「ぎゅらりゅるぅぅぅぅ!」
基礎データ
全国図鑑 | No.0382 |
---|---|
ホウエン図鑑(RSE) | No.198 |
ホウエン図鑑(ORAS) | No.207 |
ローマ字表記 | Kyogre |
ぶんるい | かいていポケモン |
タイプ | みず |
たかさ | 4.5m |
おもさ | 352.0kg |
せいべつ | 不明 |
特性 | あめふらし |
タマゴグループ | タマゴみはっけん |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | カイオーガ | 海洋+王+古雅 |
英語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語 | Kyogre | 日本語名の音写 |
韓国語 | 가이오가 | 日本語名の音写 |
中国語(簡体字) | 盖欧卡 | 日本語名の音写 |
中国語(繁体字) | 蓋歐卡 | 日本語名の音写 |
ロシア語 | Кайогр | 英語名の音写 |
タイ語 | ไคออกา | 日本語名の音写 |
図鑑解説
ソフト名 | 図鑑内容 |
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ルビー | そら いちめんを おおう あまぐもを つくりだし おおあめを ふらせる ちからを もつ ポケモン。かんばつに くるしむ ひとびとを すくった。 |
サファイア | おおあめと おおなみで だいちを おおい うみを ひろげた ポケモンと しんわで かたられている。グラードンと しとうの すえ ねむりに ついた。 |
エメラルド | うみを つくったとして しんわに とうじょう。ながねんに わたり グラードンと たたかったのち かいていの そこで ねむりに ついた。 |
FRLG | おおあめを ふらせて うみを ひろげたと いわれる ポケモン。みずを あやつる ちからを もつ。 |
HGSS | おおあめと おおつなみで うみを ひろげた しんわの ポケモン。 グラードンと はげしく たたかった。 |
DPt・BW | おおあめを ふらせる のうりょくで うみを ひろげたと いわれている。かいこうの そこで ねむっていた。 |
概要
第3世代『ポケットモンスター ルビー・サファイア』に初登場したポケモン。『サファイア』のジャケットに描かれている。
名前の由来は「海洋」+「王」+「古雅(古風で優雅なこと)」。
分類の「かいてい」とは、「海底」の他、「海+帝」もあるかもしれない。
シャチやヒゲクジラ類、ジンベエザメやマンタ、クラゲや深海魚など様々な海洋生物の要素を掛け合わせたかの様な美しい姿をしており、所々に紅いラインの特徴的な模様が描かれている。
2本の大きな胸ヒレの先には、爪の様なヒレがある。背ヒレは横に2つ並び、尾ヒレは横に4つに分かれている。体色は青く、腹部は白い。色違いは青い部分が紫になっている。
ホウエン地方の伝説で海を生み出したとされ、「海の化身」と呼ばれている。
空一面を覆う程の雨雲を作り出し、大雨を降らせて干ばつに苦しむ人々を救ったと神話で伝えられている。
同じく神話に出てくるグラードンと長きに亘る死闘の末、海溝の底で眠りについたという。但し、グラードンとの死闘について増田氏は「二匹の戦いは古代人の創作」と断言している(『ポケダン』など事実とされている作品もある)。
『ルビー・サファイア』と『ORAS』において、非常に重要な役割を担う。伝説としての格は、海神かそれ以上の力に匹敵する海の化身でもある。
色違いは全体的に明るい紫色をしている。
ゲンシカイキ
RSEの発売から12年……2014年11月にポケモンゲームシリーズの最新作ソフト『ポケットモンスターアルファサファイア』として再びパッケージを飾ることになった。
だがその姿はカイオーガの面影もあるが、頭やヒレに「α(アルファ)」の文字が刻まれている等、若干のデザインが異なる。
その姿はカイオーガが「ゲンシカイキ」した姿であり、ゲンシカイオーガという名前も判明した。
ゲーム上の特徴
ルビー・サファイア・エメラルド
サファイア
その力を利用して海を広げようと企てる組織アクア団に狙われる。アクア団のリーダーであるアオギリの手によって目覚めてしまうが、復活した直後世界中に大雨を降らせるという異常気象を発生させてしまう。主人公はルネシティにある「めざめのほこら」でバトルし、止める事となる。
『ルビー』には出てこない。
エメラルド
ルネシティでグラードンと激突を繰り広げるが、主人公が目覚めさせたレックウザにより争いを鎮められる。その後は「うみのどうくつ」に出現する。
ファイアレッド・リーフグリーン
他ソフトから連れてくる必要がある。
ダイヤモンド・パール・プラチナ
他ソフトから連れてくる必要がある。
ハートゴールド・ソウルシルバー
『ハートゴールド』で、ゲームクリア後かつレッドを倒した後、30ばんどうろにいるポケモンじいさんから「あいいろのたま」を貰うと「うずもれのとう」に出現する。
ブラック・ホワイト / ブラック2・ホワイト2
他ソフトから連れてくる必要がある。
BWでは2012年『おや:フクオカ』、『ホワイト2』では『おや:サファイア』の個体が配布された。
X・Y
他ソフトから連れてくる必要がある。
ポケパルレ(ポケリフレ)情報
好 | 頭の白い模様 |
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嫌 | 顎の棘 |
危険 | 無 |
白い模様の部分を触られるとにやける。また、顎の棘を触られると上目遣いでこちらを見てくる。なにこれかわいい。やっぱりカイオーガは女の子が多いのか?
