基礎データ
全国図鑑 | No.0213 |
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ジョウト図鑑 | No.166 |
イッシュ図鑑 | No.232 |
マウンテンカロス図鑑 | No.014 |
ガラル図鑑 | No.227 |
ローマ字表記 | Tsubotsubo |
分類 | はっこうポケモン |
タイプ | むし / いわ |
高さ | 0.6m |
重さ | 20.5kg |
性別比率 | 50%♂・50%♀ |
特性 | がんじょう/くいしんぼう(第4世代以降) |
隠れ特性 | あまのじゃく |
タマゴグループ | むし |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ツボツボ | 壺+フジツボ |
英語・スペイン語・イタリア語 | Shuckle | shuck(貝殻)+barnacle(蔓脚類)+turtle(カメ) |
ドイツ語 | Pottrott | Pott(壺)+verrotten(腐らせる) |
フランス語 | Caratroc | carapace(甲羅)+troc(交換する)+roc(岩) |
韓国語 | 단단지 | 단단하다(丈夫な)+단지(壺) |
中国語(簡体字) | 壶壶 | 壶(壺)+藤壶(フジツボ) |
中国語(繁体字) | 壺壺 | 壺+藤壺(フジツボ) |
ヒンズー語 | शाकल | 英語名の音写 |
ロシア語 | Шакл | 英語名の音写 |
タイ語 | สึโบสึโบะ | 日本語名の音写 |
概要
『金・銀』から登場する、色々な意味で変わったポケモン。
ホヤやフジツボを連想させる穴がいくつも開いた赤い甲羅から、黄色く細長い頭部・手足のようなものが飛び出ている不思議な姿の持ち主。顔立ちはどことなくマリオシリーズに出て来そうな風貌をしている。
- 海外では、甲羅の形状とツボツボの本体の甲羅からの露出の仕方から、亀にも見えるという反応をされる事もある。
普段は外敵から身を守るために岩下に隠れており、足先から分泌する特殊な体液で、その岩を溶かしくり抜いて巣を作る。
多くのきのみを甲羅の中に蓄えながらひっそりと暮らしているが、それらきのみが上記の体液と混ざる事で独自の発酵が行われ、ドロドロとした美味しいジュースへと変わって行く特徴を持つ。分類の「発酵ポケモン」もここからきているのだろう。
ゲーム内においても、第2世代限定でツボツボに「普通のきのみ」を持たせておくと、いつの間にか専用の回復アイテム「きのみジュース」となっていることがある。
性能はHP20回復という微々たるものであるが、このためだけにツボツボ専用処理が組まれていたことを考えると凄い優遇である。
後の世代ではきのみの仕様が大幅に変わった影響か上記のシステムは廃止され、ジュース自体を野生の個体が持つようになった。代わりに隠れ特性や「むしくい」など、きのみに関するキャラクター付けがどんどん増えている。
かつてポケモンセンタートウキョーに設置されていたジュースの自動販売機にはツボツボが描かれていた他、XYのきのみジュース店にツボツボ型のポットが置いてあるなど、小物としても優秀。
名前の由来は「壺+フジツボ」と思われ、色違いは殻が青くなる。
フジツボなのに虫タイプはおかしくないか?と思われがちだが、ポケモン界ではフジツボが所属する甲殻類などの節足生物全般がそう扱われており、フジツボの幼体は虫っぽい外見であることを踏まえると何ら問題はないのかもしれない。
そのモチーフ故か、タンバシティやパルパークなどでは海辺のMAPに出現する。
また、後述の種族値故に、色んな意味で絶大な影響力を持つポケモンでもある。
ゲームにおける特徴
- 入手方法はやや癖があり、野生個体の遭遇難易度が世代によって大きく違うのも特徴。技「いわくだき」で壊せる岩の下に隠れていることが多く、金銀やXYではその上で低確率という有様な一方、BWでは14番道路で普通にエンカウントする。
性能
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
20 | 10 | 230 | 10 | 230 | 5 | 505 |
- 見てお分かりの通り、超極端なパラメータを持つ。「ぼうぎょ」・「とくぼう」は230は全ポケモンでともにNO.1の数値(メガシンカ込みでも未だにトップ)。
- 反面「すばやさ」5は全ポケモン中ワースト。そして「こうげき」・「とくこう」も壊滅という究極の耐久型(はがねでもないのに……)。
- ついでにHP20もHP1固定の蝉の抜け殻を除けばこれも全ポケモン中ディグダに次ぐワースト2位の低さなので、戦闘メンバーにする場合は防御面よりもHPが重要視される。
