「こいつが おれの きりふだっ!」
曖昧さ回避
- ニビシティのキャラクター。第2世代の作品(GSC)のうち『金』と『銀』ではクサイハナを渡すことでギャロップを、『クリスタル』ではゴーストを渡すことでネイティオを得ることができる。HGSSでは2.のキャラと名前が被るため「モンド」に改名された(交換ポケモンは『クリスタル』と同じ)。
- ナギサシティのキャラクター。本項目で詳述。
概要
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール・プラチナ』に登場するキャラクター。
名前の由来は恐らく水草の「デンジソウ(田字草)」。また、でんきタイプの使い手であることから「電磁」をかけていると思われる。
シンオウ地方にあるナギサシティはナギサジムのジムリーダー。でんきタイプのポケモンの使い手。
勝利すると「ビーコンバッジ」と「チャージビーム」のわざマシンが貰える。
キャッチコピーは「輝き しびれさせるスター」。
容姿
青いジャケットで、ボトムスと靴は黒い色のものを身に着けている。
髪形はツンツンに逆立った金髪で、もみあげが長め。目は青色。
ズボンには、腰にワレットチェーンを付けている(設定資料によると、チェーンの先にはモンスターボールケースに繋がっている)。
ポケモンスケールワールドのサイズから計算すると、身長は約186cm。
人物
シンオウ地方で最強のジムリーダーといわれる。
その自覚がある反面、当初は久しく手強い挑戦者が来ないからとジムの改造に没頭し、街に停電を起こしていた。その為なのか、公式絵では冷めたような表情を浮かべて座っている(ポケモンでも座っている構図で描かれるジムリーダーは珍しい)。
挑戦者と戦っても手応えがなくつまらないとして勝負に対する情熱が燻っていたが、主人公との勝負を通じてポケモン勝負の熱さと楽しさを改めて知った模様。
熱しやすく冷めやすいタイプなのはその後も変わっていないらしく、しょうぶどころでバトルを受諾するとハイテンションに、断るとローテンションになる彼の姿を見る事が出来る。
ジム戦の前は「もし主人公が弱ければ自分はポケモンリーグで戦う」とまで発言していたが、やはり街の人々と触れ合えるジムリーダーのほうが素敵だと四天王になることはやめたという(部屋の改造禁止と怒られたのも理由の一つ…というか明らかにこっちが本音)。
このとおりジムや灯台が多量の電気を使うため、街の道路は全てソーラーパネルとなっている。
一部の住民からは「電気を使いすぎだ」と苦言を呈されることも。リゾートエリアの別荘に来訪すると改造のアイデアが次々浮かんでくるらしく、改造をやめる気はない模様。
シンオウ地方の四天王のオーバとは友人関係。『プラチナ』では主人公とライバルにタッグバトルをしかけてくるほか、別荘でも2人一緒に登場することがある。別荘では2人の漫才のようなやり取りを確認出来る。
普段は改造大好きな変人のように思われる彼だが、オーバとのやり取りを聞いていると感性は常識人寄りである事がわかる。しかし、ポケモンリーグの内装をオーバが派手にしようと提案した際には、自分のジムが目立たなくなると突っ込んでいた。安定のデンジさんである。
『ポケモンBW2』ではPWTに参加するほか、イッシュ四天王のシキミに挑んだことが彼女の小説の一文から窺える。その際「10まんボルトって知ってる?」と挨拶代わりに尋ねたらしい。
一見すると「何言ってんだお前」となるが、この技はかつて自分がジムチャレンジャーだった頃に初めてバッジをもぎ取った思い出の技であり、これがでんきタイプに拘る大きな理由なのだとか。
