーナー
余談
バンギラスとでんきタイプの組み合わせは『雷震!バンギラスex』に収録された『バンギラスex』(δ-デルタ種)が先んじている。このバンギラスは「エレマーク」で雷震マーカーを付与した相手に「らいしん」でワンパンするという恐ろしい性能を持っていた。尤も、テツノイバラにはそうした技はないのだが…。
バンギラスのネタ的にテツノイバラに対してメカゴジラを連想した人も多い。
通常色だとあくまで「連想した人も多い」レベルなのだが、色違い個体になると発光部以外が銀色で統一され、「メカゴジラを意識したカラーリングではないか?」と邪推されても仕方ないレベルで似てくる。
ちなみにテツノイバラは「れいとうビームとふぶきの習得」が可能となっているので、この個体の再現も可能となっている(しかも同じ物理型)。
関連イラスト
関連タグ
図鑑番号順
0994.テツノドクガ→0995.テツノイバラ→0996.セビエ
同複合タイプ
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