データ
初出 | 第4世代 |
---|---|
効果 | ピカチュウに持たせると、攻撃技を使う際攻撃或いは特攻を2倍として計算する(※) |
なげつけるによって当たったポケモンはまひ状態となる | |
英語名 | Light Ball |
入手方法 | ピカチュウバージョンの主人公ピカチュウを連れて来る(第2世代) |
野生のピカチュウが5%の確率で持っている(第3世代 - ) | |
120ばんどうろ(ポケモンORAS) |
(※第2・3世代までは「とくこう」が2倍上昇であった)
概要
初登場は『ポケットモンスター 金・銀』(第2世代)。英語名はLight Ball。
ピカチュウ専用のどうぐで、これを持たせることでピカチュウの攻撃・特攻が2倍となる。
また、ピチューのタマゴが産める組合せのポケモンのどちらかにこの道具を持たせて育て屋に預けることで、卵より生まれたピチューはボルテッカーを覚えて生まれる。
ピカチュウの攻撃種族値は55、特攻は50しかないが、この道具を持たせることで攻撃はケッキング並、特攻はカイオーガ並という恐ろしい数値となる。
ただし、他道具を持たせられない上に防御や特防や素早さは強化されないため、対人戦では先制技であっさり倒される。素早さは90なので鈍足ではないが、多くの高速アタッカーには届かない。
本気でピカチュウと戦うなら「こうそくいどう」や「ねばねばネット」で補強するのをオススメする。
あくまでピカチュウ専用アイテムであってピカチュウ系列ではない点に注意。つまり、進化前のピチューと進化後のライチュウには効果がない。
この道具の存在がライチュウ不遇と呼ばれる原因の1つともいわれている。
この道具をなげつけると相手にダメージを与える他、まひ状態とする。相手がじめんタイプでもまひ状態に出来る。そのためでんじはやへびにらみなどの相手をまひさせる手段を持たないポケモンの麻痺撒き手段として採用される場合もある。
どくどくだまやかえんだまとは違い持たせても麻痺は起こらない。
ピカチュウ以外に持たせることで他のポケモンが能動的に状態異常になれるわけではないので注意。
もっとも、麻痺となったところではやあしでも行動不能にはなるため使いづらかろう…。
GSC時代の攻略本では良く、でんきだまを持つピカチュウに24倍の攻撃を食らうポケモンとしてギャラドスが紹介されていた。でんき技が急所に当たった場合、以下の倍率となる。
1.5(タイプ一致)×4(こうかはばつぐんだ!×2)×2(でんきだまの効果)×2(きゅうしょにあたった!)=24。
第6世代以降は急所に当たった際の倍率が1.5倍に減ったことでトータル18倍となったが、それでも驚異的な数値には変わりない。
第八世代ではキョダイマックスが登場し、でんきだまとの相性は良く、場合によっては伝説のポケモンも簡単に落とせる。
世代ごとの入手方法
第2世代
ピカチュウバージョンでオーキド博士より貰ったピカチュウをタイムカプセルで送るとそのピカチュウが持っている。
あくまでピカチュウバージョンの最初に貰うピカチュウに限られるため、それ以外のピカチュウ(赤緑青で入手したものなど)を送ってもきのみしか持ってないので注意。
第3世代
この頃より野生のピカチュウが持っている道具の1つとして定着した。
しかしRSEにおいては野生のピカチュウはサファリゾーンでしか入手出来ない上、確率も5%と低い。
当時ふくがん持ちを先頭にすこと事で道具を持っている確率を高められるのはエメラルドのみであるため、それ以外は素の状態で探さなければならない。
また、この世代のエメラルドからでんきだまにボルテッカーを習得可能な要素が追加された。
第4世代
第3世代と同じく野生のピカチュウが持っているが、他世代と比べても格段に入手しやすくなっている。
ピカチュウはDPtではじまんのうらにわで一定条件を満たすと出現し、HGSSではトキワの森で出現する。
また、HGSSではポケウォーカーで捕まえたピカチュウが持っている場合がある。
Wi-Fiで全国配信された「サトシのピカチュウ」も持っている他、シロガネ山のレッドのピカチュウよりほしがるやどろぼうで奪うという手もある。
第5世代
イッシュ地方には野生のピカチュウがいない。さらに過去作からアイテムを送ることも不可能。
そのため、でんきだまはWi-Fi配信や屋外イベントのみでの入手となるのであるが…
でんきだまが配布されたのは大都市のイベントで配信された「うたうピカチュウ」とポケモンセンターで15周年を祝って配信された「15周年ピカチュウ」ぐらいで全国規模で公平に配布された事は1度もない。第4世代での大安売りが嘘のようである。
