「キミは せかいの はじまりを しっているか」
概要
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール・プラチナ』に登場する悪の組織ギンガ団のボス。
名前の由来は常緑高木の「アカギ」と思われる。
英語版の名前は「Cyrus」(ペルシャ語で太陽)。その他の海外言語版でも、ほとんどが太陽に関連した名前を付けられている。
初登場は「ダイヤモンド・パール」であるが、その生い立ちや思想の根底がストーリーで深く言及されたのはほとんどが「プラチナ」へ入ってからの内容である。
容姿
青みがかった髪と三白眼が特徴。
『USUM』と『ポケモンマスターズ』の3Dモデルでは目を瞑ると目の上に黒い線があるが(眉毛かどうかは不明)、『BDSP』の3Dモデルでは完全に眉なし。アニメ版では青みがかった眉毛が生えている。
頬はこけ威圧的な外見をしているが、年齢はハンサム曰く27歳。
人物
ナギサシティ出身。幼少時代は機械いじりが好きな少年で、非常に頭が良かった反面、誰とも付き合いがなかったという。
性格は冷静を通り越し、冷徹。
幹部や部下からはカリスマ的な尊敬を集めている。狂信的な部下達をカリスマで束ねているのか、もしくは狂信的となるよう叩き込んだのかは定かではないが、いずれにせよ組織の頭としての彼の手腕がうかがえる。
悪の組ボスとしてだけではなく、「赤い鎖」生成に成功した天才科学者としての一面も持っている。『プラチナ』では主人公にDNA構造についてレクチャーしてくれる場面もある。
湖のポケモン達と自らの技術力であかいくさりを作り出し、それを利用してディアルガとパルキアを呼び出して操り、今の世界を消して感情が存在しない新世界を創り出す という野望を持っている。
完全なものを好み、不完全なものを嫌う。特に過去のトラウマからか「感情」というものを嫌悪しており、心を「曖昧で不完全なもの」と称する。感情が存在しなければ醜い争いも起こりえないという考えを持ち、感情を消し去るという自らの野望を正義であると主張する。
その一方で、主人公の強さの源をポケモンへの優しさ(感情)であると分析し、「分かり合えない」と評しながらもその勇気を認め、マスターボールをくれるといった一面もある。
ポケモンに対する考え方は「道具」と見なしている部下達とはまた違い、「自身の力」と称している。馴れ合う関係でもひたすら利用する関係でもなく、最早完全に自分の一部であると見なしている模様。
そのキャラ造形は、どこか希望に満ち溢れたシロナの対として形成されている。
心こそ大切であるという彼女の主張に対して「今まで幸せに生きて来たと思い込んでいる人間の戯言」と激昂しつつ一蹴するなど、思想は真逆といって良い程相容れない。アカギが最先端の科学技術で伝説ポケモンに接触しているのに対して、シロナが考古学者として古を解き明かして伝説ポケモンを調査している点も対照的である。また、海外版の名称はアカギが太陽に関連しているのに対してシロナは月に関連したものとなっている。
LEGENDSアルセウスで登場した先祖と思しき人物については、容姿の他に表情が乏しいところや他人の感情に重きを置かないところも共通。
ただしアカギ程過激に心や感情を否定する面は一切なく、世界の在り様よりもむしろ身内のことに心を砕いている場面が多く、アカギとは共通点こそあるものの明確に価値観に違いがある存在として描かれている。
また名前も月の旧名が由来となっており、アカギの名の由来である「植物のアカギ」「赤」「太陽」とはほぼ共通点がない。
BGM
彼の戦闘BGMは、どことなく今や過去の彼を想像するかのような雰囲気、次第に威圧感を感じさせるかのようなことも相まって悪の組織ボスの中でも「神曲」ともいわれる程。特にイントロ部分の所が非常にダークな雰囲気をさらけ出している(プラチナではBGMテンポが少し上がっている)。
『ウルトラサン・ウルトラムーン』におけるアレンジでは、彼が実現させた「心・感情がない世界」を象徴するように後半の曲の転調がなくなると共に全体的に曲の起伏が少なくなり、自らの野望を果たした達成感とともに、もう戻れないところにまで行き着いてしまったという後悔が感じ取れる曲に仕上がっている。
