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カビゴン

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かびごん

カビゴンとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種。

基礎データ

全国図鑑No.0143
ローマ字表記Kabigon
分類いねむりポケモン
タイプノーマル
高さ2.1m
重さ460.0kg
性別87.5%♂・12.5%♀
特性めんえき / あついしぼう
隠れ特性くいしんぼう
タマゴグループかいじゅう
専用Zワザほんきをだすこうげき
好きなエサきらきらミツ/いきいきイナホ/ころころマメ
おとしものゴンベのキバ

地方図鑑

カントー図鑑No.143
ジョウト図鑑(GSC / HGSS)No.225/No.230
シンオウ図鑑No.113
セントラルカロス図鑑No.139
アローラ図鑑(SM / USUM)
  • メレメレ図鑑
No.036 / No.043
  • No.036 / No.043
ガラル図鑑No.261
ヒスイ図鑑No.052
キタカミ図鑑No.103

各言語版での名称と由来

言語名称由来
日本語カビゴンカビ(黴)+ゴン(怪獣の名詞)
英語・スペイン語・イタリア語Snorlaxsnore(いびき)+relax(くつろぐ)
ドイツ語Relaxorelax(英語でくつろぐ)
フランス語Ronflexronfler(いびきをかく)+flexible(しなやかな)
韓国語잠만보잠만 자(寝てばかり)+잠보(寝ぼすけ)+먹보(食いしん坊)
中国語(簡体字)卡比兽カビゴン+兽(獣)
中国語(繁体字)卡比獸カビゴン+獸(獣)
中国語(大陸)卡比熊カビゴン+兽(獣)+熊
ギリシャ語Σνόρλαξ英語名の音写
ヘブライ語סנורלקס英語名の音写
ヒンズー語स्नोरलॅक्स英語名の音写
ロシア語Снорлакс英語名の音写
タイ語คาบิกอน日本語名の音写

概要

初代『ポケットモンスター 赤・緑』から登場する古参ポケモン。

黒と白を基調にした、まん丸に太った大きな怪獣のような外見のポケモン。大抵目は閉じているが、『ポケモンスタジアム』等3Dモデルのゲームでは目を開くことがある。

外見通りにとてつもない食欲の持ち主で、1日に400kgは食べないと気が済まない。同時に極めてぐうたらな性質で、基本的に食べるか寝るかしかしない。食ってるはじから居眠りを始め、眠ったままでも食うという。

お腹の上を遊び場にしても全く怒らない朗らかさを持つが、単に気にしていないだけとも言える。その為、カビゴンを遊具代わりにして遊ぶ子供も珍しくないほど。

そんな胃袋の消化液はとても高性能。カビが生えていようが、腐っていようが、トゲだらけであろうがお構いなしで、腹痛も起こさない。何とあのベトベトンの猛毒さえ、カビゴンにとってはスパイスに過ぎないという。

ゴン(怪獣の名詞)」という名前もここから付けられた模様。

このように普段はやる気が全く感じられないが、内に秘めたパワーは凄まじく、食欲絡みなどで本気を出すとズバ抜けた身体能力を発揮する。

巨体による怪力は元より、自身の十倍以上の高さまでジャンプしたり、クロールで離れた島まで遠泳もするというハイスペック振り。そのためか、ひでんマシンで「なみのり」を覚えられる。

ポケモンバトルレボリューション』ではドロップキックモーションを披露したりと動けるデブっぷりを発揮している。

こうした二面性は有益にも害悪にもなり、その重い巨体で所構わず寝てしまうため、を塞いだり物を押し潰して近隣住民を困らせるトラブルはシリーズ定番。

生物は全く襲わないが、畑や人里などに遠方よりふらりとやってきては、食料となるものを根ごそぎ食い尽くしてしまう事もあり、ヒスイ時代等の昔は、米蔵を空っぽにしてしまう災厄の1つとして恐れられていたという。

