ポケモン以外のファイヤーは当該記事を参照。
基礎データ
地方図鑑
カントー図鑑 | No.146 |
---|---|
ジョウト図鑑(GSC / HGSS) | No.237/No.242 |
コーストカロス図鑑 | No.153 |
カンムリ雪原図鑑 | No.204 |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ファイヤー | fire(英語で炎) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Moltres | molten(熱で溶けた)+tres(スペイン語で3) |
ドイツ語 | Lavados | Lava(溶岩)+-os(伝説の鳥ポケモンに共通する接尾辞) |
フランス語 | Sulfura | sulfureux(硫黄質の)+Ra(ラー) |
韓国語 | 파이어 | 파이어(英語でfire、火) |
中国語(簡体字) | 火焰鸟 | 火焰(huǒyàn、炎・火炎)+鸟(niǎo、鳥) |
中国語(繁体字) | 火焰鳥 | 火焰(huǒyàn、炎・火炎)+鳥(niǎo、鳥) |
ヒンズー語 | मोल्ट्रेस | 英語名の音写 |
ロシア語 | Молтрес | 英語名の音写 |
タイ語 | ไฟเยอร์ | 日本語名の音写 |
リージョンフォーム
『ポケットモンスター ソード・シールド』のDLC『冠の雪原』から登場する、ガラル地方の環境に応じて姿を変えたファイヤーのガラルのすがた。他の2匹同様、リージョンフォームの中では少々事情が異なる存在。
詳細はガラルファイヤーを参照。
概要
『ポケットモンスター 赤・緑』より登場する、大型のオレンジ色 - 黄色の体躯に、翼・たてがみ・尻尾(尾羽)が炎を模している炎の鳥ポケモンで、フリーザー・サンダーと並ぶ伝説のポケモン(通称「三鳥」)の1匹。
昔から火の鳥伝説として知られており、夜空を昼間のように照らす程激しく燃え盛る炎の翼は見る者を圧倒する。
戦いなどで自身の身体が傷付くと火山の火口へ身を投げ、全身を燃やして回復する。
南国から飛来してくるポケモンで、ファイヤーが姿を見せた国は一足早く春が訪れる。
英語名「Moltres」は、英語のmelt(溶ける)の過去分詞形“molten”とスペイン語で3を意味する“tres”に由来する。
色違いのすがたは黄色の体色が濃いピンクとなっており、違い変化に乏しい同期2体と比べると非常に分かりやすい。
ゲームでの特徴
同じカントー地方が舞台でも生息地が異なり、やたら落ち着きがないポケモンである。『ポケットモンスター X・Y』での姿を見るに最早習性なのかもしれない。
Lv.50。チャンピオンロードで待ち構えている。
出現せず。
本作ではナナシマ・1のしまにある「ともしびやま」で待ち構えている。
ちなみに、山で遭難したカツラがこのポケモンに導かれて生還したという話をグレンジムのトレーナー・ヨシアキから聞くことが可能。
殿堂入り後にオーキド博士と会話するとシンオウ地方で所謂徘徊型として登場する。やはり落ち着きがない。
本作ではシロガネ山に縄張りを張っている。
出現せず。
ケロマツを選んだ場合のみ、殿堂入り後カロス地方を徘徊し、11回遭遇した後「海神の穴」で出会うことが出来る。このため、「カロスマーク」のついたファイヤーは入手難易度が高め。
出現せず。
ウルトラワープライドで赤いホールに入った先で出現する場合がある。
本作はナナシマが登場しないので、初代同様チャンピオンロードでの出現となる。
殿堂入り後、リザードン・プテラ・カイリューの連れ歩きで飛行移動が解禁されると、空中で捕獲連鎖のレア枠としても登場する。
DLC『冠の雪原』からダイマックスアドベンチャーで出現。また、カンムリ雪原にはガラルファイヤーが登場。なお、このガラルファイヤーもヨロイ島を周回している。
「カントーのせきばん」を持ってハマナスパークの導きの部屋で使用すると出現する。