ただし、手持ちポケモンには10まんボルトを覚えているポケモンはあまりいない、多くて2匹程度である。DP・プラチナ・BDSP強化版等一切覚えさせていない事も多い。
手持ちポケモン
『ダイヤモンド・パール・BDSP(強化前)』
『プラチナ』
ナギサジム
オーバとのタッグ時
- サンダースLv56
- レントラーLv56
- エレキブル(切り札)Lv58
強化後
- サンダースLv61
- ライチュウLv61
- レントラーLv62
- ランターンLv63
- エレキブル(切り札)Lv65
『ブラック2・ホワイト2』
シンオウリーダーズトーナメント
ワールドリーダーズ、タイプエキスパートトーナメント
- エレキブル(切り札)
- レントラー
- ライチュウ
- スピンロトム
- サンダース
- マルマイン
ダウンロードトーナメント
『BDSP』(強化後)
- ペリッパーLv70
- サンダースLv68
- ライチュウLv70
- レントラーLv70
- ランターンLv66
- エレキブルLv75
『BDSP(バトルタワー)』
パターンA
パターンB
パターンC
『バトルタワー(タッグバトル)』
パターンA
- ウォッシュロトム
- エレキブル(切り札)
パターンB
- エレキブル(切り札)
- サンダー
パターンC
- レントラー
- サンダー(切り札)
『ダイヤモンド・パール』では、電気タイプをもたないポケモンが手持ちの半分を占めている。
シンオウ図鑑の登録ポケモンで電気タイプが少ないことが理由なのだが、状況によってはみずタイプのオクタンを自身満々に切り札宣言しながら繰り出すことも。
うちオクタンは「チャージビーム」、エテボースは「でんげきは」とそれぞれ電気タイプの技を所持している。
設定上ではシンオウ地方最強のジムリーダーだが全体的に低耐久のポケモンが多い中、10まんボルトやかみなりといった高威力の電気技を採用せず、低威力のチャージビームで能力をチマチマと上げながら戦おうとするので正直あまり強くは無い…。
『プラチナ』では登録ポケモンが増えたため全て電気タイプのポケモンに変更されており、切り札はエレキブルとなった。
(但し、こちらの戦い方次第ではエレキブルが最後に出てくるとは限らない。例としてガブリアス/グライオンで初手を倒すと、氷の牙持ちのレントラー、次にLv.50のエレキブル、そして最後にはLv.46のライチュウが切り札宣言と共に出てくる。)
なお、本作で新たに迎えられたエレキブルには特別な思い入れがあり、しょうぶどころのセリフでも頻繁に登場する。
ポケマスでは前述の「切り札」発言がネタにされていることを踏まえてか、「俺のポケモンは全てがトップクラスの実力、全てが切り札さ」と発言している。
手持ち全員を等しく信用しているということなのかもしれない。
そして、BDSPの強化版では全国図鑑拡張後にもかかわらず、電気タイプでないペリッパーが1匹混じっている(但し先発で出してくるので、意図的に狙わなければペリッパーに対して「切り札」発言をすることはまずない)。ペリッパーが加わっているのは、あめふらしによるかみなり必中サポートと、初手のじめんわざに対する牽制のためと考えられるので、シナジーはある。またBDSPでのボス格キャラは、「切り札のポケモンは必ず最後に出す」という設定のため、オクタンやエテボースが「切り札」になることはまずない……が、代わりにボルトチェンジでひたすら交代し続けるライチュウに使われることはある。
なお、灯台がある町のジムリーダーではあるものの、デンリュウは使ってこない(ランターンならプラチナ、BDSPで使ってくるが)。また、DPからシンオウ図鑑にいるパチリスも使ってこない。自分のイメージに合わないからだろうか?