過去
『プラチナ』では、ナギサシティにいる老婆より「昔アカギという子供がいて、誰とも付き合わず機械と戯れてばかりいた」というセリフが聞ける。
さらに228番どうろの民家には祖父と思しき人物が住んでおり、話を聞くと「あの際親の期待に応えることに疲れ、機械ばかりいじっていた孫を引き取っていれば」と後悔とも取れる言葉を漏らす。
ロトムとの関係
ギンガハクタイビルには配信アイテム「ひみつのカギ」を使って入れる部屋があり、そこの電化製品を調べることでロトムのフォルムチェンジが可能となるというイベントが発生する(『プラチナ』のみ)。
室内にはロトムの発見者と思しき少年が書いた古いノートがあり、その内容からこの少年が幼少期のアカギではないかといわれている。
「モーターと ロトム
なんだか わかるでしょ」
ノートには、モーターより現れたポケモンを少年が「ロトム」と名付けたことや、おもちゃのロボットへ入ったロトムが呼び掛けに応えて目を光らせたなど、ロトムの名前の由来や出来事などが記されている。
また、室内にはプルートが書いたらしいロトム研究記録もあり、「手柄を得るためロトムについての一切を隠しておく」と記載されていることから、隠し部屋はプルートが管理していたと思われる。
さらに同イベントでは、ナナカマド博士から「昔おもちゃのロボットへ入り込んだままのポケモンが発見され、新種として認めるかどうか議論が始まろうとしていたが、肝心のポケモンがいなくなってしまったらしい」という話が聞ける。
少年のノートの記述にもおもちゃのロボットが出て来る点や機械へ入り込む性質が合致していることからナナカマド博士の話に出たポケモンは恐らくロトムである。
また、野生のロトムの出現場所である「森の洋館」には
「あんな えたいのしれ…… …に
モ……を もっていかれる とは……」
という殴り書きが残されており、
「モ……」の箇所が「モーター=motor」(逆さから読むと「ロトム」で、ノートに記されたロトムの由来もこれを示唆している)を指す説から、これも何らかの関わりがあるのではないかと考えられている。
それぞれの出来事の関連性は定かではないが、
- アカギは幼少期に機械いじりばかりしていた
- ロトムは少年と一緒にいた
- ロボットに入り込んだポケモンがいたが姿を消した
- プルートはロトムについての研究を隠していた
- モーターが持っていかれた
などの符号から、ノートの少年=アカギで、ロトムが何らかの理由により何者かに奪われてしまったことが感情の存在しない新世界を創るという野望を持つに至るきっかけだったのではないかと考えられている。
ただし、アカギの出身地であるナギサシティと森の洋館があるハクタイの森は距離があり過ぎること、ノートと殴り書きの文体が一致しないこと、殴り書きの「モ……」が本当に「モーター」なのか不明であるなど、森の洋館の事柄については関連付けるには不確実な点も見受けられる。
いずれも公式の詳細な見解は存在せず、それぞれから読み取れる情報が全て関連しているかどうかは不明。
ただ、後の『ウルトラサン・ウルトラムーン』ではロトムとの接点をほぼ裏付けるようなアカギの発言がある他、リメイク版では大人のアカギ自身がロトムを手持ちとしている。
ちなみに『ポケットモンスター ソード・シールド』ではロトムの図鑑説明で「ある少年の発明よりロトムを活かした色々な機械が作られ始めたのだ。」という解説があり、彼の過去との関係性が考察されている。ただし、この記述はロトム図鑑の製作に携わったシトロンを指しているのではとの意見もある。
他世代での言及
ORAS
『ORAS』ではストーリーに登場していないものの、グラードンとカイオーガ復活イベントの時にテレビナビを開くと、彼のとある台詞のオマージュが見られる。期間限定。
USUM
『ポケモンUSUM』では、レインボーロケット団のメンバーとして登場。
異世界よりディアルガとパルキアの2匹を捕え、自らの理想とする感情と心がない新たな世界を創り出した瞬間に大きな影に呑まれ、気が付いたらアローラにいたとのこと。