未登場。
DLC『ゼロの秘宝 後編:藍の円盤』で出現。シナリオクリア後、ブルーベリー学園のエントランスにいるおやつおやじから、ブルレク達成報酬で「ファイヤーのおやつ」を貰うことでロースト砂漠へ出現する。砂嵐が発生する可能性がある場所にいるため、捕獲の際は天候に注意が必要。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
『赤・緑』 | 90 | 100 | 90 | 125 | ※ | 90 | 495 |
『金・銀』以降 | 90 | 100 | 90 | 125 | 85 | 90 | 580 |
ガラルのすがた | 90 | 90 | 85 | 100 | 125 | 90 | 580 |
※『ポケットモンスター 金・銀』以前の「特攻」・「特防」は「特殊」へ纏められていた。
「特攻」が最も高く、次いで「攻撃」が高い。他のステータスは高過ぎることも低過ぎることもなくほぼ平均的。
『ポケットモンスター 赤・緑』ではほのおタイプ自体が不遇ではあったものの、強力な拘束技である「ほのおのうず」と相性の良い「どくどく」を覚えさせるトレーナーも多かった。特攻125で当時から既に耐久型が主流であった。といっても当時は「特殊」が同値であったことで特殊耐久も数値上では今よりもかなり高かった。
最近では初代環境も見直され、拘束技(当時は現在と逆で交代は出来るが技が使えない)が注目されるようになった結果、ファイヤーは環境最上位と言わないまでもかなり活躍できるスペックであると再評価された。ほのおタイプでは他に素早さの高いギャロップも注目された。
現在では優秀な技を覚え、サンダーには見劣りせず、フリーザーには大きく差をつけている。
自力で「にほんばれ」「ソーラービーム」「エアスラッシュ」「はねやすめ」「ねっぷう」といった強力な技を覚えるので、技マシンがなくとも十分に戦えるレベルである。元祖「ゴッドバード」使いであり、その威力は健在。
そして「あまごい」「すなあらし」も覚える。一見どちらもタイプ的にはファイヤーが使うと返って不利になりそうに思わなくもない。なお「あられ(ゆきげしき)」は流石に覚えない。
ポケットモンスター ブラック・ホワイト
威力120の特殊飛行技「ぼうふう」を習得。ただでさえ強力な武器である上に、不得意なはずの雨状態になってもある程度反抗できるようになった。
特にニョロトノやガマゲロゲとの補完(これはフリーザーでも同様)などから雨パで何故か積極的な運用をされることもあり、天候切返しも踏まえて時に自力で晴れさせたり雨を降らせたりするような、複数の天候に適応出来るポケモンと化した。
ポケットモンスター サン・ムーン
新規獲得した「もえつきる」は、何と攻撃後自身の炎を消してしまうというテクニカルな技。これに伴いみずタイプが弱点となるのを無理矢理打ち消すという芸当も出来るようになった。基本技「はねやすめ」と最終習得技「もえつきる」を使えば、耐性がなくなるが全技が等倍となる。
また、「ゴッドバード」「オーバーヒート」「ぼうふう」「もえつきる」「ソーラービーム」は全てZワザ化との相性が良い。
長らく隠れ特性が解禁されなかったが、2016年1月から7月にかけて行われた「ポケモンスクラップ」のキャンペーンで先行解禁され、その後バーチャルコンソール版『ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ』で捕まえたファイヤーを『ポケモンバンク』に送ることでいつでも手に入れられるようになった。また、ファイヤーを『ポケットモンスター ソード・シールド』に送って特性パッチを使っても隠れ特性に出来る。
ファイヤーの隠れ特性は「ほのおのからだ」。「はねやすめ」との相性が抜群に良い強力な特性である。なお「そらをとぶ」とも両立出来たが、第7世代ではフィールド技が廃止されたのでメリットではなくなってしまった。
ポケットモンスター ソード・シールド
