概要
第8世代になるまで本来は習得できなかった「なみのり」を習得している特別なピカチュウの事を指す言葉。
通称波ピカ。
初登場は『ポケットモンスター 赤・緑』。
任天堂やコロコロコミックが連動して行ったキャンペーンから生まれた。その後も第5世代以外で時々あるイベントで入手出来る事がある。
ちなみにこれとほぼ同時期に「そらをとぶ」を覚えたそらをとぶピカチュウも存在したが、こちらの反応はいまいち薄かった。
でんきタイプであるピカチュウにとって、苦手なじめんタイプに対する対抗手段である「なみのり」は非常に相性が良い。なお、3Dにおけるピカチュウの「なみのり」は全てサーフボードによって行われる。
ピカチュウバージョンおよび第2世代ではフィールドで使用するとサーフボードをあやつるピカチュウのグラフィックとなる。また、第2世代の模様替えグッズにもなっている。
ちなみに進化後のライチュウは尻尾をサーフボードにしてなみのりを行う。(後にサンムーンに登場するリージョンフォームのアローラライチュウのヒントになったと思われる)
このサーフボードのデザインも世代を経る毎に少しづつ変化している。残念ながら第6世代以降およびポケモンGOではモーションが登録されていないのでサーフボードは使用しない。
ピカチュウバージョンでは、なみのりピカチュウをセキチクシティの海の家に連れてくると専用のゲームができる(VC版ではなみのりは覚えられないが、博士にもらったピカチュウを連れて行けばプレイできる)。
また、関東圏の港町で有名なためか横浜でローカル配布される機会が多い。
第4世代でピカチュウがじめん対策に「くさむすび」を覚えるようになったが、相手に依存せずに技が撃てるという意味で需要が有った。
第8世代ですべてのピカチュウがなみのりを習得できるようになったのでレア度はなくなった。逆に言えば、ピカチュウ/ライチュウ自体がそういう差別化の為の個性を持った(ポケモン廃人の対戦においても上手く読み合いなどで使いこなせれば)概ね強い部類に入るポケモンになったともいえる。
ちなみにポケモンスタジアム2やポケモンスタジアム金銀では一般トレーナーやマチスがなみのりライチュウと共に使用する。
金銀の裏ジムリーダーの城のマチスのなみのりライチュウはタマゴ技のきしかいせいもセットで使用する。(正規では同時取得不能)
入手方法
危険なバグ技、犯罪に抵触しかねないチート行為はここでは掲載しない。なお、第2世代では初代からの通信以外での入手は不可能だが、ポケモンスタジアム金銀の裏モードのレンタルポケモンとしての仕様は可能。
第1世代
- コロコロコミックや「小学一年生」などの雑誌の抽選で入手。
- ポケモンスタジアムの最終戦でピカチュウをメンバーに投入した状態で勝利すると、特別に習得できるようになる。但し、自身のソフトを登録しておく必要がある。
第3世代
- ポケモンボックスでポケモンを1499匹預けて入手できるタマゴを孵化させる。
第4世代
- wiiソフト「ポケモンバトルレボリューション」のコロシアムモードをクリアすると、「ふしぎなおくりもの」に登録される。性格はがんばりや固定だがでんきだま・ボルテッカー所持。
- HGSS限定。ポケウォーカーのコース・「きいろのもり」で10000歩以上歩数を稼ぐとごくごく稀に出現する。但し、そらをとぶピカチュウの可能性もあり。
第6世代
- 2014年8月に開催された「ピカチュウ大量発生チュウ! at 横浜みなとみらい」でローカル配信された。2015年にも同イベントは開かれたが残念ながらこちらは特別な技がフラフラダンスに変わってしまった。
- 2016年2月16日にオープンした「ポケモンセンターオンライン」で期間内にはじめて買い物をした利用者全員にプレゼントされるサンクスカードのシリアルコードで入手できる「ポケモンセンターオンラインのピカチュウ」がなみのりを覚えている。このピカチュウはそらをとぶも覚えているため、史上初のそらをとぶなみのりピカチュウとなる。
第7世代
- なんとライチュウが尻尾をサーフボードに「なみのり」を始めてしまった。いかにも技を使えそうだが、ピカチュウも含め、通常の個体はなみのりを覚えることは出来ない。
- とガッカリしていたのも束の間、ポケモンUSUMに追加された要素「マンタインサーフ」をプレイし、全ての島の初期トップ記録を塗り替えると、アーカラ島・カンタイシティでNPCから「なみのり」を覚えたピカチュウを貰えるようになった。ネット等の通信環境や別のソフトを必要とせず、誰でも入手出来るようになったのはこれが初である。もちろん、色違いの厳選もライチュウに進化させることも可能。
LPLE
『Let's GO! ピカチュウ』の相棒ピカチュウのみ、「なみのり」と似た性能の技「ざぶざぶサーフ」を習得できる。
第8世代
わざレコード4で覚えることが可能になり歴代で最も手軽になみのりピカチュウを実現可能になった
また、2020年5月にマックスレイドバトルのピックアップでキョダイマックスピカチュウが対象になった際には、確定で“なみのり”を覚えた個体を捕まえられる。
ボスとして相手取るとなとこれがかなり厄介な点になっており、でんきタイプの弱点を突けるからとじめんタイプで挑むとみずタイプで弱点を突かれて返り討ちに遭う可能性がある。「とつげきチョッキ」や「イトケのみ」を持たせるなどして対策しておきたい。
第9世代
ポケモンSVではわざマシン123を使うことで覚えることが可能。
前作同様、手軽になみのりピカチュウを入手できる。
第9世代の新システムであるテラスタルを使えばタイプ一致でなみのりを使うこともできるようになった。
一方、そらをとぶピカチュウは早期購入特典として配布されており、2種類のピカチュウが共演することになった。
この早期購入特典のピカチュウにわざマシン123を使えば、「そらをとぶなみのりピカチュウ」も作れる。
ポケモンGO
2018年1月20日の正午~15時にかけて開催されたマンスリーイベント:「Pokémon GO コミュニティ・デイ」の第1弾として、ゲージ技に「なみのり」を覚えたピカチュウが世界各地で大量出現した。
が、制限時間内であれば、これより前に予めゲットしていた個体であってもわざマシンを使えば「なみのり」を習得できるようになっていた(このため、「プレゼント+なみのり」という珍妙な組み合わせを実現することも一応可能であった)他、ピチューを進化させる事でも「なみのり」を習得可能であった為、実を言えば無理をして捕まえる必要はなかった。
このイベントの真価は別にあり、なんと期間中色違いの出現率も通常と比べてかなり上がっていたのである。
ピカチュウの出現数が通常よりもかなり多くなっていたこともあり、特にピカチュウの巣に入り浸っていた人の中には3時間以内で複数匹の色違いを手に入れたという人も少なくなかった。
ポケモンGOの公式Twitterも専用のハッシュタグ「#PokemonGOCommunityDay」を設定、こうした盛り上げもあってか、一時期Twitterのトレンド上に「ピカチュウ」や「ポケモンGO」が載るなど、世界中で大きな盛り上がりを見せた。
ポケモンカードゲーム
コロコロコミックやJR東日本のプロモーションカードとして収録。後者はイラストバックに新幹線が描かれている。
電気タイプでありながら水エネルギーを使用するのが特徴で、「なみのりピカチュウ」というカード名のため、通常のピカチュウとは別に4枚入れることができ、「このカードはライチュウに進化できない」という注釈がある。(ことわりはないが、ピチューからの進化もできない)
「なみのりピカチュウVMAX」へと進化する「なみのりピカチュウV」も登場した。