ゴンベ時点で堆肥となる生ゴミを漁るとされているので、ポケモン対策が今程進んでいなかった時代はかなり脅威であったことであろう。

一方、信頼するトレーナーの元でなら一騎当千の活躍を魅せ、アニメでは皆の生活圏を脅かす繁茂したイバラを食い尽くし、近隣の環境を結果的に改善したこともあった。

その見た目通り体重が重いことでも有名であり、第2世代までは体重が最も重いポケモンであった。

世代が進むにつれコスモウムテッカグヤを筆頭に、グラードンバンバドロアクジキングギラティナディアルガメタグロスクレベースなどの重量級が増えたこともあり、現在では上の中ぐらいの順位に落ち着いている。

白と紺の全身は体毛に覆われているらしく、名探偵ピカチュウや第9世代では質感が比較的分かりやすいグラフィックになっており、自身のキョダイマックス形態にも影響してくる。

ゲーム上での特徴

上記の通り、眠りながら道を塞ぐポケモンとして定評がある

ゲーム版では、初代で12番道路や16番道路、第2世代では殿堂入り後に訪れることができるディグダの穴の前で、第6世代で7ばんどうろで、第9世代ではとこしえの森の洞穴の前で出現。いずれもポケモンのふえの音色で起こしてバトルに突入するというイベントになっている。

なお、カビゴンのドットグラフィック、初代より並べて見てみると、最初寝転がっていたのが少しずつ起き上がって来て、最後には立ち上がっているという地味な変化がある。(実は他のポケモンもコマ送りのように少しずつ動いている。カビゴンついでに比べてみよう。)

……だが、まさかこれが、『SM』において、10年以上掛かった伏線になるとは一体誰が想像出来たであろうか。

「自力入手は困難であるが、増やすのは容易で、GTSさえ使えばお手軽に入手出来る」ポケモンの1種(第6世代まで)。

初代・第2世代

ポケモンずかん上ではレアリティについては何も書かれていないが、ぶっちゃけあのラプラスと大差ないレベルのレアリティ。

初代では、ゲーム中に僅か2匹しか登場しなかった。

第2世代以降も、野生個体は原則固定エンカウントでしか手に入らず、しかもただ話し掛けるだけでは駄目で「ポケモンの笛」を用いて起こす必要がある。

これが後述する『ポケモンGO』での入手難度の高さへ繋がったと思われる。

金銀クリスタルHGSSでは、シロガネ山レッドが使用。「ねむる」と「のしかかり」のコンボで長期戦を狙って来る。

リメイク版では天候が「あられ」なので、必中となる「ふぶき」も使ってくる。

第4世代以降

ダイヤモンド・パール』より進化前のゴンベが登場したが、こちらも第6世代までカビゴンと大差ない……というか、場合によってはカビゴン以上に入手が面倒なポケモンであった。

第7世代

サン・ムーン』でゴンベが草むら出現(しかも主人公の自宅近くの場所)になり、自力入手の難易度が大きく下がった。ちなみに野生のカビゴンも出現する。乱入バトルというやや面倒な手続きは必要だが。

第8世代

ソード・シールド』では固定シンボルではあるが、倒しても捕まえても1日経つと復活しているカビゴンがワイルドエリアに登場し、カビゴン自体のゲットも非常に楽になった。

GTSが廃止されたことと帳尻を合わせた形となるか(ちなみに上で挙げたラプラスも、カビゴン程ではないがワイルドエリアに出没しやすくゲット容易となっている)。

アルセウス』では始めのマップである黒曜の原野で、凶暴なオヤブン個体が1匹佇んでおり、今までのカビゴンとは思えない程猛烈にプレイヤーへ襲い掛かって来る。他は純白の凍土や時空の歪みで一般的な野生個体が出現する。

第9世代

スカーレット・バイオレット』では、追加DLC「碧の仮面」で内定。

キタカミの里にあるとこしえの森の洞窟入口前で、初代のように道を塞いで寝転んでいる。エンカウントで出現するのはこの1匹のみであるが、倒してしまっても1日経てば復活する。

ちなみに塞いでいる洞窟はライドポケモンから降りると触れずに通ることが出来る。

このSV追加内定に伴い、カビゴンも晴れてシリーズ皆勤賞となった。

性能

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
初代160110656530430
第2世代以降160110656511030540