オメガルビー・アルファサファイア
『サファイア』のリメイクである『アルファサファイア』にゲンシカイオーガという新たな形態で登場。めざめのほこらでのバトルではゲンシカイキした状態でのバトルとなる(捕獲は可能)。
第6世代では、映画特別前売り券に付属した「伝説のポケモンおでまし引換券」で『おや:デセルシティ』が配布されていた。
サン・ムーン / ウルトラサン・ウルトラムーン
『サン・ムーン』では、キャプテンのスイレンがカイオーガについて言及するが、これは彼女が主人公を騙す為の嘘であり、実際にはサン・ムーンにおいてカイオーガは出現しない(ちなみに、ここで選択肢を間違えるとはぐらかされてしまい、嘘であると見抜けない)。
だが、『USUM』では、ウルトラムーン限定でウルトラワープライドでウルトラホール(青)を経由してカイオーガに会えたり、カイオーガの捕獲に成功した世界線のボスまでもやってきたりする為、あながち嘘とも言い切れなくなった。
『ウルトラサン』のみ『おや:ウルトラ/울트라』、『サン』『ウルトラサン』で『おや:2018 Legends』が配布されていた。
Let's Go!ピカチュウ・イーブイ
当然ながら未登場。
ソード・シールド
DLC第2段「冠の雪原」のダイマックスアドベンチャーにグラードンや他地方の伝説共々登場。シールド限定であるが、ソードでもシールド主催のカイオーガが出現するコースにゲストで行けば自分のソフトで出現させられる。その場で捕獲しなくても居場所を登録すれば自分主催で行ける。
ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール
殿堂入り後に行けるハマナスパークにおいてBDではカントーの部屋・SPではジョウトの部屋をコンプすると「たいかいのせきばん」が交換でき、それを持った状態で『大海の部屋』へ行くと出現する。
LEGENDSアルセウス
未登場。
スカーレット・バイオレット
『ポケモンホーム』の解禁により過去作品等から連れてくる事が可能となった。
DLC『ゼロの秘宝・藍の円盤』シナリオクリア後にブルーベリー学園のエントランスロビーに現れるおやつおやじからブルレク達成の報酬で「カイオーガのおやつ」が貰え、パルデア地方・ありがた岩に出現する。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
100 | 100 | 90 | 150 | 140 | 90 | 670 |
伝説ポケモンということもあり、優秀なステータスを誇っている。特に「とくこう」・「とくぼう」の数値が高く、「とくこう」の高さはみずタイプ最強である。
「とくぼう」の高さは他の伝説ポケモンが特殊寄りのステータスをしていることや、弱点であるでんきタイプ・くさタイプとも特殊技が大半なので、有利に働くことが多い。また禁止伝説の中では「ぼうぎょ」・「すばやさ」は低いが、普通のポケモンに比べれば低いうちには入らない。
グラードンと異なり、使用技と天候が噛み合う為、非常に強力なポケモンである。
自身が持つ特性「あめふらし」は、自身の一致技の威力を天候の力で強化するというとんでもない性能。おまけに味方のみずタイプなども強化する。そしてこの特性を利用したみず技はタイプ一致1.5倍×天候1.5倍=2.25倍の火力になる。ここから繰り出される「ハイドロポンプ」・「こんげんのはどう」・「しおふき」は超高火力を誇り、天候「あめ」での最高威力の「しおふき」は並大抵のポケモンを一撃のもとに沈める。特に「とくこう」最大+「こだわりメガネ」+威力最大「しおふき」は「とくぼう」特化ハピナスすら乱数2発。
その他攻撃技の候補としては、特性によって必中になる「かみなり」や「れいとうビーム」「ふぶき」など。これらは相性補完としても有効。一撃必殺技「ぜったいれいど」も覚える。
補助技を使った型としては、高い「とくぼう」を「めいそう」でさらに強化して、「ねむる」+「ねごと」のコンボで相手を狩っていく戦法など。
- アイテムは「こだわりスカーフ」を持たせて「しおふき」を先制で繰り出したり、「こだわりメガネ」を持たせて火力重視で攻めたり、「オボンのみ」「ソクノのみ」で倒されにくくするのが一般的。時々「きょうせいギプス」「くろいてっきゅう」を天候合戦や「トリックルーム」の使用・対策のために持たせることもある。