「ねっさのだいち」を習得。ファイヤーのほとんどの技を半減以下に抑えられるヒードランへの有効打として採用が検討できる。
持ち前の耐久と「おにび」を絡めたりすれば、ヒードラン・バンギラス・ヒートロトム・ガブリアス等が来ても逆に優位に立回れたりする。
ただし、同タイプにファイアロー、リザードンといった強力なライバルがいる。この2匹より素早さは劣るものの、ファイヤーにしかできないことを心がけて運用して行きたい。
ポケットモンスター スカーレット・バイオレット
テラスタルにより4倍弱点を克服。火力を上げつつ耐性も上げられる様になった。一方で「もえつきる」「ねっさのだいち」「マジカルフレイム」といった前作での主力技が悉く没収。追加効果も優秀な技たちだったので痛手は大きく、アタッカーとしても耐久型としても安定感が落ちるという憂き目となった。「もえつきる」に関しては自力習得のはずであったのであるが、ほのおタイプにテラスタルしてからの連発を危惧でもされたのであろうか。
DLC『ゼロの秘宝 後編:藍の円盤』で「ねっさのだいち」は返された。なお今作での習得技は新規の「やけっぱち」を始め異様に物理に偏っている。
単に火力で押すだけなら新登場した同じほのおタイプの伝説のポケモン・イーユイやパラドックスポケモンのテツノドクガの壁が厚い。またウインディや復調しつつあるファイアローもライバルたりうる。現状は極力素耐久を活かせる防御的な運用を心掛けたい。
シーズン10時点でも辛うじて使用率150位以内へ入っている程度、DLC『ゼロの秘宝 前編:碧の仮面』からは基本的に圏外と苦しい。もし使うとすれば、性格ずぶといでとにかくHBへ特化させ、水・地面・草のいずれかのテラスタル、加えて「テラバースト」若しくは「ほのおのうず」を採用した「おにび」「はねやすめ」耐久型が主流。アタッカーとしては特殊メインであるが物理型もない訳ではない程。
対戦以外に関しては、「ほのおのからだ」持ちでありながら「タマゴみはっけん」グループのため、ピクニックで連れていても他ポケモンタマゴ発見に影響を与えない点から厳選要員としての利用価値が大幅上昇した。
にらみつける
『ポケットモンスター 赤・緑』のファイヤーはフリーザー・サンダーに比べ不遇であったが、その状況を的確に表したのが「にらみつける」という技である。
当時のフリーザー・サンダーはLv.51で前者は「ふぶき」、後者は「かみなり」を習得。特に前者はフリーザーの特殊の高さ・高威力高命中タイプ一致・実質3割の確率で相手は瀕死同然になる等凶悪な性能を誇っており、伝説ポケモンの威厳をまざまざと見せ付けた。
しかし、ファイヤーがLv.51で習得するのはまさかの「にらみつける」。この位置であると「だいもんじ」となるのが自然であろうものである。
何かの設定ミスの様にも見えるが、Lv.60では他の2匹がそれぞれ「しろいきり」「ひかりのかべ」という変化技を覚える中で「ゴッドバード」を覚える。これによりファイヤーのみLv.51と60で習得の順番を間違えたという説が浮上している。
以降の作品ではフリーザー・サンダーが「ふぶき」・「かみなり」を覚えるレベルで「ゴッドバード」を覚えるようになっているため、こちらは明らかに意図された設定であろう。しかし、当時のほのおタイプの全体的な不遇も重なり、現代でも散々ネタとされている。
『ポケットモンスター 赤・緑』における「ゴッドバード」と「にらみつける」とのプログラムコードは非常に良く似ている(前者が143に対して後者は43となっている)ため、互いに覚えるレベル入力ミスによってこのようになってしまったとも考えられるが、真偽は不明。「かえんほうしゃ」(コード53)と「にらみつける」を間違えたという説も広まっている。なお、「だいもんじ」はコード126とあまり似ておらず、ファイヤーは攻撃も高いため「ゴッドバード」であること自体にはそこまでの不自然はない。
