最初に
この記事では「アニメに登場するピカチュウ」について記述しています。
概要
『アニポケ』及び、その他アニメ作品に登場するピカチュウの事。
「ポケモンをよく知らなくてもピカチュウは知っている」という人がいるほどの圧倒的な知名度を誇り、実質的な「ポケットモンスター(ポケモン/Pokémon)」の代名詞的存在と言える。
26年間にわたる第1~第7シリーズで主人公・サトシのパートナーに抜擢された理由としては、監督の湯山氏から「最初の3匹(カントー御三家)のどれかにすると選ばなかった人が可哀想だから」「技による電撃がアニメの演出に効果的だから」等の発言がなされている。
アニメでのピカチュウの初期の設定は、最終的に人間の言葉を理解し喋る予定だったが、声優の大谷育江の演技力がかなり高度なので、監督の指示により鳴き声のままのほうがいいという設定に変更されたという証言が残っている。
現在も続くこの演技により、ピカチュウの鳴き声は「ピカ」「ピ」「ピカチュウ」が基本という共通認識が生まれ、多種多様なメディアを始め果てはゲーム本編までもピカチュウの登場シーンの多くにこの鳴き声が使用されている。
2023年以降の『第8シリーズ』もキャプテンピカチュウがレギュラーになった事から、ピカチュウをポケモンのプロジェクト全体のメインキャラクターとして据える方針を継続することが確定的になっている。
アニポケ・第1~第7シリーズ
サトシのピカチュウ
- CV.大谷育江
- 言わずと知れた主人公サトシの相棒。この1体のピカチュウが持つ特徴が、後に登場する色んなメディアのピカチュウに影響を与えている(ボール嫌い、進化嫌い、技構成など)他、ファンの心理(特に進化させたくない心理)を形成するきっかけにもなった。
- 詳細は当該記事へ。
無印編
- トキワのポケモンセンターのピカチュウ達
- ピカチュウのもりのピカチュウ達
- 第39話で登場した野生の群れ。野生故に警戒心が強く、サトシのピカチュウが近づくと警戒して逃げてしまうほど。しかしサトシのピカチュウが川に落ちた「ちびピカチュウ」を助けた時に一緒に流されそうになった際、群れをあげて2匹を助けて仲間に入れている。
- その様子を見たサトシはピカチュウとの別れを決意し、ピカチュウを群れにおいて去っていくが、ピカチュウはサトシの後を追いかけてサトシと一緒に行く事を選び、二人の絆はいっそう深まった。その際森のピカチュウたちは群れをあげてサトシのピカチュウを応援している。
- この群れの中でも、前述のちびピカチュウがサトシのピカチュウと兄弟の如く特に親しくなっており打ち解けた時や別れ際には尻尾で握手したりシルエットクイズでも2匹揃って登場したりと印象に残る。
- ビンセントのマイケル
- 無印67話で登場。ビンヌに住むサーファーのビンセントのピカチュウで、老齢で目が青く耳先がギザギザなのが特徴。大波の予知能力を持つ。
CV.こおろぎさとみ
無印78話から登場したヒロシのピカチュウで、普通のピカチュウと違い前髪が出ているのが特徴。詳細はこちら。
- 無印108話
- リュウチンジムのジムリーダー・ルリコ曰く、彼女の息子であるコウジもピカチュウを連れている様で、当初サトシをコウジと勘違いしている。
DP編
- アマノのシュガー
- DP56話
- 500年前の波導使いの勇者が連れてた…らしい。
- デンジのピカチュウ
- 現在はライチュウに進化しているが、過去回想でデンジがサトシくらいの頃はピカチュウであった。
ベストウイッシュ編
人工的にも全く出現しないイッシュ地方では多くの人から珍しいポケモン扱いされており、サトシは人々から声を掛けられている。
- アユミのピカチュウ
- 143話(DA21話/番外編)で登場した♀の個体。ポケモンセンターに治療にやってきた所をデントとタケシの2人に出会う(この時2人はやはりサトシを思い出していた)。
- 「10まんボルト」が出せなくなった様だが、練習不足が原因であると判明し、デントのマッギョと訓練した。
XY編
- 78話のピカチュウ達
