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ラブトロス

らぶとろす

『ポケットモンスター』に登場するキャラクター(モンスター)の一種である。
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「ああ~い」


基礎データ編集

全国図鑑No.0905
ヒスイ図鑑No.234
ローマ字表記Lovetolos
分類あいぞうポケモン
タイプフェアリー / ひこう
高さ1.6m
重さ48.0kg
せいべつ100%♀
特性メロメロボディ / あまのじゃく(隠れ特性) / ぼうじん(れいじゅうフォルム)
タマゴグループタマゴみはっけん

各言語版での名称と由来編集

言語名称由来
日本語ラブトロスlove(英語で愛)+Aeolus(アイオロス)
英語・イタリア語・スペイン語Enamorusenamour(愛する)+amorous(好色)+Aeolus(アイオロス)
ドイツ語CupidosCupido(クピードー/キューピッド)+Aiolos(アイオロス)
フランス語Amovénusamour(愛)+Vénus(ヴェヌス/ヴィーナス)
韓国語러브로스日本語名の音写
中国語(簡体字)眷恋云眷恋(juànliàn、思い慕う)+云(yún、雲)
中国語(繁体字)眷戀雲眷戀(juànliàn、思い慕う)+雲(yún、雲)
ヒンディー語लवटोरॉस日本語名に類似
タイ語เลิฟโทลอส日本語名の音写

概要編集

『ポケモンLEGENDSアルセウス』に初登場した伝説のポケモンの1種。

トルネロスボルトロスランドロスの三神に続く新たな4体目であり、性別の比率は他の3体とは真逆で♀が100%の紅一点


下半身に白い雲のようなエネルギーを纏い、白いひげの様な横長のルージュに4本の角、ハートマーク型の頭髪を持った、ピンク色のスリムな老婆とも見える容姿を持つ。

先端が頭のようになったハート柄だらけの尻尾も特徴的で、それを自身の首に巻き付けている姿は、マフラーやとぐろを巻いたにも見える。


独特のキャラデザということもあり、初見ではそっち系に見えたと言うという人も。


真面目な話をすると「宇賀神」をモチーフとした存在で、ヒスイ地方に生命を与えたという、ランドロスと同じく善神にあたる。

冬が終わるころにヒスイ地方にやってくるため「春の神様」とも云われ、の訪れと共に現れて、その慈愛が新たな命を芽吹かせるという伝承を持つ。


これまでの3体同様、アイテム「うつしかがみ」でれいじゅうフォルムフォルムチェンジできる。

雲に包まれた胴体から長い首と水掻きのついた手足が生え、背中にとぐろを巻いた尻尾が乗ることで、より一層玄武らしい外見となった。このため、亀ポケモンにも蛇ポケモンにも該当する部分がある。

20220623

顔の形はキスマークが前に突き出た形となっており、スッポンのようである。

命を粗末に扱う者にはこの形態で雲海から現れ、憤怒の罰を容赦なく下すという一面もある。


名前の由来は、恐らく「ラブ+アイオロス」だと思われる。


残念ながら、色違いは2024年現在も未解禁

解析によってその姿は判明しており、体色が薄い感じになる。


ゲーム内の活躍編集

新たな1体ということもあってか、入手方法が他に比べて非常に手間がかかる。

トルネロス、ボルトロス、ランドロスを全て捕まえ研究レベルを10にした後、依頼主であるコギトに報告しなければならない。


コギトが仄めかしていた「情報を伝えてくれる知り合い」も恐らく彼女の事で、庵に呼ばれたラブトロスは「主人公への試練」という形でゲットチャンスを与え、ボールを弾く竜巻を纏いながら紅蓮の湿地の赤い沼地を飛び回り始める。


捕獲のためには、これまでの試練と同様に、少しずつ近づきながらアイテムを投げて竜巻を剥がし、ポケモンバトルに持ち込んで体力を削って捕まえる必要がある。


このラブトロスのイベントに至るまでの前提条件でさえなかなかに時間と手間を要するのだが、最後に待ち構えるこの試練は更に曲者である。


ハマナス島にいるためさしたる障害物がないランドロス、イダイトウの操作に慣れれば問題ないボルトロス、出現場所の周りにいるオニゴーリを片付ければ簡単なトルネロスに対し、沼地に足を取られて思うように動けず、周りのポケモンも多い。


また、他の3体同様に竜巻でこちらの動きを阻害して来るのだが、この竜巻に当たるとクレセリアの捕獲の時のように混乱状態になり、しばらくの間スティックの前後左右が入れ替わってしまう。