ちなみに『赤・緑』では「かえんほうしゃ」はわざマシンがないため同作では習得不可(「10まんボルト」「れいとうビーム」はわざマシンが存在、「れいとうビーム」はフリーザー初期習得でもあった)。結果当時のファイヤーはタイプ一致命中安定技が「つつく」のみという事態となった。
前述のレベルにしてもであるが、ほぼ間違いなく何かしらの設定ミスがあっただろうという点はいずれも共通している。
その後『ポケットモンスター 金・銀』から暫くは「にらみつける」を覚えることが出来なくなったが、『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』では、ポケモンワールドトーナメントダウンロードトーナメントで「にらみつける」を覚えたファイヤーと戦うことが出来た。通常ファイヤーは『ブラック2・ホワイト2』でも「にらみつける」を覚えられないため、このためだけに用意された特別仕様である。「良いぞもっとやれ」「公式がネタとするな」と賛否両論であったが…。
そして時は2017年。『ポケモンバンク』が解禁され、バーチャルコンソールから直接『ポケットモンスター サン・ムーン』へ送ることが出来るようになった。当時の技を覚えたままで送れるため、「にらみつける」ファイヤーも例外ではない。20年越しの黒歴史再来にファイヤーの心中はいか程か……
『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・イーブイ』では、Lv.16で「にらみつける」を覚えるようになっている。これはフリーザーとサンダーも同様。バーチャルコンソールを除けば、約20年振りの習得である。
そして『Let'sGo! ピカチュウ・イーブイ』から2年、『ポケットモンスター ソード・シールド』のDLC『冠の雪原』の解禁をもって、基本技で通常習得した(次回作『スカーレット・バイオレット』でも続投)。サンダーとフリーザーは『Let'sGo! ピカチュウ・イーブイ』きりで習得しなくなったが、ファイヤーにはよっぽど縁があるようである…。
2023年8月、アプリゲーム『ポケモンマスターズ』が4周年を迎えたが…(後述の番外作品を参照)。
不遇といわれるポケモンにはいくつかのパターンがあり、現在でも技が少ない・能力が噛み合わないなどで活躍が難しい例、あるいは技や特性により不遇を脱却した元不遇、見た目や図鑑説明だけでネタにされるケースなど様々であるが、ヒードランのような強さ自体は昔から普通に評価されているものと異なり、明確に活躍した時期がありながらそれ度外視で余りに局所的過ぎる(実用性に直接影響した訳でもない)性能面を、ここまで長きに渡って擦られ続けるというのは唯一無二かもしれない。
使用トレーナー
ゲーム
- サカキ:ジムリーダー(カントー)『ポケモンスタジアム2』
- カツラ:ジムリーダー(カントー)『ポケモンスタジアム金銀』
- ジンダイ:ピラミッドキング
- ラジュルネ:バトルシャトレーヌ
- エン:ベテラントレーナー
- リーフ:『ポケモンマスターズ』
- デスゴルド:シャドー総帥
- キャンデラ:『ポケモンGO』
漫画
- ナツメ:『ポケットモンスターSPECIAL』※一時的
- ブルー:『ポケットモンスターSPECIAL』※一時的
番外作品
ポケモンカードゲーム
詳細はこちら
ポケモンスタジアム
『ポケモンスタジアム2』まではほのおタイプのポケモン全てが不遇であったこともありニンテンドウカップ99にも参戦出来るようになっている。
「流石に裏決勝戦の相手だろ」と思っていたプレイヤーに対して何と『表の決勝戦』で立ちはだかって来る。
ウルトラカップのミュウもそうであるが表時点でプレイヤーを本気で殺しに来ているとしか思えない相手である。
とはいえミュウツーや裏への挑戦権を得るための最後の壁という点では相応しい相手といえる。
ちなみに裏はドククラゲに出番を譲っている。
ポケモンGO
ジムバトル陣営「ヴァーラー」はファイヤーをシンボルとしており、ここで一応ファイヤーの姿を拝むことは出来たが、サービス開始から長らく実装されていなかったため、プレイヤーが直接その姿を目にすることは出来なかった。