ダブルバトルにおいては、その特性で雨パの起点となり、全ポケモントップクラスの火力を持つ伝説級としていわゆるトップメタの座に付いている。
このように圧倒的な性能を持つため、公式大会などでは他の伝説級のポケモンと同様に禁止されていることが多い。特に第4世代では「こだわりスカーフ」の登場や「しおふき」の強化&解禁(第3世代時点で覚えられたが、フラットルールが無いため公式戦では使用できなかった)と、単体性能に関しては大幅な強化が施された。ちなみに第4世代の全体技の特徴として、先にダメージを受けた方のポケモンが耐えきれずに倒れてしまった場合、残った最後のポケモンには威力軽減無しでダメージを受けるとんでも仕様となっているため以降の作品よりもより強烈な火力を叩き出すことができる場合も。
だが雨パとの相性が良すぎる分、雨以外の天候への変化が弱点となっている。バンギラスなどが持つ特性「すなおこし」、ユキノオーなどが持つ特性「ゆきふらし」でも結構な痛手だが、グラードンなどを出されて特性「ひでり」を発動されるとみず技の威力が落ち込み大幅に戦力ダウン。みず技に抵抗のある伝説ポケモンや高火力物理技を備えたポケモンも世代ごとに増えているので無闇に挑むと大変なことになる。また、げんしのちから無しにはヌケニンに完封されてしまうのは有名な話。
第6世代
それでも第5世代までは圧倒的な制圧力を誇っていたが、第6世代以降大きな変化が訪れ、徐々にではあるが制圧力が弱まった。
XY
これまで永続だった天候が5ターンに制限された上に多くの特殊技の威力が下げられた。短期決戦に持ち込めるなら問題ないが頼みの火力が落ちているのが歯痒い(同時にみず半減のドラゴンタイプを制圧できるゼルネアスが登場したので悪いことばかりではないが)。
ORAS
ゲンシカイキの獲得、「こんげんのはどう」の習得で強化こそされたが、相方のグラードンのゲンシカイキ、レックウザのメガシンカの追加が物凄く痛い。
この2匹の特性はいずれも通常の天候をかき消す効果と、通常の天候の上書きを無効化させる能力があり、通常カイオーガの強さの源である「あめふらし」が無効化されてしまう為、思うように力が発揮できなくなってしまった。
特にゲンシグラードンの特性「おわりのだいち」は非常に厄介で、なんと水技を蒸発させる効果のある天気にしてしまうため、カイオーガにとってはまさに天敵。更には威力120の一致物理技「だんがいのつるぎ」まで手に入れる始末。
メガレックウザの方も、特性「デルタストリーム」の効果により、「れいとうビーム」で楽に倒せなくなってしまった。そしてこちらも同様威力120の一致物理技「ガリョウテンセイ」を獲得。
自身もゲンシカイキして2匹の天候を上書きできるのであれば技威力は保たれるが、それでも先制高火力物理技は食らうと致命傷になりかねない。
だがこの辺りはコンビネーションで打開できる余地が残されており、実際ダブルバトルでは先のメガレックウザを始め相性の良い相方が何匹も発見され、活用されている。単体性能で圧倒するというよりは、味方とのアシストで高性能を維持していくのが現在のカイオーガと言える。
第7世代
『SM』では「ぜったいれいど」の命中率まで下げられる。
第8世代
冠の雪原にて、ダイマックスアドベンチャー・マックスダイすあなの最後に待ち受ける伝説枠の一角であるが、ここでもその圧倒的とくこうと雨の噛み合いの良さは健在。
今作の伝説のポケモンはゲームバランスの問題か専用技を取り上げられているポケモンも多いのだが、カイオーガとグラードンには何故か専用技が与えられている。
その凄まじいとくこう種族値とタイプ一致補正にダメ押しの雨補正までかけて放つこんげんのはどうをもろに食らうと半端な未進化ポケモンは体力満タンからでも平気で消し飛ばされる。一応体力減少後に解禁なので最初から使ってくるわけではないのが救い…と思いきや、代わりとばかりに最初からなみのりを使用し、こちらも当然無慈悲な威力を叩き出す。