主人公が持つロトム図鑑に気付き、この世界にもロトムがいて心を持つことを知り沈黙するも、もう止まれないとアローラをも自らが望む完全な世界とするために主人公に勝負を挑む。
心の繋がりを力へ変える主人公達とポケモンへ疑問をぶつけ、その理由をロトム図鑑に説かれると、負けを認め、ロトムがいる世界には何もしないと元の世界に帰ることを決めた。
その際に「もっと早く会っていれば止まれたかもしれない」と後悔をこぼしている。
手持ちポケモン
ダイヤモンド・パール
ギンガ団アジト
やりのはしら
プラチナ
カンナギタウン
- ニューラ Lv.34
- ゴルバット Lv.34
- ヤミカラス Lv.36
ギンガ団アジト
- ニューラ Lv.44
- クロバット Lv.44
- ドンカラス Lv.46
やぶれたせかい
- ヘルガー Lv.45
- ギャラドス Lv.46
- クロバット Lv.46
- ドンカラス Lv.47
- マニューラ Lv.48
非常に素早いパーティ。タイプ特化のパーティではないが、あくタイプとひこうタイプの混合になっていやる。
勘違いされやすいが、マニューラが切札である。なお『プラチナ』では彼と3回戦うこととなり、カンナギタウンの遺跡とアジトではヤミカラス、ドンカラスが切り札になっており、やぶれたせかい最終戦ではマニューラが再度切札へ戻っている。
また、プラチナ限定で最終戦の手持ちにヘルガーが加わる。
進化に高い懐き度が必要なクロバットが手持ちにいるあたり、ポケモンからの信頼も厚いことが窺える。
また、マシン技を豊富に覚えさせていること(後述(や、レベルアップでは覚えられないタマゴ技を覚えていたり、リメイクでは、それに加え、相手のAIが強化され、夢特性と半減の実も持っているので、態度や口では冷たいことをおっておきながら本当は機械をいじる並にポケモンを愛しているのかもしれない。
あるいはポケモンのことを「トレーナーの様にパートナーとはしない、他のギンガ団の様に道具にもしない、私自身の力とする」と明言している点より踏まえると、自分の一部である以上は育成も妥協しないということか。
意図的か偶然かはともかくズバット系統がなつき進化をした、ニューラ系統を連れている点は金銀ライバルやグラジオと共通している。
ドンカラスが覚えているねっぷう(Ptのみ)は教え技、さらにドンカラスのドリルくちばしとマニューラのれいとうパンチはタマゴ技、またクロバット、ギャラドスやヘルガーも、じしん、どくどく、ギガインパクト、おにび、かみなりのキバ、果てはひでん技たきのぼり等、思い出しや技マシンで技を機械をいじるかのように頻繁にカスタマイズしているので、ここに彼の趣味である機械いじりが表に出ていることが分かる。
また感情というものを嫌っているアカギらしく、相手を惑わす変化技を余り使用せず、ほとんどの手持ちがフルアタ構成となっており、ほぼ廃人が考えそうな技構成である。
特にギャラドスはじしん・たきのぼり・こおりのキバと、第4世代の御三家の最終進化への対策をしっかりとってあるため、ギャラドス1匹に苦戦させられたプレイヤーも数多い。
ちなみにアカギの手持ちが残り1匹となった際、「ここまでわたしをおいこんだこと…それはみとめてやろう」と大人として冷静な対応を取るが、手持ちポケモンがラストかつ体力がイエローゾーン圏内であると、「まさかまさかまさかっ!…わたしがまけるかもだとっ!?」と、それまでとは一転して動揺を露わにする。
手持ちポケモンは全員いわタイプ技を弱点とする。悪の組織ボスでじめんタイプ統一サカキやむしタイプ統一グズマとは違い、
使用するポケモンタイプはバラけているにもかかわらず、弱点が統一されている唯一の人物である。
シナリオ用に岩技を覚えたポケモンを連れて行くと楽に倒せるかもしれない…がストーリー中で手に入る岩タイプポケモンは軒並み素早さが低いため過信は禁物。
余談であるが、ポケモンの体力が減ると薬を最多で2回使って来るが、DPおよびBDSPではいいキズぐすりとかいふくのくすりという変な組合わせ(Ptでは回復の薬×2)。最終決戦で手加減する意図とは何なのだろうか…?
