「おい、ここは米花町だぞ!?」
「ウソだろ!?」
「死にたいのか!?」
「早く戻るんだ!!」
「まともな人間はこの町には近づかんぞ!」
「オギャア!オギャア!」
「ご心配なく…
殺す側ですから!」
※単行本1巻第1話より
概要
『犯人の犯沢さん』とは、名探偵コナンに登場する「コナンの犯人」が活躍するスピンオフギャグマンガである。作者はかんばまゆこ。
『コナン』お約束の「黒い人」が主役であるが、年齢や性別(男性と思われるが、一応性別不詳)はボカされ、周囲からは普通の人間に見えている(読者からは黒い人にしか見えない)という設定。中には、本家コナンのメタフィクション(サザエさん時空)が混じっており、本作は「もし作中設定通り現実に『名探偵コナン』シリーズの全ての事件が1年のうちに起きていたら」という仮定で話が進んでいる(その割には時々思い出したように「20年」という単語が飛び出してくるが)。そのため、後述する通り米花町はとても日本の自治体とは思えないほど荒廃している。
果たして犯沢さんは、このマンガが打ち切られるより早く復讐を遂げることができるのか!?
世界観、事件の関係者、主要キャラクターに至るまで、かなりアクの強いギャグで描かれている。このため、人によってかなり評価が変わる漫画である。
『ジュニア空想科学読本17』で本作を取り上げた柳田理科雄は「『こういうことは科学的にツッコんではいかんのだろうな』ということを、躊躇なく拾ってくれる稀有なマンガである」と前置きしたうえで、ランネー・チャンの強さに関して検証している。
……まあ、要はインターネット等でツッコまれるコナンのリアリティのない変な部分を極限まで強調した漫画である。
コロコロコミック2022年(令和4年)10月号にて読み切り漫画が出張掲載された。
2021年10月4日に、ゼロの日常と共に禁断のアニメ化が決定された。
監督は大地丙太郎、アニメーション制作は本編同様トムス・エンタテインメント。2022年秋アニメとしてTOKYOMX、読売テレビ、BS日テレでのテレビ放送とNetflixで公開中。
主題歌
恋はスリル、ショック、サスペンスをオマージュして犯沢さんや鷹のワトソン、ポメ太郎がダンスをする。
サビに入ったらなんと蘭と灰原も真顔で踊るというカオスな仕上がりとなっている。
ED:倉木麻衣『Secret, voice of my heart』
犯沢さんはボードゲームでも復讐を成し遂げる事ができるのか!?
4コマ漫画を題材とした犯沢さんのボードゲームが小学館がボドゲ専門の小学館GOODGAMESブランドから発売される事が発表され、「犯沢さんの4コマンガ犯罪頭脳的遊戯-クリミナルボードゲーム-」が2022年(令和4年)9月15日発売された。
米花町ってこんな町
原作の米花町は治安こそ悪いものの犯罪多発による問題や対策などはほぼ描かれておらず、事件が多いだけで他の街と比べてもあまり変わりのない街である(というかコナンの世界じゃ米花町でなくても事件がよく起こる)。しかし犯沢さんに描かれる米花町はより一層犯罪都市らしさに磨きがかかっており、エルサルバドルやサン・ペドロ・スーラみたいなヤベぇ雰囲気を醸し出している。
また、意図的に本編を逸脱した描写があるが、実際に本編の裏側ならあり得そうなことが多く描かれている。(例:有希子とシャロンが通りを挟んで美容院を経営している、など。現実世界では法律の規制上このような営業は許可されない)
- 殺人事件は毎日発生し、暴行、恐喝、窃盗、詐欺、銀行強盗などそれ以外の刑法犯も日常茶飯事。ニュース番組からも「毎度毎度の事ですが」と呆れられている。逆に殺人事件がないと「異常事態」と言われてしまう。
- そのため米花署(警察署)は慢性的な人手不足で、窓口はほぼいつもシャッターが下りている。そのため軽犯罪ですら被害届を出すのが困難で、しかもその軽犯罪も多い始末。
- そんな警察の皆さんや、どこにいても殺人に出くわす探偵事務所の方々のおかげで殺人検挙率が非常に高く、発生数時間で犯人が逮捕されることもザラ。
- 交通事故死者が0の月に殺害された人は151人。
- 警察署に「犯人滅却」という恐ろしいスローガンが掲げられている。別の雑誌でやってる鬼退治漫画か?