- 耐性や回復技に乏しいため見た目ほど居座りに特化しておらず、下記の技で撹乱するのが主。防御・特防を100ずつHPに回せば…と思わなくもないが、この極端な偏りが戦闘に活きる場面もある。
- また、「パワートリック」により直接攻撃をする場合もある。その場合はトリックルームとの併用が好ましい。最低の「すばやさ」により、(「すばやさ」1808の壁を破られない限りは)もっとも素早いポケモンと化す。そのため、「ストーンエッジ」や「じしん」といった技は決して無駄ではない(限定的で奇策の領域であることには変わりないが)。
- 「パワートリック」を使っても「こうげき」と「ぼうぎょ」が入れ替わるだけなので、「とくぼう」は高いままである。
- さすがツボツボだ、何ともないぜ。
- 『BW』では様々に強化されており(「しめつける」の拘束時間の延長、特性「がんじょう」の襷化、相手の「こうげき」・「とくこう」をほぼ確実に下げることができる新技「パワーシェア」…など等)新世代となろうともツボツボの強さは変わらない。そして、あまのじゃく→「からをやぶる」→「パワーシェア」のコンボにより相手アタッカーを生殺し状態にできる。
- 上記の戦術により、「こうげき」・「とくこう」・「すばやさ」個体値は0が望ましく、そこまでやる場合は厳選がやや面倒になるのがネックか。ぶっちゃけそこまでせずとも充分戦えるのだが。
- ちなみにこのBWにおけるツボツボの戦術、実はゲーム内施設のバトルサブウェイで猛威を振るわせることができる。
- というのも、サブウェイのCPUは滅多に交換してこないため、非常に安定して「パワーシェア」を使うことができる。それもポケモン界ワーストクラスの攻撃力を持つツボツボと攻撃性能が等分される…いわば死なない「おきみやげ」のような性能を発揮する。加えて「パワーシェア」は「おきみやげ」と異なり相手の攻撃実数値に直接干渉する技のため、積み技や急所ダメージのケアにも繋がる。
- さらに特性「がんじょう」による一撃死対策や、「ねむる」による状態異常回復も併用可能なため、フロンティアクオリティに強いポケモンとして扱うことが可能。
- さすがツボツボだ、何ともないぜ。
- ちなみに合計種族値505は地味に「進化しない非伝説ポケモン」という括りの中では最強クラスだったりする。というか下手な進化済みポケモンなどよりよほど優秀。偏りがアレすぎるためほぼ話題になることはないが……
- ちょっとしたテクニックであるが、シャワーズなどの「HP」が高い「バトンタッチ」要員からみがわり人形をパスされれば、耐久を効率良く疑似的に増強可能。共にHP特化で考えた場合、シャワーズのHPはツボツボの約2倍なので、みがわり人形をパスするだけでHPが疑似的に1.5倍されて、HPが実質的に2/3以下になるまでの間状態異常や能力ランク低下などが無効化されるツボツボが爆誕する。
- また、「いえき」「つぼをつく」「てだすけ」などの存在によりダブルバトルのパートナーとしてもそこそこいける。特に新技「ガードシェア」は自分の「ぼうぎょ」と「とくぼう」を味方に分け与えることができる技であり、これをラッキーやハピナスあたりに行えば文字通り難攻不落のピンクの大魔王と化すであろう。
- 隠れ特性はあまのじゃく。より頑丈な殻へと変わっていくという事になるのか「からをやぶる」で耐久力を上げることができるようになる。こうげき・とくこう・すばやさはガクッと下がってしまうが、元よりこの3つのステータスが貧弱なツボツボにはあってないようなもの。むしろこの後に「パワーシェア」を使えば面白い程ダメージを受けなくなる。間違っても「つぼをつく」などやらないように。どれかの能力がもれなくガクッと下がる。
- フェアリータイプの登場ではがねタイプの需要が高まっているのも逆風と言える。また、上述の通りツボツボはHPが非常に低いのでサイコウェーブやちきゅうなげといった固定ダメージ技にも超弱い。この他、メガシンカやZワザ、ダイマックスで強引に突破されることも多くなったことも結構痛手。
- 総じて、高い耐久と優秀な補助技の数々から、キッチリ仕事はしてくれるが、役割範囲外の事は出来ないというステータスの割に(良くも悪くも)真面目なポケモンである。使う際はしっかりと役割を定めて運用したい。
使用トレーナー
ゲーム版
- タケシ:ジムリーダー(カントー)※1
- ツクシ:ジムリーダー(ジョウト)
- バク:ポケモントレーナー
- マクワ:ジムリーダー(ガラル)
- アケルナル:ジムチャレンジャー
※1:ポケモンスタジアム金銀
アニメ版
漫画版
番外作品
『ポケモンGO』
- ここでも「ぼうぎょ」のステータスは全ポケモン中1位。…なのだが、HPとこうげきは壊滅的なまでに低く、特に「こうげき」のステータスは全ポケモン中ワースト。このゲームには状態異常や定数ダメージが一切ないので火力は全く期待できない。