アニメにおける扱い
アニポケ サトシの旅シリーズ
「ダイヤモンド&パール」第165話で初登場。
相棒はピカチュウ時代からのパートナーのライチュウ。
ナギサシティのジムリーダーだが、町の改造に没頭し、ナギサタワーを完成させた後は完全な腑抜けとなっていた。バトルを行わず、ジムの前にジムバッジを大量に放置して挑戦者に持ち帰らせていた。その行動は一部のモブやジュンは喜んでバッジを受け取ったものの、やはりジムリーダーとしてはどうなのかと大半のトレーナーが不満を抱いてしまっており、サトシは勿論、シンジも激怒していた(シンジ曰く「最低のジム」。スモモとの一件やシンジが後にジムリーダーにスカウトされた際に前向きに検討していた様子を見るに彼はジムリーダーという立場に拘りがある模様)。
しかしナギサジムでサトシとオーバのバトルを見て心を開き、サトシとジム戦を行った。
手持ちのポケモンはエレキブル、サンダース、レントラー、ライチュウ。ジム戦のルールは3体勝負であり、サトシとの対戦ではライチュウを使わなかった。
新無印編第77話で11年ぶりに再登場し、サトシと2度目のバトルを行う。ポケモンWCSに参加しており、ハイパークラス27位に昇格している。この時はレントラー、スピンロトム、エレキブルの3体を使用した。
このバトルでは、ピカチュウのエレキネットを食らって拘束されたロトムを即座にエレキブルと交代することで追撃の10まんボルトを無効化すると同時にエレキブルのスピードを上げる、エレキブルのかみなりパンチの追加効果でルカリオがまひになるとロトムに交代してたたりめとのコンボを決めるなど、ポケモンの交代を上手く使用した名バトルを繰り広げ、シンオウ最強のジムリーダーとしての実力を見せつけた。
番外作品
ポケモンマスターズ
- CV:浪川大輔
- バディはDP時代の切り札であるレントラー。でんきタイプのテクニカル。バディーズわざは「輝き痺れさせる かみなりのキバ」。
- テクニカルとしてはエレキフィールドを展開しでんきタイプの味方の火力を底上げするというサポート寄りの個性を持つが、わざやボードの効果でわざの威力上昇が狙いやすいためアタッカーも任せられる。また「妨害確率上昇4」と「異常確率上昇4」を持つため「かみなりのキバ」によるまひとひるみの両方を狙いやすく、テクニカルの本分ともいえる妨害役としての性能も優秀。
- 実装時にはエピソードイベント「電撃に魅せられた男」が開催され、ストーリーでは原作とは逆に勝負で燃え尽きたオーバを主人公と共に勝負で燃え上がらせるという姿を見せた。イベントには同じく機械好きなでんきタイプのジムリーダーシトロンも登場し交流を果たした。しかしシトロンはデンジの電気を過剰に使う改造の仕方には驚いていた模様。
- また、複数の自動販売機を何故か発光や変形するように改造したり、オーバがからておうから借りたトレーナーを鍛えるマシン(シトロンの作った量産型)を「壊れていたから」と修理ついでに改造したり、さらには街の電灯さえも無許可で改造したりとその機械類を改造したがる悪癖も相変わらずの様子である。しかしマーマネ曰く内容はとても良く、電気流用システムなど目を見張るものもあるらしい。
- 編成時にオーバ、マーマネ、マーレインいずれかとチーム編成した場合、特別な掛け合い台詞が存在する。
- デンジ&エレキブル
- 2022年1月1日にはPt時代の切り札エレキブルをバディとし、新春のシーズン限定バディーズとして登場。実装に伴いエピソードイベント「新年ポケモン勝負!」が開催された。
- 性能としては、パッシブスキル「抜群時次回抜群威力↑9」「抜群時次回ゲージ消費無2」で火力アップができるだけでなく、ゲージを圧迫することなく敵へダメージを与えられる特殊アタッカー。高火力だが、命中率が低い「かみなり」もトレーナー技「心躍る勝負を!」で命中率を上げて安定性を出すことができる。
- バディーズ技後に場をエレキフィールドにできるパッシブスキル「初B技後EF化」も持つ。効果は1回のみで限定的な条件ではあるが、「ほうでん」や「かみなり」の威力アップや、味方のサポートができる。
- デンジ&ライチュウ
- 2024年の1月に追加され、2024年最初のサロンバディーズとして、登場。
