ポケモン以外のサンダーは当該記事を参照。
基礎データ
全国図鑑 | No.0145 |
---|---|
カントー図鑑 | No.145 |
ジョウト図鑑(GSC) | No.236 |
ジョウト図鑑(HGSS) | No.241 |
コーストカロス図鑑 | No.152 |
カンムリ雪原図鑑 | No.203 |
ローマ字表記 | Thunder |
分類 | でんげきポケモン |
タイプ | でんき/ひこう |
高さ | 1.6m |
重さ | 52.6kg |
性別 | 不明 |
特性 | プレッシャー |
隠れ特性 | ひらいしん(第5世代)/せいでんき(第6世代以降) |
タマゴグループ | タマゴみはっけん |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | サンダー | thunder(英語で雷) |
英語 | Zapdos | zap(電撃)+dos(スペイン語で2) |
フランス語・スペイン語・イタリア語・ドイツ語 | Electhor | électricité(電気)+Thor(トール) |
韓国語 | 썬더 | 日本語名の音写 |
中国語(簡体字) | 闪电鸟 | 闪电(shǎndiàn、稲妻)+鸟(niǎo、鳥) |
中国語(繁体字) | 閃電鳥 | 閃電(shǎndiàn、稲妻)+鳥(niǎo) |
ヒンズー語 | ज़ॅपडोस | 英語名の音写 |
ロシア語 | Запдос | 英語名の音写 |
タイ語 | ธันเดอร์ | 日本語名の音写 |
リージョンフォーム
ポケモン剣盾のDLC『冠の雪原』から登場する、ガラル地方の環境に応じて姿を変えたサンダーのガラルのすがた。
他2匹同様、リージョンフォームの中では少々事情が異なる存在。
詳細はガラルサンダーを参照。
概要
初代『ポケットモンスター 赤・緑』から登場するファイヤー・フリーザーに並ぶ伝説の三鳥の一匹である。
鮮やかな黄色をした大きな鋭い羽を持つ伝説の鳥ポケモン。ところどころに黒のアクセントが見られ、嘴も長く鋭く、その全身は稲妻や電気が迸る様のように見える。
普段は雷雲の中に住んでおり、それが真っ二つに割れて巨大な稲妻が落ちるときに姿を現す。また、雷に打たれると力が溢れるといわれている。
翼を羽ばたかせる度に雷を落とし、夏の嵐を巻き起こす。
モデルは北米で伝説とされている、雷雨を起こすと呼ばれた巨大な雷の精霊「サンダーバード」。
英語名は擬音語である“zap”(稲妻などの表現に使われる)とスペイン語で2を意味する“dos”から取られている。
ゲームでの特徴
三鳥はサンダー→ファイヤー→フリーザー→サンダー…とサイクルが出来上がるように弱点タイプが設定されているが、サンダーの場合は電気がメインであるため、サンダーは唯一他の2体に有利を取れる(※)。ただし、ファイヤーの攻撃はサンダーに対しては等倍となるため、ファイヤーを起点とした逆向きのサイクルは成立しない。(※)なお、このサイクルが成立するのは三鳥が共通して飛行を持っているお陰であり、サンダーのメインである電気ではそれぞれのメインタイプに有利を取れない。
ファイヤーは初代の時点でリザードンとタイプが被り、フリーザーは第2世代でデリバード登場に伴い、被った中でサンダーは第4世代まで唯一無二の電気・飛行であったのであるが、第5世代以降で増え、最新作時点で6組と希少性が下がり現在ではフリーザーの複合タイプの希少性が高まっている(ファイヤーも第2世代でホウオウが追加し、第6世代以降で新たな一般ポケも追加されてこちらも希少性がやや低め)。
初代
むじんはつでんしょ奥で主人であるかのように待ち構えている。Lv.50。
金・銀・クリスタル
出現せず。
ルビー・サファイア・エメラルド
出現せず。
ファイアレッド・リーフグリーン
こちらもリメイク前の初代同様。
ダイヤモンド・パール・プラチナ
『プラチナ』では、殿堂入り後にパルパークにいるオーキド博士と会話するとシンオウ地方で所謂徘徊型として登場する。Lv.60。
ハートゴールド・ソウルシルバー
リメイク前は登場しなかったが、本作において他2匹と共に再登場を果たす。
が、ふたご島のダンジョンが復活したフリーザーや居場所をシロガネ山に移したファイヤーと異なり、再稼働しダンジョンではなくなったカントー発電所入口横(10番道路)に突っ立っているという衝撃的な配置に。Lv.50。
