概要
2004年12月2日、ニンテンドーDSと同時に発売された同ハードウェア用ソフト。
DSの売りであるタッチパネルを使用したゲームで、タッチパネルをスライドすることでピカチュウを移動させ、チェックポイントをめぐっていくという少し変わったルールのレースゲーム。そもそもポケモンでレースゲームが発売されることは極めて珍しい。
チェックポイントは低難易度のモードにおいては通行順が決められているが、高難易度のモードではプレイヤーによって自由に通行順を決めることができる。
タイトル画面や表彰式においてピカチュウをタッチして遊べる、という小ネタもある。
ダブルスロット
GBA版ポケモンをダブルスロットすることにより、そのソフト内の手持ちポケモン型のマップで遊べるようになる機能がある。
ポケモンゲームの失敗作?
DSのロンチタイトル、そして人気ブランドのポケモンによるゲームということで発売前はファンの期待が高かったとされるが、遊んでみて少し残念に思ったという意見が少なくはなかった。
低評価につながった点としては、選べるポケモンがピカチュウ以外いない、NPCが他種族であっても個性がないといったポケモンらしさがキャラクター以外に存在しない点、マップが迷いやすく正確な操作が求められる、タッチパネルによる操作を強制させられる、同一のグランプリで共通のマップを流用しているといったシステム面での不満点の二軸が挙げられている。
しかし、発売するには時代が早すぎたのではないかという意見もあり、オリエンテーリングゲームとして評価できる側面があることに間違いはない。楽しむ場合はDS最初期のゲームソフトであることを念頭に置きプレイすることをお勧めする。
その後もポケモンの新作が登場してクソゲー論争に持ち出される度に、それらに対するベンチマーク的存在として何かと話題となっている。
もっとも、シリーズにおいては本編の流れに関与しない一外伝作品に過ぎないため、「シリーズに泥を塗った」度は然程でもなかったりする。
ポケモンSVでは授業における3択で「ポケモンダッシュ」の単語が登場している。