概説
『ポケットモンスター』シリーズに登場するアイテムで、ポケモンに新しいわざを覚えさせるアイテム。
英語名はTechnical Machine略してTMと呼ばれる事が一般的。
通常、ポケモンはレベルアップでわざを覚えていくのだが、それでは覚えるわざの範囲が狭く、特に対人戦では覚えた技だけで勝てるほど現実は甘くないのである。
そこで本来はレベルアップでは覚えないわざを習得させる手段として、わざマシンが活用される。
なかにはわざマシン限定でしか習得できないものも少なからず存在する。
ただしポケモンには、種族ごとに覚えられるわざの種類に制限があり、何でも覚えられるというわけではない。
また一部の「たねポケモン」など、わざマシンそのものが使えない種族もいる。
逆に幻のポケモンミュウのように、すべてのわざマシンのわざを習得可能な種族もいる。
ソフトによって、使い捨てか無制限かが異なる。
無制限のソフトでは店売りの値段が大幅に上がっている。
第8世代「BDSP」で使い切り仕様に戻ったものの、NPCやジムリーダー等人から貰うものは3~5つと多かったり、新要素の「地下大洞窟」で、発掘したタマと交換することで何度でも手に入るようになっている。(ただし種類は日替わり)
第9世代では、ポケモンセンターにある「わざマシンマシン」に、ポケモンが落とす素材を提供してLP(リーグペイ)を支払うことで製造可能となった。
また、一度わざマシンで覚えさせた技は忘れさせても思い出せるようになった。
ほとんどがシルフカンパニーで開発されたものだが、「かわらわり」のように、地元の空手家が職人技で長い歳月を経て作り出した例もある。
初代は形がハッキリしていなかったため、漫画、アニメなどでは独自の解釈で描かれていたが、第3世代で、ディスクタイプの形状に統一化されてからは、ディスク状で統一された。
例外はポケモンGOで、薄型のタブレット端末のような形状で描写されている。
もっともこのディスクや端末も、どう使ってわざを覚えさせているかについては、詳しい描写がないため今なお具体的な使用風景については分かっていない。このためメイン画像の「ホワイトスネイクDISCの如く、頭に挿入して覚えさせる」などとネタにされる。
一応FRLGでは少しだけアイテムを使用する演出があり、ディスクを直接オデコに貼り付けてエネルギーを集約させるという謎の方法で覚えさせていた。どう考えてもディスクはそうやって使うものではない気がする。(回復役等他のアイテムもほぼ同様の演出)
ナンジャモなどは略してわざマと呼ぶ。
一応公式Twitterでもわざマシンの正式略称はそうと言っていた事もある。
…が、ユーザー間では基本的にわざマシンは本体でなく中身の技が重要なのでわざマシンそのものをわざわざ略さなければならないような場面はほぼ無い。略称どころかわざマシンという名称そのものが全部略されて技名で呼ばれることの方が多い。
ひでんマシン
上位互換に、クエスト上重要とされる『ひでんわざ』を覚えさせることのできる『ひでんマシン』がある。クエスト上必要なため消滅することは無い。
第7世代以降は、ポケモンライドの登場などにより廃止された。ただし、一部の技はわざマシンに収録されている。
わざおしえ
第3世代から『わざおしえ』が登場する。
無償、コイン、ポイント等と交換して、NPCからポケモンにわざを教えてもらえる。
わざレコード
第8世代では、新たに『わざレコード』が登場する。
わざマシンとは違い、一度使うと消滅する。
ポケモンGOにおけるわざマシン
2017年6月23日に実装。レイドバトルやリサーチの報酬で手に入ることがある。
通常技を変更することのできる「わざマシンノーマル」と、ゲージ技を変更することのできる「わざマシンスペシャル」が存在する。
本編と異なり、これらを使って新しく覚えられる技は使用時にランダムに決定される。ポケモンの種族ごとにそれぞれ決められた技の候補があり、そこから現在覚えている技とレガシー技(過去に習得可能だった技やイベント限定の技)を除いた中からランダムで1つ選ばれる。
これらのアイテムの登場により、ポケモンの技の厳選が格段に楽になった。
ただし、目当ての技がなかなか出ないこともある他、ケッキングやメルメタル等わざマシンに対応した枠の技を1つしか覚えないポケモンに対してはそもそも使用できない。
入手手段が限られる「すごいわざマシンノーマル」と「すごいわざマシンスペシャル」も存在する。
こちらは覚える技を指定でき、尚且つレガシー技も殆ど覚えることができるという、レアである分上位互換にあたる性能。
ただしやつあたりやおんがえし等、これを使っても覚えられない技もある。
コミュニティ・デイを逃してしまった場合等はこちらを使うのも手。
いずれも一度使うと消滅してしまうため、特にすごいわざマシンの使用は計画的に。
ポケモン不思議のダンジョンシリーズにおけるわざマシン
番号はなく、10まんボルトのように技名そのままの道具として登場する。
『冒険団』までは、使用後にしようごマシンとなりリサイクルを使うと使いまわせる。
『マグナゲート』では原作(BW)に準えて使用制限が無いものの、その分入手手段が限られて貴重品となりレベルリセットダンジョンで登場しなくなってしまった。
『超不思議』では使用制限が無い無限わざマシンとは別に入手しやすい代わりに使い切りタイプのものが登場。『救助隊DX』では無限わざマシンが削除されて使い切りタイプしか無くなった上、リサイクルの効果が変更されて1回限りになってしまった。
本家にはない新規技としてすいへいぎり・しんくうぎりが存在する。
わざマシンの種類
わざマシンには01から番号が振られ、初代の50に始まり、SVでは171まで存在する。
第八世代には00番も登場したが、その代わり99までとなっている。
シリーズごとに番号と収録されているわざは徐々に変化しており、初代から長きに亘り同じ番号を守っているものもあれば、次回作であっけなく番号を変えられるケースも珍しくない。
全世代のわざマシン・ひでんマシン・わざレコード一覧はわざマシン一覧を参照。