おまけに警戒範囲もやたら広く、「フェザーボール」すら当たらない距離でも気付いて逃げ回る。


他の3体にも言えることだが、近づきたい場合はめかくしだまひそやかスプレーが極めて有効かつ重要。ラブトロス自身だけでなく、周囲の他のポケモンからも気づかれにくくなる。

それでも不安な場合は、邪魔されないために予め何匹か倒しておくのもよい。

また、ひそやかスプレーを使うのならばウォーグルライドで厄介な地形も無視して大胆に背後を取りに行くのも意外と有効である。


捕獲し、図鑑を完成させたうえでコギトに話しかけると、「しばらくの間(≒主人公が死ぬまでの間)は預けておくのもいいだろう」といい、フォルムチェンジ用のアイテム「うつしかがみ」を譲ってくれる。


能力編集

フォルムHP攻撃防御特攻特防素早さ合計
けしん741157013580106580
れいじゅう7411511013510046580
トゲキッス85509512011580545

四神の中では唯一フォルムチェンジしても攻撃・特攻が変わらず、素早さか耐久を重視した種族値となっている。


けしんフォルムの種族値はトルネロスとよく似ているが、HPと素早さを少し削られており、代わりに特攻が高められている。ガブリアス抜きの素早さを持ち、あちらのタイプ一致技を両方無効化出来てしまう点は特筆に値するだろう。


ムーンフォース」、「じゃれつく」といったフェアリータイプの技を多く覚え、中には専用技「はるのあらし」を持つ。威力は「ムーンフォース」より高いものの、命中が80%なのが難点。


サブ技として物理は「かみくだく」、「ギガインパクト」、「しねんのずつき」、特殊は「マジカルフレイム」、「ヘドロばくだん」、「サイコキネシス」、「だいちのちから」、「はかいこうせん」を取得可能。特に「だいちのちから」は、フェアリー・ひこう対して反撃できかなり優秀。


第9世代編集

他のヒスイポケモンと同じく2022年5月30日にHOME経由で解禁。

獲得した特性は上述の表の通りだが、けしんフォルムの隠れ特性としてあまのじゃくを得たのが大きな強化点で、新たに習得した「ばかぢから」と併せて物理でも積極的に殴れるようになった。

更に藍の円盤で登場したステラの「テラバースト」が新たに選択肢として現れ、特殊型としての利点も増えた。


他方で、元より「てっぺき」、「めいそう」、「ドレインキッス」と耐久向けの技も充実しているため、対戦相手からすれば初見で型の特定が困難なのも評価できる。

れいじゅうフォルムはれいじゅうフォルムで特性ぼうじんによる対草性能が期待できるが、特性が固定なのでけしんフォルムより読まれやすいのが欠点か。


けしんフォルム・れいじゅうフォルム共に評価は千差万別。

共通の肯定的評価は「だいちのちから」と「ムーンフォース」を覚えるので技範囲は広い」「とつげきチョッキフルアタック型にすれば火力と耐久を両立できる」「テラバースト(ステラ)をあまのじゃくを積むのに有効活用できる」というものである。


否定的評価は、「あまのじゃくを活かせる主な技がステータスと噛み合いづらい「ばかぢから」「テラバースト(ステラ)」しかない」「あまのじゃくを積み切る前に高火力アタッカーに倒されてしまう」「あまのじゃくの汎用性が低い上に、通常特性が死に特性のメロメロボディである」というもの。


何より一番の問題が入手難易度が恐ろしく高い事であり、「そもそも持っていない」というトレーナーも少なくなく、シリーズ8での使用率はどちらのフォルムも高くはない。

ソフトを根気よくプレイしてさえいれば必ず入手できるポケモンではあるのだが、1匹手に入れるだけでも裏シナリオまで制覇した上、クエストで3も揃える必要があるため、とにかく確保するのが大変である。


ダブルバトルでは一部のプレイヤーが「ばかぢから」「テラバースト(ステラ)を軸にした物理型として使うケースもある。相方は「こわいかお」や「かいでんぱ」を「あまのじゃく」と組み合わせて育てる使い方ができる、けしんフォルムのボルトロスが主流。「かいでんぱ」を浴びせてもらうということは、当然特殊型としても使われる。


このラブトロスを仲間にしていて使い方を模索している人は、サーフゴーや他のヒスイポケモン以上に研究が進んでいないことには留意されたし。


外伝作品編集

ポケモンGO編集

上記のように「LEGENDSクリア後限定」の入手困難なポケモンであったが、2024年2月14日、即ちバレンタインというハート溢れる日に満を持して解禁。


…だが、14日(平日)の昼と夕方2時間ずつのみという非常に厳しいスケジュールの上、リモートレイドパスが使えないという理不尽な仕様ゆえに諦めざるを得なくなったユーザーも多数。


