テツノイバラ
てつのいばら
「バ・ビラ・ブビラ!」
ポケットモンスター 第9世代『スカーレット・バイオレット』に登場したバンギラスのみらいのすがたと推測されているパラドックスポケモン。
名前の由来はまんま「鉄の茨」からで、ある意味では仮称に近い。他のパラドックスポケモン同様、ある探検記に記述があった同名の物体に酷似する特徴があるという内容か、月刊オーカルチャーの目撃談を転載した内容しかポケモン図鑑には記載されない。
ポケウッドに登場したメカバンギラスとはまた違った方向性でバンギラスをそのままロボットにしたような外見で、身体の至る穴からエネルギーが黄緑色に発光している。
普段は背中に何も無いが、戦闘や興奮状態の時にエネルギーが突出する事で、現代のバンギラスのようなトゲ付きの背びれのようなものが形成される。
「月刊オーカルチャー」での目撃談によると、極めて冷徹な性質を持つとともに無駄な争いを好まない高い知能を持っているらしく、その性質から10億年後のバンギラスではないかとも推測されていた模様。
『バイオレット版』限定で、ゼロラボでの最終決戦で初登場。本編クリア後エリアゼロ内に出現し捕獲できるようになる。主なポイントは砂利が露出している坂道付近。
DLC『ゼロの秘宝・藍の円盤』では、シナリオ終盤においてステラテラスタイプを持つ一体とバトルする事となる。なおこの個体を捕まえる事は出来ない。
リーグ部の模様替えでは、件のメカバンギラスと共演可能。
名前 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
テツノイバラ | 100 | 134 | 110 | 70 | 84 | 72 | 570 |
バンギラス | 100 | 134 | 110 | 95 | 100 | 61 | 600 |
上記の異名からしてくさタイプを彷彿とさせるが、実際はバンギラスのあくタイプがでんきタイプに変わり、アローラゴローニャ以来のいわ・でんき複合に。
名前で初見のユーザーに草と誤認させる岩タイプという点は、現代のウソッキーと同じ。
小柄な体躯に違わず、バンギラスより若干素早さが上がった代わりに、特攻・特防が下がった。
合計値が30が減っているが、無駄だったとくこうが減った分実質値が25増え、低かったすばやさが11上がってしまった(70そこそこでは結局S振りできないため有効な種族値とは言い難い)ため、全体としては16の減少と見積もることができる。とくぼうがその分減った形となっている…のだが、実際のバンギラスはすなおこし内蔵によりとくぼうの種族値が160(無振り時)あるに等しいため、減少幅は実に76。かなり深刻な強度低下を起こしているのである。この点はイバラの大きな弱点となっている。
また、バンギラスの多彩な習得技に加え、新たにワイルドボルトや棘でも飛ばすのかミサイルばりなどを習得できるようになった。
一方でみず攻撃技であるなみのり、ハイドロポンプは覚えられなくなっている。あまごいは覚えるが、下がった特攻ではかみなりを撃つメリットにも乏しいため、基本は物理アタッカーとしての運用になるだろう。
弱点こそ減っているが耐性も少なくなっており、特にメジャーどころであるじめんタイプが4倍弱点となるのが深刻。上述の通り素早さ70ちょいでは結局殆どのポケモンに上を取られるため被弾も避けられず、更に上述の通りバンギラスの最大の強みでもあったすなおこしも無いため、バンギラスのような特殊受けやタスキ潰しも難しい。
そのうえ物理電気の宿命として、一致技は自傷リスクのあるワイルドボルトかサンダーダイブに頼らざるを得ず、数値以上に硬いバンギラスに対して数値以上に脆い。
原種と組ませるとすなおこしで特防を上げてもらえるが当然ながら原種が暴れればよく、コンボになり得ない。でんきタイプを持っているため、エレキフィールド起動役との相性も悪い(エレキフィールドはたいていでんきタイプなので被る)
ただし、タイプ一致技の強化とクォークチャージによるステータスの底上げが出来ることから、エレキフィールドそのものとの相性は良い。
もしテツノイバラを使うのであればこの特徴を活かして構築を組んでいくと良い…のだが、イバラよりも更に攻撃力の高いテツノカイナが同じ恩恵を受けるのが苦しい。先方ははらだいこと、それと相性が良いドレインパンチを覚え、地面も2倍、数値効率も向こうのほうが高く実質値で言えば40も高い。
またパラドックスでは珍しくりゅうのまいを覚えるのは強みだが、最速1舞でもミラコラに1足りない。勿論同速+ブーストのハバカミには2舞しないと追いつけない。ちなみに、面白いことに無補正1舞で最速1舞バンギラスと同値となる。
また、積み技のユーザーとしては地面4倍がやはり大きなネック。不一致じしんでも元が高火力なので受けられないケースが多い。
結局パラドックスポケモンの中では強みに乏しく、なんと使用可能になったシーズン3以降シーズン5のシングルを除いたほぼ全てのシーズンでパラドックスポケモン使用率最下位を記録してしまっている。
何より本作はアカツキガチグマをはじめ、素では4倍弱点である地面タイプが台頭しているのも向かい風となっている。
これに関してはテツノイバラに限らず電気タイプ全般の問題ではあるのだが、それでも4倍かどうかは大きい。
テラスタイプは耐性面の相性の良いむしタイプや、4倍弱点のじめんタイプを無効化できるひこうタイプが主流。
特にシングルではむしタイプが半数以上を占めており、むしタイプの攻撃わざとしてミサイルばりを覚える点、およびメインウェポンとしてロックブラストを採用できる点から、もちものはいかさまダイスが最も多い。しかしながらむしタイプは一貫性が低いので、あまり汎用的な型とは言えない。
なお、サンダーの技をことごとく半減以下に抑え有効打もある事から、対サンダーにはめっぽう強い…がピンポイント過ぎる。
しかし、第9世代のサンダーは前の世代ほど暴れられる土台がなく少し空回りしてしまっている。それどころか逆に動きやすくなったガラル種に蹴り砕かれるか突き飛ばされかねなくなっている。
故に「生まれるのがひと世代遅かった」と言われる事も。テツノイバラは泣いていい。
バンギラスとでんきタイプの組み合わせは『雷震!バンギラスex』に収録された『バンギラスex』(δ-デルタ種)が先んじている。このバンギラスは「エレマーク」で雷震マーカーを付与した相手に「らいしん」でワンパンするという恐ろしい性能を持っていた。尤も、テツノイバラにはそうした技はないのだが…。
バンギラスのネタ的にテツノイバラに対してメカゴジラを連想した人も多い。
通常色だとあくまで「連想した人も多い」レベルなのだが、色違い個体になると発光部以外が銀色で統一され、「メカゴジラを意識したカラーリングではないか?」と邪推されても仕方ないレベルで似てくる。
ちなみにテツノイバラは「れいとうビームとふぶきの習得」が可能となっているので、この個体の再現も可能となっている(しかも同じ物理型)。
関連記事
親記事
兄弟記事
コメント
pixivに投稿されたイラスト
すべて見るpixivに投稿された小説
すべて見る- エルサナブジン未来現代戦争
10話 作戦実行そして…
前回未来軍最高幹部テツノイバラとソウブレイズとグレンアルマがぶつかり合う (ネタバレはしませんがショッキング描写があります)1,605文字pixiv小説作品