- 犯罪(特に殺人)防止のポスターや立札があちこちにある。
- 都心なのでスーパーマーケットが全然なく、コンビニの前にコンビニがある。
- そのコンビニも治安が悪すぎるため24時間営業ではなく、午後11時には強制的に閉店し、午前7時に開店。
- 空き物件は99%が何らかの事故物件であり、都心なのに家賃3万円台がザラ(不動産屋曰く「何者かの陰謀か、はたまた死神の仕業か」)。
- 従って無事故物件は四畳半一間のボロアパートでも月15万とかいう頭のおかしい値段に。
- 事故物件のファイルは108冊もあるうえにものすごく分厚い。逆に無事故物件ファイルは1冊しかなくサンデーより薄い。
- 夜中や早朝は強盗がマシンガンを持ってうろついている。
- 爆発は春の季語。
- 商店街に武器屋がある。
- 夜も開いている店は大概武装したヤ○ザが絡んでいる。
- そうでなくても普通の店員や職員もぼったくりや悪質な行為に及んだりと一癖あったり態度に難がある人物ばかり。
- 善良な一般人も町の惨状から暴動に及びかねない程フラストレーションがたまっている。
- 町役場では転入届を出した人に粗品を進呈する一方、転出届には必ずと言っていいほど何かしらの難癖をつけて突っぱね、人材流出を防いでいる。
- 求人誌に明らかにクロとしか思えないバイト情報が軒を連ねている。
- 古着屋や骨董品屋の売っているもののほとんどは、誰かの遺留品である。
- 作中で何度も死者が出たトロピカルランドでは出入りが空港以上に厳しく、ピアノ線やネックレス、ワイヤーの入ったブラジャーすら持ち込み禁止。
- トロピカルランドのほとんどのアトラクションがメンテ中
- 神社のおみくじは運勢が悪かっただけで、ネガティブな内容がぎっしり書かれている。
- 道端に針のようなものがあちこちに散乱している。これは一体…?
- 新聞に「今週の犯人」というコーナーがあり、しかも1週間で10人以上も掲載されている。
- 銭湯が混浴(の可能性あり)。
- 米花町で生まれた動物は、本能で強くなる。
- ケータイショップで売られているスマホは、護身用のスタンガン機能、よく爆発に巻き込まれている方用の強化防火タイプ、緊急時のダイイングメッセージ用オート動画機能付きのタイプ等が売られている(店員曰く「今どき何の防犯もついていないガラケーを持っているのは、己の力のみで米花町を渡り合える戦士(ウォーリアー)だけ」)。普通のスマートフォンは最近起こったIOTテロ事件のせいで在庫切れ(店員曰く、「春ですねー」)。
- 旅行に行く際には市役所で「何日後に必ず帰る」という誓約書を書かされる上(規定日内に帰らなければ半年以下の懲役もしくは、120万円以下の罰金)、リストバンド型の許可証(発信機が付いている疑惑あり。防水仕様でつけたままお風呂に入れる)を24時間着用しなければならず、出発の際にも空港並みの厳重な身体検査の上嘘発見器にかけられる。引っかかった場合は乗車できず、強制的に払い戻される。
- 出雲から米花町までの費用が2万円なのに対し、米花町から出雲までの費用が10万円。しかも電車賃の場合でこれなので、飛行機等他の交通手段ではもっとかかる。