HP・攻撃・特防に優れたノーマルポケモン。

御三家を超える高い合計種族値でありながら配分にも無駄がなく、世代を問わず活躍している強豪ポケモン。

弱点である格闘は物理型に偏っており、そこさえ気を付ければ崩されることは少なく、非常に安定した戦いが望める。

反面、素早さは非常に低いが、それを逆手にとって「のろい」のデメリットを減らしたり、味方の「トリックルーム」と組合わせて先手を取る戦法が強力。

高い特殊耐久と特性「あついしぼう」により、主にダブルバトルでの「ふんか」や「ふぶき」といった範囲攻撃に滅法強い。

耐久性能を削られない「めんえき」や後述の戦法による「くいしんぼう」も有用ではあるが、基本的には汎用性が高い「あついしぼう」が優先される。

メインウェポンはタイプ一致で安定した「おんがえし(orやつあたり)」が人気。

他にも「すてみタックル」、「のしかかり」辺りが候補に挙げられる。

第8世代で「おんがえし&やつあたり」が廃止となったため、丁度良い火力一致技が消滅してしまったのは多少痛手ではあるが。

サブウェポンには、相性補完に優れた「じしん」「かみくだく」「ほのおのパンチ」「タネばくだん」等多彩である。また、意表をついて「じばく」や「カウンター」で攻めることも可能。

変化技は「ねむる」や「あくび」など、種類は少ないが有用なものを覚える。

初代

当時は現在程特殊耐久は高くはなかった(HPのお陰でそれなりにはあるが)が、技の豊富さはこの時から十分過ぎる程備わっていた。

しかし、素早さ絶対環境且つケンタロスという強烈なライバルのせいでイマイチ活躍出来ず。

特にかなり苦しかったのは第2回ニンテンドウカップのレベル制限がギリギリ30(1レベル上がるだけでレベル超過を引起こす)であり、育成には細心の注意が求められてしまった。

それもあってこの世代では「余り強くない」というイメージが先行する羽目となってしまった。

一応この大会では決勝大会進出者7人中1人がエントリーしていた。

なお、当時の「じわれ」はカビゴンじゃろくに当たらないため死に技も良いところ。

第2世代

特防が跳ね上がり、ケンタロスに代わってトップメタとして君臨

当時の努力値仕様では全ステータスへ満遍なく振られるため長期戦となりやすく、多くのポケモンは堅牢なカビゴンを突破出来ず葬られた。

当時の仕様では「ねむる」+「ねごと」コンボでしぶとさは尋常ではなく、「はらだいこ」「じわれ」で一気に試合を決めることが出来た。さらにカウンターを覚えていれば天敵ともいえるカイリキーにも一矢報いることが出来る。

この頃は強力な格闘がいなかった(カビゴンメタとして少しカイリキーとヘラクロスが使われた程度)のもその強さを助長させており、それ程需要がなかった格闘技(「ばくれつパンチ」など)をサブウェポンに搭載するポケモンまで現れていた程。

大会などではまず使わない理由がなく、ほとんどの対戦で採用されていた世代であり、間違いなくカビゴンの全盛期であったといえよう。

ニンテンドウカップ2000決勝大会でも11人中9人が使用。

第3世代

ダブルバトルが実装された世代であり、以後はこちらが主な戦場となる。

前述通りの高いステータスに加え、特殊攻撃が飛び交いやすいダブルにおける特防の高さ、ノーマルタイプ故の弱点の少なさ+新たに得た「あついしぼう」による耐性により数値以上に硬い。ただし当時は、特に次世代で猛威を振るうようになった「ふぶきが非常に弱かったため、自慢の耐久を「どくどく」で崩されない「めんえき」の評価も高かった。

当時の公式大会環境では無振カビゴン抜き実数値51が素早さ調整の指標として絶対視され、それを基準にカビゴン同士の素早さいたちごっこが行われ、仕舞いにはポケモンリーグ2005中学生以上の部で優勝者したカビゴンの素早さはSVやその近くのガラガラでもない限り抜けるように実数値61に調整されていた。

