ピカッとひらめいた!
ゲーム情報
機種 | ニンテンドー3DSシリーズ |
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ジャンル | シネマティックアドベンチャー |
発売日 | 2016年2月3日(新コンビ誕生)/2018年3月27日(完全版) |
価格 | 1,388円(新コンビ誕生)/5,478円(完全版) |
販売元 | 任天堂 |
発売元 | 株式会社ポケモン |
開発 | クリーチャーズ |
CERO | A |
概要
「ライムシティ」を舞台に、名探偵のピカチュウと共に謎を解いていくストーリーで、今までにないポケモンという位置付けで制作がされたという。NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』第215回で「株式会社ポケモン」の社長・石原恒和の特集で、ピカチュウに新たなる役割を与えるという名目で開発を進めていたのが本作である。章仕立てで話が進み全9章。また、その進行に応じて「ピカチュウサイン」と言うストーリー関係のものからちょっとした寄り道などをする場面も各章に用意されている。
開発はクリーチャーズが担当している。
海外版(日本語言語切り替えあり)では完全版の内容で発売された「Detective Pikachu」。
ハリウッド実写映画版については、名探偵ピカチュウ(ポケモン映画)を参照。
発売に関して
まず最初に『名探偵ピカチュウ ~新コンビ誕生~』がニンテンドー3DSのダウンロード用ソフトとして配信された(現在は配信終了)。
2016年2月3日から配信開始されたが、「あらかじめダウンロード」(予約)が1月27日にありそれで購入する事もできた。また、同年1月27日(水)~2月29日(月)23:59の期間限定で、通常価格1,388円+税のところ、1,112円+税で購入できるキャンペーンを行っていた。ちなみに、国外では未発表及び未発売で、日本限定の早期アクセス版のダウンロード専用ソフトだった模様。
その後、大幅にエピソードとピカチュウサインが追加された完全版『名探偵ピカチュウ』が発売。パッケージ版、及びダウンロード版共に2018年3月27日に発売・配信開始。後に海外でも展開されている。
なお『名探偵ピカチュウ ~新コンビ誕生~』をダウンロード(或いはその購入履歴があれば)しているとダウンロード版を購入する際に自動的に割引される。
パッケージ版の早期購入特典には名探偵ピカチュウのラバーストラップが付いてくる。
なお、本作をもとにした実写映画版が大ヒットしたことを受け、2019年~2020年ごろをめどに、Switch向けソフトとして、完結編となる続編作を発売する予定であることが2019年5月29日の「ポケモン事業戦略説明会」で発表されたが、その後続報が途絶えていた。そしてついに「Nintendo Direct 2023.6.21」にて発売日が2023年10月6日に決定したことが発表。
詳しくは、「帰ってきた名探偵ピカチュウ」を参照。
現在、ダウンロード版はニンテンドーeショップの販売サービス終了に伴い購入不可になっている。
ストーリー
舞台は人とポケモンが共存する街・ライムシティ。行方不明になった父親を探すため街に訪れたティム・グッドマンは人の言葉を話すピカチュウと出会う。しかし人の声に聞こえるのはティムだけだった。そしてとある事件が発生しティムとピカチュウのコンビが結成され、新しい物語が始まった。
登場人物
※本項目ではゲーム版のもの、実写映画版オリジナルの人物についてはキャスト一覧を参照。
掲載している声優は言語設定にて日本語設定時のものである。
メインキャラ
CV:大川透(新コンビ誕生および完全版)/山寺宏一(帰ってきた)
従来の可愛らしい声とは違い、中年の渋い声でティムと喋る事ができる。口が従来のω型でない分、表情がとても豊か。常に被っている探偵の帽子(鹿撃ち帽)がトレードマークで、虫眼鏡を常に持ち歩いており、作中ではどこからともなく取り出している。名探偵のためポケモンに知り合いが多く、街のポケモン達から聞き取りを行いながら、落ち着いた判断と閃きでティムをサポートしていく。その一方で美人に弱く、気に入った女性はティムにナンパしてもらうようにけしかける事も。
コーヒーが大好きで、人間用のマグカップで飲んでいる。行きつけのカフェがあり、コーヒーのうんちくを語り始めたら止まらない。
どこぞのばけねこポケモンのように走りやすさを重視して二足歩行で走る(ただし、全然速くない)。電撃が使えず、技を出せない代わりに、前述した人間顔負けの知能が最大の武器となる、のだが…?