そんな伝説ポケモンの威厳ゼロのサンダーは「リニューアルに伴い作業員に発電所から追い出された」「発電所に警備員又は職員として雇われた」ようにしか見えず「一線で戦うネタポケモン」という新たなキャラとして新デビューを果たした。
ブラック・ホワイト / ブラック2・ホワイト2
X・Y
最初にフォッコを選んだ場合のみ、殿堂入り後カロス地方を徘徊し、11回遭遇した後「海神の穴」で出会うことができる。そのため、カロス産は難易度が高い。Lv.70。
オメガルビー・アルファサファイア
出現せず
サン・ムーン / ウルトラサン・ウルトラムーン
『USUM』においてウルトラワープライドで赤いホールに入った先で出現する事がある。Lv60
Let's Go!ピカチュウ・イーブイ
ピカチュウ版リメイクに当たる「ピカブイ」では発電所がまだ無人であるため原作通り最奥部に登場。グラフィックの向上によりムービーが追加され、派手な電撃を主人公に見せ付けるなど伝説ポケモンとしての威厳が見れる。
また、殿堂入り後にリザードン・プテラ・カイリューの連れ歩きで上空を飛ぶのが解禁されると、レア枠で出現することがある。
ソード・シールド
DLC『冠の雪原』からダイマックスアドベンチャーで出現。また、カンムリ雪原にはガラルサンダーが登場したが…
ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール
『シャイニングパール』のみ「カントーのせきばん」を持ってハマナスパークの導きの部屋で使用するとランダムで出現する。Lv70
LEGENDSアルセウス
未登場。
スカーレット・バイオレット
シナリオクリア後にブルーベリー学園エントランスロビーに現れるおやつおやじからブルレク達成の報酬で「サンダーのおやつ」が貰え、パルデア地方・コサジの灯台に出現する。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1世代 | 90 | 90 | 85 | 125 | ※ | 100 | 490 |
第2世代から | 90 | 90 | 85 | 125 | 90 | 100 | 580 |
ガラル | 90 | 125 | 90 | 85 | 90 | 100 | 580 |
※第2世代以前の「特攻」・「特防」は「特殊」へ纏められていた。
電気・飛行複合のお陰で、電気が苦手なじめんタイプ、飛行が苦手な電気の2つの弱点を打ち消すことが出来、素早さこそはサンダースに劣るものの、特攻に長ける。また耐久も電気にしては高水準を誇る。技も多彩に揃っており、耐性・種族値・技に恵まれた強力なポケモンの1体といえる。
初代
他鳥ポケモンですら覚えるのが限られている「ドリルくちばし」を使える数少ないポケモンであり、さらにタイプ一致「10まんボルト」もわざマシンで覚えられたため、この時から技はかなり恵まれていた。
ニンテンドウカップ97全国大会本戦にも使用者がいるなど由緒正しきポケモンであったが、当時は「ふぶき」が抜群で通り、「10まんボルト」が等倍で入るということで、飛行が付いていることはほとんど足枷としかならなかった。
狭い技範囲、当時としては恵まれなかったタイプなどから、この世代の通常環境における電気枠としては、サンダース・マルマインに次ぐ3番手に甘んじていた。
第2世代
特殊が分離し、特攻が125、特防が90となった。また、今作から天候が登場したため、雨下での「かみなり」が必中となるという強化を受けた。また、氷弱体化、格闘・虫・草見直しの影響を受けて立場が良くなった。「めざめるパワー」獲得も強化点の1つであり、当時は「10まんボルト」と「めざめるパワー」(こおり)でレアコイル以外の全ポケモンに等倍以上を取ることができた。
とはいえ攻撃技のバリエーションはまだまだ乏しいため、「いばる」で相手に自傷ダメージを与えつつ「みがわり」を残してその後の展開に備える型も当時はポピュラーであった。もっとも、全国大会では「ほえる」で対策されたため、このコンボは簡単には決まらなかった。
