概要
ゲームにおいて相手に直接ダメージを与える攻撃のこと。「間接攻撃」が対置される。
ゲームによっては相手からの反撃を受けることもある。
ここではポケットモンスターにおける「直接攻撃」について扱う
ポケモン
基本的に「ダイレクトアタック」とは読まない。
第3世代から追加された、ポケモンのわざのステータスの一つ。
相手の体に直接触れてダメージ(効果)を与えるわざの分類。「接触技」などの呼び方もある。
体当たり系、パンチやキックなどの格闘術、角や嘴や尻尾などを用いた攻撃、爪や牙での斬撃、これらの大多数が直接攻撃に分類される。
この分類はわざごとに決まっており、どんなポケモンがどのような相手に対して使用したとしても相手に接触したと判定される。明らかに武器を持っているポケモンが、その武器を使って攻撃したように見えたとしても(例えばカモネギのリーフブレードなど)、そのわざが直接攻撃として設定されているなら否応なく判定が発生する(一方で、デカヌチャンのデカハンマーやガラガラのホネこんぼう等、直接攻撃に見えて直接攻撃ではない物理技も存在する)。
なお、ほとんどが物理攻撃であるが、くさむすびやしぼりとる、ドレインキッスなどのように特殊攻撃でありながらも直接攻撃であるわざもごく少数ながら存在する。一方で変化技には一切存在しない。あくまのキッスだろうとくすぐるだろうと接触判定は無い。
因みに、現時点での仕様で「直接攻撃となる特殊技」は以下の通り。
イナズマドライブ・きりふだ・くさむすび・しぼりとる・ドレインキッス・はなびらのまい・まとわりつく
※第3世代のみオーバーヒート、第5世代のみいのちがけも直接攻撃に分類されていた。
多くのトレーナーからは直接攻撃よりも、触れずにダメージを与えられるわざの方が好まれやすい。その理由は、相手から直接攻撃を受ける事で効果が発動するわざ、特性、どうぐが多数存在するため。
特にこの類の特性は非常に種類が多く、うっかり直接攻撃を繰り出したが為に手痛い反撃を喰らう場合も少なくない。ざっと上げてみるだけでも、
特性
- 直接攻撃を仕掛けてきた相手にダメージを与えるさめはだやてつのトゲ
- 直接攻撃によって倒されると、相手に大きなダメージを与えられるゆうばく
- 直接攻撃を仕掛けてきた相手に一定確率で状態異常を与えるどくのトゲやせいでんきなど
- 直接攻撃を仕掛けてきた相手からどうぐを強奪するわるいてぐせ
- 直接攻撃を仕掛けてきた相手の特性を強制的に上書きしてしまうミイラ
- 直接攻撃を仕掛けてきた相手の能力を引き下げるぬめぬめやカーリーヘアー
- 相手からの直接攻撃のダメージを軽減するもふもふ
以上のような特性が存在する。
対人戦ではあまり採用されない特性も無いわけではないが、あえてマイナーな特性を採用して育てるというのも戦略と言えばそうだし、野生のポケモンやNPCトレーナーが相手の場合はこれらの特性を普通に採用したポケモンが登場するのも珍しくないので油断はできない。
当初は特性にさえ気を付ければある程度はどうにかなったが、世代を重ねるごとに直接攻撃を受ける事で効果を発揮するわざやどうぐも増えてきており、思わぬ相手から予想外の反撃を喰らう事も。
- 技の場合は直接攻撃を仕掛けてきた相手に能力ダウンやダメージ、状態異常等を与えるキングシールドやニードルガード、トーチカ、かえんのまもり。
- 道具の場合は直接攻撃を仕掛けてきた相手にダメージを与えるゴツゴツメット。直接攻撃をしかける側が何も持ち物を持ってない場合、持っているポケモンから攻撃を仕掛けた側に渡されるくっつきバリなど。
しかし、何もデメリットだけなわけではない。上述したような反撃系の特性に比べれば数は少ないが、どくしゅやかたいツメなどのように、直接攻撃を強化できる特性も存在する。
また、いしあたま、がんじょうあご、すてみ、てつのこぶしなどの特性を主軸とした戦法を採用する場合は、対応するわざの関係上主力のわざが全て直接攻撃で固まる場合もある。他のわざとのバランスも考えるか、多少のリスクは覚悟のうえであえてそれ一本で貫き通すのかはトレーナー次第だろう。
第7世代では直接攻撃で発動する特性や道具を無効化するメタアイテムぼうごパットが登場。これを持たせている場合上記特性や技、道具は一切無効化される。
余談
時と場合によってはポケモンではなく人間に対して(違った意味での)「直接攻撃」が繰り出される場合もある。特にアニポケやポケスペではよくある話。
ただ、アニポケはギャグ的な意味合いが強い場合が多い。一方ポケスペだと下手をすれば読者に対してガチなトラウマを植え付けるレベルのものもある。
また、ゲーム本編でもかつて人間相手にポケモンで攻撃を仕掛けた(ように見える)人物がいたりした。それもド派手な大技で。
そしてついに、「LEGENDSアルセウス」では、野生ポケモンが襲いかかってくるようになった。