基礎データ
ずかん | No.245 |
---|---|
英語名 | Suicune |
ぶんるい | オーロラポケモン |
タイプ | みず |
たかさ | 2.0m |
おもさ | 187.0kg |
とくせい | プレッシャー / せいしんりょく(隠れ特性) |
概要
『ポケットモンスター金・銀』(第2世代)に登場した伝説のポケモンで、マイナーチェンジ版である『クリスタル』のパッケージを飾る。
第一世代またLPLEを除けば、禁止級以外で唯一ジャケットに描かれたポケモンで、その神秘的な容姿から非常に人気の高いポケモン。
タマゴは発見されない(タマゴ未発見グループ)。
スイクンが出現した時にどこからともなく北風が吹く為、「北風の化身」(アニポケDP編第28話では「北風の使い」)と呼ばれている。
わき水の優しさを宿しているとされ、汚れ濁った水を触れたり吼えたりする事で、一瞬にして綺麗に清める凄い力を持っている。
その力で世界中の濁った水を清めるべく駆け回っているらしく、清らかな水が流れる世界を求め、滑るような身のこなしで大地を駆け巡っている。
アニメや光の軌跡では沈む事なく水面に立って走行する能力を披露しており、『剣盾』のつれあるきでも見ることができる。
『ポケモンレンジャー』では3体に分身しており、曰くあまりに素早い動きのためだという。
名前の由来は、恐らく「水君(水の君主)」。中国語版でも「水君」となっている。『金・銀』の三体の準伝説ポケモンで唯一、中国神話・道教側に同じ名称がみられない。水徳星君という神はいるが、その名を「水君」と略する事は無いようである(中国語版ウィキペディアで「水君」と検索すると第二世代ポケモン一覧記事にリダイレクトされる)。
なのでスイ君ではないし(月刊コロコロコミック2009年12月号ふろく『ポケットモンスターHG・SSジョウト図鑑全256匹オール爆笑4コマ!完ぺきコミックブック』P8では思いっきりその事がネタにされている)、くんくんのくんではない(コロタン文庫192『ポケモン川柳全百科』P24では腐った豆腐の匂いを嗅がされていた)。
ライコウ、エンテイ共々三犬とされているが、デザイナーの斉藤むねお氏曰く、豹をモチーフにしたとのこと。
ジョウトのエンジュシティに伝わる伝説によると、かつては一体の名もなきポケモンであったが、カネの塔(現焼けた塔)が焼け落ちた際亡くなってしまったが、それを悲しんだホウオウにより、エンテイ、ライコウらと共に今の姿へ生まれ変わったのだという。
容姿
その姿はしなやかな体躯を持った麗しいイメージの四足獣。額にクリスタルを思わせるリング状になった六角形の角を抱き、頭からはオーロラの様に波打つ紫色のたてがみを大量になびかせている。
体色も透明感のある水色を基調をしており、腹部などは白く、体の所々には白いひし形模様が存在する。
諸々の特徴からこおりタイプと勘違いしそうだが、みずタイプである。
体の左右にある白いヒラヒラしたものは尻尾であり、出処を見るとちゃんと尻にくっついている。一見細くてただの飾りに見えるが、印象に反して攻撃に使うことも有り意外と強靭。
作品によっては尾で結界を作ることもあり、風になびいてるように見えて案外自由に動かせるらしい。
ゲーム上の特徴
上述した通り、三犬もとい「伝説の三聖獣」の中では、他二匹よりも頭一つ飛び抜けた扱いを受けている。
特に主役となる『クリスタル』では、他2匹が徘徊入手なのに対しスイクンだけ固定シンボル扱いで、特殊イベントまで用意されているなど、かなり上質な扱いを受けている。
さらにゲーム上の重要キャラクターであるミナキなる人物との絡みまで用意されている。
これらの特殊な演出は『金銀』のリメイク版『ハートゴールド・ソウルシルバー』にも収録されている。
第8世代ではなんとダイマックスアドベンチャーのチュートリアルの相手を務めるという大役を担った。
当然攻略できればそのまま捕獲が行えるので、カンムリ雪原に着いて間もなく貴重な伝説ポケモンを仲間にして冒険することもできる。
更にこのチュートリアルのおかげでRTA界隈では「ワイルドエリアに行けるようになった直後にカンムリ雪原に向かい、スイクンをダイマックスアドベンチャーで捕獲してシナリオをこいつ1匹で無双する」というチャートが成立し、4時間程度でエンディングまで到達できる。