当時流行していたガラガラの地面技を受けない電気として多彩な技を有するエレブーと共に環境でも良く採用されていた。公式大会から半年前の『64マリオスタジアム』放送で行われたマリスタカップでその強さが周知されたのが流行の始まりといわれる。公式大会ニンテンドウカップ2000でもトップメタに立ったが、VC版環境となると2匹で「だいばくはつ」してからトリのLv.55カビゴンに託すパーティに手を焼くようになり、「いわなだれ」バンギラスや「れいとうパンチ」フーディンが実機版第2世代展開期よりずっと増えたことで、若干評価が下がった。
ちなみに後年では状況再現によるめざ氷理想個体調達方法が確立され、2023年8月下旬にはVC版青での方法が公開された。ただし、トレーナーネームや出現するむじんはつでんしょでのオブジェクト回収とその後の挙動など取返しが付かない要素に左右されるため、状況再現ハードルは非常に高い。
第3世代
味方の「じしん」持ちと組合わせられる、ギャラドス対策となる電気枠という唯一性、元々の高スペックから、ダブルバトルで大活躍。ポケモンリーグ2005中学生以上の部では決勝進出者9人中6人が使用しており、同大会優勝メンバーに輝いた。
この世代ではガラガラの「ひらいしん」が反応しない「めざめパ(電気)」型、種々の耐久調整をパワーで粉砕する「ヤタピのみ」型など、メタゲームに合わせた高度な型が色々と開発された。
カイオーガ登場により「かみなり」が撃ちやすくなるという追風もあった。
この世代辺りまでは普通に飛行ウエポンとして「ドリルくちばし」が候補に挙がる位であった。
シングルではメタグロスに滅法強かった。主力技の内「コメットパンチ」は半減で「じしん」は無効、「だいばくはつ」は上からの「みがわり」で対処できたためである。抜群サブウエポンに関しても「れいとうパンチ」は当時は特殊型であり、「いわなだれ」も物理技とはいえ威力75で素早さの関係上原則ひるみは発動しなかったためどうということはなかった。
第4世代
第4世代以降覚えられる「はねやすめ」は体力回復と共に自身のタイプ相性を大きく変更し、相手の戦術を狂わせるテクニカルな技。電気の中では比較的耐久が高いサンダーとの相性は抜群に良い。「どくどく」との組合わせが第7世代まで有名であったが、『ポケモン剣盾』では没収されてしまった。
「ほうでん」もこの世代での獲得であり「みがわり」「ほうでん」耐久型というものも当時はシングルに一定数素材した。ダブルではガブリアスの「じしん」とサンダーの「ほうでん」でひたすら全体攻撃を撒き、互いに耐性で味方へのダメージを無効化するコンビがそれなりに使われた。
『プラチナ』以降覚えられる「ねっぷう」は受けに来るドリュウズやジバコイルなどに刺さる優秀なサブウェポンである。同じく『プラチナ』以降手に入れた「おいかぜ」は第5世代以降ダブルバトルで独自の地位を築く足掛かりとなっていた。だがこちらも『ポケモン剣盾』では没収の憂き目に遭う。
第5世代
同タイプが一気に3匹も増え、中でも同等の特攻と高い素早さを有するボルトロスは非常に強力な存在。ただし、あちらよりは耐久面では勝り、「はねやすめ」や「ねっぷう」などを含めた技の多彩さから十分に差別化は容易。
残り2匹のうちエモンガは、「アンコール」が固有技であるが種族値がやや低い。スピンロトムは似たような耐久があるもののすばやさが低く、特性もないに等しい。このことから、十分に住み分けが可能である。
しかし、BW2にて、フリーザーとファイヤーが強力なタイプ一致技「ぼうふう」を手に入れたのに対し、サンダーが入手したのはまさかの「でんじほう」。他の2匹と比べて元々あめとの相性が良い(「ぼうふう」は「かみなり」同様雨が降っていると必中となる)ため、バランス調整のために習得できないようにしたのであろうが、この謎の仕打ちに「最近のサンダーはネタに走っているのか」と囁かれた。
第6世代以降もフリーザーが「フリーズドライ」(XY)、ファイヤーが「もえつきる」(SM)といった強力な技を習得した一方、サンダーはそのままだと自身に恩恵が全くない「じばそうさ」(SM)しかまともな技をもらえなかった。哀れ。
第6世代
それでも第6世代まではややボルトロス(化身)の陰に隠れがちであったが、バンギラスやドリュウズを中核とする砂パ対策として採用されたりと、ボルトロスとはまた異なった役割で採用された。
シングルではメガガルーラがあまりに重かったため、HBに兎に角厚くした「ゴツゴツメット」耐久型が主流であった。
第7世代
化身ボルトロスの弱体化により今度はれいじゅうフォルムが環境へ出て来ることとなった。その為、アタッカーではなく、今世代で特に数を増やしたメガボーマンダ対策の耐久型としての運用が主となった。
