とつげきチョッキ
とつげきちょっき
初出 | 第6世代 |
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効果 | 特防が1.5倍になるが、変化技がだせなくなる。 |
英語名 | Assault Vest |
第六世代から登場。重厚感のある真っ赤な軍用チョッキ→防弾チョッキ。
チョッキと略される事が多い。
持たせたポケモンは攻撃的になり、特防が上がる代わりに変化技が使えなくなる。
アタッカー向きのどうぐだが、「耐久を上げるか(チョッキ)削るか(いのちのたま)」という点で、「いのちのたま」とは真逆の性質を持つと言える。
対特殊アタッカー用の道具であるため、対物理アタッカー用の「ゴツゴツメット」と比較される場合もある。
技の選択肢が縛られる都合上、こだわりスカーフなどとも比較されるがそれらに比べてデメリットが緩いため、初心者にも採用されやすい道具である。
対戦では
主にドサイドンやヌメルゴンなどの重火力アタッカーにはもちろん、スイクン、バンギラスなどの元々両方の耐久が高いポケモンが特殊受けに使用する事も多い。
これらのポケモンは「めいそう」などの優秀な積み技も使えなくなるため、そこはパーティのバランスで決めると良いだろう。
特に「ギガドレイン」を覚えるくさタイプや「パラボラチャージ」を使えるハラバリーなど、吸収技を習得するポケモンと相性が良い。
特殊耐久を伸ばしながら此方の体力を回復させられれば、弱点を衝いてこない特殊アタッカーなど返り討ちにしてしまえるだろう。
他にもでんきタイプのポケモンがサブで持つ「めざめるパワー氷」や「くさむすび」などによる役割破壊を防ぎつつ、より確実に役割を遂行する為にじめんタイプのポケモンが持っているケースも多い。
メジャーな所だと霊獣ランドロス、マンムー、ドリュウズ辺りか。特に霊獣ランドロスは特性いかくや「とんぼがえり」との相性が抜群なので非常に採用率が高い。
疑似的に耐性を増やすような使い方も出来るため、そのまま地面枠のポケモンが特殊炎に対する遂行用としても使う事も多い。
一方でガブリアスのように、耐性のある炎技なら素の状態で十分耐えられ、尚且つ四倍弱点である氷技にはチョッキを持っても耐えにくいようなケースでは、とつげきチョッキが採用されない場合もある。
特性「ぶきよう」のポケモンであれば「トリック」「すりかえ」で相手にこれを押しつける事が可能ではあるものの「すりかえ」をされたターンは変化技を使用可能である為、技「ちょうはつ」とは使い勝手が決定的に異なる。(次のターンから変化技は使用できなくなる)
故にこのアイテムの正確な説明をするのであれば、
「特防が上昇する代わりに変化技が選択できなくなる」が適切と思われる。
この様に便利な点も多い道具だが、無論弱点もある。
上述のように変化技が使えなくなるのは当然として、物理アタッカーとの対決には道具なしで戦う事も同然になってしまう。
他にも、特殊な例を除いてフルアタ型のポケモンに持たせる事が多い為、それを利用した「カウンター」や「ミラーコート」持ちなどの格好の獲物になる事も多い。
幸いこだわりスカーフなどと比べて不自然な交代や、デカすぎるダメージを叩き出す事がない為、比較的相手に感づかれにくいのは救いか。
ちなみに、チョッキを持っていても「カウンター」と「ミラーコート」は攻撃技扱いのため、問題なく使える。
総じて強烈な特殊耐久確保が目立つが、比較的バランスの取れた設定の道具であると言える。
どんな相手と戦わせるかを想定して、有利な相手にぶつけられるようにしたい。
ネタとして、剣盾で使えない技や変化技のみを覚えさせるなどすれば初手からわるあがきを出せる。ヌケニンへの有効打にはなるか。