- 数値上の耐久力は決して悪くないが、タイプの組み合わせが良くない(弱点となるみず・いわ・はがねはそれぞれ強力な攻め手がいるのに対し、抵抗を持つノーマル・どくタイプの技は侵攻にはほぼ使われない)ため、防衛用として見ても優秀とは言えない。
- そんな極端すぎる性能ゆえ、CP(ポケモンの強さの指標)も極端に低く、大半の個体は最大まで強化してもCP300前後が限界となる。CP制限があるルールでも最も低い制限となったルールで500である事を考えるとどれ程のものか良く分かるだろう。なお、やっと出場権が獲得できたと思われたリトルジャングルカップではまさかの出禁を喰らった。
- ツボツボよりもCPが低いポケモンは、最終進化系ではヌケニンだけ。
- レイドボス
- 2018年5月に開催された「アドベンチャーウィーク」イベントで、まさかのレイドボスに抜擢。当時のレベルは★3、CPは3533。攻撃が全ポケモン中最下位なのでCPもべらぼうに低く、そこらの★1のレイドボスより低い。
- しかし、「レイドボスのHPはレベル毎に固定」という仕様により耐久力が実質「ぼうぎょ」の値だけで決まるため、ぼうぎょが全ポケモン中最高であるツボツボはレイドボスとしては非常識なレベルの耐久力となっている。
- その硬さや、最も効率よくダメージを与えられるカイオーガを最大までレベルアップさせて、更に天候ブーストでみずタイプの技の威力が高まる時間を狙ったとしても、当時の条件ではソロ撃破は絶対に不可能であった。
『ポケモンカード』
- サンムーンで晴れてGXに抜擢されたが、バトル中に1回しか使えないGX技が弱すぎる(同じ草タイプのラフレシアGXの完全下位互換)ことでネタにされている。
- だが、最近ではトラッシュのエネルギーを山札に戻す技を持っている等、サポートとしては活躍してくれる。
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- ツボ老人のツボツボ達
- 無印170話で登場。この回ではツボツボに木の実などから「漢方薬」を作っており、特に色違い個体は「どんなポケモンでも懐かせる秘薬の原液を作り出す」とのこと。実際に秘薬のジュースを飲んだロケット団はサトシのピカチュウにも懐かれていた。
- DP155話
- 冒頭でノゾミの対戦相手であるレベッカが使用していた。
- コウヘイのツボツボ
- DP185話のシンオウリーグ3回戦で使用。「からにこもる」で防御力を積み、ヨルノズクのゴッドバードをものともしなかった。パワートリックで「こうげき」と「ぼうぎょ」を入替えるトリッキーな戦いをみせた。サトシのヨルノズクとドンファンをジャイロボールで翻弄したが、土壇場でりゅうせいぐんを完成させたフカマルに敗北する。
その他
DP | ヒカリ・新たなる旅立ち! |
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XY | 102話 |
SM | 146話 |
新無印 | 24話 |
短編 | ピチューとピカチュウ |
劇場版 | 波導の勇者 |
『アニポケ・リコとロイの旅シリーズ』
- ブレイブアサギ号のツボツボ
- 2話から登場。ライジングボルテッカーズの飛行船ブレイブアサギ号にすみついてるポケモン。
- 18話等では甲羅からジュースを出しており、ライジングボルテッカーズのメンバーは普通に飲んでいる。30話ではドットがストローをさして直飲みしていた。
- 30話において、ドットとクワッスが美味しそうにジュースを飲んでいた事で、いつのまにか船内に侵入し同じ船内のアローラベトベトンにくっついていたポットデスから一方的に敵対心を燃やされ、一対一の対決…となったが最終的には認め合い、ポットデスがアサギ号の仲間になった。
- スピンの様な攻撃をしているが、ゴーストタイプのポットデスにダメージが入ってる事からころがるかジャイロボールだと思われる。
漫画版
『ポケスペ』
ポケモンローカルActs
岩手県大槌町に地域応援ポケモンであるイシツブテと共にデザインされたポケモンマンホールが設置された。
余談
第3世代のきのみジュース
第3世代ではFRLGで正規に野生での出現が予定され、100%「きのみジュース」(使用すると体力を20回復する)を所持していることになっていた。しかしFRLGでは野生で出現することはなく、その後正規で出現するようになったエメラルドでは全く所持しないことになったため、きのみジュースは第3世代では正規の入手方法が全く存在しないどうぐとなった。(データは存在している。)
はっこうポケモン
ネマシュとマシェードの分類が「はっこうポケモン」であるが、ツボツボは「発酵」、ネマシュとマシェードは「発光」と同音異義語である為、分類は別。
関連イラスト
関連タグ
図鑑番号順
0212.ハッサム(メガハッサム)→0213.ツボツボ→0214.ヘラクロス(メガヘラクロス)
同複合タイプ
関連ポケモン+α等