ただし電気のせいか、実戦で使うとなるとどうしても「めざめパ」(特に氷)が欲しくなる場面が多くあった。この為厳選が結構大変で、特に性格の概念が導入され且つ特性「シンクロ」が無効であったため第3世代での厳選は困難を極めた。途中で色違いが出現してしまうともう。
そんな「めざめパ」も『ポケモン剣盾』では消滅し、厳選に悩まなくて良くなった……が、それは同時に地面への強力な対抗手段が失われたことを意味する。
しかし一方でUSUM期のダブルでは「おいかぜ」によるサポート性能や「ほえる」による対トリパ性能、「ねっぷう」「めざめるパワー(こおり)」でんきウエポンの範囲を活かし、トップメタとして活躍。
第8世代
そんな『ポケモン剣盾』では、遂にサンダーに念願の特殊飛行技「ぼうふう」が加わった。『BW2』悲劇から足掛け8年である。これにより天候あめ下で「かみなり」と「ぼうふう」をタイプ一致且つ必中で使える唯一の存在となった。また「ウェザーボール」も加わり、天候が変化している時に限り天候に応じた威力100のサブウェポンを放てるようになった。
また、地味な所で「かいでんぱ」を習得したことで特殊受けも強化されている。ただ、失った重要な技が結構多く、以前のような戦い方が出来ないのは残念なところ。
それでも「ぼうふう」習得は余りにも大きく、ダイマックスアタッカーが増えた他、隠れ特性「せいでんき」本格解禁に伴って耐久型も健在なため、型が読めず使用率は大幅増加。何とボルトロスやカプ・コケコを抜き、層が厚い電気準伝説の中でトップへ君臨。
その後も使用率をメキメキと伸ばし、何とシングルであのエースバーンやランドロス(れいじゅう)を抜いて1位に躍り出た。
また、サンダー大流行と相まってサンダーの苦手な相手の対処ができるウオノラゴンやナットレイが再度数を増やす等、環境に大きな風穴を開けた。
ダイマックス自体が居座り型に非常に有利なシステムなため、この世代ではHB「アッキのみ」型というUSUM期のサイクルを回すイメージを覆す型も環境に進出した。
長らく電気柱として対戦環境へ居座って来たサンダーであったが、流石にここまで使用率が伸びたことはないため、今が最盛期といえるであろう。
BDSP
大不遇時代突入(プレイヤー限定)。
一方BDSPでは何と特殊飛行技を一切覚えず、教え技もレコードもないので「ねっぷう」を覚えず、上記の通り剣盾で没収された「どくどく」「めざめるパワー」もそのまま覚えず、さらには隠れ特性限定であり「プレッシャー」を利用した戦法も不可能となる…などとんでもなく弱体化されてしまった。
一応「でんじは」「はねやすめ」「ボルトチェンジ」などで戦えなくはないものの、型によっては「ドリルくちばし」「とんぼがえり」「げんしのちから」が選択肢に入る始末であり、歴代最弱のサンダーといっても過言ではないであろう。第8世代であれだけ活躍していたとは思えない差である。
だが、内部データ的には使用出来るのかバトルタワーのNPCは普通に「ねっぷう」「ぼうふう」を覚えたサンダーを使って来る。これは少々意地が悪いかもしれない。
第9世代
ポケモンHOME連携に合わせ、同期やガラル種共々解禁。流石に強さの根幹といえるダイマックスがなくなったため、第8世代程のマルチな戦い方は出来なくなった。
技方面では「エアカッター」を再習得したものの、相変わらず「エアスラッシュ」を覚えてくれないため、飛行技は命中不安定「ぼうふう」へ任せることとなる。テラスタルとの相性は悪くはないのだが、素の耐性は優秀な部類なので切るタイミングが肝心。
また、「せいでんき」と「はねやすめ」を絡める耐久型は、「はねやすめ」のPPの低下という弱体化を受けている。今世代では耐久型が主流となっており、特にカイリューや同時期に解禁されたウーラオス(特に水)に強く「せいでんき」による負荷を掛けたり、環境ではびこる「じわれ」や「どくびし」を透かせるものの、「はねやすめ」のPPと相談した迅速なプレイングが必須となる。一方でアタッカーが必要ならば霊獣ボルトロスで良いため、競合は考えなくても良い。
テラスタルは優先的に切ることは少な目であるが、シーズン8現在は氷・電気・水が同等といったところ。後述の苦手寄りな対面であるハバタクカミ・テツノツツミ対策となる鋼も少数存在する。