またゲーム中において機械いじりが趣味でありながらでんきタイプやはがねタイプのポケモンをほとんど使わないという面白い特徴がある(USUMではディアルガ、バトルタワーではヒートロトムという例外はあるが)
あくまでポケモンの好みに関しては別…ということなのであろうか、それとも…
USUM(レインボーロケット団))
BDSP(バトルタワー・ダブル)
チーム1
チーム2
- マニューラ
- エンテイ
チーム3
- ヒートロトム
- ギャラドス
ポケスペ
※2008年に発売されたポケモンカードゲームでは、他媒体では全く関わりのないリザードンが相棒になっている。これは他の使用ポケモンを全て商品化したことで生じた措置である。
- そもそも御三家が悪の組織のポケモンとして登場するのは「金銀時代まで」「BW時代のプラズマ団のカード」といったポケモンカードゲームと番外編ソフトであるポケモンレンジャーとポケモンコロシアムに限られている。
アニメ版のアカギ
アニポケ
CV:三宅健太
『ダイヤモンド&パール』第96話、97話、111話、150話、151話、152話に登場。
元はシンオウ経済界の名士であったらしいが、新世界創造を企むギンガ団ボスとなっていたという。
伝説のポケモンであるディアルガとパルキアを呼び寄せて新たな宇宙を作り出し、シンオウ地方の消滅を目論んだが、サトシ達に阻止される。しかし新世界への執着心が強いことから、生み出された小さな宇宙の隙間へ自ら足を踏み入れ、行方不明となった。
その後の『神とよばれしアルセウス』 においても回想シーンのみの登場であり、アカギとの再会を図ろうとしたギンガ団作戦が失敗に終わったこともあり、消息を絶ってからの動向が描かれることは遂になかった。
キャラのせいなのか、元々の顔付きのせいなのかは分からないが、ストーリー中は感情を表に出さず、無表情でいることがほとんどであった。劇中で『怒りは破滅を招く』という旨の発言をしていることから、争いの火種とならないよう感情を殺していたのかもしれない。
幹部達の言動から察するに、アカギは幹部達を『選ばれた人間』として集めていたようであるが、彼自身の中ではまったく不十分であったらしく、前述の小宇宙に足を踏み入れる際に集まった幹部達を切り捨てている。
なお、三宅氏は同じく悪の組織の頭であるサカキを鈴置洋孝氏より引継いで演じてもいる。
ポケモンジェネレーションズ
CV:津田健次郎
第11話「新しい世界」に登場。
赤い鎖によってディアルガとパルキアを呼び出し、シロナやギンガ団幹部達の前で突如現れた巨大な影に単身飲み込まれる。やぶれたせかいに辿り着いた後はサターンへ「私を捜すな」との言葉を残した。
他媒体
ポケットモンスターSPECIAL(ポケスペ)
第7章ラスボスとして登場。ポケスペでのギンガ団は「宇宙エネルギー開発事業団」を表向きの顔としている。基本的な人物像や目的はゲーム版同様で、冷徹さとカリスマを併せ持った狂える男。
現役のリーグチャンピオンであるシロナを追い詰める程の実力者。時間稼ぎを目的に彼女を相手取ると、ガブリアスの体力切れの自滅も含めて実質的に戦闘不能にまで追い詰めているが、自らの手持ちも疲弊していた事、時間稼ぎという当初の目的は果たされた事から、彼の方から戦闘を中断し引き分けという形に終わっている。
撤退したその足でテンガン山へ赴き、呼び出したディアルガとパルキアを操って戦わせることで「新世界創造」の野望を実現しようとするが、妨害のために現れたデンジを除くジムリーダー達により3幹部が敗北。さらにあかいくさりが1本破壊されてしまう。
