「キミは せかいの はじまりを しっているか」
概要
ゲームポケットモンスター ダイヤモンド・パール・プラチナの悪の組織、ギンガ団のボス。
青い髪と三白眼が特徴。ナギサシティ出身。幼少時代は機械いじりが大好きな少年で非常に頭が良かった反面、友人がおらず常に独りだったらしい。
後にギンガ団の頂点に上り詰め、幹部や下っ端からはカリスマ的な尊敬を集めている(プルートを除く)。
悪の組織のボスだけではなく、赤い鎖の生成にも成功した天才科学者としての一面も持っている。プラチナでは主人公にDNAの構造についてレクチャーしてくれる。
湖のポケモン達から赤い鎖を作り出し、それを利用してディアルガとパルキアを呼び出して操り、今の世界を消して感情の存在しない新世界を創り出すという野望を持っている。
ポケモンに対する考え方は「道具」としている部下達とはまた違ったもので、「自身の力」というもの。馴れ合う関係でもひたすら利用する関係でもなく、完全に自分の一部であると見なしている。
プラチナでは、ナギサシティにいる婆さんのセリフに、「昔アカギという子供がいて、機械とたわむれてばかりいた」とある。機械といえば、FCするロトムと幼少期時代に遊んでいた可能性が高く、機械を弄っているふりをして家電の山の中でロトムとこっそり遊んでいたのかもしれない。(後のウルトラサン・ムーンではこれをほぼ裏付けるような発言がある。)
さらに森の洋館の殴り書きに
「あんな えたいのしれ…… …に
モ……を もっていかれる とは……」
とある。
モ……の部分はおそらくモーター(motor、逆さから読むとロトム)であり、以上のことから日記の少年=アカギで、「得体の知れない連中に大切な友達(ロトム)を攫われたこと」で精神的に大きな傷を負い、感情の存在しない新世界を造るという野望を持つに至ったと思われる。(そのロトムを誘拐した連中に後でアカギに返却する気があったか、返却する気などない悪人だったかなどの詳細は不明)
どことなく、希望に満ち溢れているシロナと対の関係がある。シロナの心が大切であるという主張に対して「黙れ!!心があるからこの世界は醜い、今まで幸せに生きてきたのも人間の戯言」と一喝するなど、思想的には真逆と言っていいほど相容れない。
後述する手持ちポケモンについても、最もみすぼらしいポケモンから最も美しいポケモンになるミロカロス、飛行要因としてトゲキッスをもつシロナに対し、最も弱いポケモンから最も凶暴なポケモンになるギャラドス(種族値がシャッフルされただけ)、飛行要因としてドンカラスをもつアカギとどこか対比的な印象を受ける。
アカギが最先端の科学技術で伝説のポケモンにアプローチしているのに対して、シロナが考古学者として古を解き明かして伝説のポケモンを調査している点も対照的と言えるだろう。
年齢はハンサム曰く27歳である。27歳である。ポケモンでは珍しく年齢が判明しているキャラクターだが・・・。ルザミーネとアカギは年齢が逆でも驚かないだろう。
彼の戦闘BGMは、どことなく今や過去の彼を想像するかのような雰囲気、次第に威圧感を感じさせるかのような事も相まって悪の組織ボスの中でも「神曲」とも言われるほど。、特にイントロ部分の所が非常にダークな雰囲気をさらけ出している。(プラチナではBGMのテンポが少し上がっている。)
ウルトラサン・ムーンにおけるアレンジでは、彼が実現させた「心・感情がない世界」を象徴するように後半の曲の転調がなくなるとともに全体的に曲の起伏が少なくなり、自らの野望を果たした達成感とともに、もう戻れないところにまで行き着いてしまったという後悔が感じ取れる曲に仕上がっている。
ORASではストーリーに登場していないものの、グラードンとカイオーガ復活イベントの時にテレビナビを開くと、プラチナでのある台詞のオマージュが使われている。
「このアカギにさからららららららら……!!」
期間限定なので覚えていたらテレビをこっそり開いてみるのもいいかもしれない。
ウルトラサン・ウルトラムーン
2017年発売のポケモンUSUMでは、レインボーロケット団のメンバーとして登場。
異世界から時間と空間の二匹を捕え、自らの理想とする感情、心の無い新たな世界を創り出した瞬間に大きな影に飲まれ気が付いたらアローラにいたとのこと。
主人公が持つロトム図鑑に気付き、この世界にもロトムがいて心を持つことを知り沈黙するも、もう止まれないとアローラも完全な世界にするために主人公に勝負を挑む。
戦いに敗れ心の繋がりを力に変える主人公達とポケモンに疑問をぶつけ、その理由をロトム図鑑に説かれると、負けを認めロトムのいる世界には何もしないと元の世界に帰ることを決めた。
その際にもっと早く会っていれば止まれたかもしれないとこぼしている。
アニメ版のアカギ
アニメでは、ダイヤモンド&パール編の96話、97話、111話、150話、151話、152話に登場。声優は2代目サカキと同じ三宅健太。