相方のグラードンの方は天候補正までは乗らず、物理技のためやけどで威力を落とせるのだが、特殊メインのカイオーガにそんな小細工は通用しない。実質的な無駄行動であるアクアリングなどがあるので、一定値までは運が良ければ余裕で越えられる。ただし、一定値を下回ると解禁されるこんげんのはどうがターンの最後に通常の行動とは別で使うという仕様上、結局は絶対にこの火力の全体攻撃と向き合う必要がある。当然のことだが、真面目に向き合っても勝つことなど不可能なので、カイオーガと戦う上ではひかりのかべやワイドガードを持っていたり、天候を上書きできるポケモンを確保するのがほぼ必須。器用さではグラードンが勝っているが、火力ではカイオーガに軍配が上がると言えるだろう。
誇張でも何でもなく、世代末期で幻や禁止伝説を無制限で使用可能な剣盾ランクバトルシリーズ13のシングルバトルでは、超パワー・超速が売りなはずのザシアンが対カイオーガのためだけにしんちょうHD特化に育てられたという話もあるぐらいである。
第9世代
『SV』ではテラスタルの恩恵を受けたことでとてつもない破壊力を得てしまった。
あめふらしの後みずテラスタルを発動し、「こだわりメガネ」+威力最大「しおふき」を撃てばHDフル特化+「とつげきチョッキ」持ちのディンルーですら確定1発で葬り去ってしまう(ちなみにHD特化ハピナスも乱数50%で一撃で倒せてしまう)。更に天敵であるヌケニンが名誉の永久不在な上ゴリランダーも「グラススライダー」を没収されているため、一般ポケモンでこのカイオーガを止められるのは特性「ちょすい」「よびみず」「かんそうはだ」くらいのものであろう。正にカイオーガの天下となる…はずだった…。
結果は新規禁伝であるコライドンやミライドンがこれでもかという程カイオーガに強い。ミライドンはチョッキを持てば上記の攻撃を確定耐えできる上にパラボラチャージで大幅に削られながら回復されてしまう。コライドンも元々の水耐性&火緋色の鼓動で天候を晴れにする事で水技の威力が大幅に落とされてしまう。ミライドンはまだしもコライドンには後出しから止められるだろう。
他にもスカーフを巻いても抜けない相手がかなり多くなってしまったのも痛手。特に環境上位のブーストエナジーを発動させたハバタクカミとテツノツツミ(それらを含めた素早さブーストのパラドックスポケモン全体)、かるわざのオオニューラ、先制電気技のじんらいを扱うタケルライコなどに上から行動されて最高火力のしおふきを出せないことが多い。前者2体はまだ特殊型のため対抗はしやすいが、オオニューラに関してはねこだまし+インファイトで致命傷を負いかねない。さらには強力な貯水持ちかつ草複合の水オーガポンも出てきてしまい、さらにきつくなっている。
一応テラスタルでタイプを変えるだけで、かみなりやテラバーストで、ばっちり対策することが出来る。が、テラスタルだけで全てを対策できる訳でも無い上に水テラスタルによる超火力を捨てる事になる。
そしていよいよ解禁されたレギュレーションGだが、上述の懸念通りシングルにそこまでは振るわない結果に。
しかし今作は、すいすいのイダイトウやエレクトロビームのブリジュラスを筆頭に雨と相性の良いポケモンが増えたためアタッカー兼サポートをこなす事が可能。
さらには不利なコライドンにすら無振りであれば、HP満タンの水テラスしおふきが四分の一近く削れるため、いかに火力がやばいかが分かる。
この世代のシングルでは、先手を取る機会が通常の世代よりも少ないため、「とつげきチョッキ」型や「たべのこし」型も見られる。また、稀に「でんじは」を覚えつつ「しめったいわ」を持ってサポーターに寄せた型も見られるなど、それまでの常識を覆す型も見られるように。また、誇張でも何でもなく、素のパワーとスピードを捨てた、ずぶといHBで「ゴツゴツメット」型にしたものや「めいそう」崩し型にしたものも見られるようになった。
テラスタイプは「しおふき」の超火力を追求したみずに始まり、サブの「かみなり」に寄せたでんき、単純に耐性が優秀な上に「テラバースト」でコライドンに打点を持ちやすいフェアリーが目ぼしいところ。
それまでの世代と違って王道の「こだわりスカーフ」型は雑に使うと強くないため、パオジアンやいちげきウーラオスのような「ふいうち」持ちで択を迫ることによる交代戦や、カバルドンの「あくび」や「すなおこし」による起点作り(カイオーガが出ると砂は消えるので、その場限りの起点作り手段ではある)などで、少しずつ全抜き圏内に持っていく必要性が生まれた。