弱点の格闘技に関しては第2世代同様格闘が環境にいない上で準伝説ラティオス600族メタグロスが跋扈していたため、実質的に弱点は存在しないようなものであった。

加えて当時の全体技仕様上「じばく」は威力減衰を引起こさないため、「じしん」等と併せてその高い攻撃力を存分に活かしていた。

「じばく」に関してはA特化すればHB特化のスイクンが確定1発であった。そのため、スイクン側としては耐久を過信すると危険で、「みがわり」や「まもる」でも持っていない限り安定して「じばく」カビゴンを対策することは難しかった。

この世代以降、メタグロスと並んで第5世代以外ほとんどの環境でダブルバトル主要ポケモンの一角として名を馳せ続けている

シングルでも弱体化こそされたもののその強さは健在であり、「のろい」型や「はらだいこ」型などの戦法のバリエーションが多い上にどれも強く、対策は厳しかった。「あくび」も覚えたが世代展開期当時は「ステルスロック」登場前であった上に「まきびし」との組み合わせも研究が進んでいなかったため、その本領を発揮できなかった。この世代に登場した「がむしゃら」もきちんとケアしないと痛い目に遭った。「はらだいこ」型も「だいばくはつ」が普及すると爆破処理を露骨に狙われるようになり、簡単には全抜きできなくなった。

他には、舐めてかかっている高速系に「のしかかり」で麻痺を撒いて無限ハメや全抜きを防止する型もあった。

当時格闘メインウエポンはインフレ前であったため「かわらわり」が環境主力であった。それこそHB特化したカビゴンならヘラクロスのA特化「こだわりハチマキ」「かわらわり」が9割も入らなかった。耐えたら後は「じばく」で1:1交換を狙えば良い。

第4世代

鈍足を活かす「トリックルーム」登場や、ユキノオーと共に現れ始めた霰パに対して「あついしぼう」での牽制等により需要がさらに増加。

WCS2009では日本大会グループBのFINALステージ進出者8人中7人が使用しており、全盛期第2世代には及ばないものの主要ポケモンの1体となっていた。

また、カビゴンの素早さは鈍足調整指標として否応なしに重視された。

ポケモンリーグ2007中学生以上の部優勝パーティへ投入されて一世を風靡したLv.1ドーブルもニンテンドードリームの記事によると「カビゴンより遅いポケモンとして思い付いた」というのがそもそもの採用理由で、WCS2009都道府県予選上位入賞パーティにはミラーマッチ意識のLv.49最遅個体がいた程であった。

しかし、ここから対戦環境は火力偏重となり、さらに格闘ポケモン台頭や、高威力格闘技追加によってダブルでも徐々に苦しい立場に立たされるように。

既にこの世代のシングルバトルからは数をかなり減らしている。

第5世代

格闘が特に暴れていた上、他にも優秀な耐久ポケモン達出現に伴ってダブルバトルですらその姿を見ることはほとんどなかった

格闘以外でもサブウェポンに「インファイト」や「きあいだま」等を搭載するポケモンもおり、ノーマル自体が場持ちがとても悪かったのが要因といえる。

一応自爆技の防御半減仕様の撤廃によって「はらだいこ」型が露骨に爆破処理される恐れが減ったが、それ以前にかくとうに処理されることや「じばく」が半ば実用外になったのが痛い。

第6世代

フェアリーファイアロー登場で、苦手な格闘が牽制された。

しかし、最強母ちゃんという化け物が爆誕したせいでこの世代での活躍も少し控え目。

この世代では味方のメガシンカポケモンに状態異常技が刺さる(メガシンカポケモンは持ち物がメガストーン固定で、状態異常を持ち物で対策できないことが確定する)ことを逆手に取った「からげんき」型が主流であった。

第7世代

回復量が強化された「フィラのみ」と特性「くいしんぼう」を組合わせたコンボが流行し、「はらだいこ」や「リサイクル」を絡めることで長く強く戦わせることが可能になった。

また、専用Zクリスタル「カビゴンZ」を持たせることで、専用Zワザほんきをだすこうげき」を繰出せる。元技である「ギガインパクト」も強力であり、力技で強引に押し切る戦術も存在する。

