アオギリ
あおぎり
「ポケモンのために しぜんを とりもどす!
それこそが アクアだんの りそう!」
RSE
アクア団のリーダー。カイオーガを利用し、海を増やす目的を持っている。
海を増やし新たな生命を生む土壌を作る、という思想の基に活動している。
名前の由来はアオイ科アオギリ属の落葉高木「アオギリ」からと思われる。水をよく吸い、耐火性や潮風に強いため街路樹として多く利用されている植物であり、アクア団のボスにピッタリの名前である。
最終的に、おくりびやまから奪った珠の力でカイオーガを目覚めさせる事に成功するも、その直後にカイオーガの力で世界中に大雨が降り注ぐ異常気象を目の当たりにし、自然のバランスをむやみに変えてはならないと悟り、珠をおくりびやまに返して行方をくらませた。
『ルビー』ではマツブサの暴走を食い止めるためアクア団を率い、主人公に協力を申し出る。
『エメラルド』ではマグマ団・アクア団双方がそれぞれグラードンとカイオーガを目覚めさせようと動いているため、主人公はその両方と相対する。グラードンとカイオーガの争いをレックウザが鎮めた後はマツブサと共に珠をおくりびやまに返した。
アクア団のリーダーだからか、プレイ開始時に選択できる7言語では、イタリア語を除いていずれも名前が「A」で始まる。
日本語:Aogiri
英語:Archie
フランス語:Arthur
ドイツ語:Adrian
スペイン語:Aquiles
韓国語:Agang
※イタリア語では、団名が「Team Idro」となっているためか、「Ivan」というIで始まる名前になっている。その代わりなのか、イズミとウシオの名前がそれぞれ「Ada」「Alan」と、Aで始まる名前になっている。
性格
『ルビー・サファイア』では一人称が「わたし」、二人称が「きみ」または「お前」。
主人公のことは「〇〇くん」か「〇〇ちゃん」と呼ぶが(ルビー版のみ)、実はこれ、マツブサも同様の仕様である。
というのも、『ルビー・サファイア』では団の名称・目的・狙っている超古代ポケモンなど一部のワードを除き、テキストを共用している為。
ポケスペで敬語口調になっているのもこの影響からであろう(対するマツブサはAS版のアオギリ同様に粗野な性格となった)。
『エメラルド』では一人称が「おれ」に変更され、主人公も呼び捨てにするように(対するマツブサは「わたし」となった)。
ストーリーが先述の通りに変更された為、差別化の必要性が生じたのだろう。
ORAS
「つみのない ポケモンたちが くるしむ せかい……
そんなモン ゆるされる ワケが ねえ!」
リメイク版の『ORAS』では『RSE』から大きく容姿が変わっている。
肌は日焼けをし、ビルドアップを使ったかのようなマッシブな体型に変化しており、はっきり言ってとってもムキムキである。
髭が増量しているなど、全体的に海賊を思わせるような風貌へ変化した。顔には傷、もしくはフェイスペイントと思われるものがあるが、設定資料によるとこれは顔の深い彫りによる陰らしい。
また、キーストーンをはめこんだメガイカリをネックレスの様に首にぶら下げている。
新たに豪快で実直な性格へ変化しており、かつてウシオを救けたことがあるなど、人間味にあふれるその姿は、冷徹で神経質な性格に変化したマツブサやポケスペ版の彼とは対照的である。
その性格故に団員からは非常に慕われ、ポケモンからも厚く信頼されているのだが、その思想は「ポケモンの理想郷を作るためなら、自分やアクア団がどうなっても構わない」 という危険なレベルに達してしまっており、作中ではその考えに疑問を抱いて彼を止めてくれる者が(一人を除いて)いないという危うい状況に陥ってしまっている。
しかし、そのような考えに至ったのはあるポケモンに関する悲しい過去があったためと思われる描写があり、優しすぎたが故に暴走してしまったとも取れる。
人よりもポケモンに寄り添って救おうとするその思想は、あの青年に近いものがある。
『オメガルビー』では『ルビー』と同様にマグマ団を止めるべく行動。ただし、こちらでは主人公に全面的に協力を仰ぐような態度は見られなかった。
『アルファサファイア』でのエンディング後イベント「エピソードデルタ」ではヒガナにキーストーンを奪われ、主人公に助けられる。
エピソードデルタクリア後はバトルハウスでタッグを組んで戦える。
ルネシティでの一件の後、主人公とは良好な関係を築いている模様。
2017年発売の『ポケモンUSUM』では、リメイク版ではなく『RSE』のアオギリがレインボーロケット団のメンバーとして登場。
カイオーガを目覚めさせ、世界を海だらけにする目的が達成された瞬間になぜかアローラへと移動し、サカキから客人として遇された。