- 米花町オリジナルのラジオ体操があり、内容は犯罪に屈せず、腕を大きく回して憎しみと不安と悲しみを遠くに投げ飛ばし、そして大きく深呼吸し生きている喜びをかみしめる運動である。
- 偽札が横行している。というのもいざ暴漢に襲われた時に見逃してもらうため。
- 髪形にトゲがあれば最強の証。
- 刑務所(映画第2作参照)が満員電車ばりにパンパン
- 新幹線に乗るには国民的RPG風のデザインの宣誓所に行かなければならない。
- マンションの鍵を無くすと開錠に一日以上かかる。
- 動画へのコメントが色んな意味で重い。
- フードデリバリー業はアリバイ造りに利用される。
- 自転車に乗っているとスケボーに乗った少年がホースを結んでくる。
- いつ死ぬかわからない状態であるため、借金や家賃滞納にはかなり厳しい。
- 米花図書館の「犯罪学」のコーナーが棚2つ分。しかも犯罪史ファイルの番号が6桁もある。
- 料理教室では脱落者か死者が出る。
- 告白しようとすると事件が発生する。
- 畑には隠蔽として埋められた凶器や潜伏したFBIが潜んでいる(対策として超高電圧の電気柵を設置)。
米花町じゃなくてもこんなところ
- 杯戸町が同じレベルで危険。
- 提無津川には「死体を捨てるな」という立札があちこちに立っている。
- 海の家では焼きそば型のスタンガンが販売されている。
- 伊豆では海蛇や崖から落下する車が大量発生している。
- 高尾の山泥寺が修行スポットとして売り出され、意外にもアベックに人気になっている。
- ハワイはスキルアップの聖地。
米花町の愉快な登場人物たち
※詳細はそれぞれの個別記事内の該当項目にて。
主要人物及び原作のレギュラー陣
CV:蒼井翔太
本作の主人公。本名犯沢真人(はんざわ まこと)、戦闘力★0.5。
推定20代、たぶん男性。島根県某所の片田舎出身。無職だったが、ある事情により全財産を盗まれレンタルビデオ屋で働くことになる。
「ある男」への復讐のために米花町を訪れるが、米花町のあまりの世紀末ぶりに幾度となく驚かされる。
前出の通り殺人計画中の上に短気で人付き合いもあまりよくなく、他作品なら危険人物扱い待ったなしだが、周囲の環境がアレ過ぎることも相まって相対的常識人のポジションに収まっている。
祖父(おじいちゃん)からキンニャモニャ踊り(島根県某所の民謡)と言う名の謎の踊りを昔教えてもらったらしい。とある事件では危機を踊って遣り過ごせようとするが…。
出張読み切り回では草取りバイトとして『阿笠研究所』にやって来たが…。
CV:高山みなみ
原作の主人公で、事件(ほぼ殺人事件)を呼び寄せる死神。戦闘力は★5(ただしキック力増強シューズ込み)。子供らしさを強調する為か、やたら頬がふっくらしている(実際、初期のコナンも今と違って丸っこい顔つきをしていた…が、それと比べても犯沢さんのコナンは丸すぎである)。
犯沢さんを訝しみ、たまたま東京に来ていた服部と共に彼を追跡する。作中でも殺人事件の犯人を現行犯逮捕する他、観覧車に仕掛けられた時限爆弾をものの数十秒で解体処理するなどの活躍を見せている。なお、このマンガの初登場時ではこのマンガの主人公のくま吉君を見るような目つきで犯沢さんを睨んでいた。
キック力増強シューズはボール無しでも蹴り技として使える。しかし、読み切り回ではまさかの自身の筋力で蹴っていることを明かした。上記記事を参照。