- 性能はでんきタイプのテクニカルで「ほうでん」持ちではあるが、水タイプの全体高火力技のなみのりも使える水タイプのサブアタッカーとしても使用できる。パッシブスキルの効果で相手全体の回避率を下げつつ、自分の回避率があげる事ができ、バディーズ技の火力UP条件が相手の回避率が下がっている程なので、とても噛み合いがいい。また、自分の回避率も上げて被弾も減らせたり、ボードで異常確率上昇も取れるので、レジェアドでの適正も十分にある。
- 弱点は自身のHP管理手段がない事と回避率デバフの効率が遅い事なので、同じでんきタイプでライチュウの火力UPや全員に対しての回復手段を持つCグリーンやサロン追加と同時期のイベントで配布される全体回避2段階デバフを行えるカレンと組ませるのがおすすめである。
- 余談
- 演者の浪川氏はアニポケでのロトム図鑑の声も当てている。
- 相変わらず電気の使いすぎで停電とかやらかしてる為(というか上述の初登場から停電起こす・2022クリスマスイベントでも電圧上げすぎてやらかしてる)、
- 1. デンジ実装後に電気関連のトラブルが発生した際には真っ先に疑われる。
- 2. 正月イベントで発電システムがショートした際にライヤーから「お前じゃないのか?」と疑われる。
- 3. 特別イベント『パシオでお手伝い』では彼らしき人の依頼には「トラブルの原因はオレじゃないぞ」とある。
- 4. 『悪の組織・ガラル編』の予告で登場した時点で「だれかこいつ止めろ」という声が相次ぐ
- 5. なんなら『「悪の個人・デンジ編」発生しそう』なんて不安の声(主にツイッター)が相次ぐ
- 6. サロンへの追加が発表された際、「デンジを呼んだらサロンが停電する」「デンジがいる時はサロンが真っ暗になる」とか停電関係でとんでもない予想がされる。
- 7. いざ、サロンに追加されたら、「停電について」という話題があり、それを選ぶと親密度が一番上がる「話がとっても盛り上がった!」の状態になり、気分が良ければ、それでテンションMAXになったりする。
- 8. 2024年エイプリルフールイベントでポケモンセンターがなぜか暗くなってしまった際には真っ先に疑われた。
- …などがあったりする。
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
- 第7章(ダイヤモンド・パール編)、第8章(プラチナ編)に登場。
- シンオウ最強のジムリーダーと言われるが、常に気怠そうにしており、集団行動には従わない。スモモ曰く、「時間にルーズで約束の時間に来ないことが多い」らしい。だが、一度強いと認めた相手との勝負では普段とは全く違った素振りを見せる。
- トウガンからの連絡を受け、ギンガ団のジュピターに敗北したプラチナに興味を持ち、彼女にジムバッジを渡し、彼女やスモモとスズナの稽古を引き受けた。
- トウガンから緊急召集のメールを受けてはいたが、メッセージを削除し、他のジムリーダーが集まる中、唯一「やりのはしら」へは行かなかった。おくりの泉での異変に気づいた後、オーバからの連絡でバトルゾーンに渡る。そこでの1ヶ月間はオーバとのタッグで何戦もの勝負をこなし、共に「やぶれた世界」に入りギラティナと戦った。オーバとのやり取りでは某漫才師のネタを小ネタで披露している。
- 手持ちのポケモンは切り札のエレキブル、エレキッド、ライチュウ。パチリスも手持ちポケモンであったが、手持ちが3匹しかいなかったプラチナに譲渡している。
DP物語
- 僅か1コマだけ登場。というのも、作者がゲームプレイ時ナギサシティまで到達していなかった為らしい。単行本では出番が無かったことをキャラがメタ発言的に呟いている。
ポケットモンスター(穴久保版)
- シルエットのみの登場。
ポケモンカードゲームやろうぜ~っ!(ソード・シールド編)
- デンジをモデルとした、獲歴電磁郎(えれき でんじろう)が登場する。ピカチュウをこよなく愛しており、NPCトレーナーの「ポケモンごっこ」と同じく、ピカチュウの着ぐるみを着ている。おじさん呼ばわりされている。
ポケットモンスター ~サトシとゴウの物語!~
- 4巻に登場。アニポケ新無印のコミカライズ版で、人物像はアニポケの新無印とほぼ同様。
- ポケモンWCSのハイパーランクで、サトシの対戦相手として登場。
- 物語はこのデンジとの対戦で打ち切られている為、実質物語のラスボスとしての登場だった。