2017年8月1 - 7日及び15日 - 翌9月1日までの期間限定で、レイドボスとして遂にゲームに登場した。先んじて配信されていたフリーザーやルギア同様、レイドバトルで体力を削った後のゲットチャンスで捕獲することでのみ入手可能。
その後長らく出現しなかったが、2018年3月31日より導入された「フィールドリサーチ」のうちデイリーミッションを7日達成すると可能となる大発見でファイヤーが出現する。また、9月8日に行われた「ファイヤー・デイ」では12 - 15時にかけて世界中のジムにファイヤーが降臨し、色違いも実装された(ただし、日本の北海道のみこの2日前に発生した北海道胆振東部地震の影響で開催が中止された)。
グラフィックはかなり凝ったものとなっており、鬣や羽毛に相当する部分の炎の描写が非常にリアルで美しいと話題になっている他、体表も見る角度によって微妙に色合いが変わるというかなり複雑な配色が施されている。ポケモンを3Dで表示出来るという本作ならではの描写といえるであろう(といってもモーション自体はゲーム本編の使い回……おや誰か来たようである)。
炎はブースターやウインディ、リザードンといった猛者達が犇めく激戦区であるが、実装当時のファイヤーはHP・攻撃・防御全てが全炎タイプ中トップであった。流石は伝説ポケモン。
技も炎ではダメージ効率が良い「ほのおのうず」「オーバーヒート」の両立が可能。ただし、トレーナーバトルでは「オーバーヒート」に使用後に攻撃が2段階低下するというデメリットが追加されているので注意。多少火力は落ちるが「だいもんじ」や「ねっぷう」を覚えさせた方が安定して立回れることも多い。
その後はインフレが進み、強力な後輩達実装や、炎御三家が「ブラストバーン」を習得出来るようになったため、現在では炎としては若干見劣りするポジションとなっている。
「ファイヤー・デイ」に登場した個体はゲージ技で必ず「ゴッドバード」を覚えている。この「ゴッドバード」を覚えた個体はこのイベントやこの後に開催されたグローバルチャレンジ報酬として復刻された個体限定で非常に希少であったが、2020年10月に1週間限定ではあったものの再度復刻され、そこで入手することが出来た。
- 当初は通常技とタイプが一致しないので、どちらかといえば扱い辛さが目立ち、折角の限定技なのに敢えて忘れさせて炎技を覚えさせる者も少なくなかった。
しかし、その後通常技で「つばさでうつ」を覚えられるようになったため、ようやく通常技と併せて活用出来るようになった。この組合わせは極めて強力で、現在のファイヤーは「デスウイング」を習得したイベルタルと並び、事実上飛行最強を誇る。メガシンカも含めれば、メガピジョット及びメガレックウザがファイヤーを超える能力を有するのであるが、ポケモンGOメガシンカは常に使用出来る仕様ではなく(加えて、メガレックウザは専用アイテムまで必要となるため、現状事実上1体だけしかメガシンカさせることが出来ない)、メガなしでは飛行はファイヤーとイベルタルの2強状態となっている。炎最強の座からは落ちたものの、代わって飛行最強の座へ付くこととなったのであった。
ただし、伝説の御多分に漏れずアメを集め辛く、育成には相当手間が掛かるので、前線で活躍できるまでにしっかり育成させるのはかなり大変。レイドバトルの報酬で手に入る「ふしぎなアメ」も活用して行きたい。最初期から存在する伝説ポケモンなので出回っている絶対数が多く、入手自体は楽な部類である。
また、飛行が付いたことで地面に耐性がついた反面岩が2重弱点となっている他氷技は等倍で受けることとなる。対氷ではまだ既存の炎の方が分があるであろう。
なお、後に同じくほのお/ひこうの複合であるホウオウも実装されたが、ホウオウは耐久よりの性能で、通常技が「やきつくす」(+めざめるパワー炎)、ゲージ技が「だいもんじ」「せいなるほのお」となっている他、習得出来る不一致サブ技も大きく異なるため、ファイヤーとは似て非なる性能のキャラとなっており、十分に差別化されている。