本来入手困難なポケモンであるが故に比較的簡単に複数体捕まえられる本作からHOME経由で本編に多数持ち込まれ希少性が下がってしまう可能性を防ぐためにこのような厳しいスケジュールなのではと思われる。

要はまだ入手するにはそれなりの手間暇をかけるべきということなのだろう。


さらにラブトロスは4倍弱点も無く、フェアリータイプ最強クラスのスペックから放たれる攻撃に30秒も持たず倒れるポケモン達を犠牲にしながら戦わなければならない。

少なくとも参加する場合、弱点となるどく・はがね・いわ・でんき・こおりタイプのポケモンはしっかり育てて挑む必要がある。


強さもその入手難易度に見合ったものになっている。フェアリータイプの技で連発しやすい「ようせいのかぜ」と「マジカルシャイン」の組み合わせを持っている他、元々ラブトロス自身の攻撃力が高いため「そらをとぶ」も非メガでレックウザの「ガリョウテンセイ」に次ぐ火力であり、フェアリー及びひこうタイプが弱点のレイドボスが出てきたときに真っ先に候補に上がる。


トレーナーバトルに於いては、けしんフォルムは耐久が低いのでCP制限には向いておらず、技もはがねタイプで止まることが多いため現状逆風である。


あくまで最初の解禁手法が鬼なだけで、今後の方針次第では入手難易度も改善されると思われるため、長い目で待つと良いだろう。


霊獣フォルムや「はるのあらし」は未実装。


余談編集

  • ゲーム内の時系列としては大昔だが、現実では3体の初登場から実に11年と8ヶ月程が経って追加された。そもそも前身の3体はイッシュ地方の伝説のポケモンであり、彼女と共に何故現在のシンオウ地方に該当するヒスイ地方に生息していたかは不明。
    • トルネロスとランドロス(双方共にれいじゅうフォルム)の図鑑説明にて、れいじゅうフォルムで海を渡るという説明はされているが、その場合(ゲームの発売時期というメタ的な理由はさておき)本来ランドロス達が登場するイッシュ地方にラブトロスは登場しない上に現在のシンオウ地方では伝承すら残っておらず、リメイク作品である『BDSP』でも記述無しである為、結果的に彼らは何故ヒスイからイッシュに登場したのか、そして彼女は現在何処にいるのかと言った根本的なルーツが現時点では不明となっている。
      • その一方で、「時期になるとヒスイに訪れる」と明言されているのはラブトロスのみである。
    • だが、実はカンナギタウンに存在する祠とイッシュ地方でランドロスが出現する祠は「形が全く同じ」であるため、実はあの祠の中に眠っているのではないかという考察をするプレイヤーも一定数いる。また、あるイッシュ地方の人物が今作ではタイムスリップして登場しているのも関係している可能性がある。
  • また、他の亀ポケモンにも言えるが、ラブトロスにもガメラとの類似点(「玄武」「命の守護者」「飛行能力」)があり、海外でも指摘される場合がある。「玄武」と「飛行能力」は他の3体の設定の延長だとしても、「命の守護者」という点はラブトロス固有のガメラとの共通点となっている。
  • 他3体と同じく鬼をモチーフとしたダゲキナゲキも元はシンオウの時点で登場する予定であり、登場時期が彼らと被ってしまうためにツノが取れたというエピソードがある。単純に考えれば、三神が考案されたのは『DP』の開発や発売より後ということになるはずだが・・・?
  • 同じく女性のような容姿をしているサーナイトとは、たかさとおもさの数値がほぼ同じである。厳密にはたかさは同じだが、おもさはサーナイトが0.4kgだけ重い。
  • 春の神様ではあるが、本来の玄武が担当する季節は冬である。

関連イラスト編集

ラブトロス❤️

ああ~い何この子


関連タグ編集

ポケットモンスター ポケモン LEGENDSアルセウス

ポケモン一覧 フェアリータイプ ひこうタイプ 亀ポケモン 蛇ポケモン

伝説ポケモン フォルムチェンジ

けしんフォルム れいじゅうフォルム


0904.ハリーマン0905.ラブトロス(けしん/れいじゅう)→0906.ニャオハ


四神/コピペロス編集

トルネロス ボルトロス

ランドロス ラブトロス


同複合タイプ編集


関連ポケモン編集

幻のポケモン以外で初の世代最後のポケモンとなった。

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