『ポケットモンスター赤・緑』を遊んだみんなへ
概要
2013年10月にテレビ東京開局50周年特別企画のひとつとして、「ポケットモンスターX・Y」が発売されることを記念して制作されたオリジナルアニメーション作品。
原作は記事冒頭の公式キャッチコピー通り「ポケットモンスター赤・緑」。
地上波ではテレビ東京系列にて2013年10月2日19:00~、特別番組として放送された。テレ東系列外でもBS-JAPANで2013年10月4日18:00~、キッズステーションで2013年10月12日12:00~(再放送有)放送。
アニメーション制作はProductionI.G(1話)、XEBEC(2、3話)、OLM(4話)。
シリーズの原点となった「ポケットモンスター赤・緑」の世界を、旅立ちやバトル、新たな出会いといったポケモンの魅力とともに、オリジナルアニメーションで鮮やかに描く。
放送内容は2時間枠の中で全4部構成というオムニバス形式となっている。そのためタケシやワタル以外のジムリーダー、四天王との戦闘やその他ゲーム中のイベントはダイジェスト形式で繰り広げられる。クライマックスにはあるサプライズ要素も用意されている。
アイキャッチはレポート画面。主題歌等はないが、EDのスタッフロールでは劇中での原作ゲーム曲のアレンジがメドレーとなって流れる。アレンジの一部にはゲームフリークのサウンドチームスタッフである景山将太氏が担当している。
レギュラー放送されているテレビアニメ版「ポケットモンスター」(アニポケ)が、アニメ版として独自の設定を持っている一方で、本作品では「捕まえる」「ポケモン勝負」といった言葉をそのままゲーム版オリジナルのもので通していたり、ポケモンの死に関するエピソードを採用したりするなど、原作ゲーム内容に準拠したつくりが前提となっている。
エフェクト、ポケモンの鳴き声なども違っており、例えばアニポケだとピカチュウは「ピカチュウ」と鳴くが、本作では「ヂュッ」など現実世界のネズミのような鳴き声で鳴く。こうした演出はポケモンBW2のプロモーションアニメに共通点が見られる。
他にも、カビゴンがはかいこうせんを両目から撃ったり(参照)、ポケモンをボールから出すとボールは消えたり、捕獲に成功した時は星が出たりするなど、アニポケとは似て非なる世界であることが強調されている。
キャッチコピーにあるとおり、子供の頃に「赤・緑」をプレイして大人になった人たちに向けられた作品であり、キャラクターデザインも現在放送中のアニポケとは大きく異なる。ゲームフリークのアートディレクター杉森建氏の絵柄を踏襲しつつも、顔のパーツがやや小さめになり、穏やかな表情を基本にデザインされており、従来と別路線のアニメであるということがわかりやすいようになっている。
特別番組として放送された本作であるが、1話の監督を担当した川崎逸朗氏はtwitterで「ポケモンオリジン、オンエアは今回限りですが皆さんがもっと見たい!とつぶやけば、もしかしたらもしかになるかもしれませんよ。皆様の応援だけが頼りです。」と発言しており、要望が多ければまた関連した企画が立ち上がる可能性もある……のかもしれない。
登場人物
- レッド(声優:竹内順子) - マサラタウンに住む、物語の主人公。オーキド博士からヒトカゲを受け取り、ポケモン図鑑完成を目指すための冒険に出発。たくさんの出会いと戦いを繰り広げる。
- グリーン(声優:江口拓也) - レッドとは幼馴染みにして、彼のライバルで、オーキド博士の孫。レッドとともにオーキド博士から図鑑完成を託され、旅に出る。最初のポケモンはゼニガメを選んだ模様。少々自信過剰な面がある。レッドよりポケモンに詳しくタケシやサカキにも称えられている実力者。
- オーキド博士(声優:森功至) - マサラタウンに住むポケモン研究者。レッドとグリーンにポケモン図鑑の完成を託し、最初のパートナーとなるポケモンを与える。
- タケシ(声優:杉田智和) - ニビシティのジムリーダー。いわタイプのポケモンの使い手で、冒険を始めたレッドの前に立ちはだかる。唯一、服装が赤緑・FRLGではなく金銀リメイクがベースとなっている。
- ママ - レッドの母親。
- サカキ(声優:小山力也) - ポケモンを利用して悪事をはたらく組織「ロケット団」のボス。じめんタイプのポケモンを使用する。後にレッドとは8つ目のバッジをかけてジム戦を行った。後にロケット団の解散を宣言した。
- ワタル(声優:川島得愛) - ポケモンリーグの四天王。
- フジ老人(声優:稲葉実) - シオンタウンで保護されたポケモンの世話をしている老人。助けてくれたレッドにポケモンの笛とある石を託す。
- レイナ(声優:石川由依) - フジ老人の元で保護されたポケモンの世話をしている少女で、本作のオリキャラ。
他アニポケ作品とのコラボ
※ XY(アニポケ)と同時放映された。