ポケモン不思議のダンジョン
「炎の山 山頂」に構える。逃亡旅中なので最初の戦いでは主人公とパートナーしか連れて行けず、厳しい戦いを強いられる。ただし、次のボスがフリーザーなので、強敵としての印象はそちらに持って行かれがち。主人公やパートナー選択によっては技が軽減されまくるのできつい戦いにはなるが。だがこいつは同ゲームでは珍しい部屋全体攻撃「ねっぷう」を覚えられるので、仲間にすると物凄く強い。……とはいえ青赤では「おおきさ☆4」なので連れて行ける味方に相当な制限が掛けられていた。まあこいつだけでも十分過ぎる戦闘力を持ってはいるが。
敵対者には伝説のポケモンらしい威厳のある口調で話すのであるが、主人公達に敗れた後に単に飛び立とうとしただけで威嚇まがいの雄叫びを上げたりと天然な一面も見られる。
素状態では敬語口調で話す。
特にイベントもなく、所定場所で特定条件を満たすとダンジョン内の雑魚に紛れて出現するようになる。だが『時・闇の探検隊』では「さいごのま」、『空の探検隊』では「きょだいかざん」と出現場所が異なっている。やっぱりこのポケモンは移動癖があるらしい。
ポケモンクエスト
ストーリークリア後のステージである「きぐうの島」でボスとして登場。最終ステージではミュウもしくはミュウツーの前座としてフリーザー、サンダーとセットで登場する。カクコロレジェンドスープを作ることで仲間にすることも可能。レジェンドスープ作成にはきぐうの島限定の「神秘の貝殻」が必要なのでストーリークリア後にしか仲間とすることはできない。ちなみに習得可能技に「にらみつける」がある。
ポケモンマスターズEX
- リーフ(チャンピオン)&ファイヤー
4周年アニバーサリーで実装されたバディーズ。炎テクニカルで、EXロールはサポート。「にらみつける」を覚えており、凄まじいこととなっている。
技構成
にらみつける |
---|
相手の防御を1段階下げる。パッシブスキル効果で強化されているため、攻撃・特攻・防御・特防を同時に下げることが可能。 |
キズぐすり |
味方のHPを最大HPの約40%回復する |
炎翼のフレアドライブ |
相手の場にタイプ抵抗が下がったポケモンがいる際解放されるシンクロ技。 |
自分のこおり状態を解除する。相手の下がっている能力をさらに2倍に下げる。 |
初めてこの技での攻撃が成功した際のみ天気を日差しが強い状態とする。 |
10%の確率で相手をやけど状態とする |
栄光への灯火 |
自分の攻撃と特攻を6段階+自分の急所率を3段階上げるトレーナー技 |
バディーズ技
燃えあがるポケモン愛のだいもんじ |
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相手の能力が下がっている程威力が上がるバディーズ技 |
パッシブスキル
カントーの闘志 |
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味方全員の物理技威力を20%上げる。味方全員の物理技で攻撃を受けた際のダメージを25%軽減する。この効果は自分のチームにカントーのタグを有する味方のバディーズが多い程さらに上昇する。 |
マサラの愛情 |
相手を対象としたポケモンの変化技を使った際に相手の攻撃。特攻・特防を1段階下げる |
夜空を照らす白炎 |
初めて相手を対象としたポケモンの変化技を使用した時のみ相手の炎抵抗を1段階下げる。初めて相手を対象としたバディーズ技が成功した時のみ相手の炎抵抗を1段階下げる。 |
晴れ時異常妨害無効G |
天気が日差しが強い状態時は味方全員が状態異常・怯み・混乱・バインド状態とならない |
レジェンドバトル
開幕と同時に天候を永続で晴れにして来る上に晴れ状態であるとファイヤー自身のパッシブスキルにより高火力に加えてリジェネまで付与されてしまう難敵。