CV:山崎和佳奈
蘭ねーちゃん。事件ばかりの日常に内心うんざりしている。戦闘力は★5。
ぼったくりバーで苦しめられていた父と犯沢さんを助けた。原作より明らかに強くなっており、気合だけで店内のヤクザ店員を全員吹き飛ばして戦闘不能に追い込み、発射された銃弾も素手で軽く掴み取って握力でグチャグチャにしている。「わたしを殺人犯にしないでもらえます?」の一言で他の店員はビビッて逃走。犯沢さんの持っていた刃物も片手で折り曲げてしまい、「やめてくださいね。うんざりなんですよ」と、原作で修羅場を潜り続けていることを言外に示した。
また別の事件にて銃撃犯相手すら圧倒し、拳銃そのものも折り曲げる程の凄まじい怪力を見せた。
本人曰く「心を動かしていたら身が持たず、心を止めれば、怖いも辛いもない」と言う理由で、ほとんど無表情かつ少々ドライ気味(当然ながら原作ではそんなことなく、笑ったり泣いたり、死体を見たらしっかり絶叫もしてくれる)。
どういうわけか髪の角も原作と違いうちゅう人田中太郎のようにてっぺんが尖った感じになっている。しかもコマ枠から飛び出しており、劇中の登場人物たちはなぜか指摘もツッコミもしない。2巻帯でも原作者・青山が「あんな髪型じゃない」などと突っ込んでおり、作者のかんばは謝罪しているが、その後も修正されていない(先述の『ジュニ空』でも案の定つっこまれ、挿絵も以前の巻で描かれた蘭と違う髪型になっている)。そして4巻では原作通りの髪型のほうがキッドが化けた偽物というギリギリなネタまでやりやがった。
工藤邸の新一の部屋にあった保育園児の時の写真も帽子を突き破っていた。
CV:小山力也
小五郎のおっちゃん。最初はモブ同然だったが3巻辺りから出番が増える。見た目はあんなだが実は柔道をやってた力持ちのおっさんで戦闘力は★4。
犯沢さん共々ぼったくりバーでピンチに遭う。ある体質が芽生えている。原作同様の「事件現場をウロチョロするな!!」発言で犯沢さんに数少ないまともな人と思われていた。
少年探偵団や毛利事務所一行と共にラジオ体操に参加していた。戦闘力は★3。作中には出てこないが栗山緑というスタンドを持つスタンド使いである。
料理が殺人級に下手くそで、毒物に耐性を持つ探偵共を卒倒させた。
CV:松井菜桜子
駅の改札でモタついていた犯沢さんを笑ってしまったため脳内でボコられる。この時なぜか彼女がお嬢様である事を犯沢さんは知っていた。
また、「生存率向上委員会」(後述)のリーダーを務めている(園子が怪盗キッドに惹かれていたのは単に彼の魅力によるものであり、決して怪盗キッドが生存率の神様だからではない…はずである)。
京極さんがいたら嫉妬しそうな光景だが、実際TVで群衆にまぎって京極さんが映っていた際には「問答無用」というプラカードを持っていた。
彼女にも小五郎と同じくある耐性があり、とある事件で毒殺されかけた際にその毒が麻酔と似た成分を含んでいた為何とか生存出来た。
CV:緒方賢一
ある日、灰原さんと共に免許の書き換えに警察署を訪れた。目の前のビルが爆破されても爆発は春の季語と何かを悟ったかのように達観していた。
「爆発音 永遠(とわ)繰り返す ラビリンス」
求職中の犯沢さんに再会した時には治験に勧誘するが…?