ただ、苦手な相手も増えているのは事実。パオジアンには明確に不利であり、良く使われる「つららおとし」も非接触なので「せいでんき」も発動しない。ディンルーに対しても、向こうからの有効打も特にないが、こちらの電気技が通らず、他技を使っても高い特防で耐えられ、仕事をさせてしまう可能性があるので注意。
ハバタクカミにも特に打点もなく、テツノツツミには弱点も突けるが、こちらも返り討ちにされる可能性がある。
相変わらず強力なポケモンであることは間違いないが、今世代ではガラリと戦い方が変わったといって良い。故に使用率もシリーズ4に限ってもシーズン8で12位、シーズン9で20位、シーズン10で28位と、明らかに落ちている。
レギュレーションDではやはり、先述の通りゴツゴツメット耐久型が主流となっている。テラスタイプは耐性重視で連撃ウーラオスを見る為のみずや単純に弱点が少ないでんきが中心。他にも、耐久型が中心である事を逆手に取ったテラバースト(氷)採用のアタッカー型や、ウーラオスへの有利・不利を逆転できる「こだわりスカーフ」型も一定数見られる。
一方、命中率70%を素で振り回すのは流石に厳しいのか「ぼうふう」はシーズン8の時点で8割近くの採用率と、剣盾の頃と比べるとやや採用率が落ちている。
しかし次第に連撃ウーラオスの持ち物は「ゴツゴツメット」が無効になる「パンチグローブ」が主流となり、「ゴツゴツメット」耐久型が腐る場面が増えた。
シーズン10途中から加入したオーガポンは炎テラスタルによってサンダーの鋼や氷テラスタルを粉砕する上に、レギュレーションEで相性面で不利寄り且つパワーを受け切れないアカツキガチグマが登場し、さらに使用率は低迷。
ダイマックス廃止、新規インフレにより、そもそもの火力・耐久・速度が足りなくなったことが浮き彫りになっているといえる。
それでも、シーズン13にはハッサムに対するクッション兼味方のエースの連撃ウーラオスのサポートとして「せいでんき」を撒きつつ「アッキのみ」を発動して「バトンタッチ」する型が散見されるようになるなど、型開拓自体は進んでいる。
この世代で伸び悩んでいる理由としては、じめんの層が厚すぎることと、浮いているポケモンならテラスタルと相性の良いカイリューで十分なことが大きい。より大きいのはカイリューが目の上のたん瘤となっていることだろう。
その他
長らく隠れ特性が解禁されなかったが、2016年1月から7月にかけて行われた「ポケモンスクラップ」のキャンペーンで先行解禁され、その後初代のVCで捕まえたサンダーを第7世代に送ることでいつでも手に入れられるようになった。
サンダーの隠れ特性は「せいでんき」である。「はねやすめ」との相性が抜群に良い強力な特性である。
なお、『ポケモンXD』でゲット出来る個体は、「じんつうりき」「バトンタッチ」「きんぞくおん」という通常では覚えられない特別な技を覚えており、且つ厳選難易度が異常なまでに高いことで有名。
理由として、スナッチ出来る場所がラスボスなのでそこまで行くのに非常に時間が掛かること、ゲーム仕様上、スナッチしたポケモンはバトル勝利後でないと手持ちに入らず、勝利すればスタッフロール後に強制セーブとなってしまうこと、などがある。この上で「めざめるパワー」まで粘りたい場合、ポケモン史上最高の厳選難易度と言われた。
が、『ポケモン剣盾』で性格補正が任意変更出来るようになり、且つ同作で「めざめるパワー」が没収されたためこの問題は全て解決してしまい、厳選の必要が一切なくなった。さらに「じんつうりき」と「きんぞくおん」を永久に忘れるという代償を払えば、このサンダーをランクバトルで活躍させることも可能(輸送が面倒な上、リボン以外普通のサンダーと変わりはなくなってしまうが)。
ちなみに余りに厳選難易度が高く実戦用個体調達もままならないためか、第3世代公式大会で『XD』のサンダーは特筆すべき実績を残していない。RS期に性格一致5Vの理想個体を孵化で出すような廃人でもXDサンダー厳選は手に負えなかったのである。
使用トレーナー
ゲーム版
- ハヤト:ジムリーダー(ジョウト)(ポケスタ金銀・裏)
- ジンダイ:ピラミッドキング
- ダリア:ルーレットゴッデス
- ラジュルネ:バトルシャトレーヌ
- エン:ベテラントレーナー
- グリーン(ポケモンマスターズ)
- スパーク(ポケモンGO)
漫画版
その他
- ノノムラ:ポケモンオーディオドラマ
番外作品
ポケモンカードゲーム
詳細はこちら
ポケモンGO