はらだいこ」によって担保されるエース性能と「リサイクル」での耐久性能は伊達ではなく、WCS2018では見事優勝メンバーに輝いた

また、アローラダブルで行われたWCS2017世界大会本戦では、アメリカ勢が「おいかぜ」前提のようき最速カビゴンを使用していた。

この活躍の影響とサイクル戦全盛環境到来により、シングルバトルでも後半のシーズンから使用率30位以内に顔を出すようになった。

混乱きのみや「たべのこし」を持たせた耐久型がメインで、次いでパワーに寄せた「ノーマルZ」型が多かった。

中にはカバルドンギルガルド、カビゴンミラーに対して有利に出られる意地っ張りAS準速「はらだいこ」型も存在していた。

流行した背景には第一世代VC版から輸送できる個体が手に入るようになったのも大きい。VC版から輸送した個体は確定で隠れ特性となり、つまりこうして特性「くいしんぼう」のカビゴンが手に入るようになったというわけである。

第8世代

「フィラのみ」回復量が減ったため、多少「くいしんぼう」の使い勝手が悪くなった。

一方、カビゴンの高いHPと相性が良い「キョダイダイマックス」登場は大きく、環境初期はかなり数を増やしていた。

また「とつげきチョッキ」を持って「じゃくてんほけん」が発動しないように等倍火力で刻めばトゲキッスを比較的安定して見られたため、そういう意味でも初期環境では重宝した。

しかし、同じ耐久型のノーマルである「ポリゴン2」台頭により採用率は落ち着いている。

また「はらだいこ」型としてはダイマックスを切られることによってそれまで倒し切れた敵に耐えられるケースも見られるようになった。

第9世代

新技は小技ばかりでカビゴン自体の強化とはならないまま、何と「じばく」没収

流石に一致2倍で威力200をぶつけることは許されなかったようである。

地味に「ばかぢから」も覚えなくなったため、格闘打点も「アームハンマー」に下がっている。

元々ゴースト技無効以外耐性がないノーマルということもあり、テラスタルとの相性は良い。

目ぼしいのは格闘耐性が付くフェアリーや、カイリューの「しんそく」を避けつつ「のろい」を起点回避技へ切替えられるゴースト。

環境のカビゴンは概ねこの2つのどちらかとなっている。

テラスタルは使いこなせれば鬼に金棒であるが、相手に一方的に火力目的でテラスタルを切られると、第8世代では耐えられたはずのポケモンに不覚を取ることも。生半可なB振りでは目ぼしい一致テラスタルA特化「こだわりハチマキ」型に対して、等倍でも「オボンのみ」込みで確定2発がざらである。

ゴーストテラスタル使用時の「のろい」は第7世代で流行していた「フィラのみ」と特性「くいしんぼう」と「リサイクル」を絡めたコンボとも相性が良く、相手にスリップダメージを与えながらフィラのみで回復するという芸当も可能。

これを想定してか、野生でゴーストテラスタルのゴンベが出て来る。

しかし、後述の影響もありくいしんぼう型で使われることは稀。

シリーズ5で解禁されたが、ノーマル強豪としてガチグマの存在が大きいためか採用率は控えめ。

しかし、採用率で計れないのがポケモンというゲームであり、そのべらぼうに高い特殊耐久による詰ませ性能は健在である。

この世代ではパワーと耐久バランスが取れたいじっぱり「とつげきチョッキ」型、王道のわんぱく「たべのこし」型が主流。

採用技1位は何と「ヘビーボンバー」となっており概ね特殊、特にハバタクカミを重く見る型が多めになっている。また、「はらだいこ」を積む隙が環境的にほぼ皆無となったばかりか、耐久インフレによっていよいよ通常火力での遂行力も怪しくなり始めたため、「じわれ」一撃必殺型も目立つように。

シーズン21最終5位構築には対毒殺耐久型特化「めんえき」「じわれ」型がエントリーされていた。

とはいえ特殊耐久を活かして高火力相手に突っ張る戦法は危険になりつつある。例えばC特化「こだわりメガネ」ミライドンのフィールドテラスタル「イナズマドライブ」はHD特化「とつげきチョッキ」カビゴンに確定2発である。そのため禁止級伝説相手に繰出す場合は、相手が火力を削った型かどうか見極めるのが重要である。