CV:林原めぐみ
原作以上に輪をかけた毒舌。アルバイト代150万円で犯沢さんに100倍に希釈したAPTX4869を注入し、腹の脂肪だけを縮小させるというとんでもない離れ業を見せた。
ぽつりとおにぎり頭の小僧(原作よりおにぎり頭が強調されている)が「赤信号みんなで渡れば怖くない」と言ったのを聞いた犯沢さんは、これを「事故物件みんなで住めば怖くない」と翻訳しシェアハウスを探すことを思いつく。
検挙率100%を誇るが、この実績が犯罪の抑止にならず犯罪が多すぎて全く休みが無い。警察署も忙しすぎて全員駆り出される始末のため免許更新の職務すら滞っている。
原作同様に無能集団であり事件究明には少なくとも探偵一人以上が必要となっている。
佐藤刑事の戦闘力は★4で、ムエタイみたいな蹴りをかまし「これはサッカーの試合なのか…」と犯沢さんを呆然とさせた。また隣町で爆発が起きた際には「野郎どもォ! ホシを逃がすなァ!!」とマジギレしていた。理由は言わずもがなこれ。
目暮警部はマンガではまともな人物だったのだが、アニメ版だと逮捕した犯人の連行中にもかかわらず弁当型携帯FAXのメシをつつき回すというネタ満載犯沢さんスタイルに変わっている。
掲載時これの公開時期が近かった為だけに登場。あまりに犯罪が多発する米花町をマークしている。その実態は黒い服を着てる奴ら絶対追いかけるマンの集団。その後、安室さんはラジオ体操のハンコ押しの仕事もやっていた。
安室透の戦闘力は★6で、蘭や世良より強い様子。風見裕也の戦闘力は★4。
せやかて工藤の人。コナンと共にシャンプーを探す犯沢を尾行した。
コナン達が大阪に来た時にも登場し、怪盗キッド戦には犯沢さんの部屋にも参上した。何かと工藤と連呼する為コナンから口止めされている。
彼女も殺人事件に遭遇しまくって嫌気が差しているのか、大阪で殺人事件に遭遇した時はガン無視して蘭と談笑していた(忘れているかも知れないが彼女たちは純粋無垢なかわいい女の子である)。
怪盗キッド戦では平次共々犯沢さんの部屋に来たが、またもや事件をガン無視して平次とイチャイチャしている。
園子サンの恋人兼ボディガード。最初にキッドの活躍に嫉妬しているモブとして登場したのはまだいいとして、「サンデーS」5月号でこれ公開直前記念の映画イメージポスター完コピ表紙に登場した時には、これやこれの如く、手に謎のエネルギーを溜めており、隣にいるキッドはそれを見てドン引き(後にモノクロだが4巻の予告と裏表紙にも載っている)。明らかな確信犯である。
更にサッカーチームのゴールキーパーとなった時は、枠の戦闘力の星の数が枠外にはみ出るほど大量につけられた(最低値20)キャラ紹介が表示され、台詞は全く無いが某サ〇ヤ人みたいなヤベェオーラを放ってゴールを守ったりボールを取り返したりしていた(犯沢さん曰く「正攻法は無理。一発でも喰らったら死ぬ」)、あまりの畏ろしさに公安さんもゾッとしていた。
偶然か運命か、名前の読みと一文字目が犯沢さんと同じである。ちなみに台詞は一切無し。
蘭ねーちゃんと同様に原作以上に強くなっている…どころか作中最強の戦士と化しているのは明らかだろう。
後にある誤解で犯沢さんに襲いかかった際には、壁を破壊したり、気弾を発射したりと明らかに戦闘民族に近づいていた。
至って普通な完璧で究極のアイドル。変質者に襲われるがコナンとワンちゃんたちに救出され、ペットを通して犯沢さんと友人になる。毛利小五郎(パチモン)の安眠のセミナーに顔を出し、本物が登場したときに盛り上がっていたので、おそらく小五郎のおっちゃんの大ファン。よかったねおっちゃん。
コナンの母親。ヘアサロンを経営しており、来日する都度自ら鋏を持つカリスマメイクアップアーティスト。