極一部の極端な例では、C特化「こだわりメガネ」みずテラスタル「うずしお」により、特殊耐久無振りかそれに近いこくばじょうバドレックスを「きあいのタスキ」貫通で1発で倒すという、冗談のような型まである。誇張抜きに、みず等倍の中耐久で努力値無振りベースの相手ならこの型で処理できる。いや、カイオーガで実質1:1交換する時代って…
シングルバトルシーズン20では、「ちいさくなる」アローラベトベトンの取り巻きとして再評価されている。というのは、「ちいさくなる」アローラベトベトンにとって厄介なグライオンやアカツキガチグマに強いためである。素早さに振ったグライオンに対しては「こだわりスカーフ」型なら苦労せず、「こだわりスカーフ」の枠が無ければ「せんせいのツメ」無限ハメ対策型という奥の手がある。このシーズンの最終2位にも輝いた由緒正しき型である。
このシーズンの上位帯では、対面で強いでんきテラスタル「とつげきチョッキ」型が流行。
一方ダブルにおいてはまだまだ強力なポケモンの一体である。というのも、おいかぜやこのゆびとまれ、サイコフィールドなどでS操作や優先度や攻撃対象の変更などのサポートが容易であり、全体攻撃のしおふきを浴びせられる機会がシングル以上に多いからである。
さらにはサポート要員として使用率が高いトルネロスのこがらしあらしが必中になったりと恩恵も大きく、シングルでの懸念の1つである天候もトルネロスであれば容易に取り戻せるので相性の良さからもダブルでの使用率が伸びている。
VSグラードン
ライバルであるグラードンとの強さの関連性をよくネタにされるが、実際のところ互角である。
カイオーガは天候依存度が高いため有利不利が如実に表れるのに対し、グラードンは一切の天候に依存しないため常に安定した戦いができる。何ならこの2匹を共存させても構わない上に過去の大会では2匹が共存したパーティが2回優勝している。お前ら本当は仲いいだろ……
直接対決した場合であっても天候は原則素早さの遅い方が残る(ゲンシカイキの場合はそちらが優先、互いにゲンシカイキした場合は同様素早さの遅い方が残る)ため、天候を取られた側は先手を取れるが、天候を取った側は後手に回ることになり、元のタイプ相性があるためゲンシカイキがなければカイオーガ有利ではあるが、ゲンシカイキされると途端にカイオーガが不利になる。
どこまで想定したのかは不明だが、天候の性質も相まって、グラードンとカイオーガはお互いにかなり強力なメタとして機能するようになっている。そのため、カイオーガが勢力を強めていた時期にはグラードンが、ゲンシグラードンが猛威を振るっていた時期にはゲンシカイオーガが、それぞれのメタとして採用されて結果を残している。ある意味、グラードンと争っていたという設定が、実際の対戦環境においても再現されていると言える。
公式大会での2匹の戦績はグラードンの項を参照。
使用トレーナー
番外作品
- 詳細はカイオーガ(番外作品)
- ポケモンカードゲームはこちら
- 『ポケモンXD』に登場するメカ→メカ・カイオーガ
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
AG97・98話
マグマ団に確保されていたが、アクア団のイズミによりアクア団の手に渡ってしまう。
その後アオギリに融合した紅色の珠を通じて暴走を始め、世界を沈めようとしたがグラードンの攻撃を受け、アオギリに融合していた珠が離れてカイオーガの暴走は止まり、2つの珠を消滅させて海の奥へと去っていった。
劇場版『ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ』
映画の終盤でマナフィの奪還に協力した。その後、ファントムの装置によって混乱させられてしまうが、マナフィの歌で正気を取り戻す。最後は「はかいこうせん」でファントムにとどめを刺した。
劇場版『XY光輪の超魔神フーパ』
ゲンシカイオーガが登場。超フーパのリングから五体の伝説のポケモンと共に操られた状態で召喚された。「そらをとぶ」を覚えられないというのに普通に空を飛んでいるという衝撃の登場を果たす。回想ではゲンシカイキする前のカイオーガがフーパに召喚された。