- ピカチュウ大好きな映画監督フランクのもとにいる大量のピカチュウ達。ピカチュウが楽しそうに遊んでいる光景を見かけたやってきたサトシのピカチュウを見て、フランク監督によりサトシのピカチュウが主演を務める事となる。
- 今回の映画は「レジャーランド・ピカチュウランドでのお祭りに悪者のマスクド・ピカチュウが現れ、正義のヒーローであるスーパーピカチュウと戦うストーリー」との事。
- ジミーのトンガリ
- 115話で登場。モヒカンのように逆立った毛が特徴でジミーと同じくテンションが高くヘッドバンキングをする。ジミーはロケット団からサトシのピカチュウの情報を聞いてサトシにピカチュウ同士の勝負を挑んだが、サトシ本人は風邪で寝込んでいたため、サトシに変装したセレナとバトルする。
サン&ムーン編
ムサシのミミッキュは何故かピカチュウという種に対して強い憎悪を抱いており、ニャースの通訳によれば「好きでこんな姿をしているわけではなく、むしろその姿こそ最大の憎しみ」との事(後に登場したアセロラのミミッキュはピカチュウとも仲良くしていたため、この個体だけの事情である模様)。
- ピカチュウの谷のピカチュウ達
- 91話から登場。アローラ地方のピカチュウはカントーのピカチュウとは習性や毛並が異なり、初対面の仲間にはまず群れのメス全員で挨拶してから、オス全員で挨拶する。群れが集まって発生した落雷で毛ヅヤが良くなる。
- 色違いでリーゼントが特徴のバンチョー、クリンとした前髪で目がパッチリのクリン、30分前放送の忍者アニメの主人公とほぼ同じ髪型のボルト等がいる。
新無印編
- 35話の群れ
- サトシとゴウがリサーチフェローで岩場に大量発生中のピカチュウの群れに辿り着く。岩場には「かみなりのいし」があり、それを目当てに集まっていた模様。ロケット団が捕獲したピカチュウ達の中には「口がへの字」「キレ顔」「だらけてる」「ぽっちゃり」…等かなり個性豊かであった。
- ゴウのピカチュウ
- ほぼほぼピカチュウ
- 48話にて、ロケット団のニャースが密かにサトシのピカチュウを奪う作戦の為に作ったピカチュウそっくりのロボット…だが、何故か鳴き声だけを再現しきれなかった。本物とは違い、こちらの鳴き声は「ピ」ではなく「ヒ」となっている。
特別編
- 遥かなる青い空
- 冒頭で複数の野生のピカチュウが登場し、サトシのピカチュウと仲良くなった。それぞれ声や大きさが異なる。
劇場版
- コピーピカチュウ
- ウッシーのピカチュウ
- 『破壊の繭とディアンシー』で登場した帽子をつけてるピカチュウ。
アニポケ・第8シリーズ
キャプテンピカチュウ
- CV.大谷育江
フリード博士の相棒であるオスのピカチュウ。船長の帽子を被っており、彼からは「キャップ」の愛称で呼ばれている。詳細は当記事にて
- 第3話
フリード博士のポケモンゼミでピカチュウが紹介されたが、基本的にこのコーナーでの高さ・重さの比較対象はピカチュウなのだが、ピカチュウ自体が紹介されたこの回ではピチューとの比較となっている。重さはピチュー3匹分。
- 第69話
フリード博士がキタカミの里の収穫祭で手に入れたぬいぐるみや型抜きの形が初期のまんまるピカチュウであった。
その他アニメ
『ポケットモンスターTHE_ORIGIN』
レッドの図鑑埋めのための捕獲シーンで一瞬映るのみの登場。
本作は全てのポケモンの鳴き声を動物に近くしているため、キャラデザインは現在のアニメの姿そのままでありながら、声はネズミのようで電気的な「ジジッ…」という音に変わった。
『ポケモンジェネレーションズ』
CV:折笠富美子
『エピソード1:冒険』でショートアニメ丸々1話分の主役として活躍。トキワの森で主人公のレッドに捕獲されてから、彼のポケモンとしてカントーからカロスまでの各地方を成長しながら巡っている。顔がポケセンピカチュウのように楕円形に丸く、鳴き声は高い「チュッ」「チュチュチュ」。
『ポケモン不思議のダンジョン』
- 第1作を元にした『出動ポケモン救助隊ガンバルズ!』では、半場友恵が声を担当。
- 『マグナゲートと∞迷宮』の発売前PVアニメでは釘宮理恵がピカチュウの声優を務める(くぎゅピカ)。