ジムバトル陣営「インスティンクト」はサンダーをシンボルとしており、ここで一応サンダーの姿を拝むことは出来たが、サービス開始から長らく実装されていなかったため、プレイヤーが直接その姿を目にすることは出来なかった。
ステータス画面のグラフィックでは羽ばたく際に電気がほとばしるようになっており、他三鳥同様特別な力を有する者ならではの威厳と風格を見せる。
2017年8月7日 - 9月1日(午前9時)までの期間限定で、レイドボスとして遂にゲームに登場。先んじて配信されていた伝説ポケモン達同様、レイドバトルで体力を削った後のゲットチャンスで捕獲することでのみ入手が出来た。
また、2018年5月にはファイヤーと入れ替わる形でフィールドリサーチ大発見リワードとしてゲーム内に登場し、さらに2018年7月にはリアルイベントミッション達成報酬としてサンダー・デイが開催、多くのジムに一斉にサンダーが来襲し、当日はレイドパスが5回無料で手に入るという破格のイベントであった。
2020年現在では不定期でボスに登場するようになっているが、伝説ポケモンが増えて来たため頻度は減少している。GOロケット団のポケモンとしても登場しているが、まともに使えるようになるにはコストが掛かる。
性能
このゲームの電気は現状では耐久が低い種族が多く、最大CPもサンダー実装前はサンダースの約2700が最高という体たらくであったが、サンダー最大CPはそれを遥かに上回る約3200。全ポケモン中トップ10の大台に乗るほどのとてつもない戦闘力を誇っている。
攻撃も去ることながら耐久もある程度はバッチリ、また電気なのに地面を弱点としない。
技も通常技こそやや発生が遅い「チャージビーム」であるが、ゲージ技に電気最強技「でんじほう」、安定攻撃技「10まんボルト」や「かみなり」を揃える。本編では扱いが難しい「でんじほう」がまさかここで生きるとは夢にも思わなかったことであろう。このため電気屈指の火力を叩き出すことが可能。まともに食らったら電気弱点は一溜まりもない。
難点を挙げるとすれば、弱点数は電気単体から増えており、しかも「氷・岩」なのでかなりメジャーな部類であることか。
特に得意なはずの水が使う氷技には要注意。また火力が高い反面全体的に技発生が遅く、相手のゲージ技を避けるには多少工夫する必要がある。この点は火力が控え目な代わりに連射・回避性能に優れたライコウと対照的である。
とはいえ、総合的に見れば電気最強格であることに間違いはなく、その実力はポケモンが増えてきた2024年現在でも衰えを見せない。
そして前述のサンダー・デイ及びグローバルチャレンジ達成後のウルトラボーナスの一環として出現していたサンダーは、通常技に念願の「でんきショック」が加入しており、攻撃速度や相手に与えるダメージがライコウとほぼ同等にまで引上げられた。このため、今まで以上にサンダーに活躍の芽が出て来たと言える。
なお、この場合、理論上一番高ダメージを叩き出せるのはやはり「でんじほう」との組合わせになるが、入力から発動までに非常に時間がかかるために敵の攻撃を受けるリスクがあり、さらにフルゲージ技であるため技回転効率が重視されやすいレイドバトルでは返って与ダメージが減ってしまうという欠点もある。この場合は威力90とやや控え目ながらも分割ゲージ技で発動も比較的早い「10まんボルト」の出番となるであろう。運用目的や自分のプレイスタイルに併せてどちらを習得するか決めると良い。
レイド攻略
ここまでの性能を誇るのだから是非とも入手したいところなのであるが、このポケモンのレイドバトルはかなり難易度が高いことで有名であった。何せ電気は水・飛行に抜群を取れる。……つまりそこら中にいる鳥ポケモン達や水辺にいるポケモン達ではまるで歯が立たないのだ。
でんきを軽減できるはずのくさタイプもサンダーがひこうタイプなせいで一致くさ技が今一つ。……といった具合に、出現率が高いポケモン達が軒並み対策されているというとんでもない事態に見舞われている。
さらにでんきを最も軽減できるのは地面であるが、相手の飛行のせいでこちらの地面技も軽減されるという……そして相手の弱点は氷・岩であるが、このうち氷は水タイプか飛行複合が多いせいでこちらも弱点を取られかねない。
ベストはドサイドン及びマンムーの系列であるが、実装当初は進化前のサイドンとイノムー止まりであったため、対策ポケモンがまともに用意出来ない人も大勢いた。それでもゴローニャ等を持っていれば何とかなったが……