しかしレンタルと味方の引きが相当良くないとスイクンを倒すことは困難を極め、さらに出す度にプレッシャーのアナウンスが表示される関係でスイクンが最速というわけではないのには注意(とはいえ道中の200体程のポケモンを含めた中では大当たりの部類に入る)。
このあまりにも大胆過ぎるチャートをRTAinJapanで某配信者が実行してしまったことから、「スイクンチャート」がミーム的に使われるようになった。
これはリングフィットアドベンチャーのRTAにおいて実況が思わず発した「筋肉スイクンチャート」をイラスト化(?)したもの。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
100 | 75 | 115 | 90 | 115 | 85 |
伝説のポケモンの1匹である為、軒並みステータスは高く設定されている。とくに「ぼうぎょ」と「とくぼう」は非常に優れている。
その高い耐久力を生かした戦い方が採用されやすい。物理面では「リフレクター」を、特殊面で「めいそう」を使うと盤石の体制を作ることができる。
回復技は「ねむる」しかないので、動けなくなるリスクを重く見るならカゴのみを持たるか、「ねごと」を覚えさせたい。そのまま眠っても案外何とかなったりするが。
攻撃技は「ねっとう」「なみのり」「ハイドロポンプ」「れいとうビーム」「シャドーボール」などが候補に挙げられる。
特に第5世代から追加された「ねっとう」は、追加効果の「やけど」で間接的に物理耐久を更に上げることができるので重宝する。
ただ火力自体は「めいそう」を使わない限り並程度。あんまり触れられないが、北風の化身だからか「かぜおこし」を覚えるが、威力は涼風程度である。
そんな唯でさえ優秀なスペックを持っているスイクンに、第4世代末期とんでもない技が加わる。「ぜったいれいど」である。
2010年の映画前売り券で配布された色違いのスイクンが、まさかのまさか、「ぜったいれいど」を引っ提げて登場。
「ぜったいれいど」自体は命中率が30%と心もとないが、どんな高耐久のポケモンであろうが特性「がんじょう」以外すべて一撃で薙ぎ払うことができ、他の一撃必殺技と異なり無効タイプが存在しない。そして一撃必殺技は命中、回避率のランク変動を一切受けない。
これを高耐久のスイクンがぶっ放すのだから、どれほどの脅威かは想像に難くない。自身の火力を補うだけでなく相手に多大なプレッシャーを与えられる化け物に等しいポケモンとなった。
難点があるとすれば性格が「のんき」なことと出てきた時のボールや色で「ぜったいれいど」持ちかどうかがバレることくらい。
余談だが、同年行われたWCSの日本大会決勝戦でこのスイクンが大暴れして優勝したことから、海外から「零度japan」と皮肉られた(前売り券での配布のせいで入手できたのがほぼ日本勢だけだったため)。
これにより、「ぜったいれいど」スイクン(通称「零度スイクン」)がシングルを中心に大流行、通常スイクンは差別化を迫られることとなった。
幸い向こうは性格が「のんき」しかいない為、「すばやさ」の高さを活かすことで十分差別化は可能だった。
中には「すばやさ」に補正をかけて特性「プレッシャー」を活かした「まもる」「みがわり」の時間稼ぎ戦法を取る個体も現れた。
第6世代、『ORAS』期に零度スイクンがレーティングで使用禁止となった為、必然的に通常スイクンのみとなった。
その為使用率は低下したが、「ゴツゴツメット」を持たせたり、積み技の起点封じの「ほえる」を覚えさせたりと器用に戦っていた。
そんな中、「レーティングバトルシーズン12」で過去作産のポケモンが使用可能になり、伴って一時的に零度スイクンが復活することになった。この事に多くのユーザーが震撼し「零度スイクン」がtwitterのトレンドに入り、あげくYahoo!リアルタイム検索の「話題のキーワード」で1位になるという事態にまで発展した。
第7世代では、遂に思い出し技に「ぜったいれいど」が追加されたのである。
これにより、通常色だろうが色違いだろうが、どんな性格だろうが「ぜったいれいど」が打てるようになる、ということになる。