なお、「なぜ中身(心)が中年男性なのか」ということに関しては、終盤でその経緯が明らかとなる(後述する実写映画版では中盤あたりにてよりはっきりと描写がなされている)。
CV:内田雄馬(新コンビ誕生および完全版)/上村祐翔(帰ってきた)
行方不明の父親を探すため「ライムシティ」にやって来た少年。何故か(探偵の)ピカチュウの言葉を理解できる。だが他のポケモンの言葉は分からないため、ピカチュウに通訳してもらう必要がある。ピカチュウの性格に押され気味で弱々しい感じがあるが、事件となると父親譲りの鋭い洞察力を発揮し、かつて父親が捜索していたポケモンに関する事件に挑み解決していく。
CV:清水理沙
本作のメインヒロインでテレビ局の新人AD。ティムとはとある事件以来知り合いとなり彼の行く捜査先にて必ず毎回出会う。その為かティムはピカチュウから彼女との関係でよくひやかされている。
サブキャラ
CV:秋元羊介
ベイカー探偵事務所の所長でハリーの親友であり仕事仲間。ティムを温かく見守るもう一人の父親的存在。相棒ポケモンはアギルダー。
CV:広瀬有香
ベイカー探偵事務所のアシスタント。船の免許を持っておりモーターボートを乗りこなすスピード狂。相棒ポケモンはヤヤコマ。
CV:下田レイ
テレビ局のカメラマン兼ディレクター。快活な性格でエミリアと共に撮影を行っている。彼女が写したカメラの映像がポケモンの事件に関する重要な手掛かりとなる事がある。
CV:坂本くんぺい
探偵事務所の1階にある「ハイハットカフェ」のマスターで、ウエイトレスにルンパッパがいる。
CV:宝亀克寿
ライムシティの警部。ベイカーとはポリスアカデミーで出会い知り合った旧知の仲で、ハリーの巻きこまれた事故の捜査中に現場で倒れていたピカチュウをベイカー探偵事務所まで運んだ。
CV:浜田賢二
ライム警察署警部補でホリデイの部下。自信過剰で嫌味な性格をしておりティムやピカチュウの事を快く思ってはおらず相容れないが、とある事件で出会い協力する事になる。相棒ポケモンはライボルト。
CV:東地宏樹
エミリアたちの上司でテレビ局の敏腕プロデューサー。ティムにも優しく接してくれる。
CV:羽佐間道夫
テレビ局の社長。視聴率を上げることばかり考えているが現場にいた頃はプロデューサーとして大活躍していた。
ゲストキャラ・ポケモン
1章
ネックレスの女の子
タンティ駅前でエイパムに母親からもらった大切なネックレスを盗られてしまった女の子。本名は不明。ティムが最初に扱った事件の依頼人。
第1章に登場したポケモンたち。
2章
第2章に登場したポケモンたち。
3章
CV:茅野愛衣
ポケモン総合研究所・PCLの受付嬢。相棒ポケモンはフラエッテ。
CV:田中敦子
PCLの所長。相棒ポケモンはチラーミィ。
CV:脇知弘
PCLの研究員。相棒ポケモンはダストダス。
CV:小堀幸
PCLの研究員。相棒ポケモンはツボツボ。
CV:最上嗣生
PCLの研究員。相棒ポケモンはロトム。
CV:内山昂輝
第3章に登場したポケモンたち。
ピカチュウ
ティムが名探偵ピカチュウと間違えた普通のピカチュウ。名探偵が会話する中でそのピカチュウには相棒がおり、そのピカチュウのトレーナーに向けて名探偵ピカチュウが「ユメはいつかホントになる」と伝言を伝えた。
この事からこのピカチュウはカントー地方のとあるトレーナーのピカチュウである事が仄めかされている。
4章
CV:潘めぐみ
ポケモンレンジャー見習いの少年。相棒ポケモンはヒンバス→ミロカロス。
CV:阪脩
PCL初代所長で10年前に研究所でポケモンの万能薬を制作していたが手違いで今回の事件の中心にある「R」を作ってしまった。
CV:勝生真沙子
ライムリゾート開発リーダーで花の香りがする美人。相棒ポケモンはシュシュプ。
親方
ドッコラー運送会社の親方で名前は不明。相棒ポケモンはドッコラー。
第4章に登場したポケモンたち(ただしミュウは名前のみ)。
5章
リザードン、フーディン、ニャビー、ミミロル、ドゴーム、エレザード、バチュル
第5章に登場したポケモンたち。
6章
CV:坂口哲夫
マックス&ペラップとして活動している芸人で番組の司会も務めている。相棒ポケモンはペラップ。
CV:根谷美智子
CV:上田麗奈
腕はいいが奥手な性格のバイオリニスト。相棒ポケモンはコロトック。
CV:平川大輔
マックスが司会を務めている番組のディレクター。相棒ポケモンはホーホー。
CV:櫻井トオル
半年前に入社したアシスタントディレクター。相棒ポケモンはスコルピ。