理容師として登場。特殊メイクで犯沢さんをコナンの宿敵そっくり(というかまんま)に変えてしまった。
犯沢さんは若かったからか「芸能人みたいなオーラだ!」と驚くばかりでついぞその正体が元天才女優だとは気付かなかった。
先述の通り、犯沢さんをなぜか雑誌に載っていた黒い人そっくりにメイクしてしまったせいで珍事を巻き起こす。
料理教室の講師も兼任している。
おなじみメンバーのウォッカ、キャンティ、コルンは特殊メイクを施して偽ジンの兄貴となった犯沢さんを本人と勘違いし、犯沢さんが「人違いです」と言っても信じなかった。そんな犯沢さんが単独で別行動をしている時に本物の兄貴が登場。彼はそんな犯沢さんを殺(バラ)すなどと供述し執拗に探していた。
弟分は組織に内緒で野菜の育て方に励んでいる。
なお米花町では黒い服(特に全身黒ずくめ)を着ると呪われるとの噂があるらしい。
女の子らしい。サッカーチームのメンバーとして登場。戦闘力は★5で、蘭の健脚から放たれる超剛速球を鉄板のごとく真っ平らな胸でトラップしてみせた。
リスを連れている変人警部。何故か学生服を着ており、京都に訪れた犯沢さんの写真を撮った。
平次くんのお嫁さんになりたい人。京都を炎の海にした件で沖田を叱った。
伊織はアフロになった。
電信柱の影から現れたどこかで見たような気がする館長。
もちろん例の先代館長はとっくに捕まっており、双子の兄である津川秀太郎が館長に就任。ちょび髭を生やしている。
怖い顔なので利用客が来なくて落ち込んでいる。
狙撃教室を開いた。
教え方がヘタだったと気付き2回目からは「ホメて伸ばす本」を片手に授業している。
間借りしている屋敷の家賃還元の為にスナイパー養成講座を行っている。
Red・I先生に関しては「自分からあまり説明したがらないずぼらな人」「そのせいで誤解されてすごく恨まれている」とやけに詳しい。そりゃ同一人物だもんね。
料金は1講座(2時間)5000円、シチュー1杯無料サービス。
- 毛利小五郎(パチモン)
毛利小五郎の名を騙って何か企んでいそうなトキ(パチモン)の二番煎じ。これでも原作に登場しているんだからビックリである(この人と同一人物かは不明だが)。安眠のセミナーを開いていたが、なんか殺された。
美容院を経営しており、嫌がらせの如く有希子の店のすぐ前にオープンしている。
本編を誇張した結果蘭のガチ勢となり、犯沢さんの髪型を特殊なヘアワックスで蘭と同じような角にしてしまう。
抗議する犯沢さんをとりあえず拳銃で黙らせた。
コナンの父親。なぜか米花図書館で執筆作業をしていた。
妻のライダースーツの胸元に入り込んでいる息子に嫉妬していた。
所有するビルが京極真によって破壊される様を見て大層落ち込んだ。いや止めろや。
世良真純と共に犯沢さんが所属しているシャアハウスに引っ越してくる。
- 元太の両親
原作では酒屋だが、本作では日本料理屋経営。
オリジナルキャラ
- 犯沢人江(アニメのクレジットでは「犯沢さんの母」)
CV:浦和めぐみ(各話モブキャラも担当)
犯沢さんのお母さんで黒い人。出雲弁で喋る田舎のオバハン。
犯沢さんの事をいつも気にかけている優しい母親で、犯沢さんとは正反対に物凄く人懐っこい。
犯沢さんのいとこで黒い人。多分女性で美尻。米花町で暮らす犯沢さんを見て上京を決意する。
彼女もまた誰かを殺害予定…
犯沢さんが住む米花町のシェアハウスの住民達。軽いノリだが、乗っている観覧車が爆破されかけても命がけでインスタ映えする写真を撮ろうとするなど、時折、米花町民らしい凄みをみせる。
犯沢さんは彼らのノリについて行けない事が多いが、パーティに誘いつつも参加を無理強いしなかったり、犯沢さんが寝ている途中で悪夢にうなされて大声を上げた時や犯沢さんのお母さんが行く予定の場所で立てこもり事件が起きたりした時には心配してくれたりと、良識的で優しく接してくれている。