結局地方民への救済措置は一切ないままポケモンXY発売が決定してしまったため、第5世代では入手困難な激レアアイテムとなっている。
第6世代
XYでは最初のダンジョンに当たるハクダンの森にて、最序盤から野生のピカチュウが出現・所持している。
当然出現率は先頭に「せいでんき」持ちがいないと低く、所持率も5%なので根気が必須。ピカチュウの耐久能力値が上昇したのもあって、先制技ではやられにくくなった。
ORASにおいては、ストーリー中盤に、何とでんきだまがどうろに落ちており、拾うことが可能。
また、拾った直後に到達可能なサファリゾーンに出現する野生のピカチュウも勿論所持しているが、シンボルエンカウントにより(条件を満たせば)でんきだま所持が事前に分かるという嬉しい仕様となっている。
本作はイベントで「おきがえピカチュウ」を仲間と出来るため、この特殊な見た目のピカチュウをストーリー上で運用したい場合、このどうぐが候補に入る。
第7世代
ポケモンSMでは野生のピカチュウが時々持っている他、ポニじまのエンドケイプ最深部で拾うことが可能。
前者の場合、アローラ地方のピカチュウは「たすけをよぶ」で呼び出された場合にやっと登場しかなりの根気が必要で、後者は入手速度がとても遅い。
第8世代
本作でも野生のピカチュウが所持しているが、如何せんピカチュウ自体の出現場所が5ばんどうろとワイルドエリアのストーンズ原野(しかも天候が雷雨の時限定)と非常に限られていることもあり、相変わらず入手難易度は高め。特に、盾版だと5ばんどうろでのピカチュウの出現率が非常に低いため、入手はさらに厳しくなる。
しかし今作では特性せいでんきとひらいしんにでんきタイプの出現率アップ効果、きょううんに野生ポケモンの道具所持率アップの効果があるため過去作と比べれば簡単になった方である。
効率良く集めたいのであれば、ワイルドエリアのストーンズ原野で天候が雷雨になった際を見計らって行ってみると良い。結構な数のピカチュウが出現しているので、あとは「おみとおし」ででんきだまを持っているかどうかを見極めつつ、「どろぼう」や「ほしがる」などで集めて行こう。
なお、たま系統のアイテムであるが、何故かボールガイから貰うことは出来ない。使用用途が余りにも限られているからだろうか?
DLCである鎧の孤島ではウッウロボが登場し、入れる道具の組合わせによって手に入るアイテムが違い、レシピさえ知っていればでんきだまが簡単に手に入る。
第9世代
SVでも野生のピカチュウが所持している。
そうぐうパワーでんきのサンドウィッチを作り、エンカウント率を高めると入手しやすくなる。
また、期間限定で挑戦出来た★7レイドの最強ピカチュウがこれを所持しており、ゲットできればピカチュウ本体と一緒に入手が可能であった。
でんきだまが登場した理由・きっかけ
十中八九アニメ・ポケットモンスターの影響であろう。
サトシの相棒に抜擢されたピカチュウはアニメ本編でゲームのピカチュウらしからぬ大活躍を見せつけた。
そんな中、ゲーフリがアニメとピカチュウの人気に配慮して登場させたのがでんきだまといってもいい。「ピカチュウバージョンのピカチュウが持っている」ことよりこの部分は確定と考えて良いだろう。
しかしゲーフリ側もピカチュウに対する救済処置には苦労したと見受けられる。
というのも、ピカチュウは進化前ポケモン(ピチューは金銀から登場)かつ元々その他大勢だけあってアニメのような大活躍は物語の序盤やプレイヤーが自発的に「最終進化ポケモン使用禁止」といったルールを設けた場合などに限られてしまう。
- ポケモン不思議のダンジョンなどの番外編はこの限りではない。
かといってライチュウの存在意義を否定も出来ず格上を食う強力なアタッカーとしての役割付与と救済処置としてでんきだまが登場したと思われる。ピカチュウのすばやさはいうほど速くなく、ぼうぎょととくぼうも「進化の余地があるポケモン」に限っても低い方のため、無策で出してもやられるだけだが…。
- HP以外の能力値がライチュウを少し上回る程度に激増させても「他の道具を持たせられるか否か」での差別化は出来るはずであるが…
- なお、LPLEは道具を持たせることが出来ず、「でんきだま」もない。その代わりに相棒ピカチュウが物語終盤までの戦闘に耐えられるように通常個体よりも全ての能力値が底上げ(但し進化不可)され、かつ最高個体とされた。ライチュウと比較すると素早さで圧倒し、他は若干劣る程度に落ち着いており、ライチュウの存在意義もある程度意識した調整となっている。
関連タグ
ふといホネ…特定のポケモンに持たせると、攻撃系能力が2倍になる道具つながり。また、相手ポケモンのタイプ相性によっては24倍(第6世代以降は18倍)のダメージを与えられる点も共通している。