怒りに任せてジムリーダー達を攻撃し戦線離脱へ追い込むが、そこにトバリシティより追って来た3人の図鑑所有者とシロナが到着。
最終的にくさりが1本しかないことによりディアルガとパルキアの戦いの均衡が崩れた隙を突かれ、2匹がアカギの支配下より離脱。
正気を取り戻した2匹の攻撃を喰らって意識を失い、さらに2匹の衝突で生じたやぶれたせかいへ通じる穴へギラティナの力で引き摺り込まれ、行方不明となってしまった。
ここまでなら展開に多少の差異はあれどゲーム版とそこまで大きな違いはないが、この後のストーリーはゲームと大きく異なった展開となっている。
続く8章では、やぶれたせかいに飛ばされたダイヤモンドと現地で再会。
先の戦闘で自らの敗北の理由を悟っていたアカギはその誤ちを正すべく、ダイヤと協力しディアルガ、パルキアをギラティナの幽閉から解放することに成功する。
やぶれたせかいを抜けた後は、ギンガ団解散を宣言すると共に自ら事の顛末の責任を取ろうとするが、ジュピターに自分及びマーズ、サターン達に対する責任も取るように要求され、ダイヤ達に感謝の言葉を残し幹部を連れて何処かへと立ち去った。
ゲーム版とアニメ版では「最後までブレることなく信念を抱えて消えて行く」という、ゲーム&アニメ基準では他のボス達と一線を画す退場をしたアカギであったが、ポケスペ版では「改心しまともな状態でフェードアウトする」という、ポケスペ基準ではこれまた一線を画す退場の仕方を見せた。
ポケモンマスターズ
CV:武内駿輔
パルキアをバディとして登場。
伝説ポケモンイベント「新世界に交錯する心」をクリアすると仲間に出来る。
ディアルガとパルキアを捕らえ新世界を創り出そうとした際、不思議な輪に吸い込まれパシオにやって来たという。
「機械いじりばかりしている少年」「ロトムと関わりがある」という共通項を持つマーマネにつかの間の交流を経て「アカギさん」と慕われる一幕も。
同イベントに登場するモミは、シロナからアカギについて「やぶれたせかいで野望が潰えた」と聞いており、ディアルガとパルキア双方を揃えていたことやロトムに言及することから、本作のアカギは『プラチナ』のストーリーを辿っているが彼女達とはまた異なる次元のシンオウ地方よりやって来たものと思われる。
2022年1月13日から追加されたメインストーリーギンガ団編「心なき世界のために」にて再び登場。
かつての配下であるマーズ、ジュピター、サターンの三人を筆頭に多数のギンガ団員を従え、再びギンガ団として活動している。
ディアルガとパルキアを手中に収めているが、ディアルガはアカギのいうことを素直に聞き入れない状態であり、これが原因で先の伝説イベントでは使用しなかったものと推測される。
相変わらず「不完全な心を排除した世界」を希求しているが、今回は偶然自分の前に現れたダークライの見せる悪夢の中の光景(五感が意味を成さない、自分以外に誰もいない暗黒の空間)に可能性を見出し、これを利用することで野望を実現しようと画策。
パシオ全土の人間やポケモンを遠隔で強制的に眠らせるという方法を使い、野望を達成しかけるが、遠隔催眠を弾くことが出来るクレセリアの存在やコウキに感化されたディアルガの離反などもあり、パルキアとダークライを撃破されて計画は失敗。
最終的に彼を止めるために集った者達の説得により何と心の存在を受け入れ、「心を消去した世界」から「完璧な心を持つ世界」へと目指す野望を方針転換した。
ゲームの世界観を受け継ぐ本作でも「救いようのない悪党ではない」という描写が成されたことでますますアニメ版の末路だけが浮く結果に………。
その後、2月10日にマジコスアカギ&ダークライが実装された。
ゲーム上の性能
アカギ&パルキア