だがこれには落とし穴が待っていた。『サン・ムーン』において、「ぜったいれいど」はこおりタイプに無効、さらにこおりタイプ以外が使うと命中率が低下する(20%になる)という仕様変更を受けることに。
こおりタイプの技はみずタイプに半減されるので、「フリーズドライ」でも覚えていない限りこおりタイプがスイクンの前に積極的に出ていくことはそこまでないが、相手の無償降臨を許してしまう可能性があるのはあまりよい状態とは言えない。
また、ただでさえ低い命中率がさらに下がってしまっては、いくら試行回数を多くできるスイクンでもたまったものではないだろう。
とはいえ、考えようによっては全スイクンがこおりタイプ以外を2割の確率で即死にできる技を持つわけなので、それ自体はかなりの脅威。
ちなみに、こおりタイプ以外で「ぜったいれいど」を使えるのはこいつとドーブルとカイオーガの3体だけである。
また同世代で同じみずタイプかつ似たようなステータスを持ち、更に状態異常無効のフィールドを操るフェアリー複合のカプ・レヒレが出現。耐性も技の有効範囲も向こうの方が広い。
ただしこちらはHPが大きく上回るおかげで耐久面では突き放しておりどくが弱点にはならずはがねは半減、また「ぜったいれいど」もあれば流し技として強力な「ほえる」、「とつげきチョッキ」とも相性が良い「ミラーコート」があるため差別化には一切困らない。
このため受け一辺倒よりは攻撃に重点を置いたタイプが少しずつ増加していった。
隠れ特性は当初「ちょすい」だったようだ(未解禁だったがバトルハウスで確認できる)が、『サン・ムーン』からは「せいしんりょく」に変更された。
『金・銀』のバーチャルコンソールで捕まえたスイクンを第7世代に送ることで初めて手に入る。
また同世代『ウルトラサン・ウルトラムーン』で「すすいー!!」という登場時の雄叫びが追加された(これまでは存在しなかった)。
そして第8世代、配布個体限定だったしんそく・エアスラッシュを獲得。
既存の耐久型に加え、めいそうからのダイマックスでダイジェットを積んでくるエースアタッカー型スイクンが一定数存在するようになり、カプ・レヒレとの差別化点がまた1つ増えることになった。
スイクンを相手にした場合中々に難攻不落だが、主な攻撃技がみずタイプとこおりタイプの2つしかないケースが多い為、それらを相性や耐久力で受け止めつつ、弱点であるでんきタイプ、またくさタイプの技で畳みかけると比較的楽に倒せる。
火力が並程度なことを逆手に取って積み技を使うのもよい。いずれのパターンも「ほえる」や「ねっとう」による「やけど」に注意。
「ぜったいれいど」持ちはとりあえずこおりタイプを出しておけば回避はできる。こちらから真の「ぜったいれいど」をお見舞いしてもよいが「プレッシャー」に注意。
彼の耐久数値そのものは悪名高いしんかのきせきのあいつやクレセリアに肩を並べるほどではある。ただし、こちらは弱点のタイプに汎用性の高めなポケモンが多いうえ、「くさむすび」で命中安定で威力100を狙えたりと弱点をつける技がこいつらよりも遥かに充実している。
また、スイクン自身は自己再生技を持たず回復手段が「ねむる」のみであり、これはこれで状態異常が効かなかったりそれなりに厄介だが、「エレキフィールド」・「ミストフィールド」を展開できればねむりを封じられる上に、弱点のうちくさタイプは近年火力偏重の傾向があり、仮に交代されても交代先を大きく削ることができる。
上記の2体のような耐久数値となるとゲームバランス的にも問題の声が多いが、スイクンの場合高速再生がない上こうしたまともで汎用的な対策が充実しており広範囲に露骨な嵌めができるわけではないからこそ許されている耐久ポケモンであり、耐久方面でのゲームバランスを考える上で基準のひとつとして期待できるだろう。
それでも「ぜったいれいど」が命中率30で使えていた頃は明らかにバランス崩壊の温床だったが。
ポケモンGOでのスイクン
ライコウ、エンテイ共々2017年9月~11月までの期間限定で世界中のジムにレイドボスとして登場した。
日本では9月1日~30日にかけて出現した。
性能
HP・防御の種族値はトップクラスであり、非常に倒れにくい。
だが、みずタイプには既に汎用的なアタッカーとしてシャワーズがおり、何と最大CPでも技性能でもシャワーズに完敗を喫するという悲惨な事態になっている(一応防御力のみスイクンの方が上回っているが、正直殆ど気にならないレベル)。