外伝『最強メガシンカ~ACT3~』
ゲンシカイオーガとしてゲンシグラードンと戦いを始めている。
サン&ムーン編
ゲーム版同様にスイレンが嘘話していたが、120話で実際に登場。
ポケモンハンターに狙われ、どく状態になった所をサトシとスイレンが遭遇。2人はハンターからカイオーガを守りつつ、スイレンは毒消しの練り餌をつけたルアーをカイオーガの口に入れる。スイレンが海へ引きずりこまれてしまうも、スイレンのオシャマリがアシレーヌに進化し、彼女を助ける。
スイレンはカイオーガを釣り上げた瞬間アシレーヌの歌を聴かせてカイオーガの怒りを鎮める事に成功した。
新無印133・134話
「さいはてのことう」にて、アサヒ・ゴウ・トキオの前に突如現れ、襲い掛かる。この時突如発生していた機械トラブルからモンスターボールすら使えず、ボールから出ていたマリルリとサルノリしか使えないという危機的状況であったが、ゴウを助けようとしたサルノリが土壇場で覚えた「ウッドハンマー」で撃退される。
その正体はミュウであり、カイオーガとグラードン2匹に分裂してへんしんしていたのである。
ポケモンジェネレーションズ
「エピソード8:海底洞窟」で登場。伝説ポケモンの名に恥じない圧倒的な力を魅せる。
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
ゲーム本編では高さは4.5mと設定されているが、本作ではより強大さをイメージさせるためか、巨大怪獣並みの大きさで描かれている。
第4章
海底洞窟で眠りに就いていたが、海の拡大を企むアクア団によって目覚めさせられ、ホウエン地方ポイントH68地点洋上(すてられ船近辺)より出現。「あめふらし」による豪雨と洪水などの災害を起こしながら、かつてグラードンと戦ったルネシティを目指す。
「藍色の宝珠」を介してカイオーガを操ることはできるが、それには相当の精神力が必要になる。実際に作中でアオギリは宝珠の力に呑まれ正気を失っているほか、「藍色の宝珠」に触れた者の瞳に変化が起こりアオギリやウコンは鈍い光、サファイアは清んだ光を持つようになる。
最終決戦の後は海底洞窟に帰り、再び眠りに就いた。
第6章
ガイル・ハイダウトの願いによって、「海の魔物」というカイオーガに酷似した巨大生物がジラーチの能力で生み出され、バトルフロンティアを海に沈めかけた。サファイア「こ、これなら本物のカイオーガのほうがマシったい!!」
カントー・ジョウト・ホウエン図鑑所有者の御三家による「ハードプラント」「ブラストバーン」「ハイドロカノン」、レッドのピカ・イエローのチュチュ・ゴールドのピチュの「ボルテッカー」でようやく爆散した。
第13章
フーパのリングから再び出現、マツブサと共に復活したアオギリが持つ宝珠に秘められた自然エネルギーを吸収してゲンシカイキを果たす。
呼び寄せる豪雨に加え、グラードンの能力との相乗効果で膨大な水蒸気が発生し、莫大なエネルギーを周囲にまき散らすため伝説のポケモンであるラティアス・ラティオスですら容易には近寄れない圧倒的な力で図鑑所有者達を一蹴している。
アオギリと共に専用技「こんげんのはどう」を習得するため流星の里で修行し、フーパのリングを勝手に通り抜けて120番道路で先遣の大型隕石を迎撃、破壊に成功するも無数の破片に打ちのめされ、肉体を維持できる限界を迎えたアオギリはマツブサと共に消滅してしまい、それに伴い活動を停止してしまった。
関連イラスト
関連タグ
0381.ラティオス(メガラティオス)→0382.カイオーガ(ゲンシカイオーガ)→0383.グラードン(ゲンシグラードン)
関連ポケモン等
禁止級・対になるポケモン
世代 | ポケモン | ポケモン |
---|---|---|
第2世代 | ホウオウ | ルギア |
第3世代 | グラードン | カイオーガ |
第4世代 | ディアルガ | パルキア |
第5世代 | ゼクロム | レシラム |
第6世代 | ゼルネアス | イベルタル |
第7世代 | ソルガレオ | ルナアーラ |
第8世代 | ザシアン | ザマゼンタ |
第9世代 | コライドン | ミライドン |