第6章に登場したポケモンたち。
7章
CV:沖野晃司
ライム埠頭にある工場の工場長。
CV:増田俊樹
監禁され「R」の製造をさせられている元ワールスの助手。相棒ポケモンはヤナップ。
第7章に登場したポケモン。
8章
CV:鈴木弘子
船旅をしている裕福な老婦人。相棒ポケモンはブルー。
CV:藤原貴弘
プライム・トレジャー号の船長。相棒ポケモンはノズパス。
CV:勝杏里
とあるレシピを再現しようとしている料理人。相棒ポケモンはカクレオン。
第8章に登場したポケモンたち。
9章(最終章)
黄色の帽子の男
本名は不明。ポケモンカーニバルが始まる前にカプセル型のRを使う予定だった。
謎の人物
全ての「R」事件を引き起こした真犯人で真の黒幕。正体不明で今までの事件には表に出てこなかった。
その正体は……。
キーパーソン
行方不明であるティムの父親で(探偵)ピカチュウのパートナー。
親友のベイカーと共に探偵事務所を経営して様々な事件を解決しており、警察からも信頼を得ている。ただ生活は無頓着で住んでいた部屋は捜査資料などで散らかっている。コーヒーと甘いものが好き。2か月前に起きたポケモンに関する事件を追う過程で事故に遭い、行方不明となっていたがミュウツーの発言から生存していることが確認された。
CV:古谷徹
物語のカギを握るポケモンでテレパシーで人の言葉を話すがとても警戒心が強い。
ハリーの事故現場に姿を現し、自身の細胞の回収と「R」に関するものを全て始末する事をピカチュウと約束した。事件解決後に再度登場し、その時にティムにハリーが無事である事を伝え去っていった。
キーアイテム
- 「R」
ポケモンを凶暴化させる薬品。
ミュウツーの細胞が使われており、液体・気体・カプセル型の3種類がある。薬を使用すると狂暴化し目が赤くなり敵味方関係なく暴れ回る。薬が切れたらその副作用で疲労感に陥り記憶をなくす。「R」を作れるのはワールスとサイモンの2人のみ。
作中の描写や、ミュウツーと関りがあるという設定から、元ネタは、『金・銀・クリスタル』に登場した「はかいのいでんし」というアイテムだと思われる。
実写映画版
「名探偵ピカチュウ(ポケモン映画)」を参照。
スマブラ
スマブラSPではスピリッツで登場。ランクはHOPEで能力は名探偵らしく謎解決と言う事でか「霧無効化」。スマブラにおけるポケモン関連のスピリッツで純粋なポケモンの名前だけでないのはファイターである「ポケモントレーナー」を除くと彼だけ(後にピカチュウ・イーブイ(相棒)が登場したが)。
余談
テレビCMにはテレビ朝日のドラマ『科捜研の女』の主演を務める沢口靖子が出演している。そのドラマ作品のオマージュとされる証拠を捜す科学捜査に因んだ内容となっている(2つ目の関連映像を参照)。
関連映像
関連イラスト
ゲーム版
映画版との共演
関連タグ
ポケットモンスター ポケモンシリーズ一覧(派生) ピカチュウ
名探偵ピカチュウ(ポケモン映画):実写映画版についてはこちらへ。
ポケモンと生活:長らくここやYouTubeで話題となっていたものを観ていたファンが妄想していたことを映像内で9割方実現してしまったと言っても良い。(この内、もっとも顕著なのは「バトルシーン」だった)
サトチュウ:この作品が発表されるはるか前から存在した、人とポケモンが一体になった姿(ゲームも含めればこの人が初出)。
ミュウツーの逆襲:この作品へのオマージュ要素が多く、特に実写版ではより顕著に描写されている(実際に名ピカの製作スタッフも認めている。なお、本映画の公開と同じ年にリメイク作である『ミュウツーの逆襲EVOLUTION』が公開されている)。
劇場版スパイダーマン(サム・ライミ版)第1作:ガスによる凶暴化と悪人の使用、不法格闘技への参加、大型風船を用いた大規模イベントでのグリーンゴブリンとの対決、意識転送装置の形状など、この作品へのオマージュ。
名探偵コナン:同じ“名探偵”を冠する作品であるため、コラボイラストが多い。また、実写版『名探偵ピカチュウ』と劇場版『紺青の拳』の公開されたタイミングはほぼ同じである(2019年のゴールデンウィーク)。
大逆転裁判:探偵もので同じく3DSソフトで発売されたカプコンのゲームシャーロック・ホームズ繋がりの作品。こちらには2作をひとつのパッケージにしたSwitch版がある。
その他、pixivでイラストを検索すると『探偵オペラミルキーホームズ』や『ペルソナ5』等の探偵もののコラボイラストが幾つか見受けられる。