その代わりにパーティに参加した際には参加費をきっちり徴収する上、家賃が払えないと即刻強制的に追い出される等金勘定には非常にシビア。
いつもパーティを開いている彼らを犯沢さんは遊んでいてばかりだと思い込んでいたが…。
大家は普段は心優しいが、金関係に関してはシビアで日々の事件関係にストレスが溜まっている。
CV:水瀬いのり
犯沢さんが最近、借金までして飼い始めたポメラニアン。かわいいモフモフした謎の毛玉。米花町に生まれた動物の本能としてワトソンに戦いを挑んだが、すぐに仲良くなった。
犯沢さんが弁当型スマホを入手してからは、ワトソンとコンビで動画サイトの人気者に。
とある事情により怪盗キッドに誘拐された。
ちなみにモデルは作者の飼い犬。
- 犯林つとむ
CV:榎木淳弥(各話モブキャラも担当)
犯沢さんの前にシェアハウスに住んでいた住人。犯沢さんと意見が合って仲良くなり、犯沢さんが共同生活に希望を見出した矢先に警察に捕まる。
最近脱獄したが、また捕まった。
- 林かず夫
CV:坂本頼光
米花町で米花不動産屋を営む恰幅のいい体型の老人。64歳。
彼の紹介する物件はそのほとんどが非常に条件がいい上で家賃が大変安い。ただし扱っている物件のほとんどは既に事故物件。ついでにサラッとネタバレしてる。(ゲスゴルファーがモデルの彼女をゴルフクラブで殴り殺した等)
それだけでなく事故物件に入る度胸のない田舎者や態度の悪い入居者に対して、「仲介手数料を2倍で請求してやろう。田舎者だから気づかないはず」「あのラッパーは更新料を5倍にしてやろう」などと酔っ払いながらつぶやいる悪徳不動産。
犯沢さんに様々な事故物件を勧め、最終的にシェアハウスに住まわせるも犯林に殺された。
ちなみに中の人は声優ではなく、笑点の演芸コーナーにも出たことがある有名な活動弁士。
まじっく快斗陣
CV:山口勝平
まじっく快斗の主人公にして名探偵コナンに登場する怪盗。彼が現れるときはあまり死者が出ないので生存率の神様(原作では「集められた名探偵!工藤新一vs怪盗キッド」の時のように殺人犯に罪を擦り付けられそうになる等といった形で殺人事件に巻き込まれた事が何度かあるが)と呼ばれ崇め奉られている。
そのため「生存率向上委員会」とかいうもはやファンクラブを通り越して宗教のような団体が作られており、犯沢さんが潜り込んだ時にはビルの間に巨大なガラス板を渡そうとしていた。
本来ならばビッグジュエルなどの美術品のみを狙う彼だが、ポメ太郎を拉致する予告状が犯沢さんの元に届く。
CV:石田彰
犯沢さんの勤めるビデオ屋のアルバイト学生。原作や元ネタ以上に愛鷹・ワトソンを上手く調教している。キッドのニュースには苦虫を嚙み潰したような顔で反応していた。
本編と異なりほぼ四六時中鹿撃帽を被っている。
ちなみに、白馬が『コナン』本編に初登場した「集められた名探偵!工藤新一vs怪盗キッド」のゲストキャラクターである私立探偵たちは、「ある人物」を除き全員が犯沢さんと同じビデオ屋の店員。しかし、裏で手を引く悪徳企業の潜入捜査に明け暮れているため犯沢さん以外まともに勤務できずにいる(元々頭のいい人達の集まりなので職務は優秀にこなすが)。特に白馬はワトソンの世話まで犯沢さんに押し付けてくる始末。
占い師として登場。あまりの迫真な占いぶりに犯沢さんから引かれていたが、みなさん御存知本物の魔女である(そのため「名探偵コナン」にはまともに出演出来ていない)。恋バナには弱い。「まじっく快斗」で使用していた本物の魔法グッズの販売も行っている。
「発見」でセリフ無しの初登場(この時着ていた服は「日輪の後光」時のものと酷似している)。