また、捕獲時には左右に自在に移動するようになっており、元々の捕獲率低さも相俟って入手するのは至難の業。運良く手に入れられたら大切にしてあげよう。
ポケモンXD
デスゴルドからスナッチ可能(Lv.50)。
ポケモンカードGB
ポケカを題材としたゲーム『ポケモンカードGB』シリーズでもサンダーのカードがいくつか存在する。だがその中でも伝説カードの1枚である「サンダーLv.68」(オリジナルカードでありポケモンカード本編には存在しない)の性能が、ゲームバランスを揺るがす程のぶっ壊れ性能と呼ばれている。
以下がその性能。
サンダー Lv.68 |
---|
たねポケモン |
HP100 |
特殊能力:カミングサンダー |
このカードを手札から場に出した時、1度だけ使える(対戦の始めに出した場合は使えない)。このカード以外の、場に出ている全ポケモンの内1匹に対し、「弱点・抵抗力」関係なく30ダメージ。ダメージを受けるポケモンは自動的に選ばれる。 |
雷雷雷:ビッグサンダー |
このカード以外の、場に出ている全ポケモンの内1匹に対し、「弱点・抵抗力」関係なく70ダメージ。ダメージを受けるポケモンは自動的に選ばれる。 |
にげるコスト:-無無 |
弱点:なし |
抵抗力:闘-30 |
雷エネルギー3つで使える「ビッグサンダー」のダメージが70と凄まじく(しかも特殊能力の「カミングサンダー」共々弱点と抵抗力を無視する)、自分の場のポケモンカードをこのサンダーのみにしておけば相手のどんなポケモンカードも1撃あるいは2撃で倒せてしまう(ちなみに当時最高のHPでも120のリザードンとラッキー程度)。
また「ポケモンカードGB」のシステム上最初に手札に「種ポケモン」が来なければ何度でも引き直せる仕様もあり、ポケモンのカードをこのカード1枚にして残りをトレーナーカードやエネルギーカードで埋めてしまうデッキ構築も出来てしまう。このカード自体が弱点が無い事もあり、大抵のデッキで勝つ事が出来るぶっ壊れカードとなってしまった。
しかも続編「ポケモンカードGB2」では通常プレイでこのカードが複数入手することが可能となったため、トレーナーカード「ポケモン回収」を用いてこのカードを手札へ戻して再度場へ出すことによって、特殊能力「カミングサンダー」を1ターンの間に何度も発動させる荒業も可能となってしまった(特殊能力「カミングサンダー」にはエネルギーカードを必要としないため)。そのため場合によっては、1ターンで相手の種ポケモンを全滅させてしまうというとんでもないことも起こり得る。
一応30以上のダメージを無効化する特殊能力「なぞのかべ」を持ったバリヤードや、対戦ポケモンを手札に戻してしまう技「ハリケーン」を融有するピジョットや、特殊能力「あまごい」と技「ハイドロポンプ」のお陰で高速高威力技が放てるカメックス等、対抗策があるにはあるのであるが。
ポケモン不思議のダンジョン
救助隊
「雷鳴の山 山頂」に構え、3鳥中最初に登場する。また、作中で最初にバトルする伝説ポケモンになる。HPが3桁を超え、相手の技も強力で特性「プレッシャー」もあるため、激しい撃ち合いになること間違いなし。が、電気技無効(ポケダンでは当初から無効化されていた)の隠れ特性「ひらいしん」を有するカラカラやラクライがいればかなり楽に勝ててしまう。ちなみにこれはリメイク後も同様。
探検隊シリーズ
エレキ平原に出現…するのは良いのであるが、ボスではなく、謎のパーツや古代の石板を持っていると現れるレアポケモンに格下げを食らった。
ポケモンユナイト
レモータスタジアムとマールスタジアムにおいて、ラストスパートになるとレジェンドピットに降り立つ大型の野生ポケモンとして登場。
倒したチームは恩恵を得られるが、その効果が
- 味方全体に15ポイント付与
- 相手ポケモン全員に落雷でダメージ&スタン
- 相手のゴールを全てショートさせる
と、大差の劣勢さえ余裕で覆せるほどの凄まじさを誇る。そのためこのゲームで勝つには「いかに相手より先にサンダーを倒せるか」が重要となって来る。
ポケモンマスターズ
グリーン(チャンピオン)&サンダー
4周年アニバーサリーで実装。電気サポートで、EXロールはアタッカー。
技構成
ほうでん |
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スピーダーG+ |