しかし、天候の永続はこちらの砂嵐や雨での書換えにも対応しているのが抜け穴。ゲージ2本目突入時やゲージ3本目の半分を切ると再度晴れとしてくるのでタイミングを狙って再度天候書換えを狙おう。
ちなみにちゃんと「にらみつける」も採用されているのであるが効果は元々の防御ダウンに加えてポケマスではゲージ管理としては非常に重要な素早さも下げるという凶悪な効果まで付与されている他ファイヤー自身も物理技を多用するので油断は禁物。
- メインストーリー「悪の組織編」
ある人物とあるポケモンによって呼び出され、ブレイク団に貸与されて使役されていた。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ(外部出演)
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』以降の作品でモンスターボールから出現するポケモンとして登場。「そらをとぶ」で画面上方に飛び去って行く。この際、ファイヤーの体へ当たると強く吹っ飛ばされる。
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』ではサンダー・フリーザーも登場していたものの、以降の作品ではファイヤーのみが登場するかたちになっている。
アニメ版
鳴き声は声優の声ではなくサウンドエフェクトとなっている(一輝兄さんの「鳳翼天翔」の効果音)。ただし、『劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕』では愛河里花子が声を当てている。
ポケットモンスター(第1シリーズ)
OPに他三鳥共々一瞬だけ登場するのみで、後はポケモンリーグ・セキエイ大会の聖火がファイヤーの炎であったり、コジロウの変装であったりと、断片的なものばかりであった。
ポケットモンスター XY
- 第86話『シャッターチャンスはファイヤー! 伝説を撮れ!!』
サイドストーリーから約10年以上経って、野生個体が登場。敵対する者には容赦しないが、どこか思慮深さも合わせ持った神の如き存在として描かれている。
どうやら火山の中で眠っていた様で、噴火と共にその中から現れるという派手な演出で登場。騒ぎを起こしたロケット団に怒って、「シャドーボール」と「サイケこうせん」の攻撃を翼で軽く弾くと、「かえんほうしゃ」による反撃で吹っ飛ばした。そして、サトシ達のこともロケット団仲間(=自分にとっては敵)と見なして炎による猛攻を行う。
そしてその中でサトシ達を身を呈して庇ったヒノヤコマはファイアローへ進化。両者は壮絶な激突を繰広げるが、最終的に「ブレイブバード」による攻撃すらものともせずファイヤーは圧勝する。
しかし、火口へ落ちようとしていたファイアローを身を呈してサトシが助けに向かったのを見て彼らが敵ではないとようやく悟り、そのままいずこかへと去って行った。登場時より、まさに初代・伝説ポケモンの名に恥じない貫禄と強さを見せ付けてくれた。
ちなみにこの86話は原作キャラであるトロバもサトシ達と同行しており、彼はカントー三鳥の写真のコンプに成功した。
ポケットモンスター(第7シリーズ)
- 第68話『ゴウにライバル!? ミュウへの道!!』
サトシのゴウカザルがさらなるレベルアップのために戦う強豪として登場。ゴウカザルの「フレドラ」を「エアスラッシュ」数発で解除したり、シゲルのカメックスの「ハイドロポンプ」直撃を浴びてもビクともせず、「もえつきる」で逆に深手を負わせ、「ぼうふう」でトドメを刺すなど伝説のポケモンらしい強敵として扱われている。
ゴウのエースバーンを救うためにエレキブルとピカチュウが放った「10まんボルト」と「かみなり」を浴びてようやくマトモにダメージを食い、どこかへ去っていった。
残されたファイヤーの羽は研究材料として、シゲルが呼んだアーマーガアが運んで行った。
ポケットモンスター(第8シリーズ)
- 第75話『託された未来、この世界の輝き』
ポケモン達の楽園・ラクアでサンダー・フリーザーと共に飛んでいた。