ポメ太郎を拉致した(「拾った」と自称しつつも、犯沢さんがネットで必死に呼びかけている事を知りながら返そうとしなかった)快斗を叱った。何故かやたらと彼の耳を引っ張っている。
- 邪神ルシュファー
魔法グッズが売れない紅子を励ました。
YAIBA陣
京都に宿敵暗殺に向かった犯沢さんが「倒したい奴がいる」と言ったことで共感し、リモートで犯沢さんに剣道を教えた。
顔が標的にちょっと似ているうえ、髪型がやけにトンガっているため犯沢さんからは警戒されていたが、スカイプ越しに剣術を教わっている。
しかし教え方が適当すぎる上に常人には目視すらできないため、あまり参考にはなっていないようで、
犯沢さんすら「たぶん師匠はバカ…いやあまり頭が良くないんじゃないだろうか」と疑念を呈していた。だいたいあってる。
YAIBAの主人公とヒロイン。沖田の好敵手。その髪のあまりのトンガリぶりに犯沢さんが恐怖した。
沖田との決着をつけるために刀に飛び乗って清水寺に襲来した結果、古都を炎の都にメイクダウンさせたはた迷惑すぎる侍。
その他
- モブキャラ達
一部は(事件の犯人・被害者も含む)原作やアニメに登場したキャラも混じっている(多くは原作初期の事件)。気になる方は探してみよう。何気ない人物でも、悪質な行為に及んでいることが少なくない。
- 黒い人
犯沢さん以外にもよく登場する。勿論、多くは悪人である。犯沢さんの親族を除いて。
- 諸岡群蔵
かつて黒ウサギ亭の件の後、落ち込んでおり、パリピ達にパーティを開いてもらった。犯沢さんの「キンニャモニャ踊り」で元気を取り戻した。
- 天念和尚
リノベーションと称して山泥寺の中にお化け屋敷を作った。
ポメ太郎とは恋のライバルになった。
アジト探しに悩む犯沢さんを白い目で見ていた。
犯沢さんの復讐相手(未読の為や事情により名前は伏せてこの項目に設置している)。回想などを見るかぎり、高校生探偵のようで、彼の推理により、犯沢さんの知り合いが逮捕されたことにより、米花町のどこかにいるソイツを殺そうと探している(要は逆恨み)。しかし、当の本人はとある事情により、姿を変えて何度も犯沢さんに接近しているが、当然ながら犯沢さんは気づいていない(本人は犯沢さんの事をどう思っているのかは不明)。
余談
原作者の青山剛昌氏は初版の帯コメント以外は原則ノータッチであるが、4巻のある1コマのみ描き直ししている。答えも載っているので気になる人は探してみよう。なお蘭ねーちゃんのコマではない。
関連動画
関連リンク
アニメ版の各話リスト
- 「やって来た犯人」
- 「ひとの出会いはアラふしぎ」
- 「蟻地獄」
- 「漆黒の入浴」
- 「米花町狂詩曲」
- 「過去へのカウントダウン」
- 「労働者たちの鎮魂歌」
- 「ネクストコナンズヒント「毛玉」」
- 「着飾ってトゥナイト」
- 「異次元の訪問者」
- 「オー!ミクジ」
- 「1番目の標的」
最後に
彼(彼女?)の名は「犯沢真人」(はんざわ・まこと)。
まだ見ぬ事件の犯人である。
関連項目
スピンオフ サザエさん時空 パラレルワールド セルフパロディ ギャグ補正 どうしてこうなった
犯人たちの事件簿:同じくライバルである高校生探偵の登場する「金田一少年の事件簿」の犯人たちが主役のマンガ。完全シルエット姿の犯沢さんとは違って、原作中で起きた事件の犯人が苦労してトリックを実行したり明かされる際の心理描写が面白おかしく描かれている。キャラの身体能力やメタネタをいじるギャグスピンオフという点では「金田一少年の1泊2日小旅行」の方が近い。
ゼロの日常:安室透が主人公である同じくコナンのスピンオフ作品。テレビアニメ化した際に関東エリアの放送がTOKYOMXである部分も一緒。