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雷翼のはねやすめ |
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栄光への導き |
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世界にその名を響かせる かみなり |
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パッシブスキル
カントーの先導 |
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マサラのプライド |
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轟く白雪 |
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B技威力上昇G2 |
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スマブラシリーズ
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』でモンスターボールから登場。「でんきショック」で周囲の相手を引寄せる。
『スマブラfor3DS』ではステージ「プリズムタワー」に一瞬だけ飛来することがある。
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
重要なポジションとなる話もあれば、サンダーと全く関係ない話でも急に出て来たりするのでネタ枠としても中々侮れない。
劇場版『幻のポケモン ルギア爆誕』
オレンジ諸島アーシア島付近の雷の島に生息する大型特殊個体で、「雷の神」と呼ばれている。ファイヤーがいなくなった火の島を侵略しようとやってきたり、フリーザーを狙って攻撃をするなど3体の中でも一番攻撃的な性格。サトシのピカチュウが説得しようとしたが聞き入れなかった。
劇場版『ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ』
EDに登場。ジャッキーにキャプチャされて彼を背中に乗せて飛び立った。
アニメ本編
- 無印242話
- 本編初登場。体が弱るとジョウト地方の山頂のクリスタルが湖底に沈んでいる湖へ弱った体力を回復させるためにやって来るという。
- しかし、山頂の湖の電気ポケモンの癒し効果の源となるクリスタルをロケット団が奪った上、サンダーを捕まえようと攻撃して来たため、辛うじてロケット団を撃退するも元々体力が弱っていたため力尽いて落ちてしまう。
- サトシ達がロケット団からクリスタルを奪還して元の湖の底の遺跡へ戻し、湖の中にいたピカチュウ達を始めとする電気ポケモン達の電撃で力を与えられ復活、クリスタルの力も戻り、再度飛び去っていった。
- DP94話
- DP173話
- 同じく上空をただ通り過ぎるだけなのであるが、ダブルバトル中のマキナのメタモンに勝手に変身のタネとされてしまうカオスな展開に……。急にメタモンがサンダー2体へ変身したので対戦相手はビビって逃げてしまった。
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
無人発電所に生息していたが、第1章でロケット団に捕獲されてしまい、シルフカンパニー戦でマチスのでんきポケモンへの電力供給機の役割を担っていた。
その無尽蔵のエネルギーによってマチスは戦いを有利に進めるが、レッドのフシギソウの「はっぱカッター」で絶縁スーツと供給ケーブルが裂け、漏電した電撃を浴びて倒れてしまう。
その後ジムバッジの力によってサンダー・ファイヤーと合体し「サ・ファイ・ザー」となってレッド達を圧倒したが、レッドのフシギバナ・グリーンのリザードン・ブルーのカメックスの一斉攻撃に敗れ、3匹共解放されてどこかへ飛び去った。
第3章ではフリーザー・ファイヤーと共に鳥ポケモン恐怖症を克服したブルーに捕獲された状態で登場。グリーンの指示の下、ウバメの森でホウオウ・ルギアと空中戦を繰広げた。
関連イラスト
関連タグ
0144.フリーザー(ガラルフリーザー)→0145.サンダー(ガラルサンダー)→0146.ファイヤー(ガラルファイヤー)