ゲーム上の性能としては伝説ポケモンがバディの割にはやや低めのステータスであるが、それを補って余りある火力を叩き出すことが出来る「あくうせつだん」や「ハイドロポンプ」といった高威力な技や急所に当たった際に技威力を1.9倍まで引上げるパッシブスキル「急所時威力上昇9」の効果もあってステータス以上の火力を叩き出すことが可能。
トレーナー技「心ない世界」は自身の残りHPの25%のダメージと引換にとくこうとすばやさを3段階上げる。2回使えばとくこうとすばやさを最大まで上げられる一方で自身のHPを大きく削ってしまうためその効果はハイリスクかつハイリターン。
バディストーンボードでは自身のバディーズ技を強化する「B技急所時威力上昇2」や「心ない世界」の反動をカバーする「無傷時回復付帯」の他、みずタイプの強力な技を持っているからか雨の時に行動するたびHPが回復出来る「雨時HP回復」のスキルが獲得可能。
この「雨時HP回復」に加えてただでさえ強力な「ハイドロポンプ」に1.5倍の天候補正、バディストーンボードの「素早さアップ分威力上昇」で最大1.3倍の補正と前述の「急所時威力上昇9」が乗ることでより一層強力になり雨パにおける擬似みずアタッカーとしての覚醒を果たした。
DP物語
本編同様、ギンガ団ボスとして登場。
本作では主人公であるハレタとの戦いを通じ、否定する心に揺らぐ姿が見られる。
ゲーム版同様幹部たちや団員に慕われるカリスマ性の持ち主。
一度は切り捨てようとしたサターンの忠義を認めたり、ミツミに戦闘の技術を幼い頃より教え込み、育てた過去を持つなど部下を正当に評価する面も有する。
ギンガ団を裏切ったミツミも、改心した後とはいえアカギと行動を共にするなど決して心の底から嫌ってはいない。
カンナギタウンでハレタと交戦し、彼の奇想天外な戦法を取り込んだバトルを通じ「楽しい」「面白い」と心を動かされたことから彼を危険視するようになる。
その後も、ハレタと対峙した際は「おっちゃんは悪いことすっけどにくくなんかねーぞ」「一緒に熱くなりたいんだ」という、彼のいまでも自分と心が通じ合うと思う優しさに葛藤している。
最終決戦のやりのはしらではディアルガの力で世界を作り替えようとするも、ハレタの行動によりあかいくさりが破壊されたことにより計画は失敗。
さらには、ディアルガを強引に呼出したことに呼応しパルキアまでもが現れたことで、自らの行いの愚かさを痛感する。
その後、ディアルガとパルキアの暴走を止めるべく他のギンガ団員、ジムリーダー達と共に2体へ攻撃を仕掛けた。
第2部ではプルートに監禁されるも、「1度は離れた身であるが、プルートがギンガ団をどう導くのか見届ける」として敢えて脱け出さずにいた。その後、プルートのやり方に反感を持った幹部たちが助けに来たため、プルートを止めるべく幹部達、そしてミツミと共にやぶれたせかいへと出陣。
ギラティナとの戦いが終わった後は、けじめとしてギンガ団を解散させた。
「主人公達との心の触れ合いにより改心」、「幹部達3人がアカギを慕っており、アカギもまた幹部と行動を共にする」など、ポケスぺやポケマスのそれと似通った展開であるが実は発表時期的には本作が最も早かったりする。
なお、この他にもDP物語とポケスペ第7章は「ラストにはギンガ団が解散する」「男主人公が最強クラスの戦力としてレジギガスを仲間へ加える」という共通点もある。
関連イラスト
関連タグ
マーズ(ポケモン) ジュピター(ポケモン) サターン(ポケモン) プルート(ポケモン)
ヒカリ(トレーナー) コウキ(トレーナー) シロナ ハンサム(ポケモン)
ゼフィール・・・同じ思想を持つ任天堂ヴィラン
歴代悪の組織ボス