この世界もどうせだから自分の理想に近づけてあげようという手前勝手な善意から主人公と敵対する。
一人称が「わたし」であるなど性格はGBAサファイア版そのものだが、したっぱから兄貴と慕われアオギリの方も彼らをかわいがっている、手持ちにベトベトンを入れている、ボールを投げるときに大きく振りかぶるなどリメイク版に近い要素もある。
敗北しても口調が変化することはなく、マツブサよりも落ち着いた性格に見える。しかし、レインボーロケット団で宛がわれた部下が倒されたと知って「残念だぜ」と一瞬素の口調を窺わせる場面も。また、「世界から陸地を消す!」と断言し、その上で自分の実現した世界を「実りのある理想的な環境」と喧伝するなど、その思想はより過激である。しかし、主人公とのバトルに敗北しても「流石だな」と潔く負けを認め、「主人公のような人物がいたら自分の野望は達成できてなかっただろう」と主人公の実力を高く評価し、彼なりの賛辞を送る一面を見せた。
元の世界においてはマツブサと対決して勝利したようで、自分を倒して目的を達成した世界から来たマツブサとそのことで口喧嘩が発生してヒートアップした結果、主人公そっちのけでアローラの未来をかけて決戦に及ぼうとしたところでマツブサとともに元の世界に戻された。
アクア団が使用するポケモンの最終進化系を使用する。
ポケモンジェネレーションズ
CV:小山力也
第8話「海底洞窟」に登場。容姿とストーリーは『ORAS』準拠。
イズミの説得を聞き入れずにカイオーガを復活させるところは原作と共通だが、その後の規模が凄まじく、カイオーガに命令するもウシオを除くメンバーと共に母船ごと攻撃に巻き込まれる。
ちなみに小山氏は『THE ORIGIN』においてサカキを担当している。
ポケモンマスターズ
CV:最上嗣生
こちらも容姿は『ORAS』準拠。パシオに来訪した当初は海の自然を潰し、そこに人工物を造ったという人間のエゴの側面に憤りを覚えていたが、後に考えを改めパシオの技術がポケモンを救う方の可能性に期待を寄せているようである。
余談だが、イベントやエピソード内のシナリオでこそ過激な思想をちらつかせるものの、ポケモンセンターでの日常会話はただの面倒見の良いアニキそのものである。
七夕に合わせて開催されたイベント『離れ離れの双子星』ではジラーチとの関係が掘り下げられており、その能力を人間に悪用される事を危惧しつつも、エゴに満ちたトレーナーではなく、フウとランに出会えた事を微笑ましく見守る姿を見せた。
ちなみにフウとランが担当するジムの所在地であるトクサネシティには願掛けに使われる白い岩があり、そこからの連想でアオギリとの絡みがあるのだろう(発売当時から白い岩はジラーチに関係があるという都市伝説が実しやかに囁かれていたほどのスポットである)。
果たして、これ程までにチームスキル「悪の組織」が似合わない悪の組織ボスは、今後のポケモンシリーズに登場するのであろうか…。
アオギリ&カイオーガ
特別イベント「海と大地の化身現る!」にてバトル相手として登場し、後にマスターバディーズとしてバディーズサーチに実装。バディーズはカイオーガ。マスターバディーズである所以はアクア団リーダーとしての経験に由来するのであろうか。
マスターパッシブスキルとして、ホウエン地方出身のトレーナーと一緒に編成すると味方の特殊技の威力を最大で50%増強し、相手からの特殊技のダメージを最大で31%軽減する能力を持つ。
パッシブスキル「初登場時雨化」で自身は雨天候を展開しながら、威力226の4ゲージ技「こんげんのはどう」で相手全体に攻撃する強力な特殊アタッカー。
天候が雨の時にわざゲージが加速し技の威力も上がる「雨時ゲージ加速威力↑3」も持つため、全体技で威力がやや減衰することを加味しても相当な火力が期待できる。
さらにみずタイプの技であるため天候による補正も受けることができ、あまりにも補正が乗りすぎるせいか素のステータスは低めに設定されている(それでも前述の幾多の補正のおかげでマスターバディーズ相応の火力が出るが)。
前述のマスターパッシブスキルの効果に加え、雨状態で火力が上がるホウエンのみず特殊アタッカー(ロールはテクニカルだが)であるハルカ&ラグラージとは一部ではアオハルと称されるほどに編成における相性が良い。お互いの火力上昇の恩恵だけでなく、アオギリ自身の登場時の雨の効果が切れたり相手に天候を変えられた場合もハルカが「あまごい」で上塗りし雨状態を持続させることができるためレジェンドバトルなどの中長期戦にも対応できる。また、その場合もアオギリの「雨時間延長5」の効果が乗るので引き続き長時間の雨天候で有利に戦うことが可能。
詳細はガイル・ハイダウトを参照。
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