原作の種族値を引き継いだせいでシャワーズに比べ火力が低く、技も通常技が何故か「めざめるパワー」と「じんつうりき」の二択。「めざめるパワー」がみずタイプになれば漸く扱いやすくはなるが、それでも「みずでっぽう」の驚異的な連射性でダメージを稼げるシャワーズにはダメージ効率の面では圧倒的に不利である。
ならばゲージ技はどうかというと、全てみず技で、最大火力が「ハイドロポンプ」になる為シャワーズと差が出ない。
せめてこおり技くらい持たせてあげてもよかったものだが。
このように、実装当初はシャワーズの完全な劣化版のような性能になってしまっており、三犬最初の一匹として実装を心待ちにしていた多くのアジア・太平洋地域のファンから総スカンを喰らうことになってしまった。
twitterでも「スイクン」と検索すると、関連予測に弱いという言葉まで出てくるという体たらく。いつぞやの唯一神現象(エンテイがウインディに完敗状態)をまさかスイクンが食らうことになろうとは……
(当のエンテイは唯一神を畏怖の称号にしたというのに)
一応名誉のために言っておくと、スイクンは決して弱いポケモンではない(クセが強く扱いづらいという点に関しては否定はできないが)。上記の通り、HPと防御の種族値は全ポケモンの中でもトップクラスに位置しており、きちんと育成すれば相手の攻撃を受けても中々倒れないしぶとさを見せてくれる。
ここまで残念扱いされてしまったのは、シャワーズのCP値が非伝説枠としては異常なまでに高すぎることや技の使い勝手の良さで差が出てしまったこと、原典とは戦闘面におけるシステムや環境が大きく変わっており(ターン制バトルではなく、ポケモン同士のわざのぶつかり合いになるため、どうしても耐久性よりもDPSなどの火力の高さの方が優先されてしまう)、持ち前の耐久力の高さをうまく活かせる機会がなかったことに原因がある。
また、一応伝説ということもあり、レイドバトルの報酬の質・量は最高クラスである。
従ってレイドバトル期間中は報酬目当てでスイクンレイドをこなしていたトレーナーが多かった。
トレーナーバトル
こんな具合に、当初は散々な評価であり、トレーナーバトルでも当初は高耐久の割にパッとしなかった。
しかし、2019年9月に「バブルこうせん」と「バークアウト」にテコ入れがなされ、「バークアウト」の圧倒的なゲージ回収率から「バブルこうせん」の確定デバフを連発できる存在として立場が急上昇。スーパーリーグおよびハイパーリーグ共に活躍できる存在に名乗りを上げたのである。
「れいとうビーム」でトロピウスなどの苦手な草タイプや、ハイパーリーグ屈指の強豪であるギラティナ:アナザーフォルムに対抗できるのも心強い。
上記のように高い耐久性と相手の火力を下げて被ダメージを抑えられる戦法が取れることから、場持ちも良く、GOロケット団の引きつれたシャドウポケモン(通常よりも攻撃力の引き上げられた特殊な個体)との戦闘においても目覚ましい活躍が期待できる。場合によってはカイオーガよりも粘れることも。
ライコウ、エンテイに比べて残念扱いされていた本作であったが、長年の冷遇が(追加された不一致の攻撃技たちを含めて)ついに報われた形となった。
ただし、スーパーリーグで使うためにはフィールドリサーチの大発見で捕獲した個体を使うか、サカキとの戦闘で勝利した際にゲットできるシャドウ個体が必須であることには注意すべし(一応レイド産でも交換でギリギリまで個体値を下げれば出場可能な個体値にすることはできるが、相応の運が絡むので非推奨)。
そしてそもそもトレーナーバトルがGO内であまり人気がないのは悲しいところ。
スマブラでのスイクン
『DX』以降の作品に登場。
いずれもモンスターボールから登場するアシストキャラクターだが、『DX』では「ふぶき」で周囲の相手を凍らせ、『X』以降は「オーロラビーム」で前方一直線上を攻撃する。
お前は何タイプなんだと突っ込むのは野暮というもの。
SPでは、ライコウ+エンテイと共にスピリッツで登場。
ポッ拳でのスイクン
タイプ:スタンダード
バーストアタック:超・絶対零度
フィールドフェイズ・デュエルフェイズ共に中・遠距離に強力な技を持つキャラ。