準伝説・パラドックス以上が使用不能なレギュレーションHでも、同じノーマルの重戦車型として目の上のたん瘤となるアカツキガチグマが健在で、使用率は下げ止まりである。

なお、仕様変更に伴いカビゴンで生まれることはなくなり、タマゴからは必ずゴンべが生まれるようになっている点に注意。

使用トレーナー

以下の通り、地方最高峰クラストレーナーに使われる傾向がある。

ゲーム版(本編)

  ※バトルタワー

ゲーム版(番外作品)

  ※ポケモンスタジアム

  ※ポケモンXD

アニメ版

漫画版

番外作品

詳細は『カビゴン(番外作品)』で

第1シリーズ・(無印)

【カントー編】

  • 第40話「起きろ! カビゴン!」

こちらのカビゴンは、食糧不足に陥っていた村に流れる川の上流で眠っていた個体。サトシたちはロケット団の協力を得てカビゴンをどかそうとするが(この際、カビゴンをどかすためとはいえ、サトシたちがロケット団の悪事に加担しているという珍しい場面が見られた)上手く行かず、最終的にポケモンの笛使いの老人(例のカビゴンのトレーナー)にカビゴンを起こして貰った。

実はカビゴンのせいでせき止められていたと思われていた川は、実はいばらが川をせき止めていたことが判明した。しかし先ほどのカビゴンがそのいばらを食べ尽くしたことで川は元の流れに戻り、村の食糧不足は解消されたのであった。

  • その他:65話

オレンジ諸島編

🌟〈レギュラーの手持ち〉

CV.小西克幸

第94話『おおぐいカビゴン! だいパニック!』から登場。元々はザボン七島でザボンを食い荒らしていた個体であり、落書きプリンに協力してもらった形で眠ったところをゲットされた。

詳細は当記事を参照

【ジョウト編】

  • 本編:266話
  • ピチューとピカチュウのふゆやすみ2001

短編「ホワイトストーリー」でピカチュウ達が作った雪だるまから誕生した「ホワイトカビゴン」(CV:水原リン)が登場。通常種とは異なり、全身がのように青白く、ふぶきなど氷技を得意としている。

第2シリーズ・アドバンスジェネレーション

【ホウエン編】

  • 第86話

タケシが昔見た映画で保安官として登場。ヒロインのマリルリが見守る中、悪役のゴーリキーに対してテッポウオみずでっぽうの早撃ちでの決闘を行い勝利していた。

  • マキノのカビゴン

第88話に登場。元々は突然現れた野生ポケモンで、バナナナマケロ園のバナナを食べまくる上に眠っても寝返りなどで迷惑をしていたが、サトシ達の協力で群れのボスのナマケロをヤルキモノに進化させ、カビゴンと戦わせて弱らせたところをゲットした。ゲットしたカビゴンは「癒しのカビゴンルーム」という園の新しい目玉となった。

先行登場ポケモンであるゴンベが終盤にてカビゴンへと進化する。

【バトルフロンティア編】

  • アザミのカビゴン

アニポケ版のアザミは「糸目フェチ」であるため、カビゴンも手持ちに加えている。

第3シリーズ・ダイヤモンド&パール

  • チアキのカビゴン

DP76話では、リッシ湖畔で人気No.1のレストラン「レストラン7つ星」オーナーのポケモンで登場。ちなみにチアキのフィアンセ・チナツはゴンベを手持ちにしている。

  • 第158話

ジバコイルに轢き逃げされていた。

  • ユウタのカビゴン

DP160話ではポケスロンに出場する少年・ユウタのポケモンとして登場。カビゴンながら運動能力が高く、サトシのピカチュウと対決し、最後のハードル走で勝利した中々の実力の持ち主。

  • その他
    • 25話(回想)・141話・161話

第5シリーズ・XY

82話でサトシがカビゴンの仮装している。

  • XY:18話
  • XY&Z:121話

第6シリーズ・サン&ムーン

28話では、アローラ地方出身のポケベース選手オルオルのポケモンとして登場。オルオルと共にポケモンスクールチームの一員としてロケット団チームとのポケベース対決に参加。

