概要
『ポケモンORAS』で追加された要素の一つ。
初めてポケモンコンテストライブ!に参加した後にイベントが発生し、手持ちに加わる。
性別は♀固定。
このピカチュウは尻尾の先に黒い模様が入っており、♀のピカチュウ特有の「ハート型」がより強調されている。
「おきがえ」が大好きとのことで、後述する5種類の衣装を任意に着脱でき、ロトムのようにそれぞれに合わせた技も習得する。この習得技はコンテストの各部門に対応している。
当初から全てのコンディションが半分ほど上がっている状態になっているため、そのままコンテストの攻略を進めるのにうってつけの存在である。
見た目から異なっている時点で察せられるが、これらの特徴はこの個体固有のもので、他のピカチュウには適用されない。
ポケモン図鑑には「ピカチュウ」で登録される=フォルムチェンジ扱いではない。そのため各衣装は登録されず、現物を直接眺めるしかない。
その他の仕様は以下の通り。
この個体のみで完結した存在になっているという点では、『ポケモンHGSS』の「ギザみみピチュー」に近いとも言える。
ちなみに、ロトムと同じくレート戦を含むバトルには普通に出場可能。やたらと「厳選」がしやすい仕様になっているのはこのためなのかもしれない。
一応強制イベントの類ではあるものの、コンテストの終了からピカチュウ入手まで猶予があるため、直前にレポートも書ける。
見た目がそのまま反映される上に登場時には専用エフェクトまで入るため、戦法は清々しいまでに丸わかりになる。なお、「ボルテッカー」は覚えておらず、習得手段も無い。
ただし、「ギザみみピチュー」と同じくポケモンバンクは非対応となっている。
よって『ポケモンSM』以降の作品に連れてゆく事はできない。
2019年以降は『ポケモンGO』でも「おきがえピカチュウ」が登場するイベントが開催されるようになっているが、ポケモンホームも非対応であるため、やはり本編系の作品に連れ出す事はできなくなっている。
ソフトを解析した人間によると、そもそも「おきがえピカチュウ」に対応するデータが見当たらないそうで、この状況は当面変わらないものと思われる。
余談だが、Ver.1.1以降の『ORAS』同士なら「おきがえピカチュウ」を交換に出せる。
そのため、やろうと思えば5種類全てを同時に手持ちに入れるといった遊び方は可能。
とは言え、3DSも既にサポートを終了しており、それが可能なソフトも減少の一途を辿っている。思い立ったら実行はお早めに。
各おきがえの詳細
- ハードロック・ピカチュウ
男主人公を選んだ時のデフォルト衣装で、彼のコンテスト衣装との共通設計になっている。
「コメットパンチ」を習得する。かっこよさコンテスト向け。
『ポケモンGO』では2021年の「ポケモンGOフェスト」で登場し、「アイドル・ピカチュウ」との選択になっていた。
- マダム・ピカチュウ
重厚な青と白のドレス、そしてボンネットに身を包んだ、マダムな姿。
初披露の際は「これ♂だったらどうなるんだ」とか心配されたが、♀しかいないので杞憂だった。
「つららおとし」を習得する。うつくしさコンテスト向け。
- アイドル・ピカチュウ
ピンクのリボンとふわふわなスカートに身を包んだ、典型的なアイドルの姿。
初披露の際は(ry。
女主人公を選んだ時のデフォルト衣装で、彼女のコンテスト衣装との共通設計になっている。
「ドレインキッス」を習得する。かわいさコンテスト向け。
『ポケモンGO』では2021年の「ポケモンGOフェスト」で登場し、「ハードロック・ピカチュウ」との選択になっていた。
- ドクター・ピカチュウ
また、この姿のみウィッグなのか、三つ編み状の髪らしきものを有する。
「エレキフィールド」を習得する。変化技もこの姿のみ。かしこさコンテスト向け。
覆面レスラーを思わせる姿。
「フライングプレス」を習得する。ちなみにこの時までルチャブル専用技だった。たくましさコンテスト向け。
「これは♂向きだろう」といった声もあるものの、5種類の中で一番登場機会に恵まれている。詳細は上記リンクを参照のこと。実際コアなファンが付いているようで、pixivへの投稿も多い。ついでに何重もの業を負ったようなマニアックなイラストの率が高い。
ポケモンカードゲーム
コレクションNo. | 099/XY-P |
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絵師 | Kanako Eo |
わざ | でんこうせっか/シンクロアピール |
アニメ版
アニポケXY78話に5種類全て+オリジナル衣装1種類が登場している。
ピカチュウの楽園「ピカチュウランド」のスター俳優たちで、オーナー兼映画監督のフランクと映画を撮影し、世界中の子供達に笑顔を届けていた。
ゲームとは異なり、「ハードロック・ピカチュウ」と「マスクド・ピカチュウ」は♂個体であった。尻尾は一般の♂のピカチュウと特に変わらない。
オリジナル衣装はスーパーヒーロー調の「スーパーピカチュウ」で、これはサトシのピカチュウが着用した。
脚本が3ページしか書かれていなかったためにシトロンが代筆を引き受けた際には彼の胸にワラワラ群がっていた。
劇場版『光輪の超魔神フーパ』でも、フーパのリングに呼び出された大量のピカチュウ達の中に紛れ込んでいた。
この時は全員が♀になっており、78話に登場した個体とは別個体と思われる。
声優も全員が大谷育江(サトシのピカチュウと共通)だった78話とは異なり、1種ごとに別の担当が付いていた。内訳は以下の通り。
余談
リアルのポケモンセンターにて、デジタルサイネージと人工知能による画像認識の技術を用いた「ピカチュウコレクション」という企画が行われた(参照)。
これは来店客の服装を認識し、それに合わせてピカチュウがお着替えをしてくれるというもので、「おきがえピカチュウ」の登場もあるかと一部で期待された。しかし、残念ながら全くそのようなプログラムにはなっていなかったようである。
冷静に考えてみれば、どれも現代日本の街中にいるとは考えにくい姿(甘めに見てハードロックがあり得るくらいか)なので当たり前の話である。
ちなみに、まだ発展途上の技術故、服装によってはこんな結果になってしまったという話も…