データ
初出 | 第4世代 |
---|---|
タイプ | エスパー |
ぶんるい | 変化 |
めいちゅう | - |
PP | 10 |
直接 | × |
範囲 | 自分 |
効果 | 自分のこうげきとぼうぎょを入れ替える。能力変化は入れ替わらない。 |
備考 | 自分が交代する(される)までこうげきとぼうぎょは入れ替わったままである。バトンタッチだと、交代先も入れ替わり状態が引き継がれる。 |
わざマシン | なし |
概要
第四世代から登場した技。
攻撃力と防御力を入れ替えるという単純な能力変化技であり、このわざを使う事で元々防御に特化したポケモンが一転、攻撃特化に脅威の変貌を遂げる!
……と書けば聞こえはいいが、いかんせん使いづらい。
攻撃力を上げたければ、「つるぎのまい」などの攻撃アップ技を使った方が手っ取り早い場合が多く、防御力が低下するためそのポケモン本来の持ち味を殺してしまう。その上4つしかないわざ欄を圧迫するので構成が難しくなる。さらに覚えるポケモンがごく僅かしかいない現状も足を引っ張っている。
この技が刺さるのは攻撃力と防御力の差が大きいポケモンに限られる。例えば攻撃種族値10、防御種族値230のツボツボがこのわざを使えば、攻撃種族値230という凶悪アタッカーへと変化し、通常状態で最大の攻撃力を持つデオキシス(アタックフォルム)の180を大幅に上回ることができる。
そこから繰り出されるタイプ一致の「ストーンエッジ」の威力は計り知れないものと化すだろう。
before
After
……しかし、その代償にぼうぎょはたったの10となってしまうので、HP種族値が20しかないツボツボが「でんこうせっか」や「ふいうち」をはじめとした先制技を食らおうものなら容易く沈んでしまう。
基本的にこの技を使うのであれば、事前に「トリックルーム」を使ってすばやさを入れ替えたり、物理攻撃技を持っていない相手にぶつける等しなければ優位に立つことができない。
読み合いが得意でないプレイヤーがツボツボを活用したいなら、素直に高い防御力を活かし、「どくどく」+「まとわりつく」を用いた長期戦型コンボをさせる方が無難である。
なお「パワートリック」をしたツボツボよりも「つるぎのまい」をしたアーマルドやイワパレスの方が攻撃力が高くなるのは有名な話。
第五世代からは自分と相手のこうげき・とくこうを足して平等に分ける「パワーシェア」の登場により、若干影が薄くなった。あちらは火力エースに発動させれば「火力を補いつつ、実質受けるダメージを半減させる」という一挙両得な戦法も出てきたので、やはりパワートリックはロマン技の域を出ないのかもしれない……。幸い、第八世代での技没収は喰らっていないのでまだ光があると信じられているのだろうか。
ちなみに、ツボツボ以外のポケモンでもこの技が刺さるシーンは多い。
例えば、グライオンはバトンタッチで、攻守反転状態を他のポケモンに引き継がせることが可能であるため、カイリューなどのやや攻撃力が高めなポケモンに継がせれば、攻撃種族値は100に減るものの、防御種族値134の物理受け型に早変わりする。
多少削れた攻撃分はりゅうのまいで補うなどすればいいかもしれない。
なおチャーレムも同じことは可能だがビルドアップの方が実用的なのは言うまでも無い。
関連タグ
以下、タマゴ技のみ→ケーシィ ワンリキー クヌギダマ グライガー
※両者共に身体の表皮を硬質化させることで絶大な防御力と、それに伴う体術により絶大な攻撃力を同時に得ることができる上位互換と言うべき能力を持つ。
ただし、両者ともその能力を破るための致命的な弱点を抱えているため無敵と言うわけではない。