守備ではチームの足を引っ張っていたが、9回裏の攻撃でオルオルがZワザ「ほんきをだすこうげき」を発動させたことで物凄いスピードでグラウンドを駆け抜け、最後はキャッチャー・ソーナンスを押し潰して落球を誘い、スクールチームをサヨナラ勝利へと導いた。

上記のユウタ個体と共にアニメのカビゴンはトレーナー育成次第ではスポーツも出来る様である。

  • 第61話

ウルトラビーストマッシブーンに吸血されて干からびてしまう。が、マオスイレンから回復の薬+大量のきのみを与えられて完全回復した。

  • その他
    • 46話・60話・72話(回想)・83話(イメージ)・96話
    • 劇場版キミにきめた!

第7シリーズ

【新無印 編】

  • 第5話

初のキョダイマックスポケモンとしてワイルドエリア内で登場。線路を塞いだまま寝こけ、危うく事故を起こし掛けたが、ゴウ達の奮闘によって回避された。

  • その他
    • 1話・2話・8話・42話(回想)・47話(大食い大会)・50話・58話・67話・69話・76話・136話
    • 82話でサトシがケーキにカビゴンの飾りを付けている。

【最終章・めざせポケモンマスター

第8シリーズ

レギュラーキャラであるドットが普段履いているスリッパもカビゴンである。

リコとロイの旅立ち

テラパゴスのかがやき

レックウザライジング

漫画版

ポケットモンスターSPECIAL

  • レッドのゴン
    • 性別:♂️・特性:めんえき
    • 性格:腕白・個性:体が丈夫
    • レッドが参加した自転車レースコースである釣りの名所で寝ていた所を蜂蜜の臭いに釣られて起上がり捕獲された。
    • 案の定餌代が非常に掛かるのが問題で、自転車レース賞金も餌代(とテント修理費)へと消えてしまう程で、育成にコストがかなり掛かる模様。
    • 最高速度のリニアを真正面から停める程の怪力の持ち主で、バトルではそのパワーを活かして戦う。作中ではグリーンのカイリキーと戦うことが多く、1章ではポケモンリーグ・5章ではキワメの修行の時に激突している。
〈レッドの手持ち〉
ニョロ(ニョロモニョロゾニョロボン♂️)
フッシー(フシギダネフシギソウフシギバナ↔️メガフシギバナ♂️)
ピカ(ピカチュウ♂️)
ゴン(カビゴン♂️)
ギャラ(ギャラドス♂️)
プテ(プテラ♂️)
ブイ(イーブイ(↔️シャワーズorサンダースorブースター)→エーフィ♂️)
ディグ(ディグダ♂️)
サン(サンド♂️)
ドリ(ニドリーノ♂️)
オニドリル
ウツボット
ニドキング♂️
  • エメラルドのカビゴン
    • 性別:♀️・特性:あついしぼう・性格:冷静
    • 元レンタルポケモン。6章終盤でレッドのゴンと恋人となり、第9章でタマゴが発見されている。ダイヤモンドの手持ちで幼馴染のべー(ゴンベ)との関係が示唆されているが…?
〈エメラルドの手持ち〉
キモリジュプトル→)ジュカイン↔️メガジュカイン♂️
ウソッキー♀️
サマヨール♂️
カビゴン♀️
バリヤード♂️
マンタイン♀️

第7章で登場するテレビ番組『タウリナーΩ』では、タウリレスキューを操るゴン隊員として登場する。

14章ではリラの手持ちで登場する。

星のカービィデデデでプププなものがたり

4コマ漫画に登場。

カービィが岩へぶつかってカビゴンの名前をいおうとしたが、デデデに「普通にしゃべれ」と突っ込まれた。

余談

元ネタ

ゲーフリ(ポケモンを開発した会社)社員であるゲームプランナー・西野弘二氏がモデルとなっている。

彼のふっくらした大柄な体型と、カビが生えたものでも平気で食べる奴であったという武勇伝から、仲間の間でカビゴンというあだ名をつけられたことがあり、そのままポケモンとして採用されたとのこと。

実際、初代ポケモン開発時の彼は、カビゴンの姿(特に顔)がソックリである。

2018年5月に読売新聞で行われたインタビューで、西野氏がモデルであることが正式に明かされた。

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