目の前に氷の壁を設置するFPバックシュートや、発生が早いオーロラビームをはじめ、相手の飛び道具を返すミラーコートなど、相手の仕掛ける攻撃に対して拒否の姿勢で立ち向かう防御に強いタイプのキャラとなっている。
体力は若干多いが、共鳴ゲージの溜まり方は遅くマニューラのはたきおとす攻撃を何度も食らうと1試合で1回もゲージが溜まらないことがある。
また、バーストアタックは発動まで若干時間がありかつブロック属性のため、掴み攻撃やブロック貫通攻撃で潰されることがある。そのため、相手の行動や読みに注意が必要。
同キャラ(ミラー)戦では、たてがみの紫が白に変化する。
Newポケスナでのスイクン
俗にいう「準伝説」に分類されるポケモンの中では唯一の出演を果たしている。
ヒエール雪原の夜マップ、流氷地帯にて条件を満たすことで出現する。
イルミナオーブを当てることで立ち止まり、もう一度当てると力を開放し、自分の周りに氷柱を出現させる。
星空や流氷の美しさも相まって、非常に映えるポケモンとして名高い。
また、出現場所が異なるが今作にはホウオウとルギアも登場するため、第2世代のパッケージを飾ったポケモンが全て出演している事になる。
アニポケでのスイクン
アニメ本編では、サトシがジョウト地方で初めて目撃した珍しいポケモンである。遭遇した事をミナキに嫉妬されポケモンバトルになりかけたこともあった。ロケット団がとうめいなスズを奪っただけでなく、破損させてしまった際には怒った野生ポケモン達を鎮める為に出現。ミナキがフーディンを繰り出した際にはほえるで戦闘を強制的に終了させた。
CVは小西克幸が担当。
ゲームで頭一つ飛び抜けた扱いをされている反動か、エンテイは劇場版、ライコウはTVスペシャルで主役を貰っているのに対し、スイクンを重要キャラクターに据えたアニメ作品は未だない。
下述のように三聖獣の中では単独の出番が多く、特別な扱いをされているが、妙な所で『クリスタル』要素を他の聖獣に取られがちである。上述の劇場版である『結晶塔の帝王』では結晶塔を作り出したのはエンテイである。タイトルに「クリスタル」を冠している『ライコウ雷の伝説』の主役はライコウであり、作中で登場した『クリスタル』の要素はロケット団の兵器である『クリスタルシステム』であった。
代わりに映画『時を超えた遭遇』では準主役級のポジションを務め、ビシャスによって荒らされた森を救うべく姿を顕し、サトシ達に協力。彼らを背中に乗せたり、汚れた湖の水を清浄化するという活躍を見せる。
使用技はバブルこうせん。
声は田中正彦。
DP編(『ダイヤモンド&パール』)では第28話にポケモンセンター付近の池に住む個体が登場。サトシとマイ(ジョーイの娘)が谷底へ落下しそうになった際に彼らを助け、ロケット団をオーロラビームで撃退した。
『幻影の覇者』では、他二匹共々クラウンシティの守り神として色違いの個体が当時している。
ゾロアークの化けたものとして通常色も登場しており、脅迫された彼女が津波の幻影を見せて騒動を引き起こした。声は古島清孝。
『新無印編』では53話にて登場。
声はうえだゆうじ。
悪質なハンターの奸計に追い込まれていた姿を見かねたゴウが保護目的でダメ元のボールを投げた結果、なんとゲットに成功してしまう(湖を直していた事による疲れとハンター達の攻撃で弱っていたが故にゲット確率が高まっていたのもあるのだろう)。
当初は人間である彼に対しても敵意しかなかったが、紆余曲折あって認めるに至り、共にハンターを撃退した後ゴウは逃そうとしたが、スイクン自らの意思でボールに戻った。
その後サクラギパークで博士達にゴウがスイクンを見せた後、スイクンはパークの高台で風と共に一吠えし、直後に何故か姿を消してしまった。
しかしゴウは「姿は見えなくても近くにいる」と語るのであった。
暫くして107話でケロマツに住居を譲ったベトベターにゴウ達が新しい住処を作って最後に水を入れる所で姿を久々に見せて、あまごいを起こした後に汚れてしまった水を浄化した。
その後、頑張ったワンパチを褒めた後に再び姿を消した。
現在の使用技はハイドロポンプ、れいとうビーム、あまごい
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