劇場版ポケットモンスター
火の島の神として登場、三鳥同士のバトルを繰り広げる。オレンジ諸島の特殊な個体はより大型であり、他の個体と比較した強さは不明であるが、世界に影響を与える力を有する(参照)。
ポケットモンスター サイドストーリー
- 第18話『天駆ける伝説 ヒロシとファイヤー!』
ヒロシの主人公回となる最終話に登場。ファイヤーは各地の火山を周期的に回り、ともしび山と呼ばれる火山島へ向かっていると聞いたシルバー(ライバルの彼とは別人)という男がバトルを挑もうとやって来たという。
ファイヤーが火山のマグマの中へ飛び込んでマグマのエネルギーで体力を回復させていたところをヤマトとコサブロウに狙われるが、シルバーが彼らを追払う。
その後、シルバーのボーマンダとバトルし、ボーマンダの攻撃をものともしない強さを見せたが、火山噴火で両者のバトルはお預けとなった。
漫画版
セキエイ高原に生息する伝説鳥ポケモンで、空を飛びながら立体的な炎の攻撃を行い、1度狙った相手は全て燃やし尽くすまで攻撃を止めないという。
第1章ではロケット団に捕獲され、グレン島でロケット団から追われるカツラと、偶然その場に出くわしたレッドの前に現れ、2人に圧倒的な力を見せ付けたが、「ひみつのこはく」から復元されたプテラとの空中戦で翼を負傷し退却。
シルフカンパニーではナツメに捕獲されて登場。ジムバッジの力によってサンダー・ファイヤーと合体し「サ・ファイ・ザー」となって、レッド達を圧倒したが、レッドのフシギバナ・グリーンのリザードン・ブルーのカメックスの一斉攻撃に敗れ、3匹共解放されてどこかへ飛び去った。
第3章では鳥ポケモン恐怖症を克服したブルーに捕獲され、彼女の指示を受けてウバメの森でホウオウ・ルギアと空中戦を繰り広げた。
上述の通りセキエイ高原に生息していたが、後の第5章でブルーが「ファイヤーを捕獲するためにナナシマを訪れた」という場面があるため、少なくとも第3章時点でナナシマに生息地を変えていたことが窺える。
ポケモンローカルACTS
静岡県富士市にファイヤーがデザインされたポケモンマンホールが設置された。
『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』で富士山がモデルのシロガネ山に生息していたためであろうか?
余談
実は♀?
ゲームでは性別不明となっているが、書籍『ポケットモンスター図鑑』によれば♀となっている。この設定のためか後の作品群ではファイヤーは女性的に描かれることが多い。他2体は男性的に描写されやすい。
出会うこと自体が危機的な状況となりかねない他2羽と異なり、遭難者を導いたエピソードに始まり、『Let's Go! ピカチュウ・イーブイ』での遭遇シーンでは威圧するでもなくゆったりと飛んでそっと主人公の顔を覗き込んでから戦闘へ入るなど、人間へ対しても比較的友好で穏やかな性質に描かれる傾向にある。
ちなみにこの件と関連があるかどうかは分からないが、『ポケモンGO』の上記「ヴァーラー」のリーダーは女性である。しかもかなりのナイスバディ。
技について
上述の通り『ポケットモンスター ソード・シールド』で「にらみつける」を再習得したのであるが、他三鳥がLv.1で覚える技を比べるとフリーザーは「かぜおこし」と「しろいきり」、サンダーは「つつく」と「でんじは」…といったように飛行攻撃技ともう1つのタイプの変化技となっている。ここでファイヤーの技を見てみると…何とファイヤーのみ「かぜおこし」と「にらみつける」となっている。『ポケットモンスター 赤・緑』でも他二体がひこうタイプでない方のタイプの攻撃技を覚えるタイミングで覚えるのに合わせたのであろうか?といってもほのおタイプの変化技は「にほんばれ」と「おにび」位しかないが。
関連イラスト
関連タグ
図鑑番号順
0145.サンダー(ガラルのすがた)→0146.ファイヤー(ガラルのすがた)→0147.ミニリュウ
同複合タイプ
関連ポケモン等・グループタグ