シロナの話によるとシンオウ経済界の名士だったらしいが、いつの間にか新世界の創造を企むギンガ団のボスになっていた。
伝説のポケモンであるディアルガとパルキアを呼び寄せて新たな宇宙を作り出し、シンオウ地方の消滅を目論んだが、サトシ達に阻止される。しかし新世界への執着心が強いことから、生み出された小さな宇宙の隙間に自ら足を踏み入れ、行方不明となった。
キャラのせいなのか、もともとの顔つきのせいなのかはわからないが、ストーリー中は感情を表に出さず、無表情でいることがほとんどだった。劇中で『怒りは破滅を招く』という旨の発言をしていることから、争いの火種とならないよう感情を殺していたのかもしれない。
幹部たちの言動から察するに、アカギは幹部たちを『選ばれた人間』として集めていたようだが、彼自身の中ではまったく不十分であったらしく、前述の小宇宙に足を踏み入れる際に集まった幹部たちを切り捨てている。
ポケモンジェネレーションズでも登場。赤い鎖によってディアルガとパルキアを呼び出し、幹部達やシロナの前で突如現れた巨大な影に飲み込まれ単身破れた世界へと消えていった。
こちらのCVは津田健次郎。津田氏はかつてポケモンカードゲームのCMナレーションを担当した事があってか、津田氏が演じたキャラクターに引っ掛けてファンの間では社長がポケモンの世界に新しいドラゴンを求めにやってきたなどとネタにされている。
手持ちポケモン
ダイヤモンド&パール版
ギンガ団アジト
やりのはしら
プラチナ版
カンナギタウン
- ヤミカラスLv.34
- ゴルバットLv.34
- ニューラLv.36
ギンガ団アジト
- ドンカラスLv.44
- クロバットLv.44
- マニューラLv.46
やぶれたせかい
- ヘルガーLv.45
- ギャラドスLv.46
- クロバットLv.46
- ドンカラスLv.47
- マニューラLv.48
ほとんどのポケモンがあくタイプで統一されており、みな非常に素早いパーティである。
ギャラドスもメガシンカであくタイプが追加されるため、手持ちポケモンの全てがあくタイプに関連していると言える。
勘違いされやすいが、マニューラが切り札である。なおプラチナでは彼と3回戦うことになり、カンナギタウンの遺跡とアジトではヤミカラス、ドンカラスが切り札になっており、やぶれたせかい最終戦ではマニューラが再び切り札に戻っている。
また、プラチナ限定で最終戦の手持ちにヘルガーが加わる。
進化に高い懐き度が必要なクロバットが手持ちにいるあたり、ポケモンからの信頼も厚いようだ。
またマシン技を豊富に覚えさせていること(後述)や、レベルアップでは覚えられないタマゴ技を覚えていたりもするので、態度や口では冷たい事を言っておきながら本当は機械をいじる並にポケモンを愛しているのかもしれない。
あるいは馴れ合う関係ではないにせよ、自分の一部である以上は育成も妥協しないということか。
ドンカラスが覚えているねっぷう(Ptのみ)は教え技、さらにドンカラスのドリルくちばしとマニューラのれいとうパンチはタマゴ技、またクロバット、ギャラドスやヘルガーも、じしん、どくどく、ギガインパクト、おにび、かみなりのキバ、果てはひでん技のたきのぼり等、思い出しや技マシンで技を機械をいじるかのように頻繁にカスタマイズしているので、ここに彼の趣味である機械いじりが表に出ていることが分かる。
また感情というものを嫌っているアカギらしく、相手を惑わす変化技をあまり使用せず、ほとんどの手持ちがフルアタ構成となっており、ほぼ廃人が考えそうな技構成である。
特にギャラドスはじしん・たきのぼり・こおりのキバと、御三家対策をしっかりとってあるため、ギャラドス一匹に苦戦させられたプレイヤーも数多い。
なおアカギの手持ちポケモンがラストだと、「ここまでわたしをおいこんだこと・・・それはみとめてやろう」と大人として冷静な対応を取るが、手持ちポケモンがラストかつ体力がイエローゾーン圏内であると、「まさかまさかまさかっ!・・・わたしがまけるかもだとっ!?」と、キャラがかなりブレ気味になる。自分は絶対的な神であることに誇りを持っており、彼以外の神ではない主人公等に失態は許せないといった発言をしている。はっきりいってネタ要素。
ちなみに手持ちポケモンは全員いわタイプの技を弱点とする。悪の組織のボスで弱点を統一している唯一の人物である。
シナリオ用に岩技を覚えたポケモンを連れて行くと楽に倒せる・・・かもしれない。
USUM(レインボーロケット団)
関連イラスト
関連タグ
ポケモン DPt 悪の組織ボス(ポケモン) ギンガ団
マーズ(ポケモン) ジュピター(ポケモン) サターン(ポケモン) プルート(ポケモン)
ヒカリ コウキ シロナ ハンサム
歴代の悪の組織ボス
ロケット団:サカキ第一、二世代
マグマ団:マツブサ、アクア団:アオギリ第三世代
プラズマ団:ゲーチス第五世代
フレア団:フラダリ第六世代
スカル団:グズマ